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スポーツルールはなぜ不公平か (新潮選書) 単行本 – 2003/7/1
生島 淳
(著)
日本人が金メダルを獲ると、なぜルールが変わるのか? その「イジメ」の真相。
欧米主導の不公平なルール変更の裏には何があるのか? イギリスとアメリカのルール解釈の違い、そして日本国内でのさまざまな問題を浮き彫りにしながら、勝ち負けを決定づける「規則」の本質を探る。サッカー、ラグビー、バスケ、水泳、柔道など、グローバル化するスポーツの中でニッポンが生き残っていくためのルール論。
欧米主導の不公平なルール変更の裏には何があるのか? イギリスとアメリカのルール解釈の違い、そして日本国内でのさまざまな問題を浮き彫りにしながら、勝ち負けを決定づける「規則」の本質を探る。サッカー、ラグビー、バスケ、水泳、柔道など、グローバル化するスポーツの中でニッポンが生き残っていくためのルール論。
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/7/1
- ISBN-104106035286
- ISBN-13978-4106035289
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
イギリスとアメリカのルール解釈の違い、日本国内でのさまざまな問題を浮き彫りにしながら、勝ち負けを決定づける「規則」の本質を探る。グローバル化するスポーツの中でニッポンが生き残っていくためのルール論。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/7/1)
- 発売日 : 2003/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 4106035286
- ISBN-13 : 978-4106035289
- Amazon 売れ筋ランキング: - 883,847位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,072位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スポーツを見る新しい視点を感じました!生島さんの考え方に共感しました!
2014年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スポーツの良いところだけが強調される中にあって、良く追求されていると思った。
2013年6月13日に日本でレビュー済み
著者はスポーツ・ジャーナリスト。
本書は、イギリス、アメリカ、日本のスポーツ・ルールを比較し、それぞれの特徴を見出そうとしたもの。
競技としてはサッカー、ラグビー、バスケットボール、相撲が取り上げられている。
まずはイギリスのサッカーを通して、スポーツにおけるルールというものが、どこから発生してきたのかを分析している。そして、ゲームを楽しむためのルールという側面が明らかにされる。
アメリカのバスケットボールを通しては、平等という原則が示される。
日本の相撲の場合は、美学が重要となる。
そして、これらの比較から、ルール感覚のズレによって紛争が起きるのだとされる。
感覚としては非常に正しいと思う。ただ、充分に論が詰め切れておらず、扱う内容も局所的だ。けっこう不満が残った。
とはいえ、スポーツ・ルールについての違和感を解消してくれる、よい本だと思う。
本書は、イギリス、アメリカ、日本のスポーツ・ルールを比較し、それぞれの特徴を見出そうとしたもの。
競技としてはサッカー、ラグビー、バスケットボール、相撲が取り上げられている。
まずはイギリスのサッカーを通して、スポーツにおけるルールというものが、どこから発生してきたのかを分析している。そして、ゲームを楽しむためのルールという側面が明らかにされる。
アメリカのバスケットボールを通しては、平等という原則が示される。
日本の相撲の場合は、美学が重要となる。
そして、これらの比較から、ルール感覚のズレによって紛争が起きるのだとされる。
感覚としては非常に正しいと思う。ただ、充分に論が詰め切れておらず、扱う内容も局所的だ。けっこう不満が残った。
とはいえ、スポーツ・ルールについての違和感を解消してくれる、よい本だと思う。
2009年10月5日に日本でレビュー済み
このタイトルから本書を手に取った人は,水泳やノルディック複合,スキージャンプ等の競技を想像し,なぜ日本が不利なようにルールが変わっていっているのか,という疑問に対する答えを期待するでしょう.
実際,本書のイントロ部分ではこれらの疑問を提起しています.
しかし,本書の7割くらいはサッカー・バスケのルール変遷の歴史についてかかれてあります.
その歴史はそれはそれで面白い物かもしれませんが,「なぜ不公平か」という疑問にはまったく答えていません.
その後,ようやく我々(多くの日本人にとって)の興味のあるスポーツ,つまり柔道・相撲・バレーボール等の解説に入ります.
しかし,やはりルール変更の流れとその理由についてかかれてあるだけであり,誰にとって「不公平」なのかは明らかにされていません.
たとえば,柔道は従来日本では「1本勝ち」のみでした.しかし,それが東京オリンピック行こうヨーロッパを中心に世界的種目になりました.
その流れの中でポイント制が導入されていき,ポイントゲームに変わっていきました.
未だに1本勝ちを良しとする日本人にとって,世界戦はJUDOという異なる競技を争っているようなものだということです.
しかし,これはその競技に対する考え方の違いであり,不公平というのとは違うと思います.
同様の例としてノルディック複合があります.ジャンプが強かった日本が一時期表彰台を独占しましたが,クロスカントリーこそが複合のメインと考える北欧勢によりクロカンの比率が強められました.
確かに,一見これは不公平のように見えますが,その競技の本質を何とするかという考えの違いではないでしょうか.
逆に背が低い日本人はバレーボールにリベロという守備専門のポジションを導入することに成功しました.
これはTV放映料を多く払っている日本の発言権が強かったことが影響していますが,リレーが続くほうが面白い,という日本人の趣向が受け入れられたためでとも考えられます.
つまり,ルールの変更には「発言権」と「何をおもしろいとするか」という考え方が決め手であり,そのルール内で動く選手にとって不公平ではないのです.
ではルール上の「不公平」とはどうゆうことか.
スキージャンプでは数年前にスキーの長さは身長よって制限されるようになりました.
ジャンプという競技は「いかに飛ぶか」ではなく「いかに落ちないか」という競技であり,いかに空気抵抗を大きく受けるかというのがポイントです.
そのためにはスキーの長さは長ければ長いほど良いのです.
しかし,その道具が「体格」というどうしようもできない指標によって制限されました.
体格によって道具を制限するなら,同じ土俵で競わすのではなく,格闘技のようにクラス分けすべきです.
しかし,本書ではこのような不公平に関してはまったく触れられていません.
つまり,本書のタイトルは「なぜスポーツルールは変わるのか」という感じがベストでしょうか.
もしかしたら,「それではインパクトが足りなくて売れない」という思惑があったのかもしれませんが,それにしてもタイトルと内容が違いすぎます.
実際,本書のイントロ部分ではこれらの疑問を提起しています.
しかし,本書の7割くらいはサッカー・バスケのルール変遷の歴史についてかかれてあります.
その歴史はそれはそれで面白い物かもしれませんが,「なぜ不公平か」という疑問にはまったく答えていません.
その後,ようやく我々(多くの日本人にとって)の興味のあるスポーツ,つまり柔道・相撲・バレーボール等の解説に入ります.
しかし,やはりルール変更の流れとその理由についてかかれてあるだけであり,誰にとって「不公平」なのかは明らかにされていません.
たとえば,柔道は従来日本では「1本勝ち」のみでした.しかし,それが東京オリンピック行こうヨーロッパを中心に世界的種目になりました.
その流れの中でポイント制が導入されていき,ポイントゲームに変わっていきました.
未だに1本勝ちを良しとする日本人にとって,世界戦はJUDOという異なる競技を争っているようなものだということです.
しかし,これはその競技に対する考え方の違いであり,不公平というのとは違うと思います.
同様の例としてノルディック複合があります.ジャンプが強かった日本が一時期表彰台を独占しましたが,クロスカントリーこそが複合のメインと考える北欧勢によりクロカンの比率が強められました.
確かに,一見これは不公平のように見えますが,その競技の本質を何とするかという考えの違いではないでしょうか.
逆に背が低い日本人はバレーボールにリベロという守備専門のポジションを導入することに成功しました.
これはTV放映料を多く払っている日本の発言権が強かったことが影響していますが,リレーが続くほうが面白い,という日本人の趣向が受け入れられたためでとも考えられます.
つまり,ルールの変更には「発言権」と「何をおもしろいとするか」という考え方が決め手であり,そのルール内で動く選手にとって不公平ではないのです.
ではルール上の「不公平」とはどうゆうことか.
スキージャンプでは数年前にスキーの長さは身長よって制限されるようになりました.
ジャンプという競技は「いかに飛ぶか」ではなく「いかに落ちないか」という競技であり,いかに空気抵抗を大きく受けるかというのがポイントです.
そのためにはスキーの長さは長ければ長いほど良いのです.
しかし,その道具が「体格」というどうしようもできない指標によって制限されました.
体格によって道具を制限するなら,同じ土俵で競わすのではなく,格闘技のようにクラス分けすべきです.
しかし,本書ではこのような不公平に関してはまったく触れられていません.
つまり,本書のタイトルは「なぜスポーツルールは変わるのか」という感じがベストでしょうか.
もしかしたら,「それではインパクトが足りなくて売れない」という思惑があったのかもしれませんが,それにしてもタイトルと内容が違いすぎます.
2007年9月2日に日本でレビュー済み
TV視聴者に魅せるためのルール改変はいまや周知の事実ですが、裏事情を知るとしょうがないかな、という気もします。
この辺のルールの変遷を解説をTVでしてくれるともっと楽しめるのにそういう解説者はほとんどいないですね。
この辺のルールの変遷を解説をTVでしてくれるともっと楽しめるのにそういう解説者はほとんどいないですね。
2003年11月27日に日本でレビュー済み
水泳やノルディック複合など、日本人選手が頂点を極めると、何故かルール変更がなされる、この事実に、多くの人たちが何か釈然としない、あるいは、うさんくさいものを感じていたのではないだろうか。本書は、そうしたもやもやに真正面から取り組んだ好著であると思う。そもそも、スポーツほどある意味で政治的な営為はないと思うし、世界がどれほど人道的になろうと、また、日本がどれほど豊かになろうと、日本人が「黄色人種」であるということの意味を軽く考えるべきではないと思う。とはいえ、著者の叙述と分析はあくまでも冷静かつ客観的で、悲観も楽観もない。アテネを控えているいま、是非、一読をお勧めする。
2015年7月27日に日本でレビュー済み
まず、「スポーツのルールはなぜ不公平なのか」が、全く書かれていません。書名と内容が乖離しています。
本書は基本的に、全体をとおして、サッカーやラグビーのルール変更の歴史が綴られているだけです。PKが何年からはじまったとか、ラグビーのトライの由来など、スポーツファンなら知っているか、ネットで検索すればすぐ分かるような内容が延々と書かれているのみです。ラグビーからヤカンが見られなくなったのを知っていますか、といったコラムなど、タイトルから期待する内容から比べると、あまりにも肩すかしです。取材が必要な内容もほとんどなく、素人でも書けるような非常に浅い本になっています。
そして肝心の、不公平なルール、そしてなぜそのようなルールなのか、といった論が全くありません。たとえば、背泳ぎにおけるバサロ制限のような、日本人として不公平と感じるようなルール変更が読者としては思い浮かぶと思うのですが、どうしてそのようなルールとなるべきだったのかの説明がないのです。たとえば、背泳ぎでバサロを無制限に許してしまうともはや背泳ぎではなくなり、バサロ制限は実は真っ当な変更なのである、的な素人でも想像できるような説明や検討すらありません。
また、全体的に文章が(ハッキリ言ってものすごく)下手です。試合の展開を追うような記載で、時系列がぐちゃぐちゃで読んでもストンと理解できない文章が多々あります。そのうえ、「姑息な」という語を「卑怯な」という意味で使う誤用があるなど、プロの文章とは思えません。校正もきちんとできていないような気がします。
本書は基本的に、全体をとおして、サッカーやラグビーのルール変更の歴史が綴られているだけです。PKが何年からはじまったとか、ラグビーのトライの由来など、スポーツファンなら知っているか、ネットで検索すればすぐ分かるような内容が延々と書かれているのみです。ラグビーからヤカンが見られなくなったのを知っていますか、といったコラムなど、タイトルから期待する内容から比べると、あまりにも肩すかしです。取材が必要な内容もほとんどなく、素人でも書けるような非常に浅い本になっています。
そして肝心の、不公平なルール、そしてなぜそのようなルールなのか、といった論が全くありません。たとえば、背泳ぎにおけるバサロ制限のような、日本人として不公平と感じるようなルール変更が読者としては思い浮かぶと思うのですが、どうしてそのようなルールとなるべきだったのかの説明がないのです。たとえば、背泳ぎでバサロを無制限に許してしまうともはや背泳ぎではなくなり、バサロ制限は実は真っ当な変更なのである、的な素人でも想像できるような説明や検討すらありません。
また、全体的に文章が(ハッキリ言ってものすごく)下手です。試合の展開を追うような記載で、時系列がぐちゃぐちゃで読んでもストンと理解できない文章が多々あります。そのうえ、「姑息な」という語を「卑怯な」という意味で使う誤用があるなど、プロの文章とは思えません。校正もきちんとできていないような気がします。