無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
満州と自民党 (新潮新書 142) 新書 – 2005/11/1
小林 英夫
(著)
受け取られる方が不快に思われるような、傷みのひどい本、見苦しい本などは扱っておりません。本品はカバー表面に細かい傷など、かすかなダメージがありますが、本文は使用感もなく「よい」状態です。気持ちよく鑑賞していただけるのではないかと思います。専用書庫にて保管しております。ご注文確定後、速やかに送付いたします。
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/11/1
- ISBN-104106101424
- ISBN-13978-4106101427
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/11/1)
- 発売日 : 2005/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 191ページ
- ISBN-10 : 4106101424
- ISBN-13 : 978-4106101427
- Amazon 売れ筋ランキング: - 284,543位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
14グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
郭沫若が60年安保闘争の頃に読んだ漢詩「無恥の尤岸信介 禍いを悔ゆるを知らず天良眛し…」が、私の岸評価の出発点であるが、その後は日米安保体制を支持する風潮とともに、あれだけの逆風に晒されながら安保改定を行ったことを私も高く評価するようになったのである。さらに本書によって、保守合同を推進し、統制経済的官僚主導経済システムを確立して高度経済成長を導いたことも知り、彼の評価はより高まった次第である。岸信介を中心とする満州人脈によって築かれた高度経済成長の基礎は、満州帝国が戦後の日本に残した大きな遺産とも言えるだろう。
2007年1月12日に日本でレビュー済み
基本、難しいというか背景や知識が無いと、
あんまり面白くないかも。
岸信介のことが多い。
彼は大胆で秀才なんだなーって思った。
本編には関係ないけれど一番心に残った箇所。
『明日よりは たれにはばかるところなく 弥陀のみもとで のびのびと寝む』
東条英機 辞世の句
これは、自殺の恐れありとして、独房で昼夜の区別なく
百燭光の電灯で照らしつけられ、監視されていたからだそうだ。
そっからの開放を詠んだものだという。享年63歳。
『ポツダム宣言によると、われらは永遠の平和のための犠牲者であるわけだが、
日蓮上人に従うと、わが醜骸を永遠の平和のために捨てるということは糞上
をもって黄金にかえるもので、以って瞑すべきである。どうかわが国がすみやかに
列国と和を講じてその再建を完うし世界の平和に貢献することを念願する。
また中国や大韓国の国連の隆盛を祈る次第である』
板垣征四郎、享年63歳。
岸信介は、A級戦犯であったのにもかかわらず起訴すらされなかった。
そして巣鴨プリズンの門を出たのは、東条、板垣らの刑が執行された翌日のことであった。
時に52歳。これが後に総理にまで上り詰める岸の再出発の状況であった。
あんまり面白くないかも。
岸信介のことが多い。
彼は大胆で秀才なんだなーって思った。
本編には関係ないけれど一番心に残った箇所。
『明日よりは たれにはばかるところなく 弥陀のみもとで のびのびと寝む』
東条英機 辞世の句
これは、自殺の恐れありとして、独房で昼夜の区別なく
百燭光の電灯で照らしつけられ、監視されていたからだそうだ。
そっからの開放を詠んだものだという。享年63歳。
『ポツダム宣言によると、われらは永遠の平和のための犠牲者であるわけだが、
日蓮上人に従うと、わが醜骸を永遠の平和のために捨てるということは糞上
をもって黄金にかえるもので、以って瞑すべきである。どうかわが国がすみやかに
列国と和を講じてその再建を完うし世界の平和に貢献することを念願する。
また中国や大韓国の国連の隆盛を祈る次第である』
板垣征四郎、享年63歳。
岸信介は、A級戦犯であったのにもかかわらず起訴すらされなかった。
そして巣鴨プリズンの門を出たのは、東条、板垣らの刑が執行された翌日のことであった。
時に52歳。これが後に総理にまで上り詰める岸の再出発の状況であった。
2005年12月3日に日本でレビュー済み
「満州」関係者が戦後日本とどう関わったかを記した。
特に注目したいのは3章。国内に基盤をほとんど持たない満鉄職員が戦後復興の中枢となった「経済安定本部」で重要なポストを与えられ、かなりの影響を持っていたことを明らかにした。
だが、岸の戦後を描いている後半は、椎名悦三郎との関係、満州人脈など結構、原彬久の「岸信介」とかぶる。「満州と自民党」となれば、岸が主役になるのは当然とは思うが…。岸のアジア外交と賠償、それに連動した建設ビジネスとの関係が興味深い点ではある。
なお、細かいことだが、本書178ページに「水力発電ダムづくりにたけた」久保田豊は1965年に死去したとあるが、それは同姓同名で、農民運動家で衆議院議員の久保田豊の間違いでは?「水力発電の久保田豊」は日本工営創業者と思われるが、彼は1986年死去。
特に注目したいのは3章。国内に基盤をほとんど持たない満鉄職員が戦後復興の中枢となった「経済安定本部」で重要なポストを与えられ、かなりの影響を持っていたことを明らかにした。
だが、岸の戦後を描いている後半は、椎名悦三郎との関係、満州人脈など結構、原彬久の「岸信介」とかぶる。「満州と自民党」となれば、岸が主役になるのは当然とは思うが…。岸のアジア外交と賠償、それに連動した建設ビジネスとの関係が興味深い点ではある。
なお、細かいことだが、本書178ページに「水力発電ダムづくりにたけた」久保田豊は1965年に死去したとあるが、それは同姓同名で、農民運動家で衆議院議員の久保田豊の間違いでは?「水力発電の久保田豊」は日本工営創業者と思われるが、彼は1986年死去。
2006年6月6日に日本でレビュー済み
満州で活躍していた人が、戦後日本の復興でも活躍していたということが書いてある本。
満州における統制経済の手法が、
満鉄調査部
→戦前の商工省・企画院
→敗戦直後の経済安定本部
→50年以降の通商産業省
という継承をたどり、日本株式会社を形成したこと
岸信介という満州経験のある大政治家の業績について。特になぜ彼が自由民主党という政党の誕生に向けて大きな役割を担ったか?
という二つが僕の中では非常に勉強になりました。
満州国家の経験は、成功体験も失敗経験も将来に受け継がなければならない日本の歴史的遺産だ常々思っていたので、今後も勉強を進めてみようと思っています。
満州における統制経済の手法が、
満鉄調査部
→戦前の商工省・企画院
→敗戦直後の経済安定本部
→50年以降の通商産業省
という継承をたどり、日本株式会社を形成したこと
岸信介という満州経験のある大政治家の業績について。特になぜ彼が自由民主党という政党の誕生に向けて大きな役割を担ったか?
という二つが僕の中では非常に勉強になりました。
満州国家の経験は、成功体験も失敗経験も将来に受け継がなければならない日本の歴史的遺産だ常々思っていたので、今後も勉強を進めてみようと思っています。
2006年2月6日に日本でレビュー済み
本書は満鉄関係の著作も多い、日本近現代史専門の学者の手による、
満州と自民党の関連を歴史的に追った書である。
中心となるのはやはり昭和の妖怪、岸信介である。
2005年の自民党圧勝以来、戦後五五年体制の終焉が叫ばれているが
一つの時代が終わるというのであれば
やはりそのルーツから検証してみるべきなのだろう。
僅かな時間しか存在していなかった満州国だが
その遺産は思ったよりも大きい。
満州と自民党の関連を歴史的に追った書である。
中心となるのはやはり昭和の妖怪、岸信介である。
2005年の自民党圧勝以来、戦後五五年体制の終焉が叫ばれているが
一つの時代が終わるというのであれば
やはりそのルーツから検証してみるべきなのだろう。
僅かな時間しか存在していなかった満州国だが
その遺産は思ったよりも大きい。
2006年2月26日に日本でレビュー済み
敗戦から3年後の1948年12月23日、東條英機(元首相・陸相)、板垣征四郎(元朝鮮軍司令官・陸相)、広田弘毅(元首相・外相、唯一の文官)ら7人の「A級(A項目)戦犯」が刑場の露と消えた。しかし、不可解なことにその翌日、本書の主人公ともいえる岸信介を始め、笹川良一、児玉誉士夫など「A級(A項目)戦犯」容疑者19人が巣鴨プリズンを出所した。
「証拠不十分」ということで行われたこの釈放が、ジャパン・ハンドラーズ(Japan Handlers)の手によるものなのか否かは、ここでは問わない。しかし、「そのとき歴史は動いた」のは事実であり、戦後における「この国のかたち」が出来上がった、と道破してよいだろう。そして、満洲人脈の雄・岸信介は、このとき「商工省の岸」から「昭和の妖怪」への第一歩を、確かに踏み出したのだ。
戦後の政治=経済システムを語るには、この岸信介や椎名悦三郎(元自民党副総裁・通産相)等、旧満洲閥を抜きにしては難しい。何故なら、「55年体制」や政財官三位一体による「日本株式会社」などは、「満洲国は私の作品」と揚言する岸らの戦後の「作品」と言えなくもないからだ。そういった意味でこの新書は、戦後日本の政治・経済の断面を垣間見ることの出来る手軽な著述である。
敗戦から3年後の1948年12月23日、東條英機(元首相・陸相)、板垣征四郎(元朝鮮軍司令官・陸相)、広田弘毅(元首相・外相、唯一の文官)ら7人の「A級(A項目)戦犯」が刑場の露と消えた。しかし、不可解なことにその翌日、本書の主人公ともいえる岸信介を始め、笹川良一、児玉誉士夫など「A級(A項目)戦犯」容疑者19人が巣鴨プリズンを出所した。
「証拠不十分」ということで行われたこの釈放が、ジャパン・ハンドラーズ(Japan Handlers)の手によるものなのか否かは、ここでは問わない。しかし、「そのとき歴史は動いた」のは事実であり、戦後における「この国のかたち」が出来上がった、と道破してよいだろう。そして、満洲人脈の雄・岸信介は、このとき「商工省の岸」から「昭和の妖怪」への第一歩を、確かに踏み出したのだ。
戦後の政治=経済システムを語るには、この岸信介や椎名悦三郎(元自民党副総裁・通産相)等、旧満洲閥を抜きにしては難しい。何故なら、「55年体制」や政財官三位一体による「日本株式会社」などは、「満洲国は私の作品」と揚言する岸らの戦後の「作品」と言えなくもないからだ。そういった意味でこの新書は、戦後日本の政治・経済の断面を垣間見ることの出来る手軽な著述である。