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「男はつらいよ」を旅する (新潮選書) 単行本(ソフトカバー) – 2017/5/26
川本 三郎
(著)
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寅さんが見たものは、もはや決定的に失われた風景、人情、そしてニッポン。「寅さんの負け犬ぶりにいまだに共感する」という著者が、〈美しきもの見し人〉車寅次郎の旅路を追って、「男はつらいよ」全作品を詳細に読み解きながら、北海道知床から沖縄まで辿り歩いた画期的シネマ紀行文。なぜ、あのいつもずっこける放浪者はかくも日本人に愛されるのか? 映画に〝動態保存〞された「時代」がいま甦る。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/5/26
- 寸法12.8 x 2 x 19.1 cm
- ISBN-104106038080
- ISBN-13978-4106038082
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成瀬巳喜男 映画の面影 | 「男はつらいよ」を旅する | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
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30
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価格 | ¥1,320¥1,320 | ¥1,540¥1,540 |
【新潮選書】川本三郎 作品 | 戦前の松竹では「小津は二人いらない」と言われ、戦後の東宝では名作を連打しながら、黒澤作品の添え物も撮った寡黙な名匠・成瀬。「浮雲」の高峰秀子、「めし」の原節子、「流れる」の山田五十鈴、「鰯雲」の淡島千景、「おかあさん」の香川京子……なぜ彼の撮った女優はかくも美しく、懐かしいのか? 映画と昭和を刻む感動的評論。 | 「寅さんの負け犬ぶりにいまだに共感する」という著者が、〈美しきもの見し人〉車寅次郎の旅路を追って、「男はつらいよ」全作品を詳細に読み解きながら、北海道知床から沖縄まで辿り歩いた画期的シネマ紀行文。なぜ、あのいつもずっこける放浪者はかくも日本人に愛されるのか? 映画に“動態保存”された「時代」がいま甦る。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/5/26)
- 発売日 : 2017/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4106038080
- ISBN-13 : 978-4106038082
- 寸法 : 12.8 x 2 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 347,359位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 53,971位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画のストーリーも交えてロケ地の良さを細かく伝えてくれる。特に鉄道好きの視点からの説明はおもしろい。ぜひ行ってみたいと思わせる内容です。
2023年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「男はつらいよ」が素晴らしい作品であるのに加えて
本書を併読したので、寅さんの足跡をたどりたくて
心がはやる。
本書を併読したので、寅さんの足跡をたどりたくて
心がはやる。
2017年12月3日に日本でレビュー済み
私には著者の文というか行間から感じ取れるものに波長が合わず読み進めることができませんでした 寅さんの旅って「そうだよな,こんな時の気持ちって」という温かい共感があると思うのです それが感じられず,ひんやりというか冷たいものさえ感じました せめて写真が多ければ立体的に立ち上ってくるものがあったのではないかと残念に思います
2018年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初から 江戸川でウナギが釣れていた。現在でも釣れるそうで興味深い。
164ページに当店の印象が記載されていることが一番 感銘を受けました。
164ページに当店の印象が記載されていることが一番 感銘を受けました。
2018年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「『男はつらいよ』を旅する」という題でありながら、以下の観点から「残念ながら、、、」という読後の感想です。
①まず、冒頭の沖縄旅行での米軍基地の問題や慰霊碑をめぐる反戦に対する筆者の長い記述は「寅さん映画」とは全く必要のないものです。「寅さん」や「リリィ」に関する記述は数行しかありません。「寅さん」と「戦争」とは果たしてそんなにも関わりがあるものでしょうか。
②「葛飾区を流れる『中川』は地味な川で、幸田露伴の小品や永井荷風ぐらいしかとりあげられたことはないもので、それを山田洋次監督はよく登場させた」、と本文にありますが、「こち亀」ファンなら、主題歌の歌詞にまでなっているので誰でも「中川」は知っていると思います。
③筆者の「男はつらいよ」に関するうん蓄は確かに正確で深いもので、敬服に価します。しかし、鉄道ファンとしての鉄道に関する記述や他の日本映画(に出て来た鉄道)に関する記述があまりにも多すぎます。その意味では、筆者の「小説を、映画を、鉄道が走る」(2014年 集英社文庫)と似た内容です。「寅さん映画」を解説する本ではなく、「日本映画の中での失われた鉄道の旅」とでも題した方がよさそうです。
④筆者は永井荷風に対して何冊も本を出版しているほど造詣が深いため、やたら永井荷風のことや『断腸亭日乗』についてが引用されます。寅さんと永井荷風はそんなにも関係があるでしょうか。
⑤「寅さん」の旅した全国のいろいろなロケ地について、シーンを掘り起こして詳しく書かれながら、本文中には「北海道・道東」と「会津若松〜新潟」の二ヶ所の地図しか載ってません。口絵に「寅さん」の立ち寄った全国図か、せめてイラスト入りでの「柴又」の詳細地図でも載っていれば良かったです。
⑥本文は「男はつらいよ」の製作順には章立てされておらず、また、巻末にも索引や全48作の一覧(ロケ地やマドンナ一覧等)も載っていないので、全48作が全て頭に入っている状態で読まないと理解出来ません。あくまでこれは個人の私的な思いつくままの「紀行文」だと感じました。
①まず、冒頭の沖縄旅行での米軍基地の問題や慰霊碑をめぐる反戦に対する筆者の長い記述は「寅さん映画」とは全く必要のないものです。「寅さん」や「リリィ」に関する記述は数行しかありません。「寅さん」と「戦争」とは果たしてそんなにも関わりがあるものでしょうか。
②「葛飾区を流れる『中川』は地味な川で、幸田露伴の小品や永井荷風ぐらいしかとりあげられたことはないもので、それを山田洋次監督はよく登場させた」、と本文にありますが、「こち亀」ファンなら、主題歌の歌詞にまでなっているので誰でも「中川」は知っていると思います。
③筆者の「男はつらいよ」に関するうん蓄は確かに正確で深いもので、敬服に価します。しかし、鉄道ファンとしての鉄道に関する記述や他の日本映画(に出て来た鉄道)に関する記述があまりにも多すぎます。その意味では、筆者の「小説を、映画を、鉄道が走る」(2014年 集英社文庫)と似た内容です。「寅さん映画」を解説する本ではなく、「日本映画の中での失われた鉄道の旅」とでも題した方がよさそうです。
④筆者は永井荷風に対して何冊も本を出版しているほど造詣が深いため、やたら永井荷風のことや『断腸亭日乗』についてが引用されます。寅さんと永井荷風はそんなにも関係があるでしょうか。
⑤「寅さん」の旅した全国のいろいろなロケ地について、シーンを掘り起こして詳しく書かれながら、本文中には「北海道・道東」と「会津若松〜新潟」の二ヶ所の地図しか載ってません。口絵に「寅さん」の立ち寄った全国図か、せめてイラスト入りでの「柴又」の詳細地図でも載っていれば良かったです。
⑥本文は「男はつらいよ」の製作順には章立てされておらず、また、巻末にも索引や全48作の一覧(ロケ地やマドンナ一覧等)も載っていないので、全48作が全て頭に入っている状態で読まないと理解出来ません。あくまでこれは個人の私的な思いつくままの「紀行文」だと感じました。
2017年10月16日に日本でレビュー済み
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今まだある、残っている景色、もうなくなってしまった情景、寅さんが旅をした場所を、再び巡る旅。
2019年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画評論家として「男はつらいよ」が好きだ、と言うのは長く憚られたと著者は言う。
あんな映画のどこがいいのか、と言われるのを恐れて隠れファンである人も多いとか。
隠れファンではないが、ぼくもこの映画は大学1年生の時に、池袋文芸座で第4作の「新・男はつらいよ」を観て以来、すべてを観ている。
しかも、ほぼすべてを2回以上は観ていると思う。
ただし、さっき「すべて」と書いたが、実は最終作の第48作だけは観ていない。
おそらく、これからも観ないだろう。
その理由は自分の中では明確なのだが、本書の中にも書かれてあった。
「正直、後年の渥美清は老い、衰えが目立った。・・・・・第一作の頃と比べると老人の顔になっている。痛ましい。ファンとしては、もっと渥美清の寅さんを見たいという思いと、これ以上見るのはつらいという思いに引き裂かれる」
それでも観たのが著者の川本三郎であり、観ることができなくなったのがぼく、というわけだ。
本書は、「男はつらいよ」をロードムービーとして捉え、その撮影場所を巡る。
たしかに、映画の中に保存されているのは、日本各地の、あまり有名ではないが、失われつつある昔ながらの日本の風景である。
その徹底ぶりは、ぼくが思っていたよりも、はるかにものすごい水準であったことを本書で知った。
風景学の第一人者の中村良夫が『都市をつくる風景 「場所」と「身体」をつなぐもの』のなかで、自分が日本各地を旅し、まだ知られていない町、仲間に自慢できる町を見つけようとすると、必ず先回りして足跡を残している男がいる。
それがあの柴又の寅さんだったというのである。
それほど、ロケ地にこだわり続けた作品だったということであり、だからこそ、この本のような企画も成立したのだろう。
ところで、昨日の夕方本書を読み終えて、夜は2本立て続けに「男はつらいよ」を観た。
1本目は第6作「男はつらいよ 純情編」で若尾文子主演、2本目は第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」池内淳子主演である。
中期や後期の作品にも名作は多いが、なぜこの2作を選んだのかというと、それは「おいちゃん」役が森川信だからだ。
森川信がおいちゃんを演じるのは、第1作からこの第8作までで、これが遺作となり、その後は松村達夫、下條正巳が演じる。
このおいちゃんの演技の深さには、彼から松村達夫に交代することで気づかされた、という記憶がある。
松村達夫は演技過剰、下條正巳は少し存在感が弱すぎたという印象なのである。
だから、どうしても森川信が出演している作品を観たかったのだ。
しかも、これにはぼくなりのちょっとした感慨もある。
本書には次のような記述がある。
「戦前の森川信について、意外なことに坂口安吾が書いている。『青春論』(昭和十七年)にある。昭和十二年頃、安吾は京都に住んだ。よく裏通りの活動小屋に行った。映画の合間にちょっとしたレビューが演じられた。それに男の役者が出ていて、これが『頼もしい貫禄』を見せた。心に強く残った。ただ、名前が分からない。東京に帰った安吾は、浅草の大衆演劇に詳しい知人に京都の活動小屋で見た男の話をした。知人は即座に、それは『モリシン』、森川信だと答えたという」
実は、ぼくも1970年代に安吾の『青春論』を読んだ時に、この森川信に関する記述に出会った。
ただし、当時はインターネットもない頃で、この森川信が本当においちゃんの森川信であるかどうかは、これだけでは分からない。
それで、図書館などに行って苦労して調べたことを覚えている。
その点では、著者の川本氏よりも、ずっと早く知っていたことになりそうだ。
このシリーズは、よく作りこまれていて、なんと映画の主題歌やエンディングテーマの作曲、さらにお囃子の演奏も山本直純が担当している。
エンディングテーマも耳に残る名曲で、本書を読む間ずっと頭の中で鳴り続けていた(笑)。
あんな映画のどこがいいのか、と言われるのを恐れて隠れファンである人も多いとか。
隠れファンではないが、ぼくもこの映画は大学1年生の時に、池袋文芸座で第4作の「新・男はつらいよ」を観て以来、すべてを観ている。
しかも、ほぼすべてを2回以上は観ていると思う。
ただし、さっき「すべて」と書いたが、実は最終作の第48作だけは観ていない。
おそらく、これからも観ないだろう。
その理由は自分の中では明確なのだが、本書の中にも書かれてあった。
「正直、後年の渥美清は老い、衰えが目立った。・・・・・第一作の頃と比べると老人の顔になっている。痛ましい。ファンとしては、もっと渥美清の寅さんを見たいという思いと、これ以上見るのはつらいという思いに引き裂かれる」
それでも観たのが著者の川本三郎であり、観ることができなくなったのがぼく、というわけだ。
本書は、「男はつらいよ」をロードムービーとして捉え、その撮影場所を巡る。
たしかに、映画の中に保存されているのは、日本各地の、あまり有名ではないが、失われつつある昔ながらの日本の風景である。
その徹底ぶりは、ぼくが思っていたよりも、はるかにものすごい水準であったことを本書で知った。
風景学の第一人者の中村良夫が『都市をつくる風景 「場所」と「身体」をつなぐもの』のなかで、自分が日本各地を旅し、まだ知られていない町、仲間に自慢できる町を見つけようとすると、必ず先回りして足跡を残している男がいる。
それがあの柴又の寅さんだったというのである。
それほど、ロケ地にこだわり続けた作品だったということであり、だからこそ、この本のような企画も成立したのだろう。
ところで、昨日の夕方本書を読み終えて、夜は2本立て続けに「男はつらいよ」を観た。
1本目は第6作「男はつらいよ 純情編」で若尾文子主演、2本目は第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」池内淳子主演である。
中期や後期の作品にも名作は多いが、なぜこの2作を選んだのかというと、それは「おいちゃん」役が森川信だからだ。
森川信がおいちゃんを演じるのは、第1作からこの第8作までで、これが遺作となり、その後は松村達夫、下條正巳が演じる。
このおいちゃんの演技の深さには、彼から松村達夫に交代することで気づかされた、という記憶がある。
松村達夫は演技過剰、下條正巳は少し存在感が弱すぎたという印象なのである。
だから、どうしても森川信が出演している作品を観たかったのだ。
しかも、これにはぼくなりのちょっとした感慨もある。
本書には次のような記述がある。
「戦前の森川信について、意外なことに坂口安吾が書いている。『青春論』(昭和十七年)にある。昭和十二年頃、安吾は京都に住んだ。よく裏通りの活動小屋に行った。映画の合間にちょっとしたレビューが演じられた。それに男の役者が出ていて、これが『頼もしい貫禄』を見せた。心に強く残った。ただ、名前が分からない。東京に帰った安吾は、浅草の大衆演劇に詳しい知人に京都の活動小屋で見た男の話をした。知人は即座に、それは『モリシン』、森川信だと答えたという」
実は、ぼくも1970年代に安吾の『青春論』を読んだ時に、この森川信に関する記述に出会った。
ただし、当時はインターネットもない頃で、この森川信が本当においちゃんの森川信であるかどうかは、これだけでは分からない。
それで、図書館などに行って苦労して調べたことを覚えている。
その点では、著者の川本氏よりも、ずっと早く知っていたことになりそうだ。
このシリーズは、よく作りこまれていて、なんと映画の主題歌やエンディングテーマの作曲、さらにお囃子の演奏も山本直純が担当している。
エンディングテーマも耳に残る名曲で、本書を読む間ずっと頭の中で鳴り続けていた(笑)。
2017年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私が感じる「男はつらいよ」シリーズの最も大きな魅力は、旅の擬似体験が出来るという点だ。観客は、スクリーンの中の寅さんと一緒に、日本中(時には海外までも)を旅している気分を味わえる。なんでもない地方の小さな街。木賃宿。ひなびたラーメン屋。赤提灯。本書でも散々書かれているが、寅さんはそういった「なんでもないところ」をよく旅する。これがたまらなく良いのである。本書は、寅さんが訪ねた街、泊まった宿、利用した店などを、綿密な取材で細かく紹介してくれている。現在は多忙で、のんびり旅する時間など皆無の生活を送っている私であるが、いつか、時間を自由に使えるような立場(つまり隠居する年齢)になった時には、寅さんが訪ねた街をゆっくりじっくり巡ってみたい、という夢をずーっと抱いている。その時が来たら、この本は絶好の指南書となってくれることでしょう。そんな日がいつ来るかと、寅さんのDVDを観ながら、そして本書を読みながら楽しみにしています。