著者は、井上ひさしさんの三女です。
井上家、フランス留学、両親の離婚といった体験を振り返ったエッセイです。
お母さんに当たる、西舘好子さんは井上ひさしさんとの離婚について書かれていますが、娘の視点はかなり異なっていることが良くわかります。
娘は、父と母を、「
風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)
」のスカーレット・オハラとレット・バトラーだと言います。
激しい個性の持ち主同士で、お互いがお互いの夢を実現するために戦っている夫婦であったので、ぶつかるときも激しいが、この二人にはこの二人しかいないのだと思っていた、と憧憬が込められています。
お父さん、お母さんが好きだったんでしょうね。
前半の井上家独特の風習を語っている部分がこの本の読みどころです。
井上家恒例のマージャン大会。父の教育方針。母がたまに学校にきた時にいくら探しても娘の姿が見えないので、先生に尋ねると、昨年卒業して今は隣の中学校に通ってますよ、と言われたことがあるそうです。
普通の家庭とは違う、ユニークな両親に育てられたこと自分の娘時代をとても誇らしく感じているようです。
タイトルから想像する、激突家族の激しい光景を想像したことに関しては、やや拍子抜けでした。
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激突家族: 井上家に生まれて 単行本 – 1998/6/1
石川 麻矢
(著)
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- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1998/6/1
- ISBN-104120028011
- ISBN-13978-4120028014
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
父・井上ひさしの創作現場と母・西舘好子の強烈な個性を目近に見ながら、本と映画と二人の姉に囲まれて成長した著者。しかし両親が離婚し、それぞれ再婚。家族離散の中、自分の道を見出していく姿を爽やかに描く。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1998/6/1)
- 発売日 : 1998/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 214ページ
- ISBN-10 : 4120028011
- ISBN-13 : 978-4120028014
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,116,856位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,895位エッセー・随筆 (本)
- - 91,629位ビジネス・経済 (本)
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2013年3月27日に日本でレビュー済み
青葉茂れる、11匹の猫、その他長編小説、エッセイ、井上ひさし氏脚本のドラマなど、欠かさず見ているファンです、けれど井上ひさし氏の最初の妻、三女の著書を読んで分かった事は、あれだけの作品を生み出すために井上氏は再婚するまでは全精力を仕事に向けていたと言う事実です。
井上氏は2回結婚していますが、実質的な結婚生活は2回目の結婚であって、最初の結婚は井上ひさしの仕事をパックアップするための道具でしかなかった、最初の妻、好子さんはそれは了解していたと思いますが3人の娘さん達は可哀想だと思いました。
好子さんの著書も読んだのですが、不倫した事以外は井上氏に大変従順です、有能なマネージャーなだけでなく、母親業も返上してマネージャー役に徹します。子供が出来て夫から中絶しろと言われたら葛藤があっても言われた通りにするし、嫌がる子供を学校へ連れて行こうとした時、井上氏から止められて、結局井上氏の言われた通りにするし、井上氏はまるで父親、夫と言うよりも上司、神のように最初の家庭では振る舞っていたようです。
好子さんの著書では井上氏の暴力について書いてあるのですが、不思議な事に好子さん自身、暴力を振るわれた事に対して怒りや憎しみを全く感じていません、神に罰せられて仕方がないと言う心境なのかもしれませんが、好子さんの両親が井上氏に抗議しても暴力を振るわれた後、警察に通報するとか、病院へ行って診断書を取っておく、と言う事もしません。好子さんがそれを出来なくても同居している好子さんの両親が警察に通報する等してもいいと思うのですが、でも実際、井上氏に娘ともどもかなり支配されていたんだと思います。家来が主人を告訴したり通報することは出来ません、例え不条理な目に遭っても怒る事も出来ないのでしょう。
井上氏のエゴが拡大できるだけ拡大できた土壌、家庭だったんだと思います、タイトルは激突家族ですがそれは外から見た印象であって中からは主人に仕える家来よろしく井上氏以外の家族達は井上氏の顔色を伺って、神、会社の社長として崇めて生きてきた、外からは異常に見えても中の人間にしてみると秩序ある(井上氏をヒエラルキーのトップに置いて後の人間は家来)構造だったんだと思います。
井上氏の作品が素晴らしい分、井上氏のエゴが最初の家庭の中で露骨に現れてしまい、それを許してしまった大人達は了解していたと思いますが、大人が用意した環境を受け入れるしかない娘達が可哀想だと思いました。
井上氏は最初の結婚は父親、夫としての役割を果たしていなかったし、妻もそういう夫を了解して家来のように付き従った、子供達は省みられる事もなく置いていかれた、あの時代と言うのは働き盛りの男女の眼差しは仕事への評価だったり社会的に認められる事であって、子供やお年寄り、社会的弱者への眼差しと言うのは作品には反映されても現実の世界では向けられる事はなかった、そういう皮肉や矛盾を井上ひさし氏と言えども持っていた、最初の妻、好子さんを共犯者にして、3人の娘を遺棄した事実、と言うのはファンとして辛いものがあります。好子さんは子守歌を収集しているそうですが、3人の娘さん達に好子さんが子守歌を歌って寝かしつけた事があったのか疑問です。
井上ひさし氏の素晴らしい作品の犠牲者、とは3人の娘達に他ならないです。(もっと他に方法はなかったのだろうか?。両親が両親の役割を果たせない、と分かっているわけですから家庭教師や親に変わる人に来てもろうとか、いろいろ工夫は出来たはずでは?。好子さんのご両親に孫3人の世話なんて、限界があるだろう、等、今さら考えても仕方がない事ばかりです。)
井上氏は2回結婚していますが、実質的な結婚生活は2回目の結婚であって、最初の結婚は井上ひさしの仕事をパックアップするための道具でしかなかった、最初の妻、好子さんはそれは了解していたと思いますが3人の娘さん達は可哀想だと思いました。
好子さんの著書も読んだのですが、不倫した事以外は井上氏に大変従順です、有能なマネージャーなだけでなく、母親業も返上してマネージャー役に徹します。子供が出来て夫から中絶しろと言われたら葛藤があっても言われた通りにするし、嫌がる子供を学校へ連れて行こうとした時、井上氏から止められて、結局井上氏の言われた通りにするし、井上氏はまるで父親、夫と言うよりも上司、神のように最初の家庭では振る舞っていたようです。
好子さんの著書では井上氏の暴力について書いてあるのですが、不思議な事に好子さん自身、暴力を振るわれた事に対して怒りや憎しみを全く感じていません、神に罰せられて仕方がないと言う心境なのかもしれませんが、好子さんの両親が井上氏に抗議しても暴力を振るわれた後、警察に通報するとか、病院へ行って診断書を取っておく、と言う事もしません。好子さんがそれを出来なくても同居している好子さんの両親が警察に通報する等してもいいと思うのですが、でも実際、井上氏に娘ともどもかなり支配されていたんだと思います。家来が主人を告訴したり通報することは出来ません、例え不条理な目に遭っても怒る事も出来ないのでしょう。
井上氏のエゴが拡大できるだけ拡大できた土壌、家庭だったんだと思います、タイトルは激突家族ですがそれは外から見た印象であって中からは主人に仕える家来よろしく井上氏以外の家族達は井上氏の顔色を伺って、神、会社の社長として崇めて生きてきた、外からは異常に見えても中の人間にしてみると秩序ある(井上氏をヒエラルキーのトップに置いて後の人間は家来)構造だったんだと思います。
井上氏の作品が素晴らしい分、井上氏のエゴが最初の家庭の中で露骨に現れてしまい、それを許してしまった大人達は了解していたと思いますが、大人が用意した環境を受け入れるしかない娘達が可哀想だと思いました。
井上氏は最初の結婚は父親、夫としての役割を果たしていなかったし、妻もそういう夫を了解して家来のように付き従った、子供達は省みられる事もなく置いていかれた、あの時代と言うのは働き盛りの男女の眼差しは仕事への評価だったり社会的に認められる事であって、子供やお年寄り、社会的弱者への眼差しと言うのは作品には反映されても現実の世界では向けられる事はなかった、そういう皮肉や矛盾を井上ひさし氏と言えども持っていた、最初の妻、好子さんを共犯者にして、3人の娘を遺棄した事実、と言うのはファンとして辛いものがあります。好子さんは子守歌を収集しているそうですが、3人の娘さん達に好子さんが子守歌を歌って寝かしつけた事があったのか疑問です。
井上ひさし氏の素晴らしい作品の犠牲者、とは3人の娘達に他ならないです。(もっと他に方法はなかったのだろうか?。両親が両親の役割を果たせない、と分かっているわけですから家庭教師や親に変わる人に来てもろうとか、いろいろ工夫は出来たはずでは?。好子さんのご両親に孫3人の世話なんて、限界があるだろう、等、今さら考えても仕方がない事ばかりです。)