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科学嫌いが日本を滅ぼす―「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか (新潮選書) 単行本 – 2011/12/22

3.8 5つ星のうち3.8 21個の評価

なぜ米国が「科学の覇権」を握ったのか。外国の科学者は福島原発事故をどう考えたのか。英米の二大科学誌を繙きながら、日本の科学力の未来を見通す。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2011/12/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/12/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 220ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106036959
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106036958
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 21個の評価

著者について

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竹内 薫
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1960年、東京都生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。ノンフィクションとフィクションを股にかける 科学作家。小三から小五までニューヨークの現地校に通ったせいで、帰国後、カルチャーショックに悩まされ、学業も落ちこぼれる。現在は妻子とともに裏横浜 に在住(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『思考のレッスン』(ISBN-10:4062165082)が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中3.8つ
5つのうち3.8つ
21グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過激なタイトルであるが、個人的にはイギリスのネイチャー、アメリカのサイエンスという二大科学雑誌に焦点を当てた科学史の本としても面白かった。こういう科学と社会との関係、科学史、科学哲学、文化としての科学、基礎科学と応用科学、例えば軍事や経済発展のための道具としての科学などは日本の教育では理系の教育でもほぼ全く教えられず忘れ去られている。理系かどうか、専攻を問わず、教えるべきなのだろうし、社会全体としても感心を持つべきなのだろうが、ニュートンや日経サイエンスといった一般向け科学雑誌ですら、発行部数が数万部しかないというのには閉口し絶望すら覚える。アメリカは日経サイエンスの原書であるScientific Americanは50万部売れているそうだ。アメリカの人口が日本の3倍いるとしても数倍の売り上げの差である。。。もはやここまでひどかったとは。アメリカも一般人の科学リテラシーがひどく、プロジェクト2061で世界一の科学力を持った国民を養成しようとしているそうだが、雑誌売り上げなどをみても一般市民の科学的感心は日本より高いようだ。ニュートンとか、日経サイエンスとか、岩波の科学とか、日本の科学者とか、こういう簡単な科学雑誌なら一般人でも十分読めそうなものなのだが、そもそも誰も読んでいなかった!科学と聞いただけで敬遠されるのだろうか。江沢洋もこんな通俗科学雑誌を理系の若者がありがたがって読んでいるのは国として末期であり、物理雑誌パリティとか読めよと警鐘を鳴らしていた。江沢と竹内ではベクトルがちょっと違う気もするが、せっかくだし電子書籍でオリジナル科学雑誌を出してほしいし、このような選書も次々出版してほしい。昔は、自然選書などがあった。著作権切れや絶版で隠れた名著はどんどん電子版を出していくべきだろう。現状数式を含む本は難しいようだが、文章だけの誰でも読めそうなものを中心に電子出版による日本の科学を復活させる草の根活動をするしかない。日本は市民の科学リテラシーも低いが、科学者の啓蒙活動も低いと著者は嘆いていた。本書もKindle版を読ませてもらったし、文章だけの本ならそれこそスマホで世界中どこでも読めるのはありがたい。

日本の教育は小学校低学年ぐらいでは算数・理科が好きな子供は多いが、高学年ぐらいから理数系の勉強についていけなくなって、嫌いになる人が多いという話はよく聞くが、それ以降の教育はついてこれる人だけを育成して科学者などの専門家を養成するスパルタ主義であり、ついてこれない人間は科学の落ちこぼれとして科学嫌いが量産されているのではないか。科学を専門としたい人にとっても、逆に科学を使わない人にとっても不幸であると思う。しかも生涯教育を謳うわりには、科学雑誌がほとんど廃刊になり、理科系の通信制大学は皆無であるし、技術系意外の理系の資格も数学や天文学のものがあるだけだ(最近、理科学検定が復活したが)。とはいえ、あまり押し付けがましくてもやる気にはならないだろうし、感心を持たせるのも難しい。イギリスの場合も似たようなもので、「2つの文化と科学革命」などで半世紀も前から警鐘が鳴らされていた。著者によると日本はこの歴史を繰り返しているようである。

科学技術の失敗については、「巨大技術と人間」、「迷路の中のテクノロジー」などを勧める。著者は若干科学至上主義的傾向があると批判が見られるが、20世紀に確立した科学体制は巨大科学という分野があり、こういうことすらみんなろくにしらない。巨大科学の光と影や、要素還元主義の破綻なども20世紀科学史の基本である。例えば仁科芳雄なども巨大科学を確立した人物であるといっていい。みすず書房の「仁科芳雄 日本の原子科学の曙」なども薦めたい。仁科芳雄は物理学者としては湯川や朝永などに比べると、際立った業績はなく、巨大実験装置を開発したというのがおもな業績だろうか。

科学とは一種の体制であり文化なのである。近代科学黎明期は富裕層やパトロンに経済的支援を受けた研究者が科学をやっていたが、現代では理系の大学通って学位を取って論文を発表して、大学や研究所に就職するシステムとなっている。イギリスは当時の風習が残ってて富裕層研究者半分、実力で就職した研究者半分ということらしい。アメリカの場合は科学が一種の共通価値観になっていて、宗教との対立もあろうが、AAASなどに見られるよう誰もが参加できるオープンさがあるように思う。

本書で詳しく論じられているネイチャーやサイエンスなどの科学雑誌の査読システムにしてもそうだし、ノーベル賞クラスの論文ですらリジェクトされていたというのも興味深い話だ。字数制限になってしまったが、こういう自分なりの科学観などを養える程度でいいからできる範囲でみんな学び続けて欲しいものである。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、アメリカの大学の大学院でPh.D. を取得する論文を書くときに、アドバイザー(指導教官)から、1本は「ネイチャー」に、1本は「サイエンス」に、1本は専門誌に投稿する様式で書いて、それらをまとめて自分の論文とするように言われた。教授の仕事は研究予算を獲得するために「グラント'プロポーザル」を書き上げ、提出する。アメリカの大学の科学研究費は、農学系ならUSDA、基礎科学ならNSF、医学系ならNIHと、それぞれ管轄する国の省庁が異なるが、ネイチャーとサイエンスに論文が掲載されることは、グラントを取り易くするに足る「インパクト」のある研究をしているという実証にもなっていると思う。私自身の論文は、ネイチャーとサイエンスに投稿したが残念ながら門前払いを食った。アドバイザーは、「ネイチャーとサイエンスに載るのは、ロシアンルーレットで当たるようなものさ」と笑っていた。もちろん、英語という壁はあるが、本書は、日本にいると「ネイチャー」と「サイエンス」がこんなに遠いのだろうと言う問いにストレートに答えてくれた。2誌の歴史的背景がわかり、視点を変えて2誌を読んでみたくなった。
私が大学時代は、物理学の竹内均先生が科学を一般の人に対してわかりやすく解説し、雑誌「ニュートン」を創刊した。現在では、福岡伸一先生や、本書の著者のように、しっかりした科学の啓蒙書を書いてくれる人がいることがうれしい。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
両者の成り立ちの違いは両極と言えるものだが、どちらも世界の科学の発展に大きく寄与しているという意味では同じ。日本にもこのようなジャーナルができることを期待。日本独特の成り立ちで。
2016年5月28日に日本でレビュー済み
図書館で借りました。
何故日本人が科学嫌いになったのかを歴史から見ていくのかを詳しく解説する本かな・・と予想していたのですが
作者の個人的意見が思いっきり載っており中立的な意見が少ないです。
私にとって震災とか原発とかの意見・内容は不要です。
そういった考えは課題を変え別の本として発表すべきです。

+第1章 第2章 第9章が面白く役に立った

-他の章は不要
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の書評を買う前に新聞で読んだ。曰く「反原発運動に批判的立場の本」とのこと。読了後、そういう読み方しか出来ない書評子のレベルに落胆した。
マスコミも含め、我々日本人の殆どが科学、特に最新の物理学や生物学を知らなさすぎると痛感している。原子力についても、熱力学やエネルギー変換効率等を理解していれば、再生可能エネルギーがどんなに不安定かわかる筈。わが国の科学技術施策を誤らず、グローバルな科学振興を考える良い機会の本である。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年5月10日に日本でレビュー済み
世界的に権威のある学術雑誌であるイギリスのネイチャー、アメリカのサイエンスの歴史、違いを説明、研究者にとっては、厳しい査読を経て掲載されることの大変さ述べている。ノーベル賞と研究者の文化、母語の関連に触れていて面白かった。

後半は、原子力発電、イグノーベル、キリスト教文化との比較等へと話題が広がった。基礎科学研究は、長期的な展望が必要とされる。
2012年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私にとって面白い本とは知らない事が書いてある本である.湯川の論文が日本の学術誌に載っていた事は知っていたが、サイエンスより古いとは知らなかった.これはほん
の一例で、文字通り、蒙を啓かされる話が沢山ある.ただ、この本は新潮新書または新潮文庫でこそ、出版されるべきだと思う.新潮選書では読者数が稼げず、せっかくの好著が広く読まれないであろうからである.それが、残念である.
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月8日に日本でレビュー済み
1.内容
「「新潮45」(略)に連載された「科学の興亡 ネイチャーvs.サイエンス」」(p222)をベースとして(本の連載を読んでいないのでこれで勘弁)、イギリスの商業科学雑誌「ネイチャー」と、アメリカの学術団体が作っている「サイエンス」がいかに権威を得るに至ったか(と書くと雑誌だけの問題に見えてしまうが、英米が科学のチャンピオンになった過程を描いている、という要約がより正しいか)、「ネイチャー」、「サイエンス」が関わっているスキャンダル、「ネイチャー」と「サイエンス」が権威を持つなど英米系が覇権を握っている科学の現状で日本の科学がどうあるべきかを記した本。
2.評価
副題にどうしても目が行ってしまったので、思ったより「ネイチャー」と「サイエンス」の話が少ない印象があるが、両紙の特長、海外の科学界の問題点、日本の原子力発電など、内容は多岐にわたり興味深かった。ただ、元の媒体が「「新潮45」」だったからか、市民運動に対する攻撃が目立つなど(p182の「狼少年現象」は「環境イデオロギーをもとにした政治運動のせい」ではなく「東電の原発対策の担当者」等が悪いのでは?)、「利害関係のある出版社」(p168。「週刊新潮」等が保守的でない市民運動・政治運動を肯定的に評価した例をレビュアーは知らないし、そういう傾向の会社ではないことは読者も承知するだろう)の本という内容になってしまっている。この点で星1つ減らし、星4つとする。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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