内容は完全に歴史書です。ナチ・ドイツ海軍の対英開戦以降、終戦までが淡々と書かれています。
大艦巨砲主義を理想とするレーダーと、小海軍の切り札としてのUボートを望むが得られないデーニッツ。
海軍にはあまり干渉しない「陸では英雄だが、海では臆病者」のヒトラー。
ノルウェー進攻作戦での出血。
シャルンホルスト、グナイゼナウによる成功から、シュペー、ビスマルクの喪失と
大西洋での戦艦による通商破壊戦の終わり。最初から不可能な英本土上陸作戦。
Uボートの大西洋での成功と大敗北。
日本で知られていないこととして、終戦間際のソ連占領地からのドイツ難民の輸送について書かれています。
訳者のせいか、原著者(ベッカー)のせいか、時として非常に分かりにくい(格調高い?)文章です。
章の終わりには総括がついてます(学参なら便利なのですが・・・)。
なお、フジ出版時代に巻頭に集められていた写真集は、各ページに割り当てられているので小さくなっています。
第二次大戦史や海軍史に興味のある人は読まれるべきでしょう。後世に残る一冊だと思います。
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呪われた海: ドイツ海軍戦闘記録 単行本 – 2001/4/1
- 本の長さ572ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2001/4/1
- ISBN-104120031357
- ISBN-13978-4120031359
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
第二次世界大戦におけるドイツ海軍の戦闘記録の決定版。39年9月の開戦から45年5月の惨めな敗戦、降伏にいたるドイツ海軍の状態とその時々の戦略、その背景を記す。73年フジ出版社刊の再刊。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2001/4/1)
- 発売日 : 2001/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 572ページ
- ISBN-10 : 4120031357
- ISBN-13 : 978-4120031359
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,022,168位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
5 星
どうせなら、この旧版を
超有名な著作なので、中身のコメントについては新刊の方を参照して頂ければ良いでしょう。内容は基本的には新版と同じです。むしろ、装丁といいレイアウトといい、この旧版の方が優れています。文字が小さめではありますが、きっちりと密度を保ったエディトリアルデザインが読む気持ちを引き締めてくれます。新刊に使っている紙は束(厚さ)だけを稼ぐ今流行の方法なので、無駄に厚めになっています。値段も旧版の方が安めのようです(その時の古本価格によって変動しますが)。フジ出版社の本はいずれも絶版ですが、集める価値アリです。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年8月27日に日本でレビュー済み
本当に惜しい、出版社でした、あの銀座から少し入った場所よく訪ねたもんです。、
それにしても現在の出版社はリメイクしか出来ないんですね、もう日本の出版業界は
お仕舞でしょう、作家は養成しないし翻訳物は出さない、出来ないのかな、それでて
何かわけの解からん資料をつけ厚さと金稼ぎマスコミと同じで亡国の兆しが見えて
いますね、作家もXXXの様な勉強不足のXが1900年代の続編を書く、内容は
そっちのけでね。
それにしても現在の出版社はリメイクしか出来ないんですね、もう日本の出版業界は
お仕舞でしょう、作家は養成しないし翻訳物は出さない、出来ないのかな、それでて
何かわけの解からん資料をつけ厚さと金稼ぎマスコミと同じで亡国の兆しが見えて
いますね、作家もXXXの様な勉強不足のXが1900年代の続編を書く、内容は
そっちのけでね。
2008年6月28日に日本でレビュー済み
超有名な著作なので、中身のコメントについては新刊の方を参照して頂ければ良いでしょう。
内容は基本的には新版と同じです。
むしろ、装丁といいレイアウトといい、この旧版の方が優れています。
文字が小さめではありますが、きっちりと密度を保ったエディトリアルデザインが読む気持ちを引き締めてくれます。
新刊に使っている紙は束(厚さ)だけを稼ぐ今流行の方法なので、無駄に厚めになっています。
値段も旧版の方が安めのようです(その時の古本価格によって変動しますが)。
フジ出版社の本はいずれも絶版ですが、集める価値アリです。
内容は基本的には新版と同じです。
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文字が小さめではありますが、きっちりと密度を保ったエディトリアルデザインが読む気持ちを引き締めてくれます。
新刊に使っている紙は束(厚さ)だけを稼ぐ今流行の方法なので、無駄に厚めになっています。
値段も旧版の方が安めのようです(その時の古本価格によって変動しますが)。
フジ出版社の本はいずれも絶版ですが、集める価値アリです。
内容は基本的には新版と同じです。
むしろ、装丁といいレイアウトといい、この旧版の方が優れています。
文字が小さめではありますが、きっちりと密度を保ったエディトリアルデザインが読む気持ちを引き締めてくれます。
新刊に使っている紙は束(厚さ)だけを稼ぐ今流行の方法なので、無駄に厚めになっています。
値段も旧版の方が安めのようです(その時の古本価格によって変動しますが)。
フジ出版社の本はいずれも絶版ですが、集める価値アリです。
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2005年5月5日に日本でレビュー済み
地味なドイツ海軍を扱ったものとしては決定版の地位を長く保っているでしょう。著者のベッカーは同じようなドイツ空軍の記録も書いています。何故決定版になりえたかは、焦点を徹底的に戦局の中心に据えたからでしょう。ドイツ海軍の首脳部の分析は迫真に迫るドラマともなっていますが何よりそれは多くの記録をまとめて検討した結果記されたものだから訴えるものが大きいのです。最高司令部や方面軍司令部といった重要な立場にいる者たちがいかに現実離れした考えにとりつかれ、前線での指揮に必要な判断の妨げとなったかは繰り返し主張されるところとなっています。詳しい話ですが著者はこの点でリュトイェンス(リュッチェンス)提督よりもマルシャル提督に同情的です。歴史上地味な存在ですが、それでも人間として極めて大きな判断を要求される局面に立った者の立場を良く描いています。
魚雷や電波技術といった、別の面で戦争の流れに影響を与えた問題にも鋭いメスを入れています。本来専門的な内容の話題でも、読者に負担をかけないよう配慮を伴った記述は、評価されていいでしょう。またある面ではドイツ海軍にも希望があったことを通商破壊作戦の例を多くあげて訴えています。問題はそれをいかにとらえたかなのです。
初めから不利な状況で戦争に突入したドイツ海軍ではあったのですが、その中から希望を導き出す作業を著者は戦後多くの歳月が流れたあとでも捨てることはしませんでした。「もし」という主張も少なくはないのですが、「いかに」敗北を避けられなかったかを説明するには最も有効な手段を用いています。最高司令部と国防軍最高司令官(ヒトラー)の誤った方向への戦争指導は、その下で生命を賭けた多くの将兵の存在を考えると、人間のつくりだした組織の持つ多くの影響力を考えさせずにはいられません。
基本的に戦略問題が中心で、戦術や一人ひとりの前線の兵士の物語ではないのですが、ドイツ海軍が持たざるをえなかった宿命を描写するには最も適切な手段で個々の事実を伝えています。
魚雷や電波技術といった、別の面で戦争の流れに影響を与えた問題にも鋭いメスを入れています。本来専門的な内容の話題でも、読者に負担をかけないよう配慮を伴った記述は、評価されていいでしょう。またある面ではドイツ海軍にも希望があったことを通商破壊作戦の例を多くあげて訴えています。問題はそれをいかにとらえたかなのです。
初めから不利な状況で戦争に突入したドイツ海軍ではあったのですが、その中から希望を導き出す作業を著者は戦後多くの歳月が流れたあとでも捨てることはしませんでした。「もし」という主張も少なくはないのですが、「いかに」敗北を避けられなかったかを説明するには最も有効な手段を用いています。最高司令部と国防軍最高司令官(ヒトラー)の誤った方向への戦争指導は、その下で生命を賭けた多くの将兵の存在を考えると、人間のつくりだした組織の持つ多くの影響力を考えさせずにはいられません。
基本的に戦略問題が中心で、戦術や一人ひとりの前線の兵士の物語ではないのですが、ドイツ海軍が持たざるをえなかった宿命を描写するには最も適切な手段で個々の事実を伝えています。
2004年3月28日に日本でレビュー済み
第1次世界大戦の敗戦後、ドイツ海軍は大幅な制限を受けました。ヒトラー政権下になり再軍備計画を立て、ドイツ海軍も大幅な建造計画を立てましたが、その途中で第2次世界大戦が勃発し、非常に苦境に追い込まれます。ヒトラーと海軍上層部の争いや戦艦等の軍艦建造を優先するべきか、Uボートの建造を優先し通商破壊作戦に特化するか、色々興味深い話が多く載っています。面白い本です。