子供が成長するうえで、変っていく家族のカタチ
根本的なものは変っていないのに
時と共に
お互いが素直に愛情を表現したり、ちゃんと言葉で相手に伝えていないことで
まさか!と思うような誤解を相手がしてたりする
家族といえども、目を見て言葉で伝えなければ
大切なことが幻のように消えてなくなりそうになる
でも
嘘のない正直な思いを言葉にすれば
気づかなかったことに気づき
見えなかったことが見えて
それまで以上に絆が深まるものなのかもしれない
張り詰めた空気の中でさえ
相手をねぎらう気持ちや感謝の思いを伝えれば
たったそれだけで笑顔になれるから。
こんな言葉にも共感しました
「家族なんだから、一緒に暮らしていたんだから、
場面場面でいろんな感情をもって当たり前だったんだと思う。
人間の心って、玉葱みたいなもんじゃない。
実じゃないと思ってどんどん剥いていくと、しまいにはなんにもなくなる。
結局、一枚一枚が全部実なんだ。
お姉さんを鬱陶しいと思ったのも本当なら、お姉さんを愛しているっていうのも本当なんだ。
そうだろう」
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そこにいる人 単行本 – 1999/10/1
矢口 敦子
(著)
- 本の長さ157ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1999/10/1
- ISBN-104120029425
- ISBN-13978-4120029424
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
大学生の直子には、生後半年で肝臓に欠陥があると診断され、長い闘病生活を送っている姉がいる。どんなささいなことでも、姉を無視できずに生きてきた直子。ある日、大学のコンパで谷村という男と出会い…。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1999/10/1)
- 発売日 : 1999/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 157ページ
- ISBN-10 : 4120029425
- ISBN-13 : 978-4120029424
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,300,780位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 53,412位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年1月14日に日本でレビュー済み
短めでサラッと読める内容にも関わらず、こんなにも胸が締め付けられる、悲しみで涙が溢れる小説で、とても感動しました。
病気の姉を持ち、「姉ばかり心配かけられて、優しくされてずるい」という妬みと寂しさを抱える直子が主人公です。
読者として客観的に見ると「そんな僻まなくても…」とかって思っちゃうんですが、本人は本人なりに一生懸命なので、最善の感情に陥ってるのかなと。後書きにもあるように、家族のコミュニケーション不足が引き起こした結果なのかなと思います。みんなそれぞれ一生懸命。いろんなことを自分の頭で考えてる。けど、もっとお互いがお互いの話を聞いてあげられたら…と。命について深く考える一冊でした。
病気の姉を持ち、「姉ばかり心配かけられて、優しくされてずるい」という妬みと寂しさを抱える直子が主人公です。
読者として客観的に見ると「そんな僻まなくても…」とかって思っちゃうんですが、本人は本人なりに一生懸命なので、最善の感情に陥ってるのかなと。後書きにもあるように、家族のコミュニケーション不足が引き起こした結果なのかなと思います。みんなそれぞれ一生懸命。いろんなことを自分の頭で考えてる。けど、もっとお互いがお互いの話を聞いてあげられたら…と。命について深く考える一冊でした。
2009年5月25日に日本でレビュー済み
病気の姉をもつ主人公・直子。
生と恋の狭間で揺れるジレンマが歯痒い。
生と恋の狭間で揺れるジレンマが歯痒い。
2009年3月6日に日本でレビュー済み
この作品は綺麗ごとなものなどなく、姉妹が各々の生命の価値を考え、それを信じて行動した。その結果がこの作品の一つの結末なのだろう。
言葉にすると軽々しくなってしまうが、深い、深い話だと思う。
言葉にすると軽々しくなってしまうが、深い、深い話だと思う。