現在の中国の成り立ちを知っている日本人がどれだけいるだろうか。
これまで自分は、中国における加害者としての日本しか知らなかったが、毛沢東がその日本をどれだけ利用していたかを、この書を読んで初めて知った。
また同じ著者による「卡子」も読んだが、そこで起きた事実の数々に戦慄を覚えながら、やはりこれまで知らなかったことに対し、自責の念を強くした。
毛沢東が共産主義という思想を利用しながら、いかに帝王の座に昇りつめたのか、現在の中国がなぜ声高に反日を叫ぶのか、そこに計算され尽くした戦略があることに、今の日本人はもっと気が付かなければならない。
そして、これから本当のあるべき日中関係を築いていくためにも、過去の事実を正確に知らなければならないと感じた。
その意味で、緻密な調査に裏付けされた著者のこの作品は、日本人にとって必読の書だと思う。
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毛沢東 日本軍と共謀した男 (新潮新書) 新書 – 2015/11/13
遠藤 誉
(著)
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驚愕! 人民を裏切っていたのは、「建国の父」その人だった。
「私は皇軍に感謝している」──。日中戦争の時期、実は毛沢東は国民党の情報を日本に売り、巨額の情報提供料をせしめていた。それどころか、中共と日本軍の停戦すら申し入れている。毛沢東の基本戦略は、日本との戦いは蒋介石の国民党に任せ、温存した力をその後の「国民党潰し」に使い、自分が皇帝になることだったのだ。中国研究の第一人者が、徹底して渉猟した資料で物語る「中国共産党の不都合な真実」。
目次
はじめに──中華民族を裏切ったのは誰なのか?
第一章 屈辱感が生んだ帝王学
生い立ち
革命への目覚め
知識人憎悪の原点は「北京大学」
第二章 「満州事変」で救われる
湖南での活動から中国共産党建党まで
「ヤドカリ戦略」で国民党幹部に
汪兆銘と親交を結ぶ
蒋介石の直感
蒋介石の苦悩と張作霖爆殺事件
虎は三頭は要らぬ──井岡山での大量殺戮
国の中に「国」をつくる
満州事変で「救われた」紅軍
内に秘めたコミンテルンへの憎悪
第三章 日中戦争を利用せよ――西安事件と国共合作
長征を成功させた日本軍のアヘン政策
蒋介石拉致事件をめぐる陰謀
「抗日には兵力の10%しか注ぐな! 」
毛沢東は「南京大虐殺」をどう見ていたのか?
(続きは「目次」を参照)
「私は皇軍に感謝している」──。日中戦争の時期、実は毛沢東は国民党の情報を日本に売り、巨額の情報提供料をせしめていた。それどころか、中共と日本軍の停戦すら申し入れている。毛沢東の基本戦略は、日本との戦いは蒋介石の国民党に任せ、温存した力をその後の「国民党潰し」に使い、自分が皇帝になることだったのだ。中国研究の第一人者が、徹底して渉猟した資料で物語る「中国共産党の不都合な真実」。
目次
はじめに──中華民族を裏切ったのは誰なのか?
第一章 屈辱感が生んだ帝王学
生い立ち
革命への目覚め
知識人憎悪の原点は「北京大学」
第二章 「満州事変」で救われる
湖南での活動から中国共産党建党まで
「ヤドカリ戦略」で国民党幹部に
汪兆銘と親交を結ぶ
蒋介石の直感
蒋介石の苦悩と張作霖爆殺事件
虎は三頭は要らぬ──井岡山での大量殺戮
国の中に「国」をつくる
満州事変で「救われた」紅軍
内に秘めたコミンテルンへの憎悪
第三章 日中戦争を利用せよ――西安事件と国共合作
長征を成功させた日本軍のアヘン政策
蒋介石拉致事件をめぐる陰謀
「抗日には兵力の10%しか注ぐな! 」
毛沢東は「南京大虐殺」をどう見ていたのか?
(続きは「目次」を参照)
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2015/11/13
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-104106106426
- ISBN-13978-4106106422
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商品の説明
著者について
1941年中国・長春市(元満州国新京市)生まれ。国共内戦を決した「長春包囲戦」を経験し、53年に帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2015/11/13)
- 発売日 : 2015/11/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4106106426
- ISBN-13 : 978-4106106422
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,124位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 166位新潮新書
- - 11,563位ノンフィクション (本)
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イメージ付きのレビュー
5 星
毛沢東は、日中戦争中、蒋介石を弱体化させようと、日本軍と極秘裏に手を結んでいた
『毛沢東――日本軍と共謀した男』(遠藤誉著、新潮新書)には、俄には信じ難いことが書かれています。「(日中戦争において)毛沢東が最大の敵としたのは国民党の蒋介石である。毛沢東は、国民党軍にできるだけ真正面から日本軍と戦わせ、機が熟したら、消耗しきった国民党軍を叩き自分が中国の覇者になろうと計算していたのだ。そのため1939年、毛沢東は潘漢年という中共スパイを上海にある日本諜報機関『岩井公館』に潜り込ませ、外務省の岩井英一と懇意にさせた。岩井英一は潘漢年から国民党軍に関する軍事情報をもらって、その見返りに高額の情報提供料を支払っている。最も驚くべきは、潘漢年が毛沢東の指示により、岩井英一に『中共軍と日本軍の間の停戦』を申し込んだことだ」。「1936年(実行は37年)以来、形の上だけだが第二次国共合作(国民党と共産党が協力して日本軍と戦う)をしていたので、中共軍が国民党軍の軍事情報を得ることは、たやすいことだった。一方、日本が日中戦争において戦っていたのは『中華民国』の蒋介石政権である。だから、日本側としては国民党軍に関する軍事情報を得られるのは戦争を有利に運ぶうえで、非常にありがたかったにちがいない。毛沢東は1936年に西安事件(中国では西安事変)を起こして蒋介石を騙し、国民党軍が中共軍を叩けないようにしておいてから、『合作』を理由に国民党政府の禄を食み、軍服や武器を国民党政府から支給されながら、国民党軍の軍事情報を日本側諜報機関に売っていた。中国民族を売り、人民を裏切っていたのである。毛沢東は実に頭のいい、希代の戦略家であったということができよう」。「毛沢東の密令により、潘漢年が接触したのは日本の外務省系列だけではない。当時の陸軍参謀にいた影佐禎昭大佐(のちに中将)とも密会し、汪兆銘(中国では汪精衛)傀儡政権の特務機関『76号』とも内通している。すべて『中共軍との和議』を交渉するためだ」。なお、潘漢年は、1949年に中華人民共和国が誕生して間もなく、毛沢東によって逮捕投獄され、1977年に獄死しています。毛沢東の策略をあまりにも知り過ぎた男は、売国奴としてその口を封じられてしまったのです。「毛沢東が信奉したのはマルクスレーニン主義ではなく、マルクスレーニン主義を利用した『帝王学』なのである。毛沢東にとって重要なのは人民ではなく、党であり、自分だった。自分が天下を取ることだけに意義がある。そのためなら何でもする」。1941年、中国生まれの日本人である著者の遠藤誉がこう主張するのは、彼女の単なる憶測ではなく、確かな資料に基づいています。その資料とは、①岩井英一の回顧録、②毛沢東の中共内の政敵・王明の手記、③蒋介石の回顧録――の3つです。私事に亘るが、私は1945年1月に中国・上海で生まれ、敗戦直前に母、母の両親に連れられ(父は従軍中)、日本に引き揚げてきた日本人です。
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2021年11月12日に日本でレビュー済み
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左翼とくに党派を考える時、権力との闘争のリアリズムと党内抗争のリアリズムを直視することは避けられない。どんな理想もどんな「綱領」も、このリアリズム「批判」を経なければ、血肉化とは程遠い。
「毛沢東主義者」がこの日本では新左翼諸党派の本流ではなかったとは言え、「中国革命に学ぶ」としたのはあの時代共通の課題だったはず。
しかし天安門事件⇒香港デモやチベット・ウイグル・台湾問題を踏まえれば、「二つの中国」問題への視線も変わる。文革もある。清=中華帝国の版図を継承しようとする中国共産党の全面否定・批判なしに「国際連帯」の道も開けない。
中国で育ち、小学生時代からの毛沢東主義者だった遠藤さんの苦渋を受け入れたい。
「毛沢東主義者」がこの日本では新左翼諸党派の本流ではなかったとは言え、「中国革命に学ぶ」としたのはあの時代共通の課題だったはず。
しかし天安門事件⇒香港デモやチベット・ウイグル・台湾問題を踏まえれば、「二つの中国」問題への視線も変わる。文革もある。清=中華帝国の版図を継承しようとする中国共産党の全面否定・批判なしに「国際連帯」の道も開けない。
中国で育ち、小学生時代からの毛沢東主義者だった遠藤さんの苦渋を受け入れたい。
2021年9月16日に日本でレビュー済み
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中国共産党の減点が良く判ります。
2016年1月16日に日本でレビュー済み
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本書は中国嫌いの人が読めば、さらに中国嫌いが増幅される危険性があろう。
実は私も中国が大嫌いだ。現在私が住んでいるベトナムは1000年に及び中国の支配下に置かれ、その後も何度も中華帝国からの侵略を受け、中華侵略軍を撃退してきている。現在に至ってもまだ中国の嫌がらせは続いている。ベトナムのような弱小国を平気で侵害している中国を見ていると本当に腹が立ってくる。
ただし冷静になって本書を読んでみると確かに著者の言っていることも正しいのだろうが、多く部分は著者の推測と歴史の出来事と出来事を上手くつなげているだけ。
+心理描写の部分は完全に推測(たとえば冒頭の毛沢東が父親に叱られて帝王学を学んだというエピソードなど)。毛沢東の知識人嫌いも北京大学の図書館で働いていたときに生まれたルサンチマンのせいであるというのも、後に文革で知識階級を弾圧した事実からの推測、解釈であり、それをそのまま鵜呑みにするべきではあるまい。
+「~にちがいない。その証拠に~」という決まり文句も多い。証拠となる部分を読んでも私にはあまり納得がいかなかった。自分の言ってることは思い付きではなく、根拠があるんだといかにも強調しているみたいだ。逆に私は疑ってしまう。
+中国共産党が日本側に情報を売り渡して得た額は当時の華人警察官の給与の120年分とあるが、現在の円に換算してもらわないといくらくらいなのか全然わからない。案外と思ったよりも少なかったりして。
+中国の歴史問題カードに対して、日本も毛沢東カード(中国共産党が隠したい毛沢東の真の姿)を出して対抗するべきだとのことだが、そんなに単純な話ではないだろう(ことにアメリカの利益が関連してくると)。
しかしながら毛沢東はスターリンと同様に人間の皮を被ったモンスターといえ、絵描き志望のベジタリアン、ヒトラーなんて子供に見えてきてしまう。歴史的事実を見るとやはり著者が本書で言っていることは正しいと思えるし、正しいと信じたいとも思ってしまう。中国が大嫌いであるゆえに。
実は私も中国が大嫌いだ。現在私が住んでいるベトナムは1000年に及び中国の支配下に置かれ、その後も何度も中華帝国からの侵略を受け、中華侵略軍を撃退してきている。現在に至ってもまだ中国の嫌がらせは続いている。ベトナムのような弱小国を平気で侵害している中国を見ていると本当に腹が立ってくる。
ただし冷静になって本書を読んでみると確かに著者の言っていることも正しいのだろうが、多く部分は著者の推測と歴史の出来事と出来事を上手くつなげているだけ。
+心理描写の部分は完全に推測(たとえば冒頭の毛沢東が父親に叱られて帝王学を学んだというエピソードなど)。毛沢東の知識人嫌いも北京大学の図書館で働いていたときに生まれたルサンチマンのせいであるというのも、後に文革で知識階級を弾圧した事実からの推測、解釈であり、それをそのまま鵜呑みにするべきではあるまい。
+「~にちがいない。その証拠に~」という決まり文句も多い。証拠となる部分を読んでも私にはあまり納得がいかなかった。自分の言ってることは思い付きではなく、根拠があるんだといかにも強調しているみたいだ。逆に私は疑ってしまう。
+中国共産党が日本側に情報を売り渡して得た額は当時の華人警察官の給与の120年分とあるが、現在の円に換算してもらわないといくらくらいなのか全然わからない。案外と思ったよりも少なかったりして。
+中国の歴史問題カードに対して、日本も毛沢東カード(中国共産党が隠したい毛沢東の真の姿)を出して対抗するべきだとのことだが、そんなに単純な話ではないだろう(ことにアメリカの利益が関連してくると)。
しかしながら毛沢東はスターリンと同様に人間の皮を被ったモンスターといえ、絵描き志望のベジタリアン、ヒトラーなんて子供に見えてきてしまう。歴史的事実を見るとやはり著者が本書で言っていることは正しいと思えるし、正しいと信じたいとも思ってしまう。中国が大嫌いであるゆえに。
2020年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
遠藤誉氏がすべて中国語・日本語の一次資料を探し当てたうえで執筆した執念の力作である。
まず毛沢東は、父親の勉学に対する不理解から中等専門学校しか出ていないため北京大学の受験資格がなかった。そこで普通高校卒業相当と認められる実習・研修をするために北京大学図書館で下働きをせざるを得なかった経験が北京大学内に実在した陳独秀などの知識人、進歩的文化人に強烈なコンプレックスとほとばしるような復讐心を抱かせたことが、その後の文化大革命での知識人迫害につながっているというのは興味深いエピソードだ。
日本軍は中国大陸にて主に国民党軍と戦っており、国民党軍の情報を得るために岩井公館などの諜報機関を通じて中国共産党に莫大な情報提供料を支払っていた。そして毛沢東率いる中国共産党は、国共合作を通して得た蒋介石・国民党軍の軍事情報を日本側に提供したうえで日本軍との戦いをできるだけ国民党軍に任せ共産党軍はほとんど前線に立たず戦力を温存した。この結果、日本がポツダム宣言を受諾し終戦となるまで、小さな戦いでの戦果を大きくプロパガンダすることで民衆を味方につけながら戦力の消耗を最小に抑えた。また戦後の日本軍武装解除は本来日本が戦った相手の中華民国の国民党軍が行うべきであるのに、共産党軍が行い多くの武器を横取りしたところも多かった。以上が、その後の国共内戦で共産党軍が国民党軍に勝利した大きな理由だ。
これらの事実が、毛沢東が「日本軍が中国に進攻してきたことに感謝する」と戦後中国に招聘した元日本軍人訪中団に明言している理由である。毛沢東は会談中、一度も日本軍が侵略、侵攻したという言葉を使わず、南京事件に触れることも全くなかった。毛沢東の敵は、国民党軍なのであって、日本軍は味方だったのだ。しかし、現在の中国共産党は建国の父・毛沢東が人民を裏切って日本軍と共謀していたこれらの事実を隠蔽し、事実上親日であった毛沢東とは逆に反日を叫ぶのは残念なことだと感じる。
まず毛沢東は、父親の勉学に対する不理解から中等専門学校しか出ていないため北京大学の受験資格がなかった。そこで普通高校卒業相当と認められる実習・研修をするために北京大学図書館で下働きをせざるを得なかった経験が北京大学内に実在した陳独秀などの知識人、進歩的文化人に強烈なコンプレックスとほとばしるような復讐心を抱かせたことが、その後の文化大革命での知識人迫害につながっているというのは興味深いエピソードだ。
日本軍は中国大陸にて主に国民党軍と戦っており、国民党軍の情報を得るために岩井公館などの諜報機関を通じて中国共産党に莫大な情報提供料を支払っていた。そして毛沢東率いる中国共産党は、国共合作を通して得た蒋介石・国民党軍の軍事情報を日本側に提供したうえで日本軍との戦いをできるだけ国民党軍に任せ共産党軍はほとんど前線に立たず戦力を温存した。この結果、日本がポツダム宣言を受諾し終戦となるまで、小さな戦いでの戦果を大きくプロパガンダすることで民衆を味方につけながら戦力の消耗を最小に抑えた。また戦後の日本軍武装解除は本来日本が戦った相手の中華民国の国民党軍が行うべきであるのに、共産党軍が行い多くの武器を横取りしたところも多かった。以上が、その後の国共内戦で共産党軍が国民党軍に勝利した大きな理由だ。
これらの事実が、毛沢東が「日本軍が中国に進攻してきたことに感謝する」と戦後中国に招聘した元日本軍人訪中団に明言している理由である。毛沢東は会談中、一度も日本軍が侵略、侵攻したという言葉を使わず、南京事件に触れることも全くなかった。毛沢東の敵は、国民党軍なのであって、日本軍は味方だったのだ。しかし、現在の中国共産党は建国の父・毛沢東が人民を裏切って日本軍と共謀していたこれらの事実を隠蔽し、事実上親日であった毛沢東とは逆に反日を叫ぶのは残念なことだと感じる。
2020年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現実の状態がどうであろうが、利益や目的のために情報操作や演出し続けなけれならない文化を背負っているんだとすると、彼らの行動原理がわかった気がします。
ある意味、感動しました。
ある意味、感動しました。
2015年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の対中牽制という政治的意図の成否は別にして、毛沢東と
いう中共王朝の始祖を巡る歴史の掘り起こしとして、とても面
白く読めました。
毛沢東の怪物的な戦略家ぶりも、王朝の始祖ともなれば、然も
ありなんと思えてしまいます。
ライバル蒋介石との凌ぎ合いは、項羽と劉邦のような大逆転劇
であり、汪兆銘を含めた情報戦は三国志を想起するほど錯綜し
ています。
その中から、毛沢東と蒋介石の巨大さが、浮かび上がって来ま
す。
それにしても驚かされるのは、著者の執念とも言える資料の
探索力です。
中国のネット情報まで駆使して、ストーリーを構築して行き
ます。
その執念の背景にあるのが、満州帝国崩壊時の著者の実体験
であることは、間違いないでしょう。
それが、この本の説得力を増しています。
そして最後に、歴史認識についての著者の分析が述べられます。
必読のうえ、噛み締めましょう。
いう中共王朝の始祖を巡る歴史の掘り起こしとして、とても面
白く読めました。
毛沢東の怪物的な戦略家ぶりも、王朝の始祖ともなれば、然も
ありなんと思えてしまいます。
ライバル蒋介石との凌ぎ合いは、項羽と劉邦のような大逆転劇
であり、汪兆銘を含めた情報戦は三国志を想起するほど錯綜し
ています。
その中から、毛沢東と蒋介石の巨大さが、浮かび上がって来ま
す。
それにしても驚かされるのは、著者の執念とも言える資料の
探索力です。
中国のネット情報まで駆使して、ストーリーを構築して行き
ます。
その執念の背景にあるのが、満州帝国崩壊時の著者の実体験
であることは、間違いないでしょう。
それが、この本の説得力を増しています。
そして最後に、歴史認識についての著者の分析が述べられます。
必読のうえ、噛み締めましょう。