「マーチ王」といえばスーザが知られますが、ヨハン・シュトラウスのこの名曲も、
なかなか弾き応えがあります。冒頭3連符×2で勇敢にはじまり、清新な旋律がつづくのですが、
むしろ第二部の内省的な旋律は、秘められた英雄譚のように穏やかな高揚感にみち、
欧州における英雄的存在というものが、動と静からなるある種の二面性を持っていたことを窺わせます。
本曲は正月のニューイヤーコンサートでも締めの曲であり、
おそらくウィーン市民にもっとも親しまれている当の一曲ではないでしょうか。
本楽譜はもちろんピアノ用の編曲版ですが、原曲のスケールをそのまま踏襲し、
なるべく広域に亘る音づかみのうえ、内声豊かな対位法に則った編曲なので、
安心して演奏できると思います。中級者程度におすすめでしょうか。
そういえば、小学生のとき、学校の鼓笛隊が式典で演奏していた、
いくつかのマーチの中には、スポーツ行進曲のようなものも含まれており、
彼らは熱心に練習していたように思います。そのとき流れていた曲たちも、
清新溌剌なもの、躍動感溢れるもの、威風堂々たるものなど、
きわめて鮮明な形で記憶に留めており、果たしてシンプルなマーチという形式が、
もしかしてそんなことからも統合的な要素にみちているのかもしれません。
Many marches are endowed with an atmosphere of solidarity,
also historically,have given some kind of uniting force to identity,
only to cause it to happen and last long after that.
It seems to me that its hightening and devastatingly nostalgic progress of sound is,
in a sense,steady and stable,so it could give us some type of efficacy that appears at any time,
and on the verge of taking form gradually but sharply short.
It is the very enchantment that makes our life on earth considerably worth leading.
To listen to marches is to believe it or believe in it under the pole of flagship.
Namely it makes so sure that moment musical as it is that the next moment would be a zeal.
Let it go ahead well on the way,and the outcome would be secured because of its natural curability.
From any condition,just only according to march,it gets relieved off the ground,
so continue trying flying to the sky in a vision and the horizon would already be of your own brisk spring.
Good luck and thereafter!
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