とても脱力感たっぷりに、本質をついた論を進めていく「構想力」に、感嘆の息をもらしちゃいました。
生物多様性の大切さは色んな所でいわれていますが、内容が固いもの(硬派)がおおく、
みんなの意識を引き寄せるたぐいの「エネルギー」は持っていなかったように思います。
硬い論考も大切でしょうが、力を入れるとぐにゃっとつぶれつつも、
伝えたいエッセンスを多くのヒトに知ってもらうことも大切。
この点、本書は本書は生物多様性の重要さを伝えることに
大成功しているように思います(少なくとも、僕にとっては)。
以下、本書の簡単な紹介です。
■第一章:サンゴ礁とリサイクル
サンゴと褐虫藻はお互いに「助け合って」生きている。褐虫藻はサンゴから、栄養分たっぷりの排泄物を貰い、褐虫藻は光合成でつくった炭水化物をサンゴに与える。褐虫藻が、長期間すみかをあけると、サンゴは死んでしまうのだ。
■第二章;サンゴ礁と共生
排除魚は、魚のお掃除屋さん。止まっている魚に近づいて、寄生虫をたべてしまう。魚を食べる魚でも、排除魚は食べない。黙って口を開け、お掃除してもらうのだ。
自然界にはペアを組むことで、共生に成功している種がたくさんいる。
■第三章:生物多様性と生態系
生態系の多様性は、色んな所で役に立っている。薬を作るのに必要な原料を提供してくれたり、生活するための自然基盤を作ってくれたり、天然の防壁の役目を担ってくれたりする。
僕たち人間の生活は、多様な生態系なくしてなりたたない。一つの生態系が破壊されると、連鎖的に他の生態系も破壊され、ついには人間の生態家までも破壊されてしまうのだ!ということに、もっと危機感を感じ取りたい。
■第四章:生物と水の関係
生物の大部分は、水からできてる。水が無いと、生物はかちんこちんになってしまう……そうなると、足を曲げたり、触手をのばしたりすることもできなくなってしまう。人間の飲み物だけじゃなく、生物が生物らしく生きるためにも、水は不可欠なマテリアルだということを知っておこう。
■第五章:生物の形と意味
力を加えても崩れず、外部から効率的にエネルギーを吸収するには円柱形がもっとも適しているみたい。よくよく観察してみると、人間も植物も、一つ一つのパーツは円柱形のカタチをしていることが多い。
■第六章:生物のデザインと技術
ナマコの生態の不思議。人間が手で触ると、危険を感じて皮を硬くするけど、ぎゅっとつねると、硬かった皮がどろっと溶けて、腸がでてくるのだ。外敵がその腸を食べている間に、ナマコはすこすこと逃げ出すのだとか。
リサイクルできるものは環境との相性も良い。環境を破壊しないだけじゃなく、使っていてほのぼのと幸せを感じる物、できないかなぁ。
■第七章:生物のサイズとエネルギー
エネルギーの消費量は、体重とともに増えるけど、その増え方は緩やか。ゾウと鼠を比べてみると、1cm3あたりの消費エネルギーは、鼠のほうがずーっと大きい。ネズミは体積に比べ表面積が大きく、熱が体表面からどんどん逃げていくから、エネルギーをどんどん消費しなきゃいけない。
■第八章:生物の時間と絶対時間
ゾウとネズミでは、生きるペースが全然違う。ゾウは、1ヶ月で死んでしまうネズミを、「ありゃ、生き物かいな?」と捉えているとも考えられる。動物ごとに、時間の意味・その使い方は大きく変わってきても不思議じゃない。
■第九章:「時間環境」という環境問題
ビジネスとはビジー+ネス。忙しいということ。どんどん新しいモノを作って、便利な世の中にしてきたけれど、これ以上便利になる必要はあるのかな?ちょっと技術の進歩の方向性を考え直さなきゃいけない時代なんでは。
■第十章:ヒトの寿命と人間の寿命
老後の過ごし方を少し考えてみる。年金で生活しているんだから、儲からないけど、社会が必要とする大切な仕事に取り組むのもいいんじゃないですかね?
良いことをしていると、若者からも一目置かれて、色褪せがちな老後の人生も、カラフルになるはず。
■第十一章:ナマコの教訓
世の中には自分にとって都合のいいものばかりが存在するわけじゃない。嫌いなものともうまく折り合いを付けていかなければいけない時もたくさんある。
自分たちに都合がいいからといって、そこにあるものを排除して新しい何かを作ればいいってもんじゃない。
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生物学的文明論 (新潮新書 423) 単行本 – 2011/6/1
本川 達雄
(著)
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- ISBN-104106104237
- ISBN-13978-4106104237
- 出版社新潮社
- 発売日2011/6/1
- 言語日本語
- 本の長さ248ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/6/1)
- 発売日 : 2011/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 248ページ
- ISBN-10 : 4106104237
- ISBN-13 : 978-4106104237
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- - 753位新潮新書
- - 4,910位生物・バイオテクノロジー (本)
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2023年8月18日に日本でレビュー済み
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生物多様性に関する書物は多少読んでいますが、本川氏の書は非常に解りやすくまたユーモアも交えて読んでて飽きの来ないのがいいですね。この中でとりわけ印象深いところは、最後のナマコの生態です。おもしろいし興味深い内容です。目鼻脳など無い生物っているのですねぇ。。。また内蔵失っても再生するのも羨ましいです。小生20年前胃の全摘、19年前小腸の大半を摘出、5年前胆のう摘出と消化器官をかなり失っていますが、ナマコのように再生できると素晴しいと思うのですが・・・・!!
2013年6月3日に日本でレビュー済み
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自然界が弱肉強食だと教えられて育った方も多いはず。
この本には、我々現代人が学ぶべき自然の成り立ちが分かりく書かれている。
俺たちは、サンゴに学ぶべきです。
この本には、我々現代人が学ぶべき自然の成り立ちが分かりく書かれている。
俺たちは、サンゴに学ぶべきです。
2015年5月15日に日本でレビュー済み
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文章が平易で一気に読み終えましたが、文明論という表題に相応しいか???というのが率直な感想です。
2017年8月30日に日本でレビュー済み
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物理や宇宙論に関心をもって本を探していたところ「技術と便利さを追求する数学・物理学的発想ではなく.......」という内容紹介が目に入って読んでみることにした。生物学的な視点で考えることがあまりないので参考になったが、生物学的な世界観概説としてだけではなく、哲学的なものとして読めた。偶然にもベルクソンの「意識に直接与えられているものについての試論」を読んで質を捨象して時間・空間を量的で均質なもとと割り切ったのが物理的世界観という内容を読んだばかりだったので、量と質、直線的時間と円環的時間について語られている本書の印象が深まった。 重ね合わせの原理に慣れていると生態系において種には相互依存があるから非線形になることを忘れてしまう、そういったことも指摘していると思う。
ただ、数学的・物理的世界観の批判と言いつつ、数字を挙げて説得力を増してる部分もあるわけで、anti-と捨てきれるものではない。「文明論」という表題に対して文明はどうあるべきと具体的に提言しているのではないので批判的なレヴューもあるようだが、生物学的な視点と“今とは違う哲学”を共に用いることで、何となくそう思っている人も多いであろう、とにかく豊かに長く生きたいという強迫観念のおかしさについて上手く語れている。
ただ、数学的・物理的世界観の批判と言いつつ、数字を挙げて説得力を増してる部分もあるわけで、anti-と捨てきれるものではない。「文明論」という表題に対して文明はどうあるべきと具体的に提言しているのではないので批判的なレヴューもあるようだが、生物学的な視点と“今とは違う哲学”を共に用いることで、何となくそう思っている人も多いであろう、とにかく豊かに長く生きたいという強迫観念のおかしさについて上手く語れている。
2013年5月18日に日本でレビュー済み
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本川さんの『ゾウの時間 ネズミの時間』が気に入ってこちらも呼んでみました。期待を裏切らないものでした。あまりに気に入ったので今度は『世界平和はナマコとともに』を注文する事にしました。非常にお勧めです。
2013年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半部分は共生や環境問題について。後半は生命の時間やエネルギーについて書いてありました。個人的には後半部分は非常に面白く、人生や科学技術について考える機会になりました。
2022年8月30日に日本でレビュー済み
本川達雄(1948年~)氏は、東大理学部生物学科卒、東大助手、琉球大学助教授、デューク大学客員助教授、東工大教授を経て、東工大名誉教授。専攻は動物生理学で、棘皮動物、特にナマコを主な研究対象にしている。「アロメトリー」(動物の各部分の大きさや機能を示す数値の間に成立する「べき乗」の関係)という、日本でなじみの少ない学問分野を平易に解説した『ゾウの時間、ネズミの時間』(1992年)はベストセラーとなった。
本書は、著者が大学の一般教養科目で行ってきた生物学の講義をベースに、NHKラジオで連続講演を行った内容をまとめ、2011年に出版されたもの。著者の専門分野の研究内容を取り上げつつも、エッセイ風のとても読み易い文体・内容となっている。
目次は以下である。
第1章:サンゴ礁とリサイクル 第2章:サンゴ礁と共生 第3章:生物多様性と生態系 第4章:生物と水の関係 第5章:生物の形と意味 第6章:生物のデザインと技術 第7章:生物のサイズとエネルギー 第8章:生物の時間と絶対時間 第9章:「時間環境」という環境問題 第10章:ヒトの寿命と人間の寿命 第11章:ナマコの教訓
前半の共生、生物多様性、水資源、生物の形などの話も面白いのだが、私が特に興味深く読んだのは、後半の「スケーリング」(動物の、大きさが変わったら、体の各部分の大きさや機能がどのように変わるのかを調べる学問で、上記の「アロメトリー」とは、そこから導き出された一定の関係式のこと)を手掛かりにして、著者が展開した、以下のような生命観・文明論的な言説である。(私は『ゾウの時間、ネズミの時間』は既に読んでおり、そこにこそ本書の付加価値が見出せるし、著者が書名を「~文明論」とした意図もそこにあると思われる)
◆時間とエネルギー消費量の関係(エネルギー消費量に比例して時間が速くなる)から、生物は皆(ゾウもネズミもヒトも)、一生の間に心臓は15億回打ち、30億ジュール分のエネルギーを消費して死ぬ。それに基づけば「ヒト」の本来の寿命は40年で、事実、江戸時代の寿命は40歳代である。よって、ここ数十年で寿命は急激に伸びたが、それは技術が作り出した「人工生命体」とも言えるものである。
◆上記の1サイクルは全ての動物に均しく、親→子→孫という世代交代の繰り返しの単位が寿命と見ることができ、それは真っ直ぐに流れ去っていく物理学の直線的時間とは別の、生物の「回る時間」と捉えられる。
◆上記より、直接的生殖活動を終えた老後においては、広い意味での生殖活動、即ち、次世代のために活動をすることに意味を見出すべき。
◆現代人は、社会活動において、エネルギーを使って(便利なものを作り、動かして)時間を速めているという意味で既に「超高速時間動物」となり、更に、エネルギーを使って環境条件を一定に保つ(クーラーや24時間営業のコンビニなど)という意味で恒温動物ならぬ「恒環境動物」となりつつある。
◆現代人の大きなストレスの原因のひとつは、昔から変わらない体の時間と、桁違いに速くなっている社会生活の時間のギャップによるものと考えられる。社会的時間の考え方を見直すことができれば、精神的な健全性を取り戻すと同時に、温暖化・エネルギー問題の解決にもつながる。
生物とは如何なるものか、生物的に生きるとはどういうことかを、改めて考えさせてくれる良書と思う。
(2022年8月了)
本書は、著者が大学の一般教養科目で行ってきた生物学の講義をベースに、NHKラジオで連続講演を行った内容をまとめ、2011年に出版されたもの。著者の専門分野の研究内容を取り上げつつも、エッセイ風のとても読み易い文体・内容となっている。
目次は以下である。
第1章:サンゴ礁とリサイクル 第2章:サンゴ礁と共生 第3章:生物多様性と生態系 第4章:生物と水の関係 第5章:生物の形と意味 第6章:生物のデザインと技術 第7章:生物のサイズとエネルギー 第8章:生物の時間と絶対時間 第9章:「時間環境」という環境問題 第10章:ヒトの寿命と人間の寿命 第11章:ナマコの教訓
前半の共生、生物多様性、水資源、生物の形などの話も面白いのだが、私が特に興味深く読んだのは、後半の「スケーリング」(動物の、大きさが変わったら、体の各部分の大きさや機能がどのように変わるのかを調べる学問で、上記の「アロメトリー」とは、そこから導き出された一定の関係式のこと)を手掛かりにして、著者が展開した、以下のような生命観・文明論的な言説である。(私は『ゾウの時間、ネズミの時間』は既に読んでおり、そこにこそ本書の付加価値が見出せるし、著者が書名を「~文明論」とした意図もそこにあると思われる)
◆時間とエネルギー消費量の関係(エネルギー消費量に比例して時間が速くなる)から、生物は皆(ゾウもネズミもヒトも)、一生の間に心臓は15億回打ち、30億ジュール分のエネルギーを消費して死ぬ。それに基づけば「ヒト」の本来の寿命は40年で、事実、江戸時代の寿命は40歳代である。よって、ここ数十年で寿命は急激に伸びたが、それは技術が作り出した「人工生命体」とも言えるものである。
◆上記の1サイクルは全ての動物に均しく、親→子→孫という世代交代の繰り返しの単位が寿命と見ることができ、それは真っ直ぐに流れ去っていく物理学の直線的時間とは別の、生物の「回る時間」と捉えられる。
◆上記より、直接的生殖活動を終えた老後においては、広い意味での生殖活動、即ち、次世代のために活動をすることに意味を見出すべき。
◆現代人は、社会活動において、エネルギーを使って(便利なものを作り、動かして)時間を速めているという意味で既に「超高速時間動物」となり、更に、エネルギーを使って環境条件を一定に保つ(クーラーや24時間営業のコンビニなど)という意味で恒温動物ならぬ「恒環境動物」となりつつある。
◆現代人の大きなストレスの原因のひとつは、昔から変わらない体の時間と、桁違いに速くなっている社会生活の時間のギャップによるものと考えられる。社会的時間の考え方を見直すことができれば、精神的な健全性を取り戻すと同時に、温暖化・エネルギー問題の解決にもつながる。
生物とは如何なるものか、生物的に生きるとはどういうことかを、改めて考えさせてくれる良書と思う。
(2022年8月了)