著者はパリのリッツ・ホテルのレストランで連れがノオ・ネクタイから入店を拒否されたことから、ネクタイ一本で入れたり入れなかったりする、この一本のネクタイとは何だろうという思いがいつもあったという。犬に首輪がなければ野良犬と見なされるような社会人のたしなみとしてのネクタイとおしゃれで楽しみとしてのネクタイ。どっちにせよ、何千年もの間、男の首に衣裳がなかった時代はない。男の首元は主張しているのだ。
「抜きん出た社会人」のサインが欲しかったチャーチルは蝶ネクタイを選び、「服装に気を配らない」ように気を配ったケネディはダークなスリム・タイを選んだ。自ら作ったシャツとネクタイでミスマッチを演出して独自の存在を主張した藤田嗣治や、自らの名を残すオリジナルな結び方をしたいばかりにネクタイを特注したオナシスなど、話自体は貴重で面白いのだが、説明する絵や図がほとんどないのが不親切。後ろの用語集も付け足しで用をなしているとは思えない。
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男はなぜネクタイを結ぶのか (新潮新書 171) 新書 – 2006/6/16
出石 尚三
(著)
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- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/6/16
- ISBN-104106101718
- ISBN-13978-4106101717
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/6/16)
- 発売日 : 2006/6/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4106101718
- ISBN-13 : 978-4106101717
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,030,693位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,633位新潮新書
- - 91,703位科学・テクノロジー (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年7月10日に日本でレビュー済み
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この本の最後の方に、「ネクタイは首輪のようなもの」ということが書いてある。首輪のない犬が野良犬と見なされるように、スーツとネクタイは一人前の男のシンボルに違いない。「世間的」には人気があった堀江貴文被告が、大人の社会からはじかれてしまったのも、彼の服装が、野良犬的野蛮さ、世間を知らないガキと見られたのに一因があるのではないだろうか。
18世紀初めの洒落者フラムメルから20世紀後半に活躍したミステリ作家ライアルまで、ネクタイにこだわった、あるいはネクタイに関連のある19人を取り上げ、彼らのおしゃれについてのエピソードを中心に、まとめられている。
19世紀から20世紀にかけてのネクタイや紳士のおしゃれの流れがつかめるだけでなく、それぞれの人物(リプトン。チャーチル。プッチーニ、ケネディーなどよく知られた人物が多い)の意外なエピソードなどもつづられ、さほどファッションに興味のない人にもおもしろく読める本である。
18世紀初めの洒落者フラムメルから20世紀後半に活躍したミステリ作家ライアルまで、ネクタイにこだわった、あるいはネクタイに関連のある19人を取り上げ、彼らのおしゃれについてのエピソードを中心に、まとめられている。
19世紀から20世紀にかけてのネクタイや紳士のおしゃれの流れがつかめるだけでなく、それぞれの人物(リプトン。チャーチル。プッチーニ、ケネディーなどよく知られた人物が多い)の意外なエピソードなどもつづられ、さほどファッションに興味のない人にもおもしろく読める本である。