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武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) 新書 – 2003/4/10
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計簿」が完全な姿で遺されていた。タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、江戸時代史や
日本近代史の見直しを余儀なくされる驚きの連続。気鋭の研究者による意欲作。
(目次)
はしがき 「金沢藩士猪山家文書」の発見
第一章 加賀百万石の算盤係
わかっていない武士の暮らし/「会計のプロ」猪山家/加賀藩御算用者の系譜/算術から
くずれた身分制度/御算用者としての猪山家/六代 猪山左内綏之/七代 猪山金蔵信之
/赤門を建てて領地を賜る/江戸時代の武士にとって領地とは/なぜ明治維新は武士の領
主権を廃止できたか/姫君様のソロバン役
第二章 猪山家の経済状態
江戸時代の武士の給禄制度/猪山家の年収/現在の価値になおすと/借金暮らし/借金整
理の開始/評価された「不退転の決意」/百姓の年貢はどこに消えたか/衣服に金がつか
えない/武士の身分費用/親戚づきあいに金がかかるわけ/寺へのお布施は一八万円?/
家来と下女の人件費/直之のお小遣いは?/給料日の女たち/家計の構造/収入・支出の
季節性/絵にかいた鯛
第三章 武士の子ども時代
猪山成之の誕生/武家の嫁は嫁ぎ先で子を産むのか?/武家の出産/成育儀礼の連続/百
姓は袴を着用できなかった/満七歳で手習い/満八歳で天然痘に感染/武士は何歳から刀
をさしたのか
第四章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ
莫大な葬儀費用/いとこ結婚/出世する猪山家/姫君のソロバン役から兵站事務へ/徹夜
の炊き出し/大村益次郎と軍務官出仕
第五章 文明開化のなかの「士族」
「家族書簡」が語る維新の荒波/ドジョウを焼く士族/廻船問屋に嫁ぐ武家娘/士族のそ
の後/興隆する者、没落する者
第六章 猪山家の経済的選択
なぜ士族は地主化しなかったか/官僚軍人という選択/鉄道開業と家禄の廃止/孫の教育
に生きる武士/太陽暦の混乱/天皇・旧藩主への意識/家禄奉還の論理/子供を教育して
海軍へ/その後の猪山家
あとがき
参考文献リスト
- ISBN-104106100053
- ISBN-13978-4106100055
- 出版社新潮社
- 発売日2003/4/10
- 言語日本語
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- 本の長さ224ページ
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武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新― | 日本人の叡智 | 素顔の西郷隆盛 | |
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価格 | ¥880¥880 | ¥836¥836 | ¥902¥902 |
【新潮新書】磯田道史 作品 | 初めて発見された詳細な家計簿から浮かび上がる幕末武士の暮らし。江戸時代に対する通念が覆されるばかりか、まったく違った「日本の近代」が見えてくる。 | 幾多の苦難を乗り越えてき先達の言葉は、海のごとく広く深い。そして、心をうるおしてくれる。すばらしい日本人を発見する幸福を体感できる珠玉の名言集。 | 今から百五十年前、この国のかたちを一変させた西郷隆盛とは、いったい何者か。後代の神格化と英雄視を離れて、その人間像と維新史を浮き彫りにする。 |
商品の説明
商品説明
猪山家は代々、金沢藩の経理業務にたずさわる「御算用家」だった。能力がなくても先祖の威光で身分と報禄を保証される直参の上士と違い、「およそ武士からぬ技術」のソロバンで奉公する猪山家は陪臣身分で報禄も低かった。5代目市進が前田家の御算用者に採用されて直参となるが、それでも報禄は「切米40俵」に過ぎなかった。しかし、120万石の大藩ともなると、武士のドンブリ勘定で経営できるものではない。猪山家が歴代かけて磨きあげた「筆算」技術は藩経営の中核に地歩を占めていく。
本書のタイトル「武士の家計簿」とは、6代綏之(やすゆき)から9代成之(しげゆき)までの4代にわたる出納帳のことである。日常の収支から冠婚葬祭の費用までを詳細に記録したものだが、ただの家計の書ではない。猪山家がそれと知らずに残したこの記録は、農工商の上に立つ武士の貧困と、能力が身分を凌駕していった幕末の実相を鮮明に見せてくれる。220ページ足らずとはいえ、壮大な歴史書である。(伊藤延司)
著者からのコメント
東京・神田の古書店で、加賀藩士がつけた「家計簿」が発見された。饅頭ひとつ買っても記録した詳細なものである。天保13年(1842)から明治12年(1879)年まで37年分が残されており、金沢城下の武士の暮らしぶりが手にとるようにわかる。
家計簿をつけたのは加賀藩御算用者(おさんようもの)・猪山直之。藩の経理係であり、将軍家から前田家輿入れした姫様のそろばん役を務めていた。仕事が経理であったため、自分の家でも緻密に家計簿をつけていたらしい。彼は、年収の2倍をこえる借金を抱え、年18%の高利に苦しんでいた。妻の実家に援助してもらい、お小遣いも現在の貨幣価値で5840円におさえられていた。しかし、天保13年に一念発起して家中の家財道具を売り払い、債権者と交渉して借金の整理に成功。「二度と借金地獄に落ちるまい」と、それ以後、家計簿をつけはじめた。
その後、猪山家は家運が急上昇。江戸時代の武士社会では、猪山家のようなソロバン役人は低く見られていたが、維新の動乱期になると、会計技術者は兵站係として重宝された。直之の子、猪山成之は明治政府の軍事指揮官・大村益次郎にヘッド・ハンティングされて兵部省入りし、のちに海軍主計となって東京に単身赴任する。その年収は現代の3600万円にもなった。一方、金沢に残された成之の従兄弟たちは政府に出仕できず、年収は150万円。明治士族の厳しい現実である。
本書では、なるべく、猪山家の人々の「声」を掲載することにした。幕末明治から大正にかけて、激動期を生きた家族の肖像写真をそのまま見て頂きたいと思ったからである。
あなたは猪山家の物語に何を想われるであろうか。
著者について
院文学研究科博士課程修了。2018年3月現在、国際日本文化研究センター准教授。『武士
の家計簿』(新潮ドキュメント賞受賞)、『天災から日本史を読みなおす』(日本エッセ
イスト・クラブ賞受賞)、『日本史の内幕』など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/4/10)
- 発売日 : 2003/4/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4106100053
- ISBN-13 : 978-4106100055
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 58,805位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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何故か、今日の私達にもとても共感するのです。大変素晴らしい不滅の名著です。
最終的には投資もやっていたところが興味深い。
上記の価格の相乗平均(二つを掛けた平方根)をとると約13万円になるがいずれの本もこの値近辺の価格を1両の現在価値としていた。テレビで江戸時代を扱う番組でも1両の現在価値を10万円くらいとしているものがほとんどである。そのような経済的な意味のない(情緒的な意味はあるが)価格をもとに江戸時代の物価が高い安いといった見当違いの説明をしている。例えば、江戸の棟割長屋は家賃が安く庶民の住居とされているが私の調べたところでは現代の家賃に換算するとマンションの家賃に相当し当時の中流クラスでないと長屋の店子にはなれない。では本当の貧困層はどこに住んでいたのだろうか。そういった考察はされていないように思える。
ところで、本書の所得基準と物価基準の値は本書の初版の2003年当時で判断しても多少修正が必要と思う。本書では物価基準を米価の比較から計算しているが現在の米価が農家保護の理由から割高になっている点が考慮されていないように感しる。従って1両は5万5555円よりもう少し安いと思う。所得基準では現代の大工の日当を3万円ちかいとして江戸時代の大工の日当と比較している。しかし、江戸時代の大工は単なる職人でなく技術者(建築士)でもあるので現代の日当に直すと3万円以上となるだろう。従って1両は30万円より高いと思う(江戸時代は年間5両あれば地方都市で一家が中流の生活ができたという話も聞く)。本書の値では江戸末期と現代とで実質的に5.4倍しか所得が上昇していないことになるのでこの観点からも二つの価格の差はもっと大きいと思われる。しかしそのような点はあっても本書は優れた実証的歴史書である。