とっても為になる本。何故日本でフェルメールが人気があるか。(もちろん海外でもそうだが。)何故フェルメールばかり盗まれるのか。それも何故同じ絵なのか。
美術品を、芸術としてのみならず、高価な動産とみなす西欧では、昔から絵を資産としてみなす習慣が広くあったため、有名絵画は盗難に遭いやすいらしい。
民法を勉強すると、まず最初に善意の取得と悪意の取得を習うが、日本の民法の特異性のため、盗難した絵画が日本に眠っているとの誤解があるらしい。
などなど、いろいろと為になる本。フェルメール好きには必読の書。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
盗まれたフェルメール (新潮選書) 単行本 – 2000/3/1
朽木 ゆり子
(著)
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/3/1
- ISBN-104106005859
- ISBN-13978-4106005855
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
年間被害総額は10億ドル以上、盗難美術品が戻る確率はたったの一割程度-。美術品盗難史上においてかなりのツワモノであるフェルメールに焦点をしぼった、美術品の盗難をめぐる知的興奮の書。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/3/1)
- 発売日 : 2000/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4106005859
- ISBN-13 : 978-4106005855
- Amazon 売れ筋ランキング: - 925,969位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 495位アート・芸術
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
扱っている題材があまり世間に例が多くないからこそ面白くなる要素が大いにあったと思うけれど、それほど引っ掛かりがないまま読了。さらさらっとし過ぎていて内容が頭に入ってこない。
描き方によってはもっとミステリー調にもサスペンス風にもできたろうし、読者の興味をそそることも可能だったと思う。これは大学院の卒論を読んだような感じ。
描き方によってはもっとミステリー調にもサスペンス風にもできたろうし、読者の興味をそそることも可能だったと思う。これは大学院の卒論を読んだような感じ。
2006年12月19日に日本でレビュー済み
フェルメール自身どころかフェルメール作品自体に関する記述は少ないです。
フェルメール作品の所有者(の変遷)について詳しく書いております。
一般に、日本の即時取得(民法192条)制度故に、日本に盗品が集まる事が多いそうです。
盗まれたフェルメールも日本のどこかにあるのでしょうか?
フェルメール作品の所有者(の変遷)について詳しく書いております。
一般に、日本の即時取得(民法192条)制度故に、日本に盗品が集まる事が多いそうです。
盗まれたフェルメールも日本のどこかにあるのでしょうか?
2006年2月2日に日本でレビュー済み
なぜフェルメールの作品が連続して盗難の標的にされるのか。盗まれた絵画はどのように処分あるいは買い戻されるのか。そうしたからくりを動機・金の流れに注目しつつ整理した著作。絵画盗難に対する認識をがらりと変えてくれる。フェルメール以外の絵画の盗難についても網羅的に説明されている。
特に著者は「盗品を買い集めた地下美術館」の存在に懐疑的な姿勢をとっており、その論証には説得力がある。そのほか盗難によって傷つけられた作品の修復の過程などの記述も面白い。ただ、著者個人の取材によるところが少なく、「絵画盗難の一般論」に終始しているという点でやや物足りない気もする。
盗まれたフェルメール4作品が巻頭にカラーで掲載されており、読者への配慮がゆきとどいている点は評価したい。
特に著者は「盗品を買い集めた地下美術館」の存在に懐疑的な姿勢をとっており、その論証には説得力がある。そのほか盗難によって傷つけられた作品の修復の過程などの記述も面白い。ただ、著者個人の取材によるところが少なく、「絵画盗難の一般論」に終始しているという点でやや物足りない気もする。
盗まれたフェルメール4作品が巻頭にカラーで掲載されており、読者への配慮がゆきとどいている点は評価したい。
2008年12月10日に日本でレビュー済み
タイトルからミステリーを連想してしまい、読むにつれて事実史と実感。
なぜ、絵画が盗まれるのか、歴史的価値がもたらす影響力などを紐解いてくれる一冊。
あえて盗まれたフェルメールというタイトルにする必要性を感じなかった。
なぜ、絵画が盗まれるのか、歴史的価値がもたらす影響力などを紐解いてくれる一冊。
あえて盗まれたフェルメールというタイトルにする必要性を感じなかった。
2017年4月15日に日本でレビュー済み
美術品盗難の世界について、フェルメールを中心に概説した本である。
フェルメールは作品点数が少ないにもかが割らず、やたらと被害に遭いやすいのだという。なぜ狙われるのか、個々の事件の経緯はどのようなものだったのか、結末や犯人はといったことが非常に詳しく論じられており、おもしろい。
しかも、センセーショナルな書きぶりではなく、冷静かつ公平な視点から足しており、美術品犯罪についても俯瞰できるようになっている。
きわめて残念な事件が多いのだが、狙われる理由もわかった気がする。どうすれば美術品を守れるのか……。
フェルメールは作品点数が少ないにもかが割らず、やたらと被害に遭いやすいのだという。なぜ狙われるのか、個々の事件の経緯はどのようなものだったのか、結末や犯人はといったことが非常に詳しく論じられており、おもしろい。
しかも、センセーショナルな書きぶりではなく、冷静かつ公平な視点から足しており、美術品犯罪についても俯瞰できるようになっている。
きわめて残念な事件が多いのだが、狙われる理由もわかった気がする。どうすれば美術品を守れるのか……。
2006年8月8日に日本でレビュー済み
名画盗難なんて、小説や映画しか知らなかったけど、ほんとうにいるんですねえ。盗みにはいる連中が。しかも、あっさりやられてしまうから、くやしい。ガードナー美術館の壁の写真が、とてもいたましい。空っぽの額が、そのままかけてあるなんて。
著者のことは、よく知りませんけど、とてもよく調べていて、文章も明快です。美術の知識がなくても、裏舞台が、手に取るようにわかります。下手なミステリーを買うくらいなら、こちらを選んだほうが、無難かもしれない。新聞や雑誌では、伝わってこない、裏の事情が読めるし。名画を飾っているお金持ちも、大変なんだな、とため息もつけます。
著者のことは、よく知りませんけど、とてもよく調べていて、文章も明快です。美術の知識がなくても、裏舞台が、手に取るようにわかります。下手なミステリーを買うくらいなら、こちらを選んだほうが、無難かもしれない。新聞や雑誌では、伝わってこない、裏の事情が読めるし。名画を飾っているお金持ちも、大変なんだな、とため息もつけます。