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ジブリの仲間たち (新潮新書) 新書 – 2016/6/16
鈴木 敏夫
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「僕はこうやって映画を売って来た。」
『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『猫の恩返し』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』……
ジブリはなぜ常に予想を超える大ヒットを生みだし続けてきたのか? そこには
作品の力に加え、プロデューサーである著者と、仲間たちの力があった。「宣伝の
本質は仲間を増やすこと」という思想の下、監督と激論を交わし、企業を巻き込み、
駆けずりまわり、汗まみれになって体得した経験則とは――。初めて明かされる
秘話満載で綴る、30年間の格闘の記録。
(目次)
はじめに
第1章 作ることにしか興味がなかった僕が宣伝を始めるまで
『風の谷のナウシカ』(1984)
『天空の城ラピュタ』(1986)
『となりのトトロ』(1988)
『火垂るの墓』(1988)
『魔女の宅急便』(1989)
〝徳さん〟との出会いと、高畑さんの教え/気がつけばメディアミックスを始めていた/
「ラピュタジュース」で考えたタイアップの問題点/配給会社が変われば、宣伝も変わる/
ヤマト運輸とのタイアップから始まった『魔女の宅急便』/日本テレビの出資と宣伝大作戦/
コピーをめぐる徳さんとの対立 ほか
第2章 映画宣伝を変えたタイアップ時代の到来
『おもひでぽろぽろ』(1991)
『紅の豚』(1992)
『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)
『耳をすませば』(1995)
新生ジブリのスタート/まず映画の成功ありき――タイアップの基本方針/
映画宣伝6つの手段/後々まで関係者の語り草になったヒット/
JALとのタイアップから始まった『紅の豚』/「カッコイイとは、こういうことさ。」/
JAの力を知った『平成狸合戦ぽんぽこ』/『耳をすませば』が大ヒットと言われた理由 ほか
第3章 空前のヒット作はこうして生まれた
『もののけ姫』(1997)
関係者から反対された企画/熱海合宿と、「宣伝費=配給収入」の法則/
難産だった「生きろ。」というコピー/6時間40分のメイキング映像と4分15秒のプロモーションビデオ/
『もののけ姫』を〝映画界の野茂〟にする/宣伝総力戦、自ら矢面に立つ/
映画がフィロソフィーを語る時代 ほか
【東宝宣伝プロデューサーの視点1 矢部勝】
第4章 時代との格闘
『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)
『千と千尋の神隠し』(2001)
映画とプロパガンダ/観客が減ることも覚悟してやったパロディ/
徳間グループの総会で述べた「敗戦の弁」/あえて部数を落とした「アニメージュ」の経験/
もう一度ヒットさせたら宮さんがおかしくなってしまう/2倍の宣伝×2倍の劇場/
コンビニの店頭がメディアになった時代/映画のテーマは「貧乏」から「心」の問題へ ほか
【東宝宣伝プロデューサーの視点2 市川南】
第5章 汗まみれ宣伝論
『猫の恩返し』(2002)
『ハウルの動く城』(2004)
『ゲド戦記』(2006)
『崖の上のポニョ』(2008)
宣伝とは仲間を増やすこと/「一生に一度くらい額に汗して働け」/
想定外の事態に苦戦した『イノセンス』/宣伝しない宣伝/
タイアップの決め手は三ツ矢サイダーの味?/1万GRPをめざせ/
シネコン時代の劇場宣伝/予告編の復権とリピーターの時代/
デジタル×アナログのバランス/川上量生さんを〝プロデューサー見習い〟に ほか
【東宝宣伝プロデューサーの視点3 伊勢伸平】
第6章 ヒットの功罪
『風立ちぬ』(2013)
『かぐや姫の物語』(2013)
『思い出のマーニー』(2014)
宮崎駿×高畑勲、25年ぶりの同時公開?/ユーミンへの公開オファー/
時代に追いつかれて/宣伝手法の総決算/
目的のためには手段を選ぶ/「姫の犯した罪と罰。」をめぐる葛藤/
『かぐや姫』10の宣伝ポイント/〝作られたヒット〟を望まない監督/
ヒットの小ぶり化と、大衆消費社会の終焉/新しい時代の風 ほか
あとがき
『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』
『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『猫の恩返し』『崖の上のポニョ』『風立ちぬ』……
ジブリはなぜ常に予想を超える大ヒットを生みだし続けてきたのか? そこには
作品の力に加え、プロデューサーである著者と、仲間たちの力があった。「宣伝の
本質は仲間を増やすこと」という思想の下、監督と激論を交わし、企業を巻き込み、
駆けずりまわり、汗まみれになって体得した経験則とは――。初めて明かされる
秘話満載で綴る、30年間の格闘の記録。
(目次)
はじめに
第1章 作ることにしか興味がなかった僕が宣伝を始めるまで
『風の谷のナウシカ』(1984)
『天空の城ラピュタ』(1986)
『となりのトトロ』(1988)
『火垂るの墓』(1988)
『魔女の宅急便』(1989)
〝徳さん〟との出会いと、高畑さんの教え/気がつけばメディアミックスを始めていた/
「ラピュタジュース」で考えたタイアップの問題点/配給会社が変われば、宣伝も変わる/
ヤマト運輸とのタイアップから始まった『魔女の宅急便』/日本テレビの出資と宣伝大作戦/
コピーをめぐる徳さんとの対立 ほか
第2章 映画宣伝を変えたタイアップ時代の到来
『おもひでぽろぽろ』(1991)
『紅の豚』(1992)
『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)
『耳をすませば』(1995)
新生ジブリのスタート/まず映画の成功ありき――タイアップの基本方針/
映画宣伝6つの手段/後々まで関係者の語り草になったヒット/
JALとのタイアップから始まった『紅の豚』/「カッコイイとは、こういうことさ。」/
JAの力を知った『平成狸合戦ぽんぽこ』/『耳をすませば』が大ヒットと言われた理由 ほか
第3章 空前のヒット作はこうして生まれた
『もののけ姫』(1997)
関係者から反対された企画/熱海合宿と、「宣伝費=配給収入」の法則/
難産だった「生きろ。」というコピー/6時間40分のメイキング映像と4分15秒のプロモーションビデオ/
『もののけ姫』を〝映画界の野茂〟にする/宣伝総力戦、自ら矢面に立つ/
映画がフィロソフィーを語る時代 ほか
【東宝宣伝プロデューサーの視点1 矢部勝】
第4章 時代との格闘
『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)
『千と千尋の神隠し』(2001)
映画とプロパガンダ/観客が減ることも覚悟してやったパロディ/
徳間グループの総会で述べた「敗戦の弁」/あえて部数を落とした「アニメージュ」の経験/
もう一度ヒットさせたら宮さんがおかしくなってしまう/2倍の宣伝×2倍の劇場/
コンビニの店頭がメディアになった時代/映画のテーマは「貧乏」から「心」の問題へ ほか
【東宝宣伝プロデューサーの視点2 市川南】
第5章 汗まみれ宣伝論
『猫の恩返し』(2002)
『ハウルの動く城』(2004)
『ゲド戦記』(2006)
『崖の上のポニョ』(2008)
宣伝とは仲間を増やすこと/「一生に一度くらい額に汗して働け」/
想定外の事態に苦戦した『イノセンス』/宣伝しない宣伝/
タイアップの決め手は三ツ矢サイダーの味?/1万GRPをめざせ/
シネコン時代の劇場宣伝/予告編の復権とリピーターの時代/
デジタル×アナログのバランス/川上量生さんを〝プロデューサー見習い〟に ほか
【東宝宣伝プロデューサーの視点3 伊勢伸平】
第6章 ヒットの功罪
『風立ちぬ』(2013)
『かぐや姫の物語』(2013)
『思い出のマーニー』(2014)
宮崎駿×高畑勲、25年ぶりの同時公開?/ユーミンへの公開オファー/
時代に追いつかれて/宣伝手法の総決算/
目的のためには手段を選ぶ/「姫の犯した罪と罰。」をめぐる葛藤/
『かぐや姫』10の宣伝ポイント/〝作られたヒット〟を望まない監督/
ヒットの小ぶり化と、大衆消費社会の終焉/新しい時代の風 ほか
あとがき
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/6/16
- 寸法18.2 x 11.3 x 2 cm
- ISBN-104106106744
- ISBN-13978-4106106743
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商品の説明
著者について
すずき・としお
一九四八(昭和二十三)年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。徳間書店に入社、「アニメージュ」
編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。スタジオジブリ代表取締役。
著書に『映画道楽』『仕事道楽 スタジオジブリの現場』『風に吹かれて』など。
一九四八(昭和二十三)年愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。徳間書店に入社、「アニメージュ」
編集長などを経て、スタジオジブリに移籍、映画プロデューサーとなる。スタジオジブリ代表取締役。
著書に『映画道楽』『仕事道楽 スタジオジブリの現場』『風に吹かれて』など。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/6/16)
- 発売日 : 2016/6/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 304ページ
- ISBN-10 : 4106106744
- ISBN-13 : 978-4106106743
- 寸法 : 18.2 x 11.3 x 2 cm
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- - 533位新潮新書
- - 1,248位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 20,511位エンターテイメント (本)
- カスタマーレビュー:
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2022年8月29日に日本でレビュー済み
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鈴木敏夫プロデューサーの極意が込められた1冊!体験と共に読むのがおすすめ!
2016年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮崎駿という、世界の映画史に残る偉大な映画作家を中心に擁
する、稀有なアニメーション制作会社であるスタジオジブリが、
あれだけの体制を長期に亘って維持していることの、秘密の一
端が垣間見えます。
それは、プロデューサーとして名を馳せる著書が、ジブリの歴
史を振り返り、映画の売り方を語り尽くすことで、映画宣伝の
成功例の数々の内実を伺い知ることによります。
多くの関係者が実名で登場し、その仕事ぶりが評価されていま
す。
そのようなことが可能だったのは、映画の制作委員会毎にチー
ムとしての一体感を醸成し、汗を掻いて来たからこそでしょう。
著書をインタビューし、フリーライターの柳橋閑氏が記述し構
成をした本文意外に、3名の宣伝プロデューサーによる著書評が
あります。
これがあることで、多角的な視点から、著書の人心掌握力、統
率力、チームの一体感が、より明確になりました。
「文化祭の実行委員会みたいなノリ」という言葉に、端的に表
されていると感じます。
感動的だったのは、糸井重里氏の宣伝コピーのあり方でした。
まだ作品が煮詰まっていない段階で、企画書や絵コンテを参考
に、監督やプロデューサーとの対話の中からコピーが創られ、
それが作品の旗印となり、制作、宣伝、興業が一致団結してい
くとは知りませんでした。
宮崎駿氏の長編引退と共に、制作を休止しているジブリですが、
その扉は未来へ開かれていることが、感じ取れる記述となって
いて、安堵させてくれました。
する、稀有なアニメーション制作会社であるスタジオジブリが、
あれだけの体制を長期に亘って維持していることの、秘密の一
端が垣間見えます。
それは、プロデューサーとして名を馳せる著書が、ジブリの歴
史を振り返り、映画の売り方を語り尽くすことで、映画宣伝の
成功例の数々の内実を伺い知ることによります。
多くの関係者が実名で登場し、その仕事ぶりが評価されていま
す。
そのようなことが可能だったのは、映画の制作委員会毎にチー
ムとしての一体感を醸成し、汗を掻いて来たからこそでしょう。
著書をインタビューし、フリーライターの柳橋閑氏が記述し構
成をした本文意外に、3名の宣伝プロデューサーによる著書評が
あります。
これがあることで、多角的な視点から、著書の人心掌握力、統
率力、チームの一体感が、より明確になりました。
「文化祭の実行委員会みたいなノリ」という言葉に、端的に表
されていると感じます。
感動的だったのは、糸井重里氏の宣伝コピーのあり方でした。
まだ作品が煮詰まっていない段階で、企画書や絵コンテを参考
に、監督やプロデューサーとの対話の中からコピーが創られ、
それが作品の旗印となり、制作、宣伝、興業が一致団結してい
くとは知りませんでした。
宮崎駿氏の長編引退と共に、制作を休止しているジブリですが、
その扉は未来へ開かれていることが、感じ取れる記述となって
いて、安堵させてくれました。
2020年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なぜ宣伝するのか?
宣伝とは何か?
どのように宣伝するか?
スタジオジブリ鈴木敏夫流 宣伝論
宣伝とは何か?
どのように宣伝するか?
スタジオジブリ鈴木敏夫流 宣伝論
2016年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鈴木敏夫さんの30年にわたるプロデユーサーとしての仕事の総括と懺悔の本。僕はそう思った。
実に含蓄のある本である。これから営業や宣伝にたずさわる人はもちろん一人でも多くの若い人に読んでほしい。
鈴木さんは実に面白い人だ。映画をヒットさせるために実に綿密に宣伝の計画を立てながら、一方でものすごく楽観的なのだ。
ジブリに関係している会社(日テレやタイアップした企業)の社員を足すと40万人はいる、知り合いを二人づつ連れてくれば
動員120万人は確実と簡単に言う。そう思うことで精神的なバランスをとっているのかもしれぬ。
無我夢中でがんばっていると成功する経験則が身に付くし仲間もふえる。ただし経験則が固定観念になってしまうと時代の変化に
気が付かなくなることも警告している。たえず考えるのだ。この方法が今の時代に合っているかと。
ローソンとタイアップする時のエピソードが一番面白かった。ローソンの担当者は鈴木さんがコンビニぎらいなことも、映画好きなことも
知っている。だから延々と自分の好きな映画の話をして契約の話はまったくしない。
まず、人間どうしの信頼関係を作る。極端にいえば友達になってしまう。これは商売を成功させる大きな秘訣だろう。
アニメージュが絶好調で売れているときにこのままだと現場のプレッシャーになるからと発行部数をワザと半分にしてしまうのだ。
こんなことを考える人が他にいるとは思えない。
光があれば影もある。ジブリも当然功罪がある。何を罪と感じているか一読すれば解ります。読んで損はありませんおすすめです。
実に含蓄のある本である。これから営業や宣伝にたずさわる人はもちろん一人でも多くの若い人に読んでほしい。
鈴木さんは実に面白い人だ。映画をヒットさせるために実に綿密に宣伝の計画を立てながら、一方でものすごく楽観的なのだ。
ジブリに関係している会社(日テレやタイアップした企業)の社員を足すと40万人はいる、知り合いを二人づつ連れてくれば
動員120万人は確実と簡単に言う。そう思うことで精神的なバランスをとっているのかもしれぬ。
無我夢中でがんばっていると成功する経験則が身に付くし仲間もふえる。ただし経験則が固定観念になってしまうと時代の変化に
気が付かなくなることも警告している。たえず考えるのだ。この方法が今の時代に合っているかと。
ローソンとタイアップする時のエピソードが一番面白かった。ローソンの担当者は鈴木さんがコンビニぎらいなことも、映画好きなことも
知っている。だから延々と自分の好きな映画の話をして契約の話はまったくしない。
まず、人間どうしの信頼関係を作る。極端にいえば友達になってしまう。これは商売を成功させる大きな秘訣だろう。
アニメージュが絶好調で売れているときにこのままだと現場のプレッシャーになるからと発行部数をワザと半分にしてしまうのだ。
こんなことを考える人が他にいるとは思えない。
光があれば影もある。ジブリも当然功罪がある。何を罪と感じているか一読すれば解ります。読んで損はありませんおすすめです。
2020年2月8日に日本でレビュー済み
仕方ないことだけど、「天才の思考 高畑勲と宮崎駿」と内容被りが多い。
宣伝視点だとこちらで、単にお二方の監督も交えたエピソードが知りたいなら前者をお薦めしたい。
宣伝視点だとこちらで、単にお二方の監督も交えたエピソードが知りたいなら前者をお薦めしたい。
2019年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本のあとがきにある最新作の宣伝が最終的な到達点の一つとなる様に構成されており、その意向が本人のものだとすると、この本に書かれている全ての言葉がまさに生きた言葉として刻まれている事が新鮮に感じられる仕組み。
2016年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
虚心に宮崎駿と高畑勲の作品を幸せな形にしていきたがる男の話です。
彼らが知り合った当初、雑談の中で宮崎駿から「あなた無知ですね」と言われれば、次に会う時には勉強してある。
そんなモーレツな人間であり、「腹が立って」と言いながら実は彼が一番の宮崎駿研究家なんですね。
宮崎駿になりたがったフシがある。それは彼の落書きや映画タイトル揮毫にも表れている。
(私は、いいかげんもう、素人の揮毫でタイトルを描くなよ、と言いたいが)
本書は、次第に正気を失って「ふざけて興行計画をすすめて」いく課程が表れている。
次第に高まる宮崎知名度へおんぶしながら。
(勿論、売れなければ次が無い緊張感はあったろう。
給料制以来、月にン千万かかるスタジオだし。俄然、一本の制作費は尋常じゃなくなる。
逆に当時の私はどんどん醒めた。)
ふざけの素は、時代に溺れた部分はあると思う。
(宮崎駿だって告白していた。かつて自分はどこかで冷戦構造などに影響されていたと。それに似ている)
お祭りに名を借りた「おふざけ」はギブリーズという内輪モノに顕著。
(CG開発費を経費処理する税制対策なのはわかるが)
ほかにも本書には「次第にふざけていく行動の数々」のオンパレードです。
(わかってます。敢えて意地悪く、ふざけと称してます)
ところで彼は慶応ボーイ。私の大先輩にも慶応が居たけど似ていた。
ある世代の慶応出身者は「飄々としながらもセンスも伴った戦略家」なのかしら。
そもそも鈴木氏の最終学歴は徳間書店でのふたつの雑誌づくり。
「アサヒ芸能」という、取材のためにはヤクザ相手に刃物や血を見ながらやりとりする生活。そこで育まれた胆力。
そして尾形英夫氏から押しつけられた「アニメージュ」でも虚心に、オタクをがっかりさせない作り方を学び
ここでも「世におもねる」メソッドが醸成されたのでしょう。
そもそもヤクザ映画という戯作ピクチャーのマニアだったから、「ウケ」の勘ドコロを知っているんでしょう。
本書はまるで2015年「熱風」にあった奥田氏証言などの焼き直し。
振り返る内容は、ジブリの黄昏表明だったのでしょう。今回まとめて読めて嬉しいけど。
そして私にとっては
今でもアニメージュ81年8月号は宝物。鈴木さんが宮崎駿を教えてくれた最初の本。(当時8歳?)
いらい絵や映像を独学した余録で食わせていただいてます。感謝。
彼らが知り合った当初、雑談の中で宮崎駿から「あなた無知ですね」と言われれば、次に会う時には勉強してある。
そんなモーレツな人間であり、「腹が立って」と言いながら実は彼が一番の宮崎駿研究家なんですね。
宮崎駿になりたがったフシがある。それは彼の落書きや映画タイトル揮毫にも表れている。
(私は、いいかげんもう、素人の揮毫でタイトルを描くなよ、と言いたいが)
本書は、次第に正気を失って「ふざけて興行計画をすすめて」いく課程が表れている。
次第に高まる宮崎知名度へおんぶしながら。
(勿論、売れなければ次が無い緊張感はあったろう。
給料制以来、月にン千万かかるスタジオだし。俄然、一本の制作費は尋常じゃなくなる。
逆に当時の私はどんどん醒めた。)
ふざけの素は、時代に溺れた部分はあると思う。
(宮崎駿だって告白していた。かつて自分はどこかで冷戦構造などに影響されていたと。それに似ている)
お祭りに名を借りた「おふざけ」はギブリーズという内輪モノに顕著。
(CG開発費を経費処理する税制対策なのはわかるが)
ほかにも本書には「次第にふざけていく行動の数々」のオンパレードです。
(わかってます。敢えて意地悪く、ふざけと称してます)
ところで彼は慶応ボーイ。私の大先輩にも慶応が居たけど似ていた。
ある世代の慶応出身者は「飄々としながらもセンスも伴った戦略家」なのかしら。
そもそも鈴木氏の最終学歴は徳間書店でのふたつの雑誌づくり。
「アサヒ芸能」という、取材のためにはヤクザ相手に刃物や血を見ながらやりとりする生活。そこで育まれた胆力。
そして尾形英夫氏から押しつけられた「アニメージュ」でも虚心に、オタクをがっかりさせない作り方を学び
ここでも「世におもねる」メソッドが醸成されたのでしょう。
そもそもヤクザ映画という戯作ピクチャーのマニアだったから、「ウケ」の勘ドコロを知っているんでしょう。
本書はまるで2015年「熱風」にあった奥田氏証言などの焼き直し。
振り返る内容は、ジブリの黄昏表明だったのでしょう。今回まとめて読めて嬉しいけど。
そして私にとっては
今でもアニメージュ81年8月号は宝物。鈴木さんが宮崎駿を教えてくれた最初の本。(当時8歳?)
いらい絵や映像を独学した余録で食わせていただいてます。感謝。
2016年8月16日に日本でレビュー済み
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ジブリ映画が、どういう宣伝戦略によって映画史を塗り替えるヒットを飛ばしたかがよくわかる。希代のプロデューサー、鈴木敏夫さんの語り口もとても面白く、あっという間に読了。