マイコン(パソコン)興隆史関係の本を読んだことをある人なら、その隙間にすっぽりと収まるのがこの本です。
(参考文献に「ビルゲイツの罪と罰」の原書などその辺りの本が挙げられているので、矛盾することは書かれないと思うのですが)
当時の新聞では「MSX」はマイクロソフトの製品として扱われていましたが、実際には日本のアスキー社がそのほとんどを担っていました。
後にアスキーとマイクロソフトが離婚する際に、「MSX」に関連する一切をアスキーが引き取りました。
「MSX」は家庭用コンピュータとして日本のほか数か国では一世を風靡し、パソコンの文化史として決して無視できない存在ですが、Windowsのような世界帝国を築くことはついにありませんでした。
西和彦氏の立ち上げたアスキー社も、やがて角川に吸収されることになります。
「MSX」がコケたから今のWindowsがあるのか。
「MSX」がコケなかったら今のWindowsはなかったのか。
「MSX」がコケなかったら、時代の寵児だった西和彦氏は、そのアスキー社はどうなっていたのか。
日本製のアーキテクチャである「MSX」が世界標準となることは、起こりえたのか。
今までマイクロソフト史として触れられることの少なかった「MSX」を、正面からマイクロソフト史として触れた本です。
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マイクロソフト戦記: 世界標準の作られ方 (新潮新書 298) 新書 – 2009/1/1
トム佐藤
(著)
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/1/1
- ISBN-104106102986
- ISBN-13978-4106102981
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商品の説明
著者について
1960(昭和35)年大阪府生まれ。新規事業開発コンサルタント。13歳で渡英、ロンドン大学卒業(天文物理学専攻)。イギリスマイクロソフト入社後、日本法人でウィンドウズのマーケティングを担当する。著書に『だからアメリカで起業した』。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2009/1/1)
- 発売日 : 2009/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 254ページ
- ISBN-10 : 4106102986
- ISBN-13 : 978-4106102981
- Amazon 売れ筋ランキング: - 307,673位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 183位情報・コンピュータ産業
- - 712位新潮新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2017年8月16日に日本でレビュー済み
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2018年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年現在、もう歴史書と言っていいほど、テクノロジー・社会環境が変わっている。
僕は、マイクロソフトがとった戦略、その結果としての視点で読んだ。
やはり、人がもつ根本の理念というか情念は歳を重ねても変わらない。
結果はそこに引き寄せられていく。
「戦記」言い得て妙。
それがマイクロソフトの「本質」もしくは、創業者の「性格・志向」。
そう言い切ってしまう僕はあまりに無知なのだろうか。
僕は、マイクロソフトがとった戦略、その結果としての視点で読んだ。
やはり、人がもつ根本の理念というか情念は歳を重ねても変わらない。
結果はそこに引き寄せられていく。
「戦記」言い得て妙。
それがマイクロソフトの「本質」もしくは、創業者の「性格・志向」。
そう言い切ってしまう僕はあまりに無知なのだろうか。
2017年8月27日に日本でレビュー済み
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マイクロソフトの興隆に触れるのはワクワクします。
多くの人の想いが今のマイクロソフトを形作っているおり、
世界中から逸材を集めることの出来たビルゲイツ氏の凄さを感じずに入られません。
多くの人の想いが今のマイクロソフトを形作っているおり、
世界中から逸材を集めることの出来たビルゲイツ氏の凄さを感じずに入られません。
2009年4月8日に日本でレビュー済み
様々なGUIのOSが台頭してくる中、どのようにWindowsをデファクトスタンダードにできたのか? 圧倒的な技術力・営業力やマーケティング力だけでは成し得なかったマイクロソフトならではの「もの」が書かれています。
ただし、パソコンを起動したらマイクロソフトのベーシックが立ち上がった世代には分かりますが、Windows95以降からパソコンを始めた人には、本書のビジネススキルを読み取る前に飽きてしまうのではないかと思って、評価3としました。
ただし、パソコンを起動したらマイクロソフトのベーシックが立ち上がった世代には分かりますが、Windows95以降からパソコンを始めた人には、本書のビジネススキルを読み取る前に飽きてしまうのではないかと思って、評価3としました。
2019年7月24日に日本でレビュー済み
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タモリは新宿歌舞伎でスタートしたが、コンピュータ技術者は東ではアスキー、西ではアイシーエムでスタートした。当時1千万円以上のコンピュータをおもちゃとして自由に使わせてくれた。この状況は古川さんの著書を読むとして、その後の業界の流れは、この本を読めば、時代の流れが理解できる。もしビルゲイツさんと西さんが喧嘩していなければ、コンピュータの中心は日本になっていたのに、MSXの失敗が悔やまれる。この本には書かれていないはバグ満載のwin95がゲイツ、西の反目の原因である事
偶々ご近所の農場オーナーがトムさんご本人だと知って、直接話を聞けた。登場人物が登場人物だけに出版社がビビったのか忖度したのか、かなりの部分をカット編集されたそうである。本を別に買って、サインをもらっておいた。
偶々ご近所の農場オーナーがトムさんご本人だと知って、直接話を聞けた。登場人物が登場人物だけに出版社がビビったのか忖度したのか、かなりの部分をカット編集されたそうである。本を別に買って、サインをもらっておいた。
2015年7月5日に日本でレビュー済み
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マイクロソフトや、パソコンの裏の歴史等が作者の目で書かれており、楽しく読むことが出来ました。普通のビジネスマンの方にも良いかもしれません。何かのヒントになるかも?
2010年4月25日に日本でレビュー済み
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MSX普及の為に主にヨーロッパ地区で活躍したトム・佐藤氏の自叙伝です。MSX普及の為に最前線で働いた氏の活躍には非常に興味をひき、おもしろかったです。MSXが失敗した後はウィンドウズ普及の為に日本で働くわけですが、パソコンの歴史書として一読をお勧めします。オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、ハングルなんかに翻訳しても売れる書籍です。
2015年7月12日に日本でレビュー済み
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ユーザーとしてウインドウズ製品に付き合ってきてその不統一や不安定に困ってきた。この本ではその頃のマイクロソフトを内部から描いていて面白い。
製品の問題は綱渡りの開発・販売とOS開発を軽視する日本のハードメーカーの関係にあり、よくも動いたものだと感心する。
ある日いきなりのNT4ブルースクリーンを見たときの戦慄と回復への苦闘を思うと懐かしい。
製品の問題は綱渡りの開発・販売とOS開発を軽視する日本のハードメーカーの関係にあり、よくも動いたものだと感心する。
ある日いきなりのNT4ブルースクリーンを見たときの戦慄と回復への苦闘を思うと懐かしい。