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尼さんはつらいよ (新潮新書 453) 単行本 – 2012/1/1

3.7 5つ星のうち3.7 29個の評価

尼さんは、清く、正しく、美しい----なんてイメージは大昔の話。その実像は大きく掛け離れたものである。後継者難で絶滅の危機に瀕している尼寺、女同士のドロドロとした人間関係、残念な修行生活、男僧に狙われる尼......。志ある尼さんは今、理想と現実のギャップに悩み、居場所を求めて彷徨っている。男尊女卑の仏教界、受難の歴史、今どき出家する女性のタイプなど、知られざる素顔に現役の尼僧が迫る。本邦初の現代尼僧論!
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商品の説明

著者について

尼僧。一九五五年大阪府生まれ。広告デザインの仕事に携るが、九一年、天台宗青蓮院門跡にて得度。京都大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻はパーリ仏教。東方学院講師。著書に『座標軸としての仏教学』『大乗仏教の実践 シリーズ大乗仏教3』(共著)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2012/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 206ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106104539
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106104534
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 29個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一般の人にはなかなか知られない世界を体験された著者の体験談は、とても興味深いものでした。
大乗仏教を中心とする日本の仏教だけではなく、スリランカにある原始仏教の寺院での体験もされています。
仏教をさらに学びたいと、京都大学の大学院に一浪して猛勉強されて合格されていらっしゃるくだりは、さらりと書かれていますが並大抵のことではありません。
どう見ても、そんじょそこらの甘くてユルイ女性ではないことがはっきりとわかります。
理論的できちんとした書き方を辛辣と見る人もいるかもしれませんが、この方こそ全身全霊で仏教に飛び込み体当たりして学ばれた方だと思います。
仏教界でも男女差別が厳然としてあること、表向きの顔だけ信じてもだめだと言葉を変えて何度も警告されています。
読んでよかったと思います。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年6月15日に日本でレビュー済み
著書の内容は他の方がレビューされているので、そちらに譲ることにします。
感想だけを書きます。
著者は両親ともに仏教関係者ではなく、本人も企業経営など社会人としての
実生活を経て30をすぎて出家したので、あくまでも外部の視点から
閉鎖的な仏教界の内面を克明に綴ったリポートということで
ノンフィクション作品として興味深く読めた。
政治家や教師、医師、弁護士など「先生」や「師」と呼ばれる聖職ほど
実際の内実は俗化して、シャバの世界と変わらず欲望とカネや愛欲にまみれた
ものである、ということがよく言われていることであるし、想像もつくが
筆者のリポートで、まさにその通りということがわかった。
たとえば、生活の安泰を得ようとイケメン坊主を誘惑する尼さんや「滝行を教えてやる」と
称して尼僧を誘惑する修験者など、実例がいくつか紹介されている。
こうした件の書き方は週刊誌的で、真面目な読者から批判の対象となるところだろうが
私には面白く読めた。
著者が仏教者に対して辛辣なのは、まったくの外部からこの世界に
入ってきたため、僧尼という聖職に対して過剰な期待や理想をもってしまったために
あからさまな現実を見てしまった結果、生じたものなのだろう。
それと企業経営していたという割には、
世間ずれしていない著者の潔癖症からくるものとも推察される。
尼寺で下僕のようにこき使われ、やめるときも「いなくなってよかった」
を周囲から思われた著者の口惜しさや憤りは大変理解できるが、
むしろ、仏教を学ぶということは難しい経典をひも解き、
厳しい荒行をすることだけではなく、
日常の炊事洗濯や煩わしい家事などの雑事の中にこそ、
仏教の精神が隠されている、ということに著者は気づいていない。
禅宗の経験がないからやむを得ないかもしれないが、現在の著者の経歴が示すように
宗教者というより学者タイプなんだろうな。この人は。厳しい言い方だけれども。
前半の在俗時代の、自分の生き方を求めて、
高収入や安定した仕事や生活を捨てて、
身一つで新しい環境に飛び込んでゆく勇気と情熱は、
一代記として読むと読み応えがあった。
ただ、インドの聖地霊鷲山に参拝してわけもなく無性に涙を流したり、
瞑想で自分の前世を見たりという話がやたら出てきて、
霊能力があるというというよりも、思い込みが強い性格のように感じました。
だから、最初はこの人の情熱的な生き方に心を動かされ、
会ってみたいとも思いましたが、
でも、ここまで書いてきたように、
学者タイプのよくいる頭でっかちに見えるので、
会っても霊的に得るものはないかなと思い至りました。
これまで女は往生できない、悟れないという女性差別が仏教界にはありましたが、
同業者がこの本を読んで「やっぱり」と思われないように、
著者には、あまり理想や理屈に走らず、自分の足元をしっかりとよく見て、
生活の中の仏教精神の実践ということを忘れず、これからもがんばってもらいたいと思います。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月29日に日本でレビュー済み
これまで注目されなかった「尼僧」の赤裸々な実態をつづるという点では
斬新だし、面白いと思った
 ただ、内容が事実の羅列ばっかりで残念だった。
 尼僧が住職や、男性僧侶、指導僧から狙われているといった破廉恥な部分や
葬式仏教と堕落した日本仏教界の陳腐さはよく分かる。
 でも、「立派な尼僧がもっと増えることを願う」著者が
なぜ、そう思うのか。飯を食えるために、儲けるために
寺の住職になろうとする男性僧侶が増える中で、なぜ
尼僧の出現が大事なのか。もっと著者自身の考えをたくさん述べてほしかった。

そもそも尼僧になることじたい、いまの時代、ほとんど考えられないのだから、
尼僧になった経緯を著者の体験記として書いたのはよかったと思うが
体験記どまりの内容であったのが、残念であり、そうした内容を求めている人には
物足りない内容だと思う。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新潮新書からまた異色の仏教本が出た。パーリ語原典の研究がご専門の気鋭の仏教学徒が、自己の尼僧時代の経験についておもに書き綴っている。とても面白い。
世間にもいろいろとバレてしまっている男僧社会のグズグズぶりにくらべ、高潔そうなイメージのある尼僧たちについて、いやリアルはこうですよとそのダメっぷりを描き出しているのが本書の真骨頂だろう。しかも、単にグチに流れるのではなく、要所要所に著者の仏教に関する豊かな教理的・歴史的知見による補足説明がなされており、こちらも非常に勉強になってよい。
類書として、曹洞宗の尼僧寺院をフィールドワークしたPaula Kane Robinson Arai 「Women living Zen」(1999年)などがあったが、ガチな研究書だし、やはり尼僧というマイナーな存在たちの文化的素晴らしさを称える傾向が強い感じであった。まあ、そういう面も当然あるのだろうが、所詮は人の世、きれいごとでは語れない事実がたくさんあるのだろうと思っていた。
本書は、著者がみた、できるだけありのままの尼僧の姿をとにかく克明に記述していて貴重である。尼僧志願の「仏女」の方にとって参考になるのはもちろんのこと、日本の現代仏教を、周辺的な視点から考え直すための書として誠に意義深い。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年2月15日に日本でレビュー済み
村瀬明道さんの「ほんまもんでいきなはれ」を読んで尼僧の世界に興味を持ち尼僧の本をさがしていました。
村瀬明道さんの時代と現代の尼僧の世界の違いが良く分かって面白く読ませていただきました。

村瀬明道さんの時代が、お坊さんがお坊さんらしく生きていけた最後の世代なのかもしれませんね。

その分「本物のお坊さん」と呼べるような人(村瀬明道さんや澤木興道さんのような)も多くいたように思います。

今は開かれたお寺への取り組みやイベント主催などお坊さんが新しい存在意義を色々と模索している時代ですが、勝本さんの本も現代の尼僧がそのあり方を根本的に考え直すべき時期にある事を教えてくれる一冊です

※現代の尼僧の生活を描いた一般向け書籍では平尾 弘衆さんの「尼僧が行く!」も楽しく尼僧の世界を描いていておすすめです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年3月6日に日本でレビュー済み
たまたま読むことになって読んでみた本。
あっけにとられました。
それは尼僧の実態として書かれてあるその内容に、ではなくて、
これほどに熱心にあしざまに書きつのるその様子に、です。

「まえがき」がこの本のほぼおおよそを伝えていると思う。
この本の、というか、この本についての著者のスタンス、意図ですね。
興味のある人はまえがきにまず目を通して、
自分が求めている内容かどうかを見極めてから読んでみるのがいいのではないだろうか。

ある意味、暴露本とも言える内容の本著。
そればかりではないが、やはりぎょっとさせられる裏話が目立つ。
内部告発とか暴露とか、たとえ正義の名のもとに、であっても
ネガティブな裏話を打ち明けられるってことにはやっぱり辟易させられる気分がついてまわるものだが
本著も例外ではない。

タイトルは間違いなく、「男はつらいよ」のもじりでしょう。
「それを言っちゃあおしまいよ」って例の寅さんの名せりふがありますが・・・
読者が読後に心の中でそうつぶやいて完結、っていうまさかそんな遊びが潜んでる本だったりして・・。
なんて思ってみたが、違うでしょうね(笑)。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年2月28日に日本でレビュー済み
この人が描いている尼寺の姿は本当なのだろうと思う。
思い違いをして尼僧を志す人がないように、こういう本は有益であろう。
しかし、「だそうである」という伝聞情報があまりにも多い。
他人についての超ネガティヴな伝聞情報を垂れ流すのは、仏教者にふさわしいことなのか?著者は修行者ではなく、学者として生きると腹を決めたようだが、それはいい。しかし、これで仏教者と言えるのか?
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月9日に日本でレビュー済み
著者は、京都大学大学院博士パーリ仏教専攻課程修了、尼僧の活本華蓮。
(2012/1/20 発行)

内容は、尼僧の実体を著者自らの実体験を基にして解説するもの。
まず著者の経歴が面白い、デザインの勉強をし、就職、独立、年商○千万にまで伸ばしたが、そこから一人大学へ通うために会社をたたむ。
その後は出家して、大学院で仏教を勉強しながら、尼僧として寺院でお勤めを2.3度経験したのちに講師やライターの仕事に就いている。

『迷える者の禅修行―ドイツ人住職が見た日本仏教』(ネルケ 無方、新潮社、2011年)を読んで、仏教に絶望したが(本書にもネルケ無方氏は出てくる)、絶望とまではいかなくとも、尼僧も“つらい”んだなぁと。

著者は現在、お寺にお勤めではない立場で俯瞰して書かれているので、現代の尼僧が如何に生計を立てて、日々勤めているのかがよく分かる。

尼さんになりたい仏教女子は必読の一冊です。
著者は、尼僧になる女性を「デモシカ系」「ナルシカ系」「ヤルシカ系」を分類しているが、尼僧になるなら「ナルシカ系」さんをお勧めします。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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