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写楽・考 (新潮エンターテインメント倶楽部SS 蓮丈那智フィールドファイル 3) 単行本 – 2005/8/1
北森 鴻
(著)
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/8/1
- ISBN-104106026589
- ISBN-13978-4106026584
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/8/1)
- 発売日 : 2005/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 242ページ
- ISBN-10 : 4106026589
- ISBN-13 : 978-4106026584
- Amazon 売れ筋ランキング: - 134,400位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 38,181位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知的好奇心が刺激されますね。興味深い作品です。キャラクターの設定もなかなか。
2011年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一話 憑代忌
.憑代(ことに人形)は、マレビト(常世からやってくる。時に吉事をもたらし、時に凶事をもたらす。神)との触媒であったものが器物と化し代理と変化して常民の身代わりとして厄災を引き受け川などに流されることになる。
折口信夫は芸能の起源をマレビトが憑代に憑依し人々に様々なものを与える。そこで執り行われる儀式が祭事でありそれが原点であると述べている。
呪いの絶対条件は、かけた相手が呪いより劣っていることである。呪いに勝る力を相手が持っていると今度はかけた相手に倍返しされる。それ故に、呪いの代理としてゲーム感覚に行き着く例がある。そしてそれは、仮想の現実から飛び出して現実に悪さをすることもある。
第二話 湖底祀
.諏訪神社御柱祭、これは怪我人や死人を生み出すための祭りではないのか。神への供物、繁栄と生命の交換儀礼つまり贄。御神体の象徴でもある御柱を運ぶという行為にカムフラージュして贄を捧げている。
棒・鳥居こそが信仰の対象そのものである。鳥居の原点は棒(もっと原初は杖)にある。それは塞の神である。鳥は常世の使いである。社殿や祭神は本来見ることの出来ない世界を具現化したものに過ぎない。宇治平等院鳳凰堂のように。
三内丸山遺跡の大型掘立柱建物は最も古い形の鳥居かもしれない。
第三話 棄神祭
.意外な結末となるが、殺害されるための女神(保食神)そして縄文の破壊されるための土偶。それは、そのことにより自らを豊穣物に代えて常民に与えている。殺害されることに意味を持つ神々である。
世界には、今もよく似た儀式を持つ部族がいる。喫人対象としてのシャーマンである。
第四話 写楽・考
省略
.憑代(ことに人形)は、マレビト(常世からやってくる。時に吉事をもたらし、時に凶事をもたらす。神)との触媒であったものが器物と化し代理と変化して常民の身代わりとして厄災を引き受け川などに流されることになる。
折口信夫は芸能の起源をマレビトが憑代に憑依し人々に様々なものを与える。そこで執り行われる儀式が祭事でありそれが原点であると述べている。
呪いの絶対条件は、かけた相手が呪いより劣っていることである。呪いに勝る力を相手が持っていると今度はかけた相手に倍返しされる。それ故に、呪いの代理としてゲーム感覚に行き着く例がある。そしてそれは、仮想の現実から飛び出して現実に悪さをすることもある。
第二話 湖底祀
.諏訪神社御柱祭、これは怪我人や死人を生み出すための祭りではないのか。神への供物、繁栄と生命の交換儀礼つまり贄。御神体の象徴でもある御柱を運ぶという行為にカムフラージュして贄を捧げている。
棒・鳥居こそが信仰の対象そのものである。鳥居の原点は棒(もっと原初は杖)にある。それは塞の神である。鳥は常世の使いである。社殿や祭神は本来見ることの出来ない世界を具現化したものに過ぎない。宇治平等院鳳凰堂のように。
三内丸山遺跡の大型掘立柱建物は最も古い形の鳥居かもしれない。
第三話 棄神祭
.意外な結末となるが、殺害されるための女神(保食神)そして縄文の破壊されるための土偶。それは、そのことにより自らを豊穣物に代えて常民に与えている。殺害されることに意味を持つ神々である。
世界には、今もよく似た儀式を持つ部族がいる。喫人対象としてのシャーマンである。
第四話 写楽・考
省略
2015年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
異端の民俗学者、、短編連作だと
この「異端」という紹介が度々と描かれているので ちょっと、、くどいとは思います。
異端というよりは 変人?
浮いているのに変わりはないですが。
狐目さんが タイトル作では 活躍したりと
賑やかでよかったです。
ミクニくんは、変わらず 受難で女難ですね(^^)しかし那智先生て何歳⁇
20年くらい前の事件の 担当刑事にも
全然かわらない、、(容貌)と言われてるし。ミクニくん同様 「アンドロイド?」て思います。
「人間だよ。」と那智先生から 言われますね
この「異端」という紹介が度々と描かれているので ちょっと、、くどいとは思います。
異端というよりは 変人?
浮いているのに変わりはないですが。
狐目さんが タイトル作では 活躍したりと
賑やかでよかったです。
ミクニくんは、変わらず 受難で女難ですね(^^)しかし那智先生て何歳⁇
20年くらい前の事件の 担当刑事にも
全然かわらない、、(容貌)と言われてるし。ミクニくん同様 「アンドロイド?」て思います。
「人間だよ。」と那智先生から 言われますね
2014年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いずれもほぼ同時に到着、ただちに読了できました。特に問題はありません。
2010年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この独特の世界観。他にはない。蓮丈那智も民俗学も。大学教授なんてもっと理屈っぽい生き物かと思いきや、古い世界のしきたりなど鼻にもかけず、まさに”自由闊達に航海する”。私にとってはとても魅力的なキャラクターなのです。
民俗学を実際に研究されている方が読んだらどう思うかわかりませんが、理屈抜きにおもしろい読み物になっていると思うのですよ。まるでノンフィクションを読んでいるような面白さ。過去のいつかに、こんなことがあったら面白いだろうな、と思わせてくれるんです。それとミステリを絡めて書いてあるんですよ、面白くないわけないでしょう。
これだけの民俗学の蘊蓄をミステリと絡めるには、ものすごい下準備が必要でしょう、その面倒さを感じさせないくらい”さらっと”書いてあるところがまたよろし。いかにも研究しました的に蘊蓄だけを披露されると、小説としての面白みがなくなってしまうと思いますが、そこはあくまでも脇役。本筋はミステリなのであって、那智がどう事件を解決していくか、というところがきちんと描かれているからミステリとして楽しめる作品になっているのです。
今回は教務部の”狐目の男”が活躍(?)する表題作が一番面白いかな。いつものごとく、他シリーズの登場人物が出てくるのもファンとしては嬉しいところです。これだけしかない資料からこんな風に論理を展開してものごとを証明してく民俗学っていうのはなかなか面白い学問だ、と門外漢の私も興味を持ってしまうほど、事件解決への過程が絡繰箱の証明の道そのものをたどっていくような面白さがあり、そこに普段は三國に文句しか言わない狐目の男が絡んでくるものだから、嫌が応にもラストへの期待が高まるじゃありませんか。ここまで来て、この事件の内容がどうこのタイトルとリンクするのか。最後まで読んでやっとわかりました。
もうこのシリーズが読めないのかと思うと本当に残念です。北森作品の中でも、蓮丈那智シリーズが一番好きだったのに。
民俗学を実際に研究されている方が読んだらどう思うかわかりませんが、理屈抜きにおもしろい読み物になっていると思うのですよ。まるでノンフィクションを読んでいるような面白さ。過去のいつかに、こんなことがあったら面白いだろうな、と思わせてくれるんです。それとミステリを絡めて書いてあるんですよ、面白くないわけないでしょう。
これだけの民俗学の蘊蓄をミステリと絡めるには、ものすごい下準備が必要でしょう、その面倒さを感じさせないくらい”さらっと”書いてあるところがまたよろし。いかにも研究しました的に蘊蓄だけを披露されると、小説としての面白みがなくなってしまうと思いますが、そこはあくまでも脇役。本筋はミステリなのであって、那智がどう事件を解決していくか、というところがきちんと描かれているからミステリとして楽しめる作品になっているのです。
今回は教務部の”狐目の男”が活躍(?)する表題作が一番面白いかな。いつものごとく、他シリーズの登場人物が出てくるのもファンとしては嬉しいところです。これだけしかない資料からこんな風に論理を展開してものごとを証明してく民俗学っていうのはなかなか面白い学問だ、と門外漢の私も興味を持ってしまうほど、事件解決への過程が絡繰箱の証明の道そのものをたどっていくような面白さがあり、そこに普段は三國に文句しか言わない狐目の男が絡んでくるものだから、嫌が応にもラストへの期待が高まるじゃありませんか。ここまで来て、この事件の内容がどうこのタイトルとリンクするのか。最後まで読んでやっとわかりました。
もうこのシリーズが読めないのかと思うと本当に残念です。北森作品の中でも、蓮丈那智シリーズが一番好きだったのに。
2014年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蓮杖那智シリーズはすでに読了してますが、図書館で読んでいたこともあって、手元にほしくて、今回かいました。だから、中身について文句ないのは初めからわかっていました。
2008年2月3日に日本でレビュー済み
異端の民俗学者として、フィールドワークに奔走し、
そこで出会う殺人事件なども解決する、蓮杖那智シリーズ、第三弾。
連作短編集です。
地元で「お守り様」といわれる人形が破壊され、持ち主の当主も殺害される事件と
憑代についての考察をした「憑代忌」、
湖の底から発見された鳥居に関するごたごたと、鳥居についての考察の「湖底祀」、
評判のいい旧家の執事が殺された事件と、保食神に関する考察をした「棄神祭」、
失踪した資産家の行方をめぐる事件「写楽・考」の四作が収録されています。
あいかわらず助手の三國は那智にふりまわされていますが、
新たに助手由美子がくわわったためか、
那智自身と三國が一緒に行動することが少なくなった気がしました。
かわりに活躍しだしたのが、狐目の事務方、高杉。
だんだん民俗学への想いを復活させた彼は、今回かなりの活躍をしています。
民俗学の謎も、ミステリとしての謎も、ちょっと強引な気がします。
二つを重ね合わせることで、答えが「正解」である感じを
お互いに強めているのでしょうが、証拠が弱い感じ。
けれどおもしろいので、いいのかもしれません。
そこで出会う殺人事件なども解決する、蓮杖那智シリーズ、第三弾。
連作短編集です。
地元で「お守り様」といわれる人形が破壊され、持ち主の当主も殺害される事件と
憑代についての考察をした「憑代忌」、
湖の底から発見された鳥居に関するごたごたと、鳥居についての考察の「湖底祀」、
評判のいい旧家の執事が殺された事件と、保食神に関する考察をした「棄神祭」、
失踪した資産家の行方をめぐる事件「写楽・考」の四作が収録されています。
あいかわらず助手の三國は那智にふりまわされていますが、
新たに助手由美子がくわわったためか、
那智自身と三國が一緒に行動することが少なくなった気がしました。
かわりに活躍しだしたのが、狐目の事務方、高杉。
だんだん民俗学への想いを復活させた彼は、今回かなりの活躍をしています。
民俗学の謎も、ミステリとしての謎も、ちょっと強引な気がします。
二つを重ね合わせることで、答えが「正解」である感じを
お互いに強めているのでしょうが、証拠が弱い感じ。
けれどおもしろいので、いいのかもしれません。