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山本周五郎のことば (新潮新書 20) 新書 – 2003/6/1
清原 康正
(編集)
- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/6/1
- ISBN-104106100207
- ISBN-13978-4106100208
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/6/1)
- 発売日 : 2003/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 190ページ
- ISBN-10 : 4106100207
- ISBN-13 : 978-4106100208
- Amazon 売れ筋ランキング: - 678,925位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,278位新潮新書
- - 103,826位ノンフィクション (本)
- - 161,153位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
色々と考えさせられる内容でした、得るところも有り購入の価値あり。
2013年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十章のエッセイも参考になります。充分に読む価値があると思います。
2015年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山本周五郎の本を読んで見ようと思っていたなので、いい参考になりました。
2012年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
忙しくでまだすべてを読んでいませんが、いまいちの評価で申し訳ありません。
2013年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
うまく周五郎のことばがまとめられていました。彼の作品を選ぶのに役立ちました。
2013年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容的に脈絡なく、まとまりがなく感じられた。
もう少し一つの作品に傾倒してもいいと思う。
もう少し一つの作品に傾倒してもいいと思う。
2013年7月22日に日本でレビュー済み
過去も現在も、未来も、人間は生きてきて、悩んだり苦しんだり、愛したり憎んだりしながら、やがて死んでゆき、忘れられてしまう。――山本周五郎の伝奇小説『山彦乙女』(新潮文庫)の一節である。
「人間の為したこと、為しつつあること、これから為すであろうことは、すべて時間の経過のなかに、かき消されてしまう」と続く。これだけだと溜め息が出そうになるが、「慥(たし)かなのは、自分がいま生きている、ということだ。生きていて、ものを考えたり、悩んだり、苦しんだり、愛しあったりすることができる、ということだ」という部分までくると救われる。
「人間はなにを為したかではなく、何を為そうとしたか」が大切だというのが、周五郎の人生観であった。
周五郎の作品の中から心に染み入ってくる言葉を選び出し、「下町――人情のぬくもり」「職人――矜持と意地」「岡場所――苦界の女たちの涙」「士道――武士の本分」「医道・芸道・婦道――ひとすじの道」「滑稽――ユーモアとペーソス」「不思議――夢か現かワンダーランド」「法――裁きとゆるし」「現代――都市と人間」「エッセイ――読者へのエール」のジャンルに分類したのが、『山本周五郎のことば』(清原康正著、新潮新書)である。恰好の周五郎文学案内にもなっている。
「人間の為したこと、為しつつあること、これから為すであろうことは、すべて時間の経過のなかに、かき消されてしまう」と続く。これだけだと溜め息が出そうになるが、「慥(たし)かなのは、自分がいま生きている、ということだ。生きていて、ものを考えたり、悩んだり、苦しんだり、愛しあったりすることができる、ということだ」という部分までくると救われる。
「人間はなにを為したかではなく、何を為そうとしたか」が大切だというのが、周五郎の人生観であった。
周五郎の作品の中から心に染み入ってくる言葉を選び出し、「下町――人情のぬくもり」「職人――矜持と意地」「岡場所――苦界の女たちの涙」「士道――武士の本分」「医道・芸道・婦道――ひとすじの道」「滑稽――ユーモアとペーソス」「不思議――夢か現かワンダーランド」「法――裁きとゆるし」「現代――都市と人間」「エッセイ――読者へのエール」のジャンルに分類したのが、『山本周五郎のことば』(清原康正著、新潮新書)である。恰好の周五郎文学案内にもなっている。
2006年12月24日に日本でレビュー済み
「人間は調子のいいときは、自分のことしか考えないものだ」源六は涙をながれるままにしてそう続けた、「……自分に不運がまわってきて、人にも世間にも捨てられ、その日その日の苦労をするようになると、はじめて他人のことも考え、見るもの聞くものが身にしみるようになる、だがどうしようもない、花は散ってしまったし、水は流れていってしまったんだ、なに一つ取り返しはつきあしない、ばかなもんだ、ほんとうに人間なんてばかなものだ」
私は、この一節を読んだ時、「ああ…」と嘆息した。自分の今の心境とあまりにも酷似しているからである。周五郎はいい。世間の人間が周五郎を呼んでいる限り、日本は大丈夫な気がすると、宮崎哲弥も言っているが、その通りであると思った。
周五郎原作の映画は、今も時々作られている。世間の話題となった作品も多い。一人でも多くの日本人に読んで欲しい。そして“ほんとうの”人情を知って欲しい。荒みきろうとしている、世相に抗するためにも。
私は、この一節を読んだ時、「ああ…」と嘆息した。自分の今の心境とあまりにも酷似しているからである。周五郎はいい。世間の人間が周五郎を呼んでいる限り、日本は大丈夫な気がすると、宮崎哲弥も言っているが、その通りであると思った。
周五郎原作の映画は、今も時々作られている。世間の話題となった作品も多い。一人でも多くの日本人に読んで欲しい。そして“ほんとうの”人情を知って欲しい。荒みきろうとしている、世相に抗するためにも。