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電撃戦: グデ-リアン回想録 (上) 単行本 – 1999/3/25

4.1 5つ星のうち4.1 8個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

育てた、率いた、勝った! 二度の世界大戦に参加したドイツ装甲部隊の創始者が、多数の図版や写真を用いながら、電撃戦の実相を綴る。1974年フジ出版社刊の再刊。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1999/3/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/3/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 492ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4120028828
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120028823
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 8個の評価

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ハインツ・グデ−リアン
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カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
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8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年10月1日に日本でレビュー済み
戦争に負けたからといって自分達の前の世代を貶めることがあってはならないという前書きで始まる。ドイツだけでなく、日本の全国民に演説してもらいたいくらいである。

上巻では、不本意ながら自動車部門に配属になったグデーリアンが、戦車の研究に取り付かれ、やがて戦車部隊の第一人者として司令官となるも、東方戦線でヒトラーとの軋轢から罷免されるまでを描く。戦車の有効性の実証、部隊創設、ズデーデン進駐、オーストリア併合、ポーランド侵攻、西部戦線と描かれるのは主に軍上層部との軋轢である。兵器や組織の変換にあたっての反対派との意見の相違は、平時だけでなく戦争中にも繰り返されていたとは。軍という巨大組織は、常に大企業病との戦いなのだと実感させられる。

当初は友好的だったヒトラーとの関係が悪化していく様子が、西部戦線後半から対ソ戦で罷免されるまでの戦闘描写と同時進行で語られる。独裁者が細かいことに口を出す悪例の最たるものである。

グデーリアンは配下の部隊の司令部を駆けまわり、自分の目で確かめ、部下の意見を求め、隣接する部隊の司令官とも事前調整を怠らない。また通信技術の受容性を見抜き、無線・有線を駆使して各部隊に指示を出しつつ最前線を視察する態度はリーダーシップの1つの理想像であろう。自叙伝ゆえに自己弁護となる点はあるかもしれない。

ただ、40枚近いカラー地図を巻末に添付しながら、配列が時系列に一致していなかったり、本文の地名が無かったりするのは非常に残念である。その分を差し引いて☆4つとした。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドイツ装甲師団の創設者、グデーリアンの回想録である。最初はやや低調に始まる。装甲師団の可能性を広げていく著書自身の自負心がのぞいている。しかし、西方戦役、続くロシア戦役、この辺から戦争の実相が記述され引き込まれていく。ロシア戦役では、統帥本部との激突によりいったん予備役に回されるが、結局、数少ないヒトラーの信任のある将軍として陸軍参謀総長(事務心得)として再登用される。

ここからが本書の白眉で、グデーリアンはヒトラーに直情的に意見具申する。ひたすら国土防衛のために一身を賭していく。これは国民に対する責任感からによるものであり、この回想録はヒトラーとナチが国民に与えた屈辱をなんとか払いたいという一念からの執筆である。ドイツ国民への尊厳の復活の書であり、将軍としての責任からの書である。

日本では将軍たちはこのような国民立ち直りの書をほとんど誰も書かなかった。わずかに今村均将軍の書だけが例外であろうか。しかし、これほどの愛国心と反省心にたった書物は、日本の将軍にはなかった。

グデーリアンは国民のプライドの回復を願い、かつ、自分の責任をあからさまに記述している。ドイツにはもう一人、マンシュタインというさらに高名な戦略家そして戦闘司令官の同一趣旨の回想録がある。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年9月18日に日本でレビュー済み
まず、この本はかなりの戦記本に大きな影響を与えています。この本より後に書かれた戦記本には本書からの引用が多数見られるのみならず、底本にしているものも多く、間接的にこの本の意義というものがわかると思います。
最初に書かれている第一次世界大戦までのあまり長くない章もなかなか面白いのですが、その後の第二次世界大戦直前までの戦間期がこの本の白眉といえましょう。一つの革命的な兵種が作られていく過程が描かれ、特に保守的な騎兵による抵抗と無理解な周囲に対して数少ない理解者と共に作り上げていくのは非常に興味深いところでしょう。また、理論面ではどこから引き出してきたのか、また演習で何ができたのか、など貴重な証言ばかりです。
そして見逃せないのがヒトラーとの関係でしょう。結果的にはヒトラーの鶴の一声が決め手になったわけで、モスクワ正面で罷免されたために見落とされがちですが、グデーリアンは紛れも泣くヒトラーのお気に入りであり、そしてグデーリアン自身もヒトラーを大いに肯定しています。この関係はグデーリアンを貶めるものではなく、むしろドイツの英雄であるヒトラーを再評価できるものではないかと思います。ヒトラーの施政には、国民から評価されるべきものもあり、まただからこそ支持者が多かったという事実もあります。
ポーランド戦以降は実戦部隊指揮官としての手記になりますが、付属の地図と記載に関連性が薄く、文章では細かい地名が沢山出てきますが、実際には付属の地図のどこにいるのかが非常にわかりにくく、これは原版の翻訳である以上しかたないのでしょうが、改善できなかったのでしょうか。
ヒトラーに罷免後は短い予備役時代の章をはさんで後方勤務の装甲兵総監時代から参謀総長時代までですが、ここらは描写も少なく、どちらかというと愚痴が多いのは仕方ないでしょう。また、再度罷免されるため、結果的にはその大きな影響力の割には指揮官としての時代は長くなかったという点もあります。
後半のナチ党の人物を評価している部分は、人によっては興味があるかは分かれるでしょうが、1人の軍人の下した評価としてみると興味深いものが有ります。特にヒトラーに対する評価では、ベルサイユ条約の屈辱を身にしみている世代であるだけに、そこから強国へと導いたヒトラーの手腕は肯定すべきものなのでしょう。もちろん手放しの全面肯定ではありませんが。

これはあくまでもグデーリアンの自伝であり、その主張が全て正しいわけではないでしょうが、まずはこの本を読まないことには、第二次欧州大戦の歴史を知ることは始まらないでしょう。
47人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月26日に日本でレビュー済み
無線部隊での経験と本来の専門ではなかった輸送交通の部門に配属され上司と共に研究をするうちに次第にヨーロッパのど真ん中という地理的な条件から戦争に勝つためには短期に全兵科を移動させることを考え出し、それまでの戦場の花型であった歩兵や騎兵部隊幹部の妨害を受けつつも、装甲部隊を育てあげていく様が書かれている。抵抗勢力に対しての歯に衣を着せぬ発言は本書で十分発揮されていて気持ちよいが、「ドイツ参謀本部」の著者であるゲルリッツには短気で我慢が足りない奴と映っていたようだ。プロイセン以来参謀本部を始め聡明とおもわれがちなドイツ軍の頭脳も意外や頑迷なお方がたくさんいたのだと驚かされるとともに初期の装甲部隊はその力も運用もまだまだ未熟でポーランド戦ですら薄氷を踏むような戦いであったことが詳細に書かれているとともにヒトラーの外交と戦争経済に対する当時の言動にも触れられており、歴史の流れを見るという意味でも本書はおもしろい。下巻は絶望的な状況の中での総長就任であるため、指導者クラスへの批判が多い構成となっている。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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