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政治とカネ: 海部俊樹回顧録 (新潮新書 394) 新書 – 2010/11/1
海部 俊樹
(著)
- ISBN-10410610394X
- ISBN-13978-4106103940
- 出版社新潮社
- 発売日2010/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ189ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2010/11/1)
- 発売日 : 2010/11/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 189ページ
- ISBN-10 : 410610394X
- ISBN-13 : 978-4106103940
- Amazon 売れ筋ランキング: - 555,661位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小沢一郎さんについては、途中で放り出す無責任な人格とお考えだったようですね。すっかり左派に軸足をおいて活動していらっしゃる小沢一郎さんですが、自民党にいらっしゃった頃から自民党にダメージを与え続けているのは一貫していてよいというべきなのか。ともあれ、他の首相経験者と比べて首相退任後に悪目立ちすることもなく淡々としていらっしゃった印象ありますが、この回顧録を読むとあまりドロドロとしたものを好まない方だったことがよくわかります。
2013年9月15日に日本でレビュー済み
これは読み応えがあって、面白かった。
海部元総理は、私が高校3年〜大学生の時に総理だった方で、その頃のことをよく覚えているだけに、当時を思い出しながら読んだ。
海部さんは、本当に自らの信念と正義感に従い、「悪」と戦い、出来る限りフェアに理想を追い求めた政治家だと思った。
当時の政治とカネにまつわる話は記事程度では読んでいたが、元総理がここまで暴露するというのもすごい。
総理辞任になるとどこの料亭も議員がたくさんいるとか、半分嘘だと思っていたのが本当の話。。。
社会党(当時)にも自民党からお金が回っていたようで、「「この頃はお土産が悪い」と平気で言っていた」というのには驚きだった。社会党議員の見せ場を作るため、議場でマイクを取り上げたりする場面をTV中継の時間に設定したとか、「本当かよ」と思うところ何度も。。
総じて言えるのは、「派閥政治の弊害」だろう。
ここまで派閥が増幅した最大の原因であった中選挙区制をやめて、小選挙区比例代表並立制導入(正式導入は細川内閣時だが)への道を切り開いたという意味で、海部内閣の果たした役割はとても大きかったと思う。
それと、やはりというか、小沢一郎批判を相当している。
何度も裏切られたということで。私もかつては小沢氏に最初は期待し、見事に裏切られた一人なので、これは同情できた(笑)
それと、嬉しかったのが、羽田内閣総辞職後に自民党を離党した時。
あの時は私は小沢一郎とか周りにそそのかされて離党したのだとずっと思っていた。
それが違った。自らの信念に基づいて社会党とは組めないから、自分一人の判断で離党したとはっきり述べていた。
不祥事以外の理由で離党した元首相は海部氏ただ一人。
それと、面白かったのが村山元総理評。
「第一、村山富市氏は長い間国対委員長を務めていたが、約束は破る、八百長はする、本会議はめちゃくちゃにするといった許しがたい人物だった」
この人を総理指名するのが許せないのも、自民党を離党した大きな理由だそうで(笑)
回顧録がここまで面白いとは思わなかった。
ちなみに海部さんに関しては、イデオロギー的には私と異なる部分も多いが、あくまで政治家としての姿勢は本当に尊敬できる。
「正しきことに従う心」を最後まで貫いた人物だったと思う。
今愛知県に住んでいるのなら会いに行きたいと思った。
とにかくオススメです。すぐに読み終わりますよ。
海部元総理は、私が高校3年〜大学生の時に総理だった方で、その頃のことをよく覚えているだけに、当時を思い出しながら読んだ。
海部さんは、本当に自らの信念と正義感に従い、「悪」と戦い、出来る限りフェアに理想を追い求めた政治家だと思った。
当時の政治とカネにまつわる話は記事程度では読んでいたが、元総理がここまで暴露するというのもすごい。
総理辞任になるとどこの料亭も議員がたくさんいるとか、半分嘘だと思っていたのが本当の話。。。
社会党(当時)にも自民党からお金が回っていたようで、「「この頃はお土産が悪い」と平気で言っていた」というのには驚きだった。社会党議員の見せ場を作るため、議場でマイクを取り上げたりする場面をTV中継の時間に設定したとか、「本当かよ」と思うところ何度も。。
総じて言えるのは、「派閥政治の弊害」だろう。
ここまで派閥が増幅した最大の原因であった中選挙区制をやめて、小選挙区比例代表並立制導入(正式導入は細川内閣時だが)への道を切り開いたという意味で、海部内閣の果たした役割はとても大きかったと思う。
それと、やはりというか、小沢一郎批判を相当している。
何度も裏切られたということで。私もかつては小沢氏に最初は期待し、見事に裏切られた一人なので、これは同情できた(笑)
それと、嬉しかったのが、羽田内閣総辞職後に自民党を離党した時。
あの時は私は小沢一郎とか周りにそそのかされて離党したのだとずっと思っていた。
それが違った。自らの信念に基づいて社会党とは組めないから、自分一人の判断で離党したとはっきり述べていた。
不祥事以外の理由で離党した元首相は海部氏ただ一人。
それと、面白かったのが村山元総理評。
「第一、村山富市氏は長い間国対委員長を務めていたが、約束は破る、八百長はする、本会議はめちゃくちゃにするといった許しがたい人物だった」
この人を総理指名するのが許せないのも、自民党を離党した大きな理由だそうで(笑)
回顧録がここまで面白いとは思わなかった。
ちなみに海部さんに関しては、イデオロギー的には私と異なる部分も多いが、あくまで政治家としての姿勢は本当に尊敬できる。
「正しきことに従う心」を最後まで貫いた人物だったと思う。
今愛知県に住んでいるのなら会いに行きたいと思った。
とにかくオススメです。すぐに読み終わりますよ。
2022年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元総理の回顧録としては簡易で読み
やすい。しかし、深いところはありません。
やすい。しかし、深いところはありません。
2022年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすが総理まで務められた方だけあって、伝わる言葉をたくさん持っているなぁと感じました。おすすめできるのではないでしょうか。
2010年12月9日に日本でレビュー済み
政治家の回顧録としてはあまりにも中身が薄い。
しかしながら,思いのたけを飾り気なく語っているところは,やはり師の三木元首相譲りか。
失礼ながら,今まで海部さんに対しては,「時の権力にコロコロ寝返る節操のない政治家」という良くない印象を抱いていたが,竹下派の傀儡であることを百も承知で,それでも国家と自民党のために恥を忍んで総理になり,世界の激動期に政権を任された孤独と苦悩が率直に書かれており,この人を再評価することができた。
小沢さんには何度も煮え湯を飲まされて,さぞや悔しい思いをしたのだろう。海部さんの小沢評は非常に的を得たものであり,その小沢さんが,でんと真ん中に座っている民主党政権が続く限り,政界の浄化は期待できそうにない。
ひょっとすると,もっともっと言いたいこと,国民に伝えたいことがあったのではないか。しかし,他人を批判するだけでは一国の総理だった者として恥ずかしい,そんな思いが200ページにも満たぬ小さな回顧録となったのではないだろうか。
ともあれ,海部俊樹という一人の政治家を見つめ直すことができた。
海部さん,長い間,お疲れ様でした。
しかしながら,思いのたけを飾り気なく語っているところは,やはり師の三木元首相譲りか。
失礼ながら,今まで海部さんに対しては,「時の権力にコロコロ寝返る節操のない政治家」という良くない印象を抱いていたが,竹下派の傀儡であることを百も承知で,それでも国家と自民党のために恥を忍んで総理になり,世界の激動期に政権を任された孤独と苦悩が率直に書かれており,この人を再評価することができた。
小沢さんには何度も煮え湯を飲まされて,さぞや悔しい思いをしたのだろう。海部さんの小沢評は非常に的を得たものであり,その小沢さんが,でんと真ん中に座っている民主党政権が続く限り,政界の浄化は期待できそうにない。
ひょっとすると,もっともっと言いたいこと,国民に伝えたいことがあったのではないか。しかし,他人を批判するだけでは一国の総理だった者として恥ずかしい,そんな思いが200ページにも満たぬ小さな回顧録となったのではないだろうか。
ともあれ,海部俊樹という一人の政治家を見つめ直すことができた。
海部さん,長い間,お疲れ様でした。
2011年4月22日に日本でレビュー済み
民主主義が多数決である以上
多くの同志を政治の場に送り出すためにも金は掛かる。
そのための金集めがいけないのなら
裕福な家に生まれた者しか政治家になれなくなってしまう。
法の範囲で金を集め使うことが非難される謂れはない。
それをさも禍々しいものであるかの如く
「政治とカネ」を連呼するメディアにはいい加減辟易している。
本書の標題もそう言った小沢一郎叩きに便乗しようという浅薄な意図が明らかである。
海部政権を支えた小沢は都知事選敗北の責任を取って潔く自民党幹事長の職を去るが
それを「逃げた」と非難し政治改革に掛ける小沢の熱意を等閑視するのは如何なものか。
結局このとき頼みの小沢に去られた海部の
迷子になった幼児のような所在無さが
その後の彼のネガティヴな小沢観を規定したに過ぎず
海部の政治家としての限界を露呈していると言わざるを得ない。
恩師三木の「クリーン」とやらを強調し
角栄に「金権」「闇将軍」と今更ネガティヴなラベリングを行うのも感心しない。
(海部自身三木の使い走りで現ナマを運んでいた癖に。)
加えて今上天皇御即位に際し宮内庁長官に勧められた衣冠束帯着用を拒んだり
万歳三唱を玉砂利の上でなく陛下と同じ床で行ったのが主権在民であるなどと得意がる等
保守政党の政治家として如何なものか。
今上帝を今「平成天皇」とお呼びするのも諡号への無知。
そして内閣退陣を決定付けた例の「重大な決意」発言。
本人によれば「重大な決心」と言ったはずの由であるが
一般国民の常識では決意と決心は同じことである。
このときの党四役らとの会談後
解散を既成事実化するために意図的に歪曲してリークした某の名を
海部は明かさず「墓まで持っていく」などと言うが
総てを話すという前口上と矛盾。
当時の幹事長は小渕、総務会長は西岡。
共にその改革姿勢を著者が評価する人物である。
それなら某は政調会長か参院議員会長か…などと邪推するのも一興か。
多くの同志を政治の場に送り出すためにも金は掛かる。
そのための金集めがいけないのなら
裕福な家に生まれた者しか政治家になれなくなってしまう。
法の範囲で金を集め使うことが非難される謂れはない。
それをさも禍々しいものであるかの如く
「政治とカネ」を連呼するメディアにはいい加減辟易している。
本書の標題もそう言った小沢一郎叩きに便乗しようという浅薄な意図が明らかである。
海部政権を支えた小沢は都知事選敗北の責任を取って潔く自民党幹事長の職を去るが
それを「逃げた」と非難し政治改革に掛ける小沢の熱意を等閑視するのは如何なものか。
結局このとき頼みの小沢に去られた海部の
迷子になった幼児のような所在無さが
その後の彼のネガティヴな小沢観を規定したに過ぎず
海部の政治家としての限界を露呈していると言わざるを得ない。
恩師三木の「クリーン」とやらを強調し
角栄に「金権」「闇将軍」と今更ネガティヴなラベリングを行うのも感心しない。
(海部自身三木の使い走りで現ナマを運んでいた癖に。)
加えて今上天皇御即位に際し宮内庁長官に勧められた衣冠束帯着用を拒んだり
万歳三唱を玉砂利の上でなく陛下と同じ床で行ったのが主権在民であるなどと得意がる等
保守政党の政治家として如何なものか。
今上帝を今「平成天皇」とお呼びするのも諡号への無知。
そして内閣退陣を決定付けた例の「重大な決意」発言。
本人によれば「重大な決心」と言ったはずの由であるが
一般国民の常識では決意と決心は同じことである。
このときの党四役らとの会談後
解散を既成事実化するために意図的に歪曲してリークした某の名を
海部は明かさず「墓まで持っていく」などと言うが
総てを話すという前口上と矛盾。
当時の幹事長は小渕、総務会長は西岡。
共にその改革姿勢を著者が評価する人物である。
それなら某は政調会長か参院議員会長か…などと邪推するのも一興か。
2011年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章を読む限りでは筆者は好青年のイメージ。理想に
向かって突き進む熱弁ながら、裏づけの記載が少ない上に、
元首相の発言としては軽いなあと感じてしまう。
金がらみの記載が非常に多い。「あれ?これ犯罪じゃない?
時効だからいいの?」と心配になるぐらい誰から誰にが
具体的に書かれてます。
思っていたほど小沢氏の悪口は書いていませんでした。
むしろ竹下登元首相を国家観はどうでもいい人とスッパリ
切っているほうがヒドイ。
歴代首相をあまり知らない人が現代政治史を学ぶための
入門書としては、人物評価を真に受けなければ良いと思います。
弁論大会日本一だけあって読みやすいし、言葉の選び方は
小泉元首相に比肩するかも。
小泉純一郎著「音楽遍歴」、細川護煕著「跡無き工夫」も
読んだことがありますが、著者に元首相という肩書きがあると、
視点が増えて味わいが出ますね。
向かって突き進む熱弁ながら、裏づけの記載が少ない上に、
元首相の発言としては軽いなあと感じてしまう。
金がらみの記載が非常に多い。「あれ?これ犯罪じゃない?
時効だからいいの?」と心配になるぐらい誰から誰にが
具体的に書かれてます。
思っていたほど小沢氏の悪口は書いていませんでした。
むしろ竹下登元首相を国家観はどうでもいい人とスッパリ
切っているほうがヒドイ。
歴代首相をあまり知らない人が現代政治史を学ぶための
入門書としては、人物評価を真に受けなければ良いと思います。
弁論大会日本一だけあって読みやすいし、言葉の選び方は
小泉元首相に比肩するかも。
小泉純一郎著「音楽遍歴」、細川護煕著「跡無き工夫」も
読んだことがありますが、著者に元首相という肩書きがあると、
視点が増えて味わいが出ますね。
2010年11月17日に日本でレビュー済み
買ってきたその日に一気に読み終えました。この本は3つの側面を持っています。
一つ目は、海部から見た各政治家の人物評。師と仰ぐ三木武夫、それとは政治手法の全く異なる田中角榮を中心に、海部なりに政治手法を分析しています。時には手厳しい言葉も飛びますが、しかし評価すべきところは評価しています。
二つ目は、自身が政権を担ったときの回想。既によく知られているエピソードが中心ではありますが、しかし新しく語られた部分もあります。当時は冷戦終結というダイナミックに世界が動いていた時期であり、時代の雰囲気が伝わってきます。
そして三つ目。もしかして海部はこれを一番書きたかったのではないでしょうか。小沢一郎に対する痛烈な批判です。
海部と三度手を組み、そして途方もない失望に追いやった小沢一郎。よく「破壊屋」と言われる小沢ですが、その手法を厳しく批判しています。そして、そんな小沢が作った現在の民主党政権に対しても、国の行く末を誤るような方向に舵を取っていないかと警鐘を鳴らしています。
一部で今上天皇を「平成天皇」と表記してしまっており、その点が気になる方もいるでしょうが、この本には本当の保守政治家・海部俊樹の本心が素直な言葉で、しかも読みやすく書かれています。必読の一冊と言えるでしょう。
一つ目は、海部から見た各政治家の人物評。師と仰ぐ三木武夫、それとは政治手法の全く異なる田中角榮を中心に、海部なりに政治手法を分析しています。時には手厳しい言葉も飛びますが、しかし評価すべきところは評価しています。
二つ目は、自身が政権を担ったときの回想。既によく知られているエピソードが中心ではありますが、しかし新しく語られた部分もあります。当時は冷戦終結というダイナミックに世界が動いていた時期であり、時代の雰囲気が伝わってきます。
そして三つ目。もしかして海部はこれを一番書きたかったのではないでしょうか。小沢一郎に対する痛烈な批判です。
海部と三度手を組み、そして途方もない失望に追いやった小沢一郎。よく「破壊屋」と言われる小沢ですが、その手法を厳しく批判しています。そして、そんな小沢が作った現在の民主党政権に対しても、国の行く末を誤るような方向に舵を取っていないかと警鐘を鳴らしています。
一部で今上天皇を「平成天皇」と表記してしまっており、その点が気になる方もいるでしょうが、この本には本当の保守政治家・海部俊樹の本心が素直な言葉で、しかも読みやすく書かれています。必読の一冊と言えるでしょう。