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眩暈を愛して夢を見よ: I NEED YOU (新潮ミステリー倶楽部) 単行本 – 2001/8/1
小川 勝己
(著)
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2001/8/1
- ISBN-104106027682
- ISBN-13978-4106027680
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
失踪人捜し、作中作、童謡殺人、犯人の独白…。ミステリーのあらゆるギミックを詰め込んで展開するモザイク世界。めくるめく混沌が驚愕の真相へ辿りつく。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4106027682
- ISBN-13 : 978-4106027680
- Amazon 売れ筋ランキング: - 54,879位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,934位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評価割れてますね。私には最高に面白かったです。物語りに引き込まれ、もやもやと霞の向こうに見えつ隠れつするミナミさんを私もページを繰りながら探しました。ただ、最終的な物語の崩壊には、同意です。この手の仕掛けはわりとありがちですが、いくらなんでもやり過ぎ。それでも、終盤に向かうまでの面白さは、終盤のメタにつぐメタの理屈の応酬、冗長なご都合主義の説明につぐ説明の面倒さを充分に許せます。
2012年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、一番感じたのは「無駄に長い」。話のスケールが小さい割には冗長性があり過ぎる。約500ページも必要ないだろう。
後半部分でのドンデン返しについては、めくるめく逆転の果てに驚愕の真相があれば面白いのだが、単なる解釈の可能性を並べているだけで肩透かしだった。しかも、登場人物の「元AV制作会社社員」「AV女優」という面白い設定があまり活かされてないのは非常にもったいない。
後半部分でのドンデン返しについては、めくるめく逆転の果てに驚愕の真相があれば面白いのだが、単なる解釈の可能性を並べているだけで肩透かしだった。しかも、登場人物の「元AV制作会社社員」「AV女優」という面白い設定があまり活かされてないのは非常にもったいない。
2017年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先に少しレビューを見てから読んだものの、最終章がここまで崩壊しているとは思いませんでした。
感想として星3つにしましたが、前半部分が星5つ、後半からラストまでが星1つ、という極端な感想なので、なんとも言えないです。
正直、この作家に物語を構築する力があるのかないのか、よく分かりません。
最後まで、主人公視点で論理が通った筋道で終結していたら、かなり高い評価をつけていたと思います。
感想として星3つにしましたが、前半部分が星5つ、後半からラストまでが星1つ、という極端な感想なので、なんとも言えないです。
正直、この作家に物語を構築する力があるのかないのか、よく分かりません。
最後まで、主人公視点で論理が通った筋道で終結していたら、かなり高い評価をつけていたと思います。
2005年8月24日に日本でレビュー済み
最近読んだ小説の中で、めちゃくちゃ面白かった部類に入る。アンチミステリだと思う。途中までは普通の事件で、半分くらいからはぁ?と思う記述が続き、四分の一くらいから物語は完全に崩壊する。
その崩壊ぶりが最高。メタメタメタと連鎖する構想。うる星やつら2 ビューティフルドリーマー、パーフェクトブルーを合体させ、小説で映えるように非常に上手く再構築させたような物語。最高でした。
その崩壊ぶりが最高。メタメタメタと連鎖する構想。うる星やつら2 ビューティフルドリーマー、パーフェクトブルーを合体させ、小説で映えるように非常に上手く再構築させたような物語。最高でした。
2005年2月2日に日本でレビュー済み
この作者は、残念ながら過ちを犯してしまったように思います。
morrieとこの本のタイトルで検索してみてください。
morrieとこの本のタイトルで検索してみてください。
2001年10月8日に日本でレビュー済み
独自な作家と思っていたが、ここまで奇妙な作りの作品を書くとまではさすがに予想だにしていなかった。今までの二作はいわゆる日本離れしたドンパチ活劇だったのだけれど、本作は静かな日常の中に忍び寄った血と狂気と夢と幻惑の世界。
乱歩的とも言えるし、初期山田正紀あたりがミステリーで使いそうな手法でもあるし、一人称小説の持つ不可思議な語りの視点を絡めに絡めた錯綜のモザイクでもある。作中作、劇中劇を用いた多重構造の物語というのはそれだけでもわかりにくいのだが、実に多くの物語が内包された奇妙な本なのだ。
本格、ではないし、サイコでもないし、ミステリーですらない奇妙なジャンルでありながら、本格とサイコの両方の楽しさを味わえるし、前衛小説と言えなくもない。その仕掛けに関しては読んでのお楽しみだと思うけれど。
それなりに一気読みしたけれど、それは作品構造そのものへの興味。裏の裏がどうなっているのか知りたいという心のはやり。そういうのが面白い本と言うのかもしれないけれど、好き嫌いで言えばぼくは好きではないかもしれない。
ただこの作家の異様なまでの鬼才ぶりが遺憾なく発揮された作品ではあると思う。この手の作品の方向に今後も走ってゆくとはとても思えないけれど、作家としての厚みの存在を確実に感じさせられる一冊であった。
乱歩的とも言えるし、初期山田正紀あたりがミステリーで使いそうな手法でもあるし、一人称小説の持つ不可思議な語りの視点を絡めに絡めた錯綜のモザイクでもある。作中作、劇中劇を用いた多重構造の物語というのはそれだけでもわかりにくいのだが、実に多くの物語が内包された奇妙な本なのだ。
本格、ではないし、サイコでもないし、ミステリーですらない奇妙なジャンルでありながら、本格とサイコの両方の楽しさを味わえるし、前衛小説と言えなくもない。その仕掛けに関しては読んでのお楽しみだと思うけれど。
それなりに一気読みしたけれど、それは作品構造そのものへの興味。裏の裏がどうなっているのか知りたいという心のはやり。そういうのが面白い本と言うのかもしれないけれど、好き嫌いで言えばぼくは好きではないかもしれない。
ただこの作家の異様なまでの鬼才ぶりが遺憾なく発揮された作品ではあると思う。この手の作品の方向に今後も走ってゆくとはとても思えないけれど、作家としての厚みの存在を確実に感じさせられる一冊であった。
2003年2月17日に日本でレビュー済み
きっと、作家という職業は内なる力だけでは続けることができないんだろう。かといって、テクニックばかりが先走った、コケオドシの作品には反吐が出るが。小川勝己という作家は、とてもポテンシャルの高い作家なのだと思う。この物語は、その作家が、自らのテクニックをこれでもかと駆使して読者に突きつけた作品。範疇としては、ぼくの大嫌いな新本格に属するかな。
この人の凄いところは、それでも単なるコケオドシに見せない点で、この物語でもグシャグシャにかき回した挙句、わけのわからない物語を奥深い物語に見せることに成功しているように思える。少なくともぼくにはそう読めた。才気闊達。作中作があって、作中劇?まである。三つの一人称を駆使して文体を描き分け、大家の模倣までして、それを批評までしてみせる。内面へ内面へと入り込んだ迷宮で読者を手玉にとるが、決して得意になっているようにも見えない。『葬列』でも感じた「必然」が、ここでも垣間見える。そんな底力を感じてしまうのだ。
進む道を決めるのは作家本人だから、作者がどんな道へ進もうがどうでもよろしい。しかし、過去のクライムノヴェルが時流に乗っただけの単なる擬態でないことを祈るのみだ。
この人の凄いところは、それでも単なるコケオドシに見せない点で、この物語でもグシャグシャにかき回した挙句、わけのわからない物語を奥深い物語に見せることに成功しているように思える。少なくともぼくにはそう読めた。才気闊達。作中作があって、作中劇?まである。三つの一人称を駆使して文体を描き分け、大家の模倣までして、それを批評までしてみせる。内面へ内面へと入り込んだ迷宮で読者を手玉にとるが、決して得意になっているようにも見えない。『葬列』でも感じた「必然」が、ここでも垣間見える。そんな底力を感じてしまうのだ。
進む道を決めるのは作家本人だから、作者がどんな道へ進もうがどうでもよろしい。しかし、過去のクライムノヴェルが時流に乗っただけの単なる擬態でないことを祈るのみだ。