雑誌か新聞か何かで、この本の書評を見たのがきっかけで購入。
長年に亘って「文章創作」の授業を受け持つ著者の独断と偏見でpick upされた(厳選された)、“女子大生の書き綴った文章”が、著者のコメントと共に紹介されている。
自分も学生(女子大生)だった頃があったけど、「こんな面白い授業が我が母校でもし開講されてたら、授業取ってたなぁ」というのが正直な感想。…(それがフィクションだろうが、ノンフィクションだろうが)自分の言葉を用いて“文章”で表現するということは、奥深くに潜む悩みや苦しみ、誰にもぶつけられない感情、もしくは物凄く平凡なことでも大切にしていること、自分でも気づいてない自分の癖や性質・性格(?)を知ることに繋がると思います。
しかも自分が書いた文章が他の学生の前で匿名とはいえ披露されてコメントも貰えるとは。そういう機会ってなかなか無い。う〜ん、近くの大学で公開講座とかやってたら聴講生として授業を受けてみたい。
家族に対して思う素朴な気持ちや、携帯電話の存在感、女友達や彼氏、毎日の生活の中の何気ない一コマ…etc、なんだか「あぁ、全く一緒じゃないけど何だか分かる」と思ったり、「こんなこと感じる女子大生(20歳前後の女の子)居るの!?」と思って、全く共感出来なかったり、赤裸々な表現に戸惑う部分もあったりなかったり…何だか人の心の中を覗き見しているような感覚に襲われます。
今日まさに新幹線に乗る機会があったのですが、新幹線の中で一気に読み切ってしまいました。
面白かったので自分の女友達に紹介して、貸してあげようと思います。
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女子大生がヤバイ! (新潮新書 318) 新書 – 2009/6/1
小沢 章友
(著)
- 本の長さ188ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/6/1
- ISBN-104106103184
- ISBN-13978-4106103186
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2009/6/1)
- 発売日 : 2009/6/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 188ページ
- ISBN-10 : 4106103184
- ISBN-13 : 978-4106103186
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,539,788位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,900位新潮新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2012年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年5月3日に日本でレビュー済み
私立女子大に勤める著者が、学生に書かせた作文を紹介しつつ、女子大生の心情や生活を紹介した本。
作文は小論文的なものから、フィクションまでいろいろあるが、著者が選別しているせいか、それほどエキセントリックなものはない。この点では期待はずれ。著者の解説も必ずしもあたっていないような気がする。
「フツーの女子大生たちの生の本音」と帯にあるが、授業中に教師に提出した作文が本音であるかどうかは疑問。したがって、この本に紹介されている彼女らの思想が、意外にわかりやすく常識的だとしても、「女子大生がヤバ」くないかどうかは、依然として不明である。
作文は小論文的なものから、フィクションまでいろいろあるが、著者が選別しているせいか、それほどエキセントリックなものはない。この点では期待はずれ。著者の解説も必ずしもあたっていないような気がする。
「フツーの女子大生たちの生の本音」と帯にあるが、授業中に教師に提出した作文が本音であるかどうかは疑問。したがって、この本に紹介されている彼女らの思想が、意外にわかりやすく常識的だとしても、「女子大生がヤバ」くないかどうかは、依然として不明である。
2009年7月10日に日本でレビュー済み
著者は、
女子大学の文章講座での習作を通じて、
若者の精神の荒廃、
感情の揺らぎに向かい合ってきた。
女子学生の習作を読むと、
何だか暗い気持ちになる。
日本人の人間関係が貧しくなっていることや、
家族関係が壊れていることが、
非常によく分かる。
当然、性の問題も描かれているが、
学生の視線はとんでもなく醒めている。
表現力、感受性の発達した女子でこの有様であるなら、
男子は一体どうなっていることやら。
社会学、教育心理学などを学んでいる人には読み応えがあると思う。
女子大学の文章講座での習作を通じて、
若者の精神の荒廃、
感情の揺らぎに向かい合ってきた。
女子学生の習作を読むと、
何だか暗い気持ちになる。
日本人の人間関係が貧しくなっていることや、
家族関係が壊れていることが、
非常によく分かる。
当然、性の問題も描かれているが、
学生の視線はとんでもなく醒めている。
表現力、感受性の発達した女子でこの有様であるなら、
男子は一体どうなっていることやら。
社会学、教育心理学などを学んでいる人には読み応えがあると思う。
2011年7月14日に日本でレビュー済み
女子大生の不埒でヤバイ(dangerous)生活が拝めると思い、手を出したのです。
結論としてはそういう代物ではなく、女子大生の書いたテーマ作文
を通じて当世の女子大生のヤバさ(awesomeness)を浮き彫りにした
ものでした。
リアリティがあってとても面白かった。
やっぱり女の子って色々もの考えてるんだなあ、と思ったよ。
私なんぞは男ばかりの理系出身なので、こんな授業受けたことが
無く、女子大生の想像力(妄想力?)が妙に新鮮でした。
結論としてはそういう代物ではなく、女子大生の書いたテーマ作文
を通じて当世の女子大生のヤバさ(awesomeness)を浮き彫りにした
ものでした。
リアリティがあってとても面白かった。
やっぱり女の子って色々もの考えてるんだなあ、と思ったよ。
私なんぞは男ばかりの理系出身なので、こんな授業受けたことが
無く、女子大生の想像力(妄想力?)が妙に新鮮でした。
2010年6月18日に日本でレビュー済み
華やかさの象徴女子大生も実は様々な葛藤を自分の内に抱えている。
ケータイが手放せない、親が鬱陶しい、彼氏が物足りない…
隠れた所で彼女たちは悩んでいる。華やかさが表に出た反面、彼女たちの心の奥の叫びは届きづらくなっている。
それを解決するための一環か、著者は自らの文章表現の授業で女子大生に大きなテーマを毎回の授業で一つ与えて文章を書かせて、女子大生の秘める心理を読み取っていく。
男性には決して考えられない観点があったりして、彼女たちの作品を見ているということは女子大生観察と言うよりも女性観察をしているとも言える。
見かけは大人しい人が想像できないくらい過激な文章を書いていたりして、若い人って、女性って大変だなと思った。
女性の、若い人の気持ちがよく分かる一冊。
ケータイが手放せない、親が鬱陶しい、彼氏が物足りない…
隠れた所で彼女たちは悩んでいる。華やかさが表に出た反面、彼女たちの心の奥の叫びは届きづらくなっている。
それを解決するための一環か、著者は自らの文章表現の授業で女子大生に大きなテーマを毎回の授業で一つ与えて文章を書かせて、女子大生の秘める心理を読み取っていく。
男性には決して考えられない観点があったりして、彼女たちの作品を見ているということは女子大生観察と言うよりも女性観察をしているとも言える。
見かけは大人しい人が想像できないくらい過激な文章を書いていたりして、若い人って、女性って大変だなと思った。
女性の、若い人の気持ちがよく分かる一冊。
2009年7月31日に日本でレビュー済み
著者が接しているのと同じような学生に接する機会がないでもない評者には、著者がこの本に書いている教室の雰囲気が何となく理解できるような気がする。上から目線での物言いが決して通用しないクールさと、放ってはおけないようなはかなさや危うさとが同居しているような、何ともうまく形容しがたいその感覚。
筆者の慎ましやかで一歩引いたようなコメントからは、そうした彼女たちをエラそうに分析したり説明したりするような傲慢さからは敢えて距離を取っているような、そのような心遣いを感じるのである。
わからないことはわからないなりに、理解できないことならそれも理解できないなりに、そのままに接しようとする著者の、そのような筆の運びに、評者としては好感を持った。
そういう意味でこれは「優しい」本である。
筆者の慎ましやかで一歩引いたようなコメントからは、そうした彼女たちをエラそうに分析したり説明したりするような傲慢さからは敢えて距離を取っているような、そのような心遣いを感じるのである。
わからないことはわからないなりに、理解できないことならそれも理解できないなりに、そのままに接しようとする著者の、そのような筆の運びに、評者としては好感を持った。
そういう意味でこれは「優しい」本である。
2011年4月18日に日本でレビュー済み
私は現在二十歳で、年齢が非常に近いためか、とてもリアルに感じた。
自分の周りにいる女性がこんなこと考えてるのかと思うと少し不安にすらなった。
そして根底には多くの女子大生のある種哲学的な思考が垣間見える。
ライトだがヘビーな内容を筆者の客観的目線で書下した作品で、一気に読破できるような文書であった。
自分の周りにいる女性がこんなこと考えてるのかと思うと少し不安にすらなった。
そして根底には多くの女子大生のある種哲学的な思考が垣間見える。
ライトだがヘビーな内容を筆者の客観的目線で書下した作品で、一気に読破できるような文書であった。
2009年8月2日に日本でレビュー済み
題名からして、今の女子大生の非常識さが書かれた本だと思って読み始めたが、いい意味で期待を裏切られた。 与えられたいくつかのテーマの中から、これだと思うものを選び、時にはタブーな題材や表現も満載で思いのままに文章にしていく作業。 本を読まなくなったと言われる若者に、文章能力は育たないという結論は乱暴すぎる。 ひとつひとつの物語は、確実にその若者の感性から生まれているのだ。 目からウロコの傑作本として、このレビューを読んだあなたにおすすめしたい。