原節子さんが御存命でいらした時期のファンブック。
タイトルがスゴいのですが、この一冊をまとめるための
苦労が窺える作りです。……穴埋め原稿が多過ぎる!
勿論、穴埋め原稿の質が低いわけでは決してないのですが、
編集者とライターの努力が切ないほどに伝わってきます。
書店での棚差しを考えると、本書の頁数は最低必要限度だったとは
思いますが、さすがにこの時期、「原節子」モチーフのネタ集めは至難の業
だったのでしょうね。その分、再録以外の企画物や写真が豊富で、
初心者としては楽しく読むことができました。
幻の映画作品のDVD付属。付属とゆうか、このDVDを世に出すために
ムック形式にしたのかな?
タイトルも帯文もアッパーな感じで宜しいのではないかと存じます。
「美女」のそばには「怪物」がいた…ってこの煽り感!
「怪物」とゆうかラスボスがしょぼいのが残念です。また貴方ですか。
出口王仁三郎みたいな方ですね。晩年の原さんが変な宗教に走らずに
良かった…。本当に良かった…。
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原節子のすべて: 新潮45特別編集 (SHINCHO MOOK) ムック – 2012/11/8
「新潮45」編集部
(著)
付属資料:DVD-VIDEO(1枚)
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/11/8
- ISBN-10410790234X
- ISBN-13978-4107902344
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/11/8)
- 発売日 : 2012/11/8
- 言語 : 日本語
- ムック : 223ページ
- ISBN-10 : 410790234X
- ISBN-13 : 978-4107902344
- Amazon 売れ筋ランキング: - 599,374位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54,258位エンターテイメント (本)
- - 110,342位雑誌 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原節子さんが生活と苦闘しつつ、ある意味家族以外を信じることができなかったのかと、感じました。その時代時代で、いかに生きていくかについては、人間が背負った運命なのですね。
2021年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の付録は関西のコレクターが大阪の活弁士から入手しその後長らく保存していたというフィルムで、今回初DVD化されたということで「幻の原節子出演作」ということである。
いわばこの本の目玉商品であるが、感想としては、古いフィルムなだけに音声が一定でないことから聞き取りにくかったりフィルムも画質が乱れたりすることもあったが全体的には面白かった。
南方へ出征し、帰還した男(妻を戦災で亡くし、現在は流行作家で鎌倉に住んでいる)と彼を慕う三人の女を軸に物語が進む。
一番の軸は作家と有力財界人の永年の愛人であり芸者である小萩(杉村春子)との恋愛模様。
最後はその二人の親密さを垣間見て絶望した作家の恩師の娘である照子(原節子)が自殺未遂をしたことをきっかけに小萩は作家から身を引くことを決意する。そして作家と照子は結婚する。
原節子はこの物語に登場するシーンはあまり多くありませんし杉村春子が主役なのかな?と思えなくもないです。
杉村春子はこの映画では40代半ばらしく、色気もあって品もそこはかとなく感じられ、着物の着こなしや日本舞踊を踊っている姿が本当に様になっており、さすがは日本を代表する名女優だなと思わされました。
NHKあたりが制作するドラマだと終戦まもない時代の世相は暗く沈んで、バラック小屋と闇市が立ち並んで、浮浪児や汚れた軍服姿の復員兵やパンパンガールと米兵が徘徊するような街並みしか出て来ない感じがしますがこの映画では鎌倉でロケをしたこともあるのかも知れませんがそのような街並みは一切出てこず、ゆったりとした海辺の大きな構えの日本家屋と雄大な海の風景・・戦後まだ五年しか経っていないとは思えない佇まいでした。
私はとても興味深くこのDVDを拝見しました。
本はこれから興味あるところだけ読もうかなと思っています。
いわばこの本の目玉商品であるが、感想としては、古いフィルムなだけに音声が一定でないことから聞き取りにくかったりフィルムも画質が乱れたりすることもあったが全体的には面白かった。
南方へ出征し、帰還した男(妻を戦災で亡くし、現在は流行作家で鎌倉に住んでいる)と彼を慕う三人の女を軸に物語が進む。
一番の軸は作家と有力財界人の永年の愛人であり芸者である小萩(杉村春子)との恋愛模様。
最後はその二人の親密さを垣間見て絶望した作家の恩師の娘である照子(原節子)が自殺未遂をしたことをきっかけに小萩は作家から身を引くことを決意する。そして作家と照子は結婚する。
原節子はこの物語に登場するシーンはあまり多くありませんし杉村春子が主役なのかな?と思えなくもないです。
杉村春子はこの映画では40代半ばらしく、色気もあって品もそこはかとなく感じられ、着物の着こなしや日本舞踊を踊っている姿が本当に様になっており、さすがは日本を代表する名女優だなと思わされました。
NHKあたりが制作するドラマだと終戦まもない時代の世相は暗く沈んで、バラック小屋と闇市が立ち並んで、浮浪児や汚れた軍服姿の復員兵やパンパンガールと米兵が徘徊するような街並みしか出て来ない感じがしますがこの映画では鎌倉でロケをしたこともあるのかも知れませんがそのような街並みは一切出てこず、ゆったりとした海辺の大きな構えの日本家屋と雄大な海の風景・・戦後まだ五年しか経っていないとは思えない佇まいでした。
私はとても興味深くこのDVDを拝見しました。
本はこれから興味あるところだけ読もうかなと思っています。
2013年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
76歳の母が喜んで読んでいます。
現代の女優にはない美しさと生き方が憧れです。
現代の女優にはない美しさと生き方が憧れです。
2020年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他にも、「原節子」本は何冊も出版されており、ほとんど読んでいるが、この二冊に較べると踏み込みがかなり浅い。二冊は買って損はない本。
2012年11月12日に日本でレビュー済み
原節子さんは、1920年(大正9年)生まれ、1935年日活多摩川撮影所入社、同年、ためらふ勿れ恋人よ で映画デヴュー、1937年東宝へ移籍、以後、1962年の忠臣蔵まで112本の映画に出演しますが、1963年の小津監督のお通夜に出席したのを最後に、以後二度と公式の場に姿を現していません。付け加えますとこの時42歳でした。
新潮社は、昨年新潮45で原さんの幻の映画を発掘、DVD化し2度原さんの特集を組んでいます(私も一番最初にレヴューしましたが、ほとんど反響がありませんでした・・・残念無念!)。今回は、個人所蔵の 七色の花 を復刻、DVD化をメインに、多数の記事、コラムを編纂、収録して、1冊のムックとしたものです。
巻頭は原さんのグラビアです。珍しい水着姿も収録されています。そして、本文の巻頭は、白井さんの「原節子だけが永遠なのか」です。原さんは、小津監督に殉じて引退したのではなく、原さん自身を完全に使いこなし、その比類なき魅力をスクリーンに開花させてくれるような、一群の映画作家の魔術が、だんだん消えうせてしまうような新しい時代が来たのを悟り、それが引退を決意させた、の指摘が注目に値します。そして、石井妙子さんの評伝 原節子 特に義兄、熊谷久虎との関係が興味を引きます。また、上條昌史さんの原さんと藤本真澄さんの関係を述べて記事、これも興味深く読ませてもらいました。そして、松田コレクションの世界、これだけで1冊の本にして欲しいものです!!寺岡ユウジさんの原節子のスリー・サイズ、そんなもん公表されているのかな、と気になる人はどうぞ・・・また、フィルモグラフィーも充実しています。
肝心の七色の花ですが、これは復員して流行作家になった海老原(龍崎一郎)を巡る三人の女の物語です。完全にレストアされているわけではないので、画質も音もイマイチです。その三人のおんなの1人が原節子演ずる照子というわけです。イメージどおりの清純で清楚な役割を演じています。演技としては、海老原と小萩(杉村春子)の比重が大きいように思います。
新潮社は、昨年新潮45で原さんの幻の映画を発掘、DVD化し2度原さんの特集を組んでいます(私も一番最初にレヴューしましたが、ほとんど反響がありませんでした・・・残念無念!)。今回は、個人所蔵の 七色の花 を復刻、DVD化をメインに、多数の記事、コラムを編纂、収録して、1冊のムックとしたものです。
巻頭は原さんのグラビアです。珍しい水着姿も収録されています。そして、本文の巻頭は、白井さんの「原節子だけが永遠なのか」です。原さんは、小津監督に殉じて引退したのではなく、原さん自身を完全に使いこなし、その比類なき魅力をスクリーンに開花させてくれるような、一群の映画作家の魔術が、だんだん消えうせてしまうような新しい時代が来たのを悟り、それが引退を決意させた、の指摘が注目に値します。そして、石井妙子さんの評伝 原節子 特に義兄、熊谷久虎との関係が興味を引きます。また、上條昌史さんの原さんと藤本真澄さんの関係を述べて記事、これも興味深く読ませてもらいました。そして、松田コレクションの世界、これだけで1冊の本にして欲しいものです!!寺岡ユウジさんの原節子のスリー・サイズ、そんなもん公表されているのかな、と気になる人はどうぞ・・・また、フィルモグラフィーも充実しています。
肝心の七色の花ですが、これは復員して流行作家になった海老原(龍崎一郎)を巡る三人の女の物語です。完全にレストアされているわけではないので、画質も音もイマイチです。その三人のおんなの1人が原節子演ずる照子というわけです。イメージどおりの清純で清楚な役割を演じています。演技としては、海老原と小萩(杉村春子)の比重が大きいように思います。
2013年10月13日に日本でレビュー済み
付録のDVDが原氏の演技の記録として貴重な資料となっています。
声、発音、所作というものは結局天性のものと努力で変化するものとを含むので、小津監督の『東京物語』や『秋日和』でも共演することになる、杉村春子氏や佐分利信氏の振舞いが、後年の素型を含んでいるのと同じように面白く感じられました。杉村氏は舞の師匠の役で美しかったし、佐分利氏は何より表情がまだ若いものです。
角梨枝子氏の演技が観られることも収穫でした。
楽しかったです。
声、発音、所作というものは結局天性のものと努力で変化するものとを含むので、小津監督の『東京物語』や『秋日和』でも共演することになる、杉村春子氏や佐分利信氏の振舞いが、後年の素型を含んでいるのと同じように面白く感じられました。杉村氏は舞の師匠の役で美しかったし、佐分利氏は何より表情がまだ若いものです。
角梨枝子氏の演技が観られることも収穫でした。
楽しかったです。
2012年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今年で銀幕を去って50年、そして来年は小津安二郎監督生誕110年、没後50年という節目を迎えるためか?原節子の関連本の出版が多いようです。
何しろ引退後全く公の場には出ず、沈黙を保ち周辺人物も口を閉ざしている様な様子。そして原節子を直接知る人たちも次々と彼岸の彼方へいかれる今日「原節子の全て」とは!
しかし結局は殆ど新しい事実もなく、過去の発言や関係者の談話からの憶測や推測ばかり。
でも、それでいいのかもしれません。世間から隠遁する事で、映画全盛期の大スターとしての輝きを保ち続けているのです。こんな俳優は他にはいません。敢て似た例を挙げるなら渥美清でしょうか?私生活を秘する事によって「寅さん」のイメージを揺るぎないものにしました。こんな夢はもう叶うことはありませんが原節子がマドンナ役の「男はつらいよ」。見てみたい!
何しろ引退後全く公の場には出ず、沈黙を保ち周辺人物も口を閉ざしている様な様子。そして原節子を直接知る人たちも次々と彼岸の彼方へいかれる今日「原節子の全て」とは!
しかし結局は殆ど新しい事実もなく、過去の発言や関係者の談話からの憶測や推測ばかり。
でも、それでいいのかもしれません。世間から隠遁する事で、映画全盛期の大スターとしての輝きを保ち続けているのです。こんな俳優は他にはいません。敢て似た例を挙げるなら渥美清でしょうか?私生活を秘する事によって「寅さん」のイメージを揺るぎないものにしました。こんな夢はもう叶うことはありませんが原節子がマドンナ役の「男はつらいよ」。見てみたい!