史料について歴史的書き換えが行われたことを前提として、今までの通説を大きくかけ離れて大胆に楚漢戦争をとらえなおした一冊です。
学術研究書であるため、内容は難しいので、『史記』の本紀・世家・列伝の翻訳を読んでから読むことおすすめします。
この著書で、劉邦はかなりずる賢い、謀略に長けた「ワル」というとらえかたがされています。また、学説として劉邦が項羽よりそれほど年上ではない「青年説」もとなえています。
著者は、劉邦が奸策詭言(ずる賢い策略、相手をあざむく言葉)で勝利したのは、当時の英雄の条件であり、その成功こそが劉邦たちの誇りであったろう、それゆえに(他の時代に比べて)真実に迫れる歴史書の記述が多く残ったであろうと考えられています。
なお、続編として同じ著者『項羽』があります。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
劉邦 単行本 – 2005/5/11
佐竹 靖彦
(著)
漢の高祖劉邦は一介の農民から皇帝にまで駆け上がった英雄である。『史記』の精密な読解から、新しい劉邦像を導き出す画期的労作。
- 本の長さ520ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2005/5/11
- ISBN-104120036308
- ISBN-13978-4120036309
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2005/5/11)
- 発売日 : 2005/5/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 520ページ
- ISBN-10 : 4120036308
- ISBN-13 : 978-4120036309
- Amazon 売れ筋ランキング: - 461,668位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 436位中国史
- - 82,752位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.9つ
5つのうち4.9つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
7グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容がくわしくかいていて面白くいい感じでとにかくよかったです
2005年7月28日に日本でレビュー済み
あらかじめ劉邦と項羽の争いのストーリーを知っており、さらに
そこで活躍した人々をよく知りたいと思う人には重要な本だと思う。
当時の中国社会を分析し、なぜ劉邦が帝位まで昇り詰めることができたのか、
という記述の詳細さには驚くばかりではなく、
劉邦にはある種の必然性があったということも知ることができる。
「劉邦」を一人の人間として知りたいという人には楽しめる本に違いない。
そこで活躍した人々をよく知りたいと思う人には重要な本だと思う。
当時の中国社会を分析し、なぜ劉邦が帝位まで昇り詰めることができたのか、
という記述の詳細さには驚くばかりではなく、
劉邦にはある種の必然性があったということも知ることができる。
「劉邦」を一人の人間として知りたいという人には楽しめる本に違いない。
2015年7月6日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎の項羽と劉邦では、劉邦は項羽に比べてかなりの年齢として描かれている。
ところが、この本では、劉邦は項羽よりも数歳年上なだけである、ということからスタートする。その考察の出だしから本書に引き込まれてしまった。本書は、歴史書であって、小説ではない。いくつかの説を丁寧に記述する部分もあり、私のように歴史の専門家ではない人間にとっては読みにくい部分も多い。
だが、これが歴史書なのか、と思うくらい、劉邦などの登場人物の記述が、生き生きとしているのである。時代背景の説明とあわせて、確かにこうだったのかもしれない、と思わされてしまう。
ところが、この本では、劉邦は項羽よりも数歳年上なだけである、ということからスタートする。その考察の出だしから本書に引き込まれてしまった。本書は、歴史書であって、小説ではない。いくつかの説を丁寧に記述する部分もあり、私のように歴史の専門家ではない人間にとっては読みにくい部分も多い。
だが、これが歴史書なのか、と思うくらい、劉邦などの登場人物の記述が、生き生きとしているのである。時代背景の説明とあわせて、確かにこうだったのかもしれない、と思わされてしまう。