こういうやさぐれ系の文体がずっと好きで、それに類似する作家さん数多読んできたけど、久しぶりに読んだら、自分が成熟した分、他の作家さん、なんか無理してやさぐれてるのが透けて見えるって言うか、何か読んでて恥ずかしくなるっていうか。興醒めしてあらかた処分してしまった。
どっこい、町田康氏の文体って、もう圧倒的で。一見やさぐれ、汚れに見えるのに、美しくて、色褪せない魅力。このリズム。言葉の選択が、秀逸すぎる。
Kindle版でも出して欲しいの。
何故って、Kindleの読み上げ機能使って、無機質な機械音声で、この美文飄々と読み上げる様、聴けば、ミスマッチで大爆笑間違いなしと思うから。
仕方なく今、ギケイキを代わりに読み上げさせてるけど、この東京飄然、Kindle版熱望します。
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東京飄然 単行本 – 2005/10/1
町田 康
(著)
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購入オプションとあわせ買い
風に誘われ花に誘われ、ぶらりと歩いてみたくなった。婦人公論好評連載エッセイ、待望の単行本化。著者による写真多数。
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2005/10/1
- ISBN-104120036766
- ISBN-13978-4120036767
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2005/10/1)
- 発売日 : 2005/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 365ページ
- ISBN-10 : 4120036766
- ISBN-13 : 978-4120036767
- Amazon 売れ筋ランキング: - 471,854位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,879位近現代日本のエッセー・随筆
- - 46,944位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、 Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り 子」で川端康成文学賞を受賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 あなたにあえてよかった―テースト・オブ・苦虫〈8〉 (ISBN-13: 978-4120041235 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月14日に日本でレビュー済み
被害妄想の独り言がクセになっちゃう面白さ。
日帰りの旅というか、散歩、ということもあって妄想を反省して我に返るところなどもかわいらしく。味わい深い。
章が短いので、旅行に持っていくのもちょうどいいかも。
日帰りの旅というか、散歩、ということもあって妄想を反省して我に返るところなどもかわいらしく。味わい深い。
章が短いので、旅行に持っていくのもちょうどいいかも。
2018年1月11日に日本でレビュー済み
町田さんの大ファンです。今まさにカフェでこちら読んでます。笑笑が止まらず困ってます。特に串カツ部分あたりが笑笑で。町田節炸裂!って訳ではないのですが、飄然としたいのになかなか飄然とできない悲しみおかしみ、、大好きです町田さん
2011年12月5日に日本でレビュー済み
パンクな小説家として認識してきた町田康氏。あきれるしかないパンク野郎どもの生き様を見事に文章化できるのは彼しかいない。だってそんな理屈も、常識もない世界を市井の人々に解説するなんて、ホーキングの思想をひらくより難しいと思う。
そんな作品群やエッセイを始めはなんじゃこりゃ〜!とても読み物と思えないと言いながら、嵌ってきた私。相変わらずの出だしのダメダメから、状況に、他人にそして自分自身にも翻弄される町田氏。実に愉快。登場する景色に遭遇すると思わず笑いがこみ上げる。ご本人他撮影による巻中写真もなかなかのものだ。なくても文章力は素晴らしいが、あることでそこにある匂いが強くなっている。
愛読者となって私も歳をとったが、町田氏も歳をとった。飄然とした風情が似合うお年頃である。その味わいはあの内田百'閨A百鬼園先生を彷彿とさせる。氏の文章には古い言い回しや、当て字など古い味わいを多用するところもそれを感じさせるものだ。
私の息子など、タイトルをトウキョウガゼンと読んでいたが、若い読者は読めないままに読み進むのだろうか?でもそれもまた良し!だって町田ワールドだもの。日本人だもの。字の雰囲気で読んでしまえる。
しかし町田氏の文章には力を抜いているが、手を抜いた感じは全くない…というかかなり真剣な気を感じる。真剣にアホであるし、真剣に非常識であり、それを残らず文章に出来る。まるで合気道の達人の様だ。ちなみに私も東京飄然してみよぅっとぶらり歩いてみたが、あほな出来事、思いなど顕現せず、ただただ普通なだけ。難しいです、飄然人生。
そんな作品群やエッセイを始めはなんじゃこりゃ〜!とても読み物と思えないと言いながら、嵌ってきた私。相変わらずの出だしのダメダメから、状況に、他人にそして自分自身にも翻弄される町田氏。実に愉快。登場する景色に遭遇すると思わず笑いがこみ上げる。ご本人他撮影による巻中写真もなかなかのものだ。なくても文章力は素晴らしいが、あることでそこにある匂いが強くなっている。
愛読者となって私も歳をとったが、町田氏も歳をとった。飄然とした風情が似合うお年頃である。その味わいはあの内田百'閨A百鬼園先生を彷彿とさせる。氏の文章には古い言い回しや、当て字など古い味わいを多用するところもそれを感じさせるものだ。
私の息子など、タイトルをトウキョウガゼンと読んでいたが、若い読者は読めないままに読み進むのだろうか?でもそれもまた良し!だって町田ワールドだもの。日本人だもの。字の雰囲気で読んでしまえる。
しかし町田氏の文章には力を抜いているが、手を抜いた感じは全くない…というかかなり真剣な気を感じる。真剣にアホであるし、真剣に非常識であり、それを残らず文章に出来る。まるで合気道の達人の様だ。ちなみに私も東京飄然してみよぅっとぶらり歩いてみたが、あほな出来事、思いなど顕現せず、ただただ普通なだけ。難しいです、飄然人生。
2005年11月13日に日本でレビュー済み
飄然を求め、町田康という作家が旅に出たという。
そもそもその時点で飄然は否定されてしまうのに。
仕事、借銭、通販の注文待ち、冷蔵庫の食べかけのチキン。
この状況下、旅に出るのは許されない。社会人として。
だから、作家は近場の東京界隈への旅とした。
飄然を求める道程で眼前に入ってくるあらゆる物事に、
町田はことごとくなまでに、
阿呆のような、否、一級の解釈を展開させ、
苦笑、失笑、爆笑は保証される。
間違ってもそこに、冷笑はない。
そして、ほんのちょっとの、哀愁は残された。
これ以上本書についてあれやこれや書くと野暮になる。
然らば読了瞬間のキモティなんぞを記すれば。
“猛烈に何か書きたくなり、
痛烈に書くことへの不安を抱かされた”
とでもいうような。
読中は満たされた時を得られるはずだ。
既知が機知に富まれ奇知になるような……。
―了―
そもそもその時点で飄然は否定されてしまうのに。
仕事、借銭、通販の注文待ち、冷蔵庫の食べかけのチキン。
この状況下、旅に出るのは許されない。社会人として。
だから、作家は近場の東京界隈への旅とした。
飄然を求める道程で眼前に入ってくるあらゆる物事に、
町田はことごとくなまでに、
阿呆のような、否、一級の解釈を展開させ、
苦笑、失笑、爆笑は保証される。
間違ってもそこに、冷笑はない。
そして、ほんのちょっとの、哀愁は残された。
これ以上本書についてあれやこれや書くと野暮になる。
然らば読了瞬間のキモティなんぞを記すれば。
“猛烈に何か書きたくなり、
痛烈に書くことへの不安を抱かされた”
とでもいうような。
読中は満たされた時を得られるはずだ。
既知が機知に富まれ奇知になるような……。
―了―
2007年7月30日に日本でレビュー済み
人はいろんな事を考え行動している。
その行動原理は生理的嗜好や倫理観や社会的義務などに基づくものであろうが、例えば仕事をしている最中にも人は「蝉が鳴いとるな、焼きそば560円、ポールウェラー何歳やねん」など脈絡なくいろんな思考が渦巻いているのである。
町田氏はそこを見逃さない。この小説では行く先々で遭遇するディテールが町田の脳内で昇華されあっぱっぱな感じで開陳されていく。それがウソかホントかなどは問題ではない。読者は文外から町田の魂の行動原理を感じる事ができるのである。
よって町田がライブハウスにたどり着くのは必然である。
その行動原理は生理的嗜好や倫理観や社会的義務などに基づくものであろうが、例えば仕事をしている最中にも人は「蝉が鳴いとるな、焼きそば560円、ポールウェラー何歳やねん」など脈絡なくいろんな思考が渦巻いているのである。
町田氏はそこを見逃さない。この小説では行く先々で遭遇するディテールが町田の脳内で昇華されあっぱっぱな感じで開陳されていく。それがウソかホントかなどは問題ではない。読者は文外から町田の魂の行動原理を感じる事ができるのである。
よって町田がライブハウスにたどり着くのは必然である。
2005年12月1日に日本でレビュー済み
小説でなくとも、町田節は健在。秀逸なリズム感が音読して楽しいエッセイである。
初出が女性誌であるといった事情もあってか、トゲとアルコールが少し抜け、一方、感性は一層冴えている。
自分では説明できなかった違和感が、言語化されて、そこに在る。
町田康の眼で見れば、上り坂も、串カツも、看板も、みな新鮮で面白い。現実と空想と妄想の境を漂いながら、笑いのツボははずさない。
洒落た表紙にさらりと白いカバーをかけた装丁も粋である。
私の駄文では伝わらない。ぜひ、お手に取ってご覧あれ。
初出が女性誌であるといった事情もあってか、トゲとアルコールが少し抜け、一方、感性は一層冴えている。
自分では説明できなかった違和感が、言語化されて、そこに在る。
町田康の眼で見れば、上り坂も、串カツも、看板も、みな新鮮で面白い。現実と空想と妄想の境を漂いながら、笑いのツボははずさない。
洒落た表紙にさらりと白いカバーをかけた装丁も粋である。
私の駄文では伝わらない。ぜひ、お手に取ってご覧あれ。
2005年11月26日に日本でレビュー済み
東京を目的も持たずブラリとさまよう。
「飄然」と旅に出た町田康はしかし、行く先々で店員に「いらっしゃいませ」と言われなかったり、8本セットの串カツを自分だけ7本しか貰えなかったりと、散々な目に遭う。世の中の不条理を目の当たりにし、最後に彼は悟る、「期待は必ず裏切られること」を。それでもほんの少しの期待を「抱きしめつつ」旅は終わる。
世の中の不条理を独特のリズムと語彙によって、読ませてしまう筆力は見事だと思う。時にお腹をかかえて笑いながら読み進めてしまったほど。
読み終わった後、不条理な世の中を「飄然」したくなった。
町田康作品にしては、とても読み易い一冊。「猫にかまけて」同様、こうゆうトーンの作品も個人的には好き。
「飄然」と旅に出た町田康はしかし、行く先々で店員に「いらっしゃいませ」と言われなかったり、8本セットの串カツを自分だけ7本しか貰えなかったりと、散々な目に遭う。世の中の不条理を目の当たりにし、最後に彼は悟る、「期待は必ず裏切られること」を。それでもほんの少しの期待を「抱きしめつつ」旅は終わる。
世の中の不条理を独特のリズムと語彙によって、読ませてしまう筆力は見事だと思う。時にお腹をかかえて笑いながら読み進めてしまったほど。
読み終わった後、不条理な世の中を「飄然」したくなった。
町田康作品にしては、とても読み易い一冊。「猫にかまけて」同様、こうゆうトーンの作品も個人的には好き。