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帝王の殻 単行本 – 1990/2/1
神林 長平
(著)
- 本の長さ395ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1990/2/1
- ISBN-104120019020
- ISBN-13978-4120019029
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1990/2/1)
- 発売日 : 1990/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 395ページ
- ISBN-10 : 4120019020
- ISBN-13 : 978-4120019029
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,454,018位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 367,628位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1953年新潟県生まれ。1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作『狐と踊れ』で作家デビュー。
第1長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを重層的に絡みあわせた作品を多数発表、SFファンの圧倒的な支持を受けている。『敵は海賊・海賊版』、『グッドラック 戦闘妖精・雪風』などの長短篇で、星雲賞を数多く受賞(以上、早川書房刊)。1995年、『言壺』で第16回日本SF大賞を受賞した。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人口知能と人間との相克がテーマで、「戦闘妖精雪風」にも通じる、言わば作者の十八番。私は将棋が趣味なので大いに興味があり、極めて今日的なテーマと感じた。又、ちょうど5歳児の息子を持つ父親としても、とても面白く読む事が出来た。本書のキモは自分の外部副脳だと言うPAB。利便性から、片時も手放せないアイテムとなったPABが、いつの間にか人間を超越する存在のようになっていき、という流れは、現代人とスマホの関係を想起した。そして、PABの開発で火星の支配者(=帝王)となった男が、死後も残るPABの存在によりなおもその影響力を行使しようと目論むが、権力志向のない息子の代わりに孫を後継者に指名する。その孫はいつまでも言葉を発しない精神障害児と見られていたが、突然新帝王宣言をして前帝王、つまり祖父のPABを破壊する。意表を突くストーリーで、非常に面白かった。デビュー作に続くに三部作の二作目と言う位置付けらしいが、終盤の怒濤の展開は迫力十分で、神林SFの中核を担う傑作と見た。
2024年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学生の時に読んだ『あなたの魂に安らぎあれ』を急に読み返したくなり、同じころ、ハードカバー版を購入したものの、冒頭の淡々としたお屋敷の中の場面を乗り越えられず、挫折していた続編(時系列では過去)のこちらに再挑戦してみました。
まだ、スマホがなかった中学生の時分は、PABとそれがつながるネットワークが、いかに人々に影響を与えるのものなのかが、物語で語られてるほど大きなものとは信じられなったのも、挫折した理由のひとつでしたが、現在のスマホが手放せない現在の目で見ると、また違って見えてきますねー。
ただ、それなりに本は読んでいる方だと思いますが、年を取っても、冒頭のお屋敷の場面はやっぱり読んでいて辛いものがありました……。が、それを乗り越えると、物語が動き始めます。
神林長平さんの作品は、登場人物がこうだと予想したことが、その物語の真実になることが多いのですが、この作品は、息子を乗っ取った「もの」の正体については、最後まで主人公の考えと違っていたのが新鮮でした。
冒頭がかなり地味ですが、読み進めるといつもの楽しい神林作品ですので、頑張って冒頭を乗り越えましょう!
まだ、スマホがなかった中学生の時分は、PABとそれがつながるネットワークが、いかに人々に影響を与えるのものなのかが、物語で語られてるほど大きなものとは信じられなったのも、挫折した理由のひとつでしたが、現在のスマホが手放せない現在の目で見ると、また違って見えてきますねー。
ただ、それなりに本は読んでいる方だと思いますが、年を取っても、冒頭のお屋敷の場面はやっぱり読んでいて辛いものがありました……。が、それを乗り越えると、物語が動き始めます。
神林長平さんの作品は、登場人物がこうだと予想したことが、その物語の真実になることが多いのですが、この作品は、息子を乗っ取った「もの」の正体については、最後まで主人公の考えと違っていたのが新鮮でした。
冒頭がかなり地味ですが、読み進めるといつもの楽しい神林作品ですので、頑張って冒頭を乗り越えましょう!
2015年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『屍者の帝国』(伊藤計劃/円城塔)を読んでいて無性に読みたくなって、初版を引っ張りだした。最近ハードカバーを持ち歩くのが辛いので、通勤時は電子書籍版を読むことに。微妙に筆が入っているので、あれ、こここうだっけ?と思いながら楽しく読了。はじめて読んだときはまだ学生で、どちらかと言えば子どもの立場だったが、今は父親の立場。こちらの視点が変わっていて、違う楽しみ方が出来た、かな?
2005年7月1日に日本でレビュー済み
「あなたの魂に安らぎあれ」の続編となる同氏の作品ですが,やや中途半端な印象でした。時代は遡り,前作の登場人物が登場するなど面白くなくはないのですが,読み手を選ぶような印象です。
良かった点
・「パブ」という自己の複写体をメインに自己とはなにか,という一貫したストーリーは面白かった
・それなりにSFとしてありえない状況について説明ができていた
悪かった点
・自己認識を主題としたせいか,イマイチ内面描写に偏りエンターテイメントとしてはカタルシスを得られない内容だった
・背景描写がやや不足と感じた,そのため感情移入が難しかった
前作と共通ですが,やや作者が独走し読者を置き去りにした印象でした。とはいえ古い作品ですので,この時期にここまで今現在問題とされている内容を作品として纏め上げた氏の才能には脱帽なわけですが。
良かった点
・「パブ」という自己の複写体をメインに自己とはなにか,という一貫したストーリーは面白かった
・それなりにSFとしてありえない状況について説明ができていた
悪かった点
・自己認識を主題としたせいか,イマイチ内面描写に偏りエンターテイメントとしてはカタルシスを得られない内容だった
・背景描写がやや不足と感じた,そのため感情移入が難しかった
前作と共通ですが,やや作者が独走し読者を置き去りにした印象でした。とはいえ古い作品ですので,この時期にここまで今現在問題とされている内容を作品として纏め上げた氏の才能には脱帽なわけですが。
2022年9月20日に日本でレビュー済み
作中に出てくるアイテムが、正に現代社会に於けるスマホとほぼ同じ(作中ではもちろん今より進んでます)様に依存度がハンパない。今読んでも違和感無し。火星3部作の第2作読むべし。
2008年10月19日に日本でレビュー済み
1990年に中央公論社から出た単行本の文庫化。『あなたの魂に安らぎあれ』の続編。
まあ、傑作といって間違いないだろう。話としても分かりやすいし、複雑な筋書きが破綻なくまとまっているので、後味もすっきり。
火星が舞台。人間の意識の自立性、機械の知性、人間と機械の逆転などといったテーマが盛り込まれている。著者のお得意の分野であり、ややもすれば似たような話になってしまうところが、多様な登場人物が対立しあうことで、なんとも個性的な物語に仕上がっていると思う。
重厚で読み応えのある一冊であった。
まあ、傑作といって間違いないだろう。話としても分かりやすいし、複雑な筋書きが破綻なくまとまっているので、後味もすっきり。
火星が舞台。人間の意識の自立性、機械の知性、人間と機械の逆転などといったテーマが盛り込まれている。著者のお得意の分野であり、ややもすれば似たような話になってしまうところが、多様な登場人物が対立しあうことで、なんとも個性的な物語に仕上がっていると思う。
重厚で読み応えのある一冊であった。
2006年11月20日に日本でレビュー済み
自己とは?
父と子とは?
家族とは?
前作『あなたの魂にやすらぎあれ』から一転、人間の精神面がテーマの作品です。
前作を読んだ方なら、著者独特の世界観にも免疫があるでしょうから、十分ついていけます。
ただ、残念なのは、前作同様、作中に不必要な性的表現が突飛に現れること。
ここでこのシーンは要らんだろっちゅーの、と思わせます。
作者はなにか性的コンプレックスがあるんでしょうか?
内容は面白いのですが、マイナス星1w
父と子とは?
家族とは?
前作『あなたの魂にやすらぎあれ』から一転、人間の精神面がテーマの作品です。
前作を読んだ方なら、著者独特の世界観にも免疫があるでしょうから、十分ついていけます。
ただ、残念なのは、前作同様、作中に不必要な性的表現が突飛に現れること。
ここでこのシーンは要らんだろっちゅーの、と思わせます。
作者はなにか性的コンプレックスがあるんでしょうか?
内容は面白いのですが、マイナス星1w
2014年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読めば読むほど誰が誰なんだか良くわからなくなってくる。
どのページにも執拗に出てくる「PAB」攻撃。
これは、哲学的でとても難解ですね。
1度読んだだけではとても理解できません。
「あなた」「帝王」「膚」とつづく三部作。
「あなた」以降どんどん、辛くなってくるのでは?という疑問が加速する。
と私の「PAB」が言っている。
どのページにも執拗に出てくる「PAB」攻撃。
これは、哲学的でとても難解ですね。
1度読んだだけではとても理解できません。
「あなた」「帝王」「膚」とつづく三部作。
「あなた」以降どんどん、辛くなってくるのでは?という疑問が加速する。
と私の「PAB」が言っている。