一瀬隆重氏の経営する「(株)オズ」は、法的整理する事になったそうだ([...])
この本には、彼の映画少年的情熱が詰まっている。如何にして映画少年が映画業界を志し、現状に怒り、海外に進出しようとしたか。一映画ファンから見ると、感動させられるし、読みごたえもある。
それにしても、彼の主宰する会社が失敗する理由は、何なんだろう。率直に言えば、日本で娯楽映画が成立する基盤はない。大衆は日本映画に金を払って見たいと思っていなし、逆に日本映画に金を払おうとする大衆がいないから人も集まらないし、見たい作品が生まれてこない。一プロデューサーが努力しても駄目だという事だ。
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ハリウッドで勝て! (新潮新書 177) 新書 – 2006/8/17
一瀬 隆重
(著)
企画はテレビの二番煎じで、当てても誰も儲からず、製作・配給システムは硬直化……。日本映画界の構造問題は指摘されるようになって久しいが、実態はなかなか変わっていない。映画が「産業」になっているハリウッドに対し、日本映画界の「道楽」体質も相変わらずだ。ただ面白い映画を作る──そのために本当に必要なこととは何なのか。業界の異端児が語る、日本映画界への挑戦状。
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2006/8/17
- ISBN-104106101777
- ISBN-13978-4106101779
商品の説明
著者について
一瀬隆重 1961年神戸市生まれ。映画プロデューサー。『リング』『らせん』などの作品でJホラーブームを起こす。2004年、『呪怨』のリメイク作品『THE GRUDGE』で全米興行収入第一位を獲得。その他のプロデュース作品に、『夢見るように眠りたい』、『帝都物語』、『帝都大戦』(監督も兼務)、『就職戦線異状なし』、『犬神家の一族』(公開予定)など多数。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2006/8/17)
- 発売日 : 2006/8/17
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4106101777
- ISBN-13 : 978-4106101779
- Amazon 売れ筋ランキング: - 234,074位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2012年7月14日に日本でレビュー済み
2006年9月19日に日本でレビュー済み
「アメリカで成功するための貴重な実践法」が
淡々と語られている。著者が成功したのは時代背景と
最初の東京行きを決断したことだろうなと思う。
映像作家を目指す若い人は読んでおくべき本。著者のように
トントン拍子に進まなくても閉塞的な場所からの脱出方法を
見出すことができるかもしれない。同じような時代を生きてる
村上隆氏の「芸術起業論」のノウハウと似ている。
アート、エンターテーメント系でのビジネスを考えるのには
参考になるだろう。
淡々と語られている。著者が成功したのは時代背景と
最初の東京行きを決断したことだろうなと思う。
映像作家を目指す若い人は読んでおくべき本。著者のように
トントン拍子に進まなくても閉塞的な場所からの脱出方法を
見出すことができるかもしれない。同じような時代を生きてる
村上隆氏の「芸術起業論」のノウハウと似ている。
アート、エンターテーメント系でのビジネスを考えるのには
参考になるだろう。
2006年8月20日に日本でレビュー済み
映画プロデューサーと監督の違いは何か。
分かりやすく言えば、経営者と芸術家の相違だ。
一人二役が不可能なわけではないだろうが、本来はまったく別物。
この両者が末分化の結果、衰退したのが日本の映画産業かもしれない。(もちろん、グローバル市場を見据えずに、邦画産業が内弁慶に走ったのも理由だろうが)
監督の持つ才能とコンテンツへのパッションが花ひらくためには、ビジネスとしての仕掛け作りが欠かせない。
なぜ、一瀬プロデューサーがハリウッドで注目を集めるのか?
本著を閉じるとき、その理由が、日本の映画産業の閉塞感とともに浮かび上がってくる。
分かりやすく言えば、経営者と芸術家の相違だ。
一人二役が不可能なわけではないだろうが、本来はまったく別物。
この両者が末分化の結果、衰退したのが日本の映画産業かもしれない。(もちろん、グローバル市場を見据えずに、邦画産業が内弁慶に走ったのも理由だろうが)
監督の持つ才能とコンテンツへのパッションが花ひらくためには、ビジネスとしての仕掛け作りが欠かせない。
なぜ、一瀬プロデューサーがハリウッドで注目を集めるのか?
本著を閉じるとき、その理由が、日本の映画産業の閉塞感とともに浮かび上がってくる。