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テレビの大罪 (新潮新書 378) 新書 – 2010/8/12
- 本の長さ207ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2010/8/12
- 寸法10.8 x 0.9 x 17.3 cm
- ISBN-104106103788
- ISBN-13978-4106103780
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商品の説明
著者について
About this Title
「偽装問題」は、ここ数年、テレビが徹底的に追及してきたテーマです。
建築の耐震強度からはじまって、食品の賞味期限や産地など、次から次へと出てくる偽装の数々を、テレビはコテンパンにたたいてきました。追及の手はやがてテレビ局自身にもおよび、2007年には「納豆でやせる」というデータが捏造だったことで番組が打ち切りになり、09年には虚偽証言に基づく報道によってテレビ局の社長が引責辞任しています。
テレビ局からすれば、「私たちは、それほどまでに情報の正確さを重視しています。だからこそ、偽装問題に対してシビアな姿勢をとってきたのです」というところでしょう。
しかし、仮に納豆でやせなかったとしても、納豆が健康にいいことはおそらく間違いないことです。また賞味期限の偽装で死んだ人はいないし、耐震偽装でさえそのために倒れた家というのはまだありません。もちろん不快な思いをした人や、一生の買い物だったはずの不動産が無価値になってしまったという被害はあるはずですが、一連の偽装問題で人命が奪われたという話は聞きません。
ところが、表沙汰になっていない数々の偽装や情報操作によって、多くの人の命を奪っている業界があります。それがテレビです。彼らの不見識は老若男女を死に追いやり、心身の健康を害し、知性を奪い、すなわち日本という国に大きな損失を与えています。
ひとりの精神科医として、父親として、教育に携わる者として、高齢者医療に関わる者として、この深刻な状況を見過ごすわけにはいきません。
本書では、あまり一般的に問題にされることのないテレビの罪について、私見・暴論もまじえつつ問題提起していきたいと思います。なお、ここでいう「テレビ」とは、テレビ業界、テレビ局、テレビ局員や業界関係者、テレビ番組など、「テレビ的なるもの」を幅広く含む概念とご理解ください。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/8/12)
- 発売日 : 2010/8/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 207ページ
- ISBN-10 : 4106103788
- ISBN-13 : 978-4106103780
- 寸法 : 10.8 x 0.9 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 528,618位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,059位新潮新書
- カスタマーレビュー:
著者について
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神 科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『「できる!」と強く信じればあなたは9割成功している』(ISBN-10:4860813502)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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いろいろこちらから試すとあれ?
という感じがしました。
印象に残っている場面
・元やんきーが教育を語るな。「子どものころちょっとワルだったやつのほうが人の気持ちがわかる。」「やんちゃしてたほうが社会にでてから役に立つ」ほんとうにそうだろうか?」子どものころワルだった人が更生して弁護士になるのは稀。少年院入所の再犯率は17%刑務所に入る割合は10%。テレビは非常にまれなケースを放送することが多く、それがあたかも一般的なことのように錯覚させる。
・「東大でても安泰ではない」テレビでは一流大学を出ることのメリットをストレートに伝えることはほぼないが東大でても就職がきまらないことやリストラされることは報道される。元不良が弁護士になるのと同じで珍しいからです。
全体の印象として個人の感情が強く筆者の問いかけに疑問を感じることが多かった。
ネットも同じ。
個人の発現も同じ。
本書に関しては、非常に分かりやすく、中身も濃くお勧めです。
一部の主張(国鉄民営化に関するコメント等)、自分の見方と異なる
点もあるが、概ねその通りだと思う事が多い。
特に自殺者に対する報道の在り方、アルコール依存症等、心の病に
ついて報道したがらないテレビの姿勢等にはうなずかされることも多い。
何故スマップの草薙はあれだけの事をしていながら「本人も反省してい
る」と言う理由だけで1カ月で復帰出来るのか?個人的にも疑問に思って
いたので深く共感出来た。
ただ、どうしようもない事ではあるが、同書を手に取り、読んだ人々は
みな何らかの疑問をテレビに対して持っていると思われる事。テレビの
無責任なコメンテーターの発言に反応したり、感心しているような人間は
まず本書のような書物は手に取らないであろうという点。
非常に残念です。
うちの娘2人がテレビのモデルの影響で痩せすぎて問題だ!とか、テレビより本来影響力のある父親という立場でありながら、
自分で娘たちを説得させられない原因をテレビに押し付けてるところとか失笑ものです。
地方の人材が東京の大学や東京で就職していることを問題視し、散々批判しておきながら著者自身が地方出身で東京の大学に進み今も東京に住んでいるところとかギャグかと思いました。
テレビ業界が嫌い、腐ってるという同じ思想の元に手に取った本なのに、ここまで同意出来ないことだらけで逆にビックリしました。
この人本当にテレビが嫌いなんでしょうか?
夕刊フジの江尻みたいに、とにかく批判出来れば何でも良くてポリシーなんてないんじゃないかと勘ぐりたくなるほど非論理的な文章でした。
マスゴミの中で最も影響力があるのがテレビだ。だからテレビを対象に、テレビが子供から大人まで精神的に与えるダメージとそれによる死者を軸として書かれている。
内容は、時に冷静、時に熱くなるものがある。
テレビの二元的価値観を否定しながら、二元的価値観に近いという本書の矛盾については、後書きで釈明してある。
このくらい強めに書かないと、テレビの影響は打ち消せないということか。
好きに編集できて、都合の悪い人は呼ばないし、様々なエフェクトやBGMを使えるテレビの魔力から引き剥がすのは大変だ。
カルト信者の社会復帰のためのカウンセリングに近いものがあるんじゃなかろうか。
やせ信仰については、拒食症、子宮の発育不全、短命化によって命が失われる。
医療ミスについては、逮捕・訴訟を恐れる医者が撤退することにより、医療崩壊に拍車がかかる。
自殺については、自殺方法を詳細に報道することにより、模倣自殺が増える。
いずれもテレビの影響で命が失われる例だ。
どんな製品・サービスでも命に関わるとなれば、マスコミに叩かれながら改善するものだが、テレビについては全く自浄作用がないことがよく判る。
テレビの影響力がすごいのか? それはキリスト教などの
欧米のような信仰思想がないからだ。
テレビは自殺をあおり、学級崩壊を生み出し…今や司法や
政治家にまで影響を与えてしまっている。
テレビの影響を強く受けすぎる日本人に「裁判員制度」も
いかがなものかな?と思った。
テレビニュースは、犯罪者をっこれでもか!と極悪人のような
扱いをする。罪を犯した者の心理や生活環境には触れもしない。
日本のテレビほど怖いものはないと思うのは私だけだろうか?
和田氏にはこれからもテレビ批判を大いにやってもらいたい。
ここまで書ききっただけでもかなりの勇気が必要だっただろう。
これからも期待しています。