プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥748¥748 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥50¥50 税込
配送料 ¥350 6月4日-6日にお届け
発送元: ネットオフ 販売者: ネットオフ
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか (新潮新書 78) 新書 – 2004/7/1
購入オプションとあわせ買い
なぜ私達は濁音に迫力を感じるのでしょうか。なぜ清音に爽やかさを感じるのでしょうか。実は、この感覚は人類共通のものなのです。
そのすべての鍵は、脳に潜在的に語りかける「音の力」にありました。本書では脳生理学、物理学、言語学を縦横無尽に駆使して「ことばの音」のサブリミナル効果を明らかにしています。 さまざまな実例、擬音・擬態語の分析によって次々と「音の力」が解き明かされていきます。ネーミングなどビジネスの場面でも役に立つ知識も満載。
これまでになかった、まったく新しいことば理論です。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2004/7/1
- ISBN-104106100789
- ISBN-13978-4106100789
よく一緒に購入されている商品
この著者の人気タイトル
商品の説明
抜粋
商品名の音
実は、音のサブリミナル効果の影響が認められるのは、企業名やブランドマントラだけではない。 「車の名前にはCがいい」(例・カローラ、クラウン、セドリック、シビック等) 「女性雑誌はNとMが売れる」(例・ノンノ、アンアン、モア等) 「人気怪獣の名前には必ず濁音が入っている」(例・ゴジラ、ガメラ、キングギドラ等) 企画の現場で語られる、ことばの経験則がある。これらもまた、ことばの音のサブリミナル効果が大衆を動かす現象である。 ことばの音の響きには、潜在的に人の心を動かす力がある。発音の生理構造に依拠した、人類共通に与える潜在情報があるのだ。 たとえば、Kの音を出すとき、私たちは、喉を硬く締め、強く息を出して喉をブレイクする。喉をブレイクスルーした息は、最速で口腔内を抜ける。最速で抜ける息は唾液と混じらないので、ことばの音の中で最も乾いている。 K音を発音する度に、私たちは、自分自身の身体で、硬さ、強さ、スピード感、ドライ感の四つの「感性の質」を体験しているのだ。その単語が、これらの質と直接関係のない意味を持っていても、いやおうなく脳裏には、硬さ、強さ、スピード感、ドライ感の四つの質が浮かぶのである。 この感覚は、洋の東西を問わない。気管から送り出される息と喉、口腔、鼻腔、舌、歯、唇を使って音声を出す人種であれば(私はそれ以外の人種を知らないが)、同じ方法で同じ音を出し、同じ音について同じ潜在情報を共有している。 つまり、ことばには、意味とは別に描かれる潜在意識の印象があり、それは世界共通の印象なのである。 ちなみに、K音を発した直後、喉は丸く緊張する。遅れてやってくるこの感性の質を、わざわざ取り出すための文字がCである。C表記を使うと、Kの発音から、硬い曲面や速い回転のイメージを優先的に引き出せる。すなわち、車に使えば、金属の流線型のボディと、エンジンの回転を想起させることになる。 だからこそ自動車の名前にはCが効果的に使われているのだ。カローラ、クラウン、コロナ、カムリ、コルベット、カマロ、シビックなどなど。音はS音ながらも、流線型のイメージを文字Cに託した車名も含むなら、セドリック、セフィーロ、シトロエン、シボレーなども挙げられる。 「車の名前にはCがいい」という経験則は、発音の生理構造が脳に送り込んでくる感性の質の演算によって、科学的に説明できるのである。 「それはコジツケだ。あえて理屈を付けるならば、最初にCを使った車がヒットしたので、皆が追随したに過ぎない」とおっしゃるかもしれない。ことばの「意味」にのみ囚われている人ならば誰もがそう思うことだろう。 しかし、そうでもないのである。大脳には、「感じる半球(右脳)」と、「考える半球(左脳)」がある。硬く締めた喉に、強く息をブレイクスルーさせる快感は、膨張と放出のイメージを持つ生殖期間中の男性脳を興奮させる。左脳が意味をうんぬんする前に、右脳は勝手に興奮するのだ。だからこそ男たちは、「採算性を考えれば、自転車とタクシーで十分 じゃない?」という妻を蹴散らして、輝く流線型のボディを手に入れるわけである。 もちろん、男性脳を興奮させる音は他にもある。C以外の車も、上手に男たちを興奮させている。
音のサブリミナル
おそらく、二十一世紀の今日まで、ことばの音のサブリミナル効果(潜在意識に働きかける効果)を知らないままに、多くの商品名は付けられてきたはずだ。にもかかわらず、世界中の人たちが知っている有名ブランドのおそらくすべては、秀逸なサブリミナル効果を持っている(私自身は例外を探し当てていない)。 ことばの音のサブリミナル効果を分析するすべがなかったときは、これらはすべて、運が良いとか、センスが良いということばで片付けられてきた。 しかしながら、ことばの音のサブリミナル効果を分析することができれば、運とセンスがさほど良くなくても、事前に「得する」道を選ぶことも出来るのである。企業名、商品名、キャッチコピー、スローガン、さらにはビジネスマン個人の名前( )などなど、顧客に向かって繰り返されることばのサブリミナル効果を知り、自らのそれを、効果的なブランドマントラにすればいい。 すなわち、ことばの音のサブリミナル効果をうまく活かしてやれば、現在ブランドマントラと呼ばれている「ブランドの方向性を示唆する抽象的なコピー」だけではなく、商品名や個人名もブランドマントラになりうるのだ。顧客が商品名を言う度、見る度に、その商品の信頼性や快適さが伝わるのだとしたら、これ以上のビジネスツールはないではないか。 そう気づいた私は、ことばのサブリミナル効果に関する研究を体系化しようとして、いくつかの研究フィールドをリサーチした。ところが、私の研究以前に、ことばの音のサブリミナル効果についての科学的客観的研究は存在しなかったのだ。しかたがないので、私の研究をそのまま世界初のことばの音のサブリミナル効果分析法として提唱することにした。荒削りであることはご容赦いただきたい。「従来の権威ある研究」を引用しつつ書いたほうがもっともらしいのだが、実のところ引用すべき従来の研究が存在しないのだ。今後、多くの研究者の参加によって、この分野が混み合うことを期待する。 現在のところ、この研究は、私個人のスキル、すなわち、物理学、人工知能、脳科学、言語学の知識の集大成として存在する。これらのどの知識が欠けても体系化するのは困難だったが、これで足りているかどうかは現時点では私にもわからない。 新境地の、出来立てのほやほや、しかも潜在意識論なので、私の考察手法と研究成果については、まあ賛否両論あると思う。しかし、今のところ、ことばのサブリミナル効果の正体について語った唯一の本である。明日もことばを使うあなたに、ぜひ、このテーマに触れて欲しい。
著者について
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2004/7/1)
- 発売日 : 2004/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4106100789
- ISBN-13 : 978-4106100789
- Amazon 売れ筋ランキング: - 181,074位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
黒川伊保子(くろかわ いほこ)
■プロフィール
㈱感性リサーチ代表取締役、日本ネーミング協会理事、感性アナリスト
専門領域:人工知能(自然言語解析、ブレイン・サイバネティクス)、コミュニケーショ
ン・サイエンス、ネーミング分析
奈良女子大学理学部物理学科卒業後、コンピュータメーカーにて人工知能開発のエンジニアに。
自然言語解析の現場に早くから従事し、1991年には、当時の大型機(メインフレーム)では世界初と言われたコンピュータの日本語対話に成功(全国の原子力発電所で稼働した「日本語対話型女性司書AI」)。
このとき、対話文脈に男女の違いがあることを発見、やがて、男女で「とっさに使う脳神経回路」の初期設定に大きな違いがあることをつきとめた。
さらに語感(ことばのイメージ)をAIに理解させるための枠組みを追究する過程で、語感の正体を発見、その数値化に成功する。
現在はこの技術をネーミングに応用、企業ネーミングのコンサルタントとして、「いきなり核心に切り込み、腹落ちするネーミングを必ず見つけ出す、ドクターXみたいなコンサルタント」と呼ばれている。
人工知能のために培った「人間学」を人類にフィードバックすべく、1996年ごろより著作を始める。
2020年には、コロナ禍の家族を救うために、家族のトリセツシリーズをコンプリート(『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』『娘のトリセツ』『息子のトリセツ』『家族のトリセツ』)。
黒川の研究への思いと、その総体を知りたい方は、『人間のトリセツ ~人工知能への手紙』がお薦め。
「本が読めるようになった未来のAI」に向けて書いた、本気の手紙である。
人間が読めば、人工知能とは何か、どう付き合えばいいかがわかる本になっている。
黒川伊保子公式ホームページ http://www.ihoko.com
感性リサーチホームページ http://www.kansei-research.com
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
たとえば“豚丼は牛丼に勝てない”という記述があります。理解度をアップしたい方はこのフレーズを声に出して読んでください。すると牛丼のG拗音は豚丼のB音と異質なのが判ります。なぜならG拗音はのどをつかんで引きずらないと出てきません。そのせいかG拗音は相手に抵抗できない“参ったなあ”とか“カッコいい”を感じます。
結局、語感は発音体感です。だから頭(考える左脳)だけで考えてはダメで、声に出して感じ(右脳)てください。するとこの本が語感の説明不足でないことや人には普遍的な語感があるとこが理解できると思います。
それは、全世界で共通なのではないか。
そのような仮説を持たれている、黒川伊保子さんのこの著書
非常に興味深い本でした。
例えば、赤ちゃんが最初に発する音はMだそうです。
おっぱいをほおばりながら、M音を出しながらおっぱいを吸います。
よって、M音は充足感や満足感の質感(クオリア)を脳に与える音だそうです。
確かに。マミさんとキミさん。マミさんのほうがやわらかくておっとりしたイメージ
キミさんのほうがシャープなイメージがあるなと思いませんか?
怪獣の名がガギグゲゴなのは、
濁音が男の子と達を興奮させる音だからだそうです。
ゴジラ、ガメラ、ギドラなど。
人気アニメ、ガンダム。これも濁音。そして、ガンダムのキャラクターも
ほとんど濁音のキャラですよね。
このように、音は脳に有るイメージを呼び起こす質感があるという論は
納得出来ます。
そして、自分の名前はどんなクオリアをもっているのだろうと自分なりに考えてみました。
MaSaHiRo
Mは先ほど説明したとおり、満足感や充足感などやわらかさや丸さを表現します。
Sは上の歯に空気を当てて発する音です。爽快感、空気感、
そして、母音のaはそのクオリアを強調する効果があるそうです。
Hは喉壁に息を当てて出す音。温感を表します。かじかんだ手を温めるのに、Ha〜ってしますね。そして、Hには温感と冷たさの両側面があるそうです。Hu〜は冷ますために使いますね。
一番鋭さがあるのはHiだそうです。温と冷の両極を持ち合わせている。
女性のカリスマ、HiMiKo これは、KiMiKoではカリスマになり得なかったのだそうです。
Rはリズムとか、知性、継続のイメージを持つ音です。ランラン、ルンルンリズミカルですね。そして、Rはその音を聞くとガラスの質感があるそうです。Roとなったばあい、重さの質感が加わるそうです。
MaSaHiRo
丸さ、暖かさ、爽快感、温と冷の両極、そしてガラスの質感に重みがある。
名前は面白いですね。
音が脳に与える質感(クオリア)は確かに有るでしょうね。
言葉のなかった時代は、音の発し方で、イメージして理解していたのでしょうから。
名前は、自分の人生の中で一番唱える音。
その音に、脳が縛られて、その人の人間性を作り出すという事も考えられるかもしれませんね。
『世の中で一番短い呪は、名だよ。』
陰陽師でこんな名言もあるそうです。
自分の名前を、クオリアで見つめてみるのは面白いかもしれませんね。
個人的には、日本語が「母音語」であるなら「母音の無声化」についても掘り下げてほしかった。
これは「名付け」のための実用書です。
小説やTRPGのキャラクターに名前をつけようと思い立った時!
拘りたいけど、そもそもどう拘ればいいのか分からない、良くあることです!
しかし本書を参考にするとあら不思議!
「音から成るイメージで、コンセプト先行の存在に名前をつける」ということに特化したこの本は貴方の福音になるでしょう!
エビデンスのない感想文だろうとハードルを下げて読んだ。
しかし、それにしても酷かった。
根拠がないにしろ"このネーミングが売れているのはこんな印象があるから"というエッセイストとしての、ものの見方を知りたかったのだが…
もっともらしい言葉を使い、「私すごい発見をしたでしょう?」「こんなにも根拠があるのよ!」という、他のレビューにもある鼻に付く感じと、それによる支離滅裂さで読んでられなかった。
科学的には無論、学びは無い。
マーケティング的にもまとまりがなく参考にならない。
齋藤孝先生や著者が紹介していた岩永嘉弘の本を購入して読むべきだった…。
「タイトルが面白そうで手に取った人どうでしたか?」
裏切られたと思ってはいけません。厚くないサラッと読める本です、是非彼女の閃きともとれる“意味より以前にあることばの力”の論理を覗いてみてください。
会話のネタもふんだんに用意されているけど、日本語の精緻さと、それを操る日本人の素晴らしさを熱を込めて訴える彼女のことば自体も美しい。
具体的な音のクオリアの話しはリズムで読んでもいいけど、『文字は聴覚野が刺激される』『この世のものは、すべて私たちの脳にとって「それらしい」音をしている(言い方を変えれば、脳が、聴覚以外で収集したものの情報、素材や形や動きなどを正確に聴覚情報と結びつけて展開できる証拠である。』
『意味とは別に、意識の質の変化を見る』などなど彼女がこの本で伝えたい手がかりのことばしっかり握りしめておいて欲しい。
そういえば最近「ホンジャマカTV」に出ていないなぁ。
黒川伊保子さんは『英雄の書』を最近再読読してから気になっていた。
この本は、タイトルからも想像出来る通り、音の響きが人間の脳にどのような影響を与えるのか示すものであるが、確かに黒川さんの言うように、日本では次のような傾向が明らかに強いと言える。
●濁音の入っている漫画や特撮もの(例えば、ゴジラや、ガメラや、キングギドラや、ガンダムなど)が、男性から絶大な支持を集める
●名前にPやMの付くキャラクター(例えば、プリキュアや、クリィミーマミや、ミンキーモモなど)が、小学生以下の女の子を中心に支持を集める
●名前にCの付く車(例えば、カローラや、クラウンや、カマロなど)が良く売れる
●タイトルにNやMの付く女性向け雑誌(例えば、『an-an』や、『can-cam』や、『non-no』など)がヒットする
そのことを、著者の黒川さんはパラメータなどを使いながら、幅広い視点で論じているが、はっきり言って、近年ではこの本のような珍しいテーマの作品は、なかなか無いと思う。しかも、テーマ自体がビジネスなどの幅広い分野で応用出来ることを考えると、よりこの本の存在価値は高いと思う。
なお、私が新潮新書の本を読んだのは、以前レビューを書いた『真っ向勝負のスローカーブ』(星野伸之著)以来のことであったが、この本は数多くある新潮新書の中でも、非常に独創的なテーマの作品と言える。
だから、この本は言語学のテキストだけでなく、起業や、新商品開発に困った時の切り札として、存分に活用して欲しいと思う。
ごうごうと燃える炎とめらめらと燃える炎、どちらが熱そうですか?
「ごうごう」を選んだ方、「ご」の持つ「G」音の力強さ感じ取っていると思われます。この本は、あなたの感性にピッタリです。ぜひ、読んでみてください。
「めらめら」を選んだ方、「め」の持つ「M」音の暖かさを感じ取っていると思われます。この本は、あなたの感性にピッタリです。ぜひ、読んでみてください。
この本を読んで一ヶ月以上経ちましたが、お店や商品や人の「名前」を分析してみる楽しみを与えてくれた著者に、感謝しています。
あ、あと、鼻歌やひとり言の多い人、目より耳、な人にもおすすめです。