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ロンリー・ハーツ・キラー 単行本 – 2004/1/1

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

20XX年、俺は町へ出た。いつからかこの国には中国人が増え、砂嵐が連日吹き、黄昏のようになった。俺はこの状況を把握するために動き出す…。社会構造と個人の精神、国家と個人の問題に迫る書き下ろし近未来幻想小説。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2004/1/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/1/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 253ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4120034860
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120034862
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

著者について

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星野 智幸
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1965年、 アメリカ・ロサンゼルス市生まれ。88年、 早稲田大学卒業。2年半の新聞社勤務後、 メキシコに留学。97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞しデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、 03年 『ファンタジスタ』 で野間文芸新人賞、11年 『俺俺』 で大江健三郎賞、15年 『夜は終わらない』 で読売文学賞を受賞。『焔』『呪文』 『未来の記憶は蘭のなかで作られる』 など著書多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
1グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年5月6日に日本でレビュー済み
一読、なんとも無気味なのは、ところどころ織り込まれている現実の社会的事象の扱い方です。黄砂、天皇の跡継ぎ、ネット、新聞テレビなど、様々な現実が、しかし少しずつ現実よりも過剰に描かれていることによる無気味な読後感。特に2004年の発表作品で現首相を予言するかのごとき書きぶりが恐ろしい。

著者のつっこみ体質を現しているかのように、語り手が三人であり、それぞれが他人および自分自身につっこみをいれていくという錯綜した論理展開ですが、本筋を追っていけば、天皇への無関心を貫けないことと、映像や音に意味を与えてしまうことが、ともにこの国の避けがたい閉塞状況の元凶であるということになっているようです。それ自体は、現代思想でこの国を論じるときのある定型でもあります。古くは、日本=ポストモダンみたいな。そこで、天皇がいなくなる世界を想像し、自らがビデオカメラ自体となることを想像する。渡部直己『不敬文学論序説』(文庫版)の併読をおススメします。
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