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新説鴎外の恋人エリス (新潮選書) 単行本 – 2000/4/1
植木 哲
(著)
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2000/4/1
- ISBN-104106005875
- ISBN-13978-4106005879
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ドイツ留学から帰朝した鴎外を追い来日したドイツ人女性とは何者だったのか。小説「舞姫」のヒロイン「エリス」のモデルだといわれる、この女性の実像を、法律学者が独自のアプローチで追う。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2000/4/1)
- 発売日 : 2000/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 259ページ
- ISBN-10 : 4106005875
- ISBN-13 : 978-4106005879
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,236,765位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 166,639位ノンフィクション (本)
- - 322,443位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
六草いちか氏の決定版が出てしまった後なので つい以前読んで本を読み返したくなり古書で購入。何故真実に辿りつけなかったのか?良く解りました。まず「鴎外は真実を語っていない」と思いこんでいた事。住民票や登記簿は漁っても「洗礼簿」や「堅信礼の名簿」に想像が及ばなかった事。法律家だから仕方ないのかな?でも日本でも檀家制度とか寺請で名前を探すというのは良く有る話。それと「墓地の彼女」がいなかった事が大きいかな。何れにせよ読んでいる内に どんどん本線から外れて、しまいにはエリスが偽名で日本に来たと言い出したら誰でも構わない事になる。
2013年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大変熱心に調査されており、森鴎外フアンであり、また法学の研究者である筆者に賛辞を送りたい。
2011年2月19日に日本でレビュー済み
植木哲氏によって、「エリス」とは誰だったのかという問いかけは、ようやく「ルィーズ・アンナ・ベルタ・ヴィーゲルト」にまでたどりついた。鴎外が死を前に写真や手紙を全て焼き捨ててしまったために、もはや彼女の人となりを知ることは不可能と考えられていた。金山重秀氏に始まり、氏によってさらに徹底された社会学的調査方法によって、「エリス」の存在が明らかになろうとしているからである。
ただ、評者は、氏とは異なり、彼女の動機が、ロマンチックな、淡いエキゾティシズムであったり、若き鴎外へのプラトニックな感情であったりしたとは考えていない。
若き日の鴎外は、陸軍軍医森林太郎であり、ドイツでは、ドイツ人のようにドイツ語を話す、身長162センチの快活な「Rintarou Mori」という青年だった。15歳の金髪の乙女に、25歳の青年である彼は、自分が日本での立身出世が約束された「岩見という銀山で世界的に有名な地方の貴族」であると言わなかっただろうか。或いは、彼女がそう誤解するように話さなかっただろうか。彼のベッドの中での熱い抱擁の後で、「Rintarou」は、遠い日本での生活と永遠の愛を、ルイーズに夢見るように語らなかっただろうか。
文豪「鴎外」なら、なかったかも知れない。軍医総監森林太郎も、そうしなかっただろう。ただ、若き留学生、「Rintarou」には、愛を語る青春の特権が存在していたのである。
ただ、評者は、氏とは異なり、彼女の動機が、ロマンチックな、淡いエキゾティシズムであったり、若き鴎外へのプラトニックな感情であったりしたとは考えていない。
若き日の鴎外は、陸軍軍医森林太郎であり、ドイツでは、ドイツ人のようにドイツ語を話す、身長162センチの快活な「Rintarou Mori」という青年だった。15歳の金髪の乙女に、25歳の青年である彼は、自分が日本での立身出世が約束された「岩見という銀山で世界的に有名な地方の貴族」であると言わなかっただろうか。或いは、彼女がそう誤解するように話さなかっただろうか。彼のベッドの中での熱い抱擁の後で、「Rintarou」は、遠い日本での生活と永遠の愛を、ルイーズに夢見るように語らなかっただろうか。
文豪「鴎外」なら、なかったかも知れない。軍医総監森林太郎も、そうしなかっただろう。ただ、若き留学生、「Rintarou」には、愛を語る青春の特権が存在していたのである。