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新宿二丁目 (新潮新書) 新書 – 2019/6/14

4.4 5つ星のうち4.4 53個の評価

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世界に一つだけの街のヒミツ。

世界一のゲイタウンにしてLGBTの聖地は、いつ、なぜ、どのようにして生まれたのか。
そして消えるかもしれないって本当?
そのすべてを描いた決定的街場論。



序章

第一章 “ゲイバー"はいつ日本にできたのか
「夜曲」か「ユーカリ」か/江戸川乱歩と萩原朔太郎/文壇バーとしての顔/ジャズシンガーにしてスパイ
第二章 伝説のゲイバー・ブランスウィックの二つの顔
ゲイバーとして、ジャズ喫茶として/エノケンとも踊った浅草の芸人/戦前、戦中、戦後を乗り越えて
美輪明宏、野坂昭如、三島由紀夫/そして伝説のゲイバーへ/消えたケリーの行方

第三章「二丁目」のきっかけとなったイプセン
同性愛が何であるかはわかっていた/脚本家としての成功/男色酒場/次ぎ次ぎに誕生したゲイバー
遺言は「人に頼るな」/夜曲殺人事件

第四章 淫風の街
遊里目的の宿場/花園神社の同性婚/牧場から貸座敷へ/赤線時代

第五章 よそ者たちの系譜
ゲイバー以前の二丁目/古着屋から不動産屋へ/浮き沈みの激しい業界/山原の舞姫
白系ロシア人、台湾人/あからさまな対立はなかった/ルーツへの眼差し/娼家での着付けの仕事
「吹き溜まり」としての新宿/新宿の鎮守、山田歌子さん

第六章 零落の時代
二丁目のママになった大女優/上り坂の歌舞伎町/神社が消えた日

第七章「要町」と呼ばれたエリア――分断された街
御苑大通りこそ明治通りの本線だった/二丁目内の対立「/結界」が生まれた
二丁目は「川向こう」/三丁目の方が先だった

第八章 ゲイバー街の成立条件
ゲイバーに必要な立地条件「/一気に」とはいえない/厳然とあった差別/新宿と池袋の違い
なぜ風俗街にならなかったのか/七〇年代でも薄かったゲイの街という認識

第九章 ハッテン場の持つ磁力
「蘭屋」の商才/多くのハッテン場があった新宿「/花の吉原、男の権田原」
ハッテン場としてのゲイバー街/初のゲイバー組合

第十章 アングラ文化の渦中で花開く
カウンターカルチャーの拠点/ロラン・バルトの地図『/毛皮のマリー』『薔薇の葬列』
重なり合うゲイカルチャーとカウンターカルチャー/アナーキーで混沌とした街

第十一章 平凡パンチの時代
団塊世代男子のバイブル/同性愛は一過性“?/体制"への対抗思想として/表紙に「ホモの集まる店おしえます」
ストーンウォール事件を報じる/新宿そのものが解放区

終章
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2019/6/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/6/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4106108186
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4106108181
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.2 x 11.3 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 53個の評価

著者について

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伏見 憲明
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ゲイカルチャーの研究書 単なる「街ルポ」のレベルではない
4 星
ゲイカルチャーの研究書 単なる「街ルポ」のレベルではない
個人的趣味で池袋の地域史を調べることがあるが困るのが赤線、青線、風俗店等の公的な資料・書籍が少ないこと…いわゆる大人の街の資料はほぼ残らないのである。作者の伏見憲明氏は、三島由紀夫などの文学、聞き取りから新宿二丁目を紐解いて行く。奇書であるが社会学部、文学部の学生にもオススメ。江戸川乱歩先生が自室の蔵からゲイバーに通うのを想像するだけでニヤリとなる。
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史的な視点(特に戦前戦後期)の新宿2丁目についての記述が細かくてよかった。
写真や地図等がもっと多かったらよかったと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月8日に日本でレビュー済み
かなり前の深夜、新宿厚生年金会館のライブのあと、新宿駅に向かう途中に盛り場の風景なのにやたらと明るく人通りもまあまあな清潔なストリートを通りました。それが新宿二丁目だったのです。歩く先に円盤をのせたようなビルが見えました。それが本書に出てくるラシントンパレスだったのですね。
本書に『平凡パンチ』(略して『ヘイパン』)が出てくるのも懐かしい。
1960年代の都知事選挙の時に美濃部亮吉候補(共産党・社会党推薦)の選挙対策本部がラシントンパレスホテルにあったことを『ヘイパン』がNYのような進歩的地域に革新陣営が本部を置いていると誇らしげに記事にしていたことが思い出されます。
伊勢丹向かいの「アートシアター」も何回も映画鑑賞に行きました。モノクロ調のスタイリッシュな劇場でしたがまさかそういうところでもあったことは全然知りませんでした。この本で「ほんとかよ」と思いました。
新宿二丁目に没頭したことは全くなく、表面的に普通に存在していたことはわかっていただけの薄い青春時代でしたが、本書は私の自分の記憶を新たに再構成させてくれた優秀な本だと思います。
さらに「入谷万年町」まで本書に登場するなんてと驚きました。実はそこにある会社に数年間勤務したことがあるのです。上野駅から勤務先へ向かう途中は上野警察署裏の代書屋を過ぎて地下鉄車庫のそばへ行くと、いつ通っても窓から客の姿が見えない不思議な飲み屋がありました。お世辞にも綺麗とは言えませんでしたが恐らくは憩いの場だったのでしょう。その近くで女性と入店したらクリちゃんみたいなボーイに鬼のような顔をされたこともありました。堂々と「ゲーボーイ募集」なんて手書きで店先に張り紙がしてあるお店もありました。忖度なしの当時の自分を本書は思い出させてくれました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
題名の『新宿二丁目』の他は何も付かない。
新書にありがちな―― ――で挟まれた長ったらシイ、サブタイトルもなし。
新潮新書の従来通り表4の著者近影のポートレイト以外、
1枚のイラストも写真もない。
それでいて、最近読んだ『オカマの日本史』の
補足を考え読み始めたような門外漢でも
その歴史と性格がうっすら浮かんでくる地番。
地理的な要因が主で、おそらくこれから生涯終えるまで
その地面を踏むこともないだろうけれど、
なんかちょっとだけ近付けた気がした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年6月17日に日本でレビュー済み
とにかく情報量の多さに圧倒されました。ゲイとか二丁目の歴史はけっこう知ってるつもりだったんですが、知らないネタがてんこ盛り! ブランスウィックのその後なんて全く予想外の内容で、興奮してしまいました。十章の論証にもうちょっと実証性が欲しかった気もしますが、それでも十二分に楽しめる内容で、一気に読んでしまいました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月26日に日本でレビュー済み
正直歴史書(江戸時代から戦後初期までが大半)であって面白みはない。これはこれで読み応えもあるんだろうけども、はたして読みたかったものはこれだったんだろうか感はある。

新宿二丁目の近年のゲイタウンとしての変遷について知りたいなら本書は向かない。
2019年10月18日に日本でレビュー済み
社会史あるいは社会人類学のフィールドワークとしてもレベルの高い内容です。新宿二丁目のうえに積もりに積もった歴史の地層の深さを感じさせてくれます。新宿二丁目にまつわる夏目漱石をはじめとする文化人や海外セレブたちの足跡も鮮やかに発掘しています。さらには著者は二丁目を深く愛しつつも、その未来は社会的条件の変化を考えると決して保証されたものではないという都市社会学的な鋭い洞察もしていてうならされました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的趣味で池袋の地域史を調べることがあるが困るのが赤線、青線、風俗店等の公的な資料・書籍が少ないこと…
いわゆる大人の街の資料はほぼ残らないのである。

作者の伏見憲明氏は、三島由紀夫などの文学、聞き取りから新宿二丁目を紐解いて行く。
奇書であるが社会学部、文学部の学生にもオススメ。

江戸川乱歩先生が自室の蔵からゲイバーに通うのを想像するだけでニヤリとなる。
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5つ星のうち4.0 ゲイカルチャーの研究書 単なる「街ルポ」のレベルではない
2020年8月18日に日本でレビュー済み
個人的趣味で池袋の地域史を調べることがあるが困るのが赤線、青線、風俗店等の公的な資料・書籍が少ないこと…
いわゆる大人の街の資料はほぼ残らないのである。

作者の伏見憲明氏は、三島由紀夫などの文学、聞き取りから新宿二丁目を紐解いて行く。
奇書であるが社会学部、文学部の学生にもオススメ。

江戸川乱歩先生が自室の蔵からゲイバーに通うのを想像するだけでニヤリとなる。
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5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年8月1日に日本でレビュー済み
著者の作品は『プライベート・ゲイライフ』以来、何冊も興味深く読んで来た。
本作の長所は他の方々が述べられたので、ここでは個人的に解せなった点だけを指摘しておきたい。
1. 先ず最大の問題点は126ページ冒頭の「鎌倉時代には男を置いた女郎部屋もあったという」との部分。これは伝聞記事として書かれているが、「戦後の歴史に就いてあれだけ詳細に調べて書いている著者のことだから」と一般読者はこのくだりをも鵜呑みにしてしまうに相違ないだろう。私も男性同性愛史に関心があるので種々様々な文献を繙いてきたけれど、管見の限り鎌倉期に「男を置いた女郎部屋があった」との記載にはお目にかかった例しがない(京都郊外の児店は全く別物である)。こういった場合、著者としては伝聞内容を何という書き物で読んだのか或いは誰から聞いたのかを明記しておく可きだろう。でなければ「飛んでも無い歴史上の新発見」ともなり兼ねない一大事が出来するからである。是非とも此の箇所の情報源を御教示願いたい。
2. 次に些か不分明だったのは、花園神社において江戸時代に「歌舞伎役者が男色の流行に拍車をかけた」という90ページの文面。前後の文脈から深作光貞『新宿 考現学』からの引用だと判断できるものの、この部分だけ引用文ではなく地の(著者の)文章となっているため、この辺り全体の梗概は「江戸歌舞伎の役者たちが新宿という宿場町にやって来て芝居と売色とを行っていた。そして彼らの男色売春は18世紀後半に最盛期を迎えた」という意味にしか受け取れないだろう(「歌舞伎役者」とあるからには舞台に出られぬ「陰間」とは別物である)。これでは「常打ちの芝居と売春稼業とを歌舞伎役者が花園神社の境内でやっていた」「また男娼と化したこれら役者たちの売笑は、江戸市中の陰間と同様に18世紀後半に最も繁盛した」という風に人は読むに相違ない(新宿の歴史に暗い私は、花園社を中心とした地域での「遊女なみの高料金をとり、茶屋を舞台に」江戸歌舞伎の役者が盛んに売春していた史実を、寡聞にして知るところがない)。
早く言ってしまえば、この頁はすべて深作光貞の書物からの引用文そのままで通して余計な混乱を避けて欲しかったものである。そうすれば、文責を原著者に転訛できるし、読者側の混乱も生じないで済むからである。新書ながら、これだけ緻密に精査した新宿二丁目の「歴史」をものした以上、「分かり辛いのなら、深作光貞の原文を読んでくれ」とは言わないで頂きたい。
3. これは問題点ではないが私的印象として一言。著者は「平凡パンチ」誌を高く評価しているけれど、60年代当時に実際にこの雑誌を読んでいた者としては、医学博士の肩書きをもつ奈良林祥のコラムなど極めて差別的で不愉快な内容も少なくなかった事実を指摘しておきたい。時代背景を考慮しても苟も医学博士たる者が、同性愛に対して専門家ぶって差別的なコラムを載せれば、世間では「それが疑いようのない正解」の如く流布してしまうものである。「平凡パンチ」の功罪は控え目に言っても「相半ばする程度のもの」でしかない。
4. 副題として「1960年代を中心として」とか「1960年代末までを主体とする」といった文言を附記しておいて頂きたかった。さもなければ、本書が新宿二丁目の今日に至るまでの各時代を満遍なく扱った通史だと勘違いされてしまうからである。
 あれこれ申し上げたが、それもこれも本書を愛するあまりと御理解いただきたい。
●追記・その後、深作光貞の『新宿 考現学』(1968年)を入手したが、この本は歴史感覚を徹底的に欠いた作品でしかない事が発覚した(誰にでも分かる一例を挙げれば、「江戸へ上京する」といった噴飯物の表記!)。また上記の「18世紀後半に男娼が最盛期を迎えた」等の記述も、江戸市中を含めた三都全般の傾向を述べたものに過ぎず、伏見氏は無批判に誤謬だらけの文章を引き写しているだけである。さらに言えば、深作光貞の書物は同性愛に対する差別的表現で満ちており、何ら本気で理解しようという意志も探究心も垣間見られぬ古書でしかない。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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