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暗闘: スターリン、トルーマンと日本降伏 単行本 – 2006/2/1
長谷川 毅
(著)
米ソそれぞれの黒い「時刻表」をめぐって、野望と思惑と駆引きが交錯する。はじめて国際的文脈から完璧に描き出された太平洋戦争終結の真相。1945年夏のドラマは複雑で冷酷だった。
- 本の長さ602ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/2/1
- ISBN-104120037045
- ISBN-13978-4120037047
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/2/1)
- 発売日 : 2006/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 602ページ
- ISBN-10 : 4120037045
- ISBN-13 : 978-4120037047
- Amazon 売れ筋ランキング: - 475,190位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「暗闘」なんて表題に品がないのは、困ったものです。恐らくウケ狙いの編集者がつけた表題かもしれませんね。それ以外は、文句の付けようがない説得力ある立派な研究です。北方領土問題を考えるうえでもスターリンという一代の梟雄を考える上でも、今後基本書となりうるものでしょうが、原書は英文で発表されて著者本人が日本語に直したものだけあって、時々日本語として如何なものか、と感じる箇所に気づきました。(表題の「暗闘」もそうですが、著者は日本語感覚がずれているのかもしれないなと感じています)いまでは出版社自体の編集部署のみならず校閲部署も極端に弱体化あるいは見当違いに暴走している時代なので止むを得ないかもしれませんね。「当用漢字」「現代仮名遣い」以降日本人の知的劣化は深行して今では「出版不況」、自業自得かな。
2006年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パワーゲームという言葉が 嫌になるほど実感できる 太平洋戦争末期の話である。
昭和20年8月に起こった 原爆、ソ連参戦、日本敗戦を精密に描いていて 実に読み応えがある。小生は現代史こそ 今の日本人が学ぶべきだと思っているが それにしても その時代のパワーゲームは凄みがある。
原爆も アメリカとソ連の間のゲームの結果 落とされるべくして落とされたことが判った。勿論本書がいかなる史実に正確に立地しているかは 小生にはわからない。それでも 非常なる説得性がある。
これを読んで 外交と政治の非情がよく分かる。人間は度し難い動物だと考えるにも 本書は大きなきっかけ足りうると思う。しかし 我々が 現代において 本当に考えなくてはならないのは 同じような「原爆」が 形を変えて 我々の周りに必ずあるであろうという点である。そうして 我々の対応も 当時と大差はないのかもしれない。
昭和20年8月に起こった 原爆、ソ連参戦、日本敗戦を精密に描いていて 実に読み応えがある。小生は現代史こそ 今の日本人が学ぶべきだと思っているが それにしても その時代のパワーゲームは凄みがある。
原爆も アメリカとソ連の間のゲームの結果 落とされるべくして落とされたことが判った。勿論本書がいかなる史実に正確に立地しているかは 小生にはわからない。それでも 非常なる説得性がある。
これを読んで 外交と政治の非情がよく分かる。人間は度し難い動物だと考えるにも 本書は大きなきっかけ足りうると思う。しかし 我々が 現代において 本当に考えなくてはならないのは 同じような「原爆」が 形を変えて 我々の周りに必ずあるであろうという点である。そうして 我々の対応も 当時と大差はないのかもしれない。
2008年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お涙頂戴でもなく、昭和天皇の聖断万歳でも無く、アメリカやソ連を悪者にするのでもない、
客観的かつ合理的な終戦経緯の説明だと思える。まさにこのような書籍を待ってました。
私はボードゲーマーで、軍事面の知識はそれなりにあり、連合国の世界戦略の上での対日戦略の従属性、米側の日本軍の抵抗力に対する誤解について実感として(笑)知ってますが、その知識からの推測と、この本の著述が整合していて驚きました。
また,日本の降伏は,敵味方で分裂した思惑が入り乱れる中,日本国の講和派とアメリカのソフトピース派が阿吽の呼吸で手を結び,奇跡的なタイミングで本土決戦と言う大量死を回避したものと言えます。特に,敵国国民の大量死を回避するために尽力したスチムソンとグルーは,人類史上もっとも崇高な行為をしたのだと思います。(もちろん戦後のアメリカの国益を見据えての行動ですが)
惜しむらくは,日本帝国が,7月26日のポツダム宣言発表後,8月6日の原爆投下までの黄金の数日間に「受諾に向けて検討中」と発表できなかったことですが…まあ…ソ連参戦が無ければ天皇も抗戦派も折れなかったでしょうから,仕方ないですかね…。
ドイツがあと2週間早く降伏して,ソ連があと2週間早く満州になだれ込んでいれば良かったんですが。(同盟国にさっさと負けろというのも変な話ですけど)
もっとも,ドイツは大戦末期のヒトラーの無茶な作戦介入なしに防戦に徹していればあと2カ月くらい粘れたかもしれませんので,現実の展開は日本にとって幸運だった方でしょうね…。
ただ,沖縄は…沖縄陥落で海軍の抗戦派が諦めることが必要でしたし,米国のソフトピース派に説得力を持たせるためにも硫黄島と沖縄での人的犠牲が必要でしたので,沖縄戦の悲劇は不可避だったように思われます。沖縄県民,第32軍,特攻その他の犠牲には,その恩恵を受けて本土決戦を免れた日本人の生き残りとしては,頭を垂れるしかありません。
真面目な感想は以上として…
この本を題材にして、日本の抗戦派、日本の講和派、アメリカのハードピース派、ソフトピース派、ソ連の5人で、日本をいつどのように降伏させるかを争うカードゲームとか誰か作りませんかね?
実際、こういった、多数当事者による制限情報下の合理的戦略追求という込み入った状況を説明するには、1次元の文脈切替えでつらつら記述する書籍より、2次元の図表に時間軸を加えて3次元で表現するゲーミングの方が優れてると思うのですが。百聞は一見にしかず、というような感じで。
■各陣営の目的
日本抗戦派:国体護持、軍隊保持、戦犯訴追回避などの条件付き講和を目指す。本土決戦を辞さない。
日本講和派:本土決戦さえ避けられれば、無条件降伏も可。昭和天皇の訴追は不可。
米国HP派:無条件降伏の貫徹あるのみ。人的損害を避けるためソ連参戦を要請。
米国SP派:人的損害とソ連進出の回避。条件付講和も可。
ソ連:日本降伏を遅らせ、参戦を高く売って、満州、朝鮮、千島、樺太、北海道を占領する。
■イベントカード例
ドイツ降伏(ソ連参戦可能になる)、鉄のカーテン(SP派強化、ソ連参戦不要)、大和特攻(抗戦派弱体化)、日本軍善戦(抗戦派&SP派強化、ソ連参戦必要)、日本軍惨敗(講和派&HP派強化)、原爆開発成功(HP派強化、ソ連参戦不要)、原爆投下(講和派強化、講和チェック)、ポツダム宣言(条件提示、講和チェック)、ソ連参戦(ソ連VP獲得、抗戦派弱体化、講和チェック)、聖断(御前会議で自分に有利な1票追加)
■2017/5/28追記 この書籍のテーマを題材にしたボードゲームが出てます。
GMT Churchill Churchill どれもプレミア価格であれなんですが。
米英ソ三大国首脳が,米国が全面参戦した以上は日独の敗北は決まったとして,
自国の戦力を各戦線に配分して,日独をいつどのように降伏させるかを調整しながら,
10回の国際会議で自国の政治的目標を追求するゲームです。
客観的かつ合理的な終戦経緯の説明だと思える。まさにこのような書籍を待ってました。
私はボードゲーマーで、軍事面の知識はそれなりにあり、連合国の世界戦略の上での対日戦略の従属性、米側の日本軍の抵抗力に対する誤解について実感として(笑)知ってますが、その知識からの推測と、この本の著述が整合していて驚きました。
また,日本の降伏は,敵味方で分裂した思惑が入り乱れる中,日本国の講和派とアメリカのソフトピース派が阿吽の呼吸で手を結び,奇跡的なタイミングで本土決戦と言う大量死を回避したものと言えます。特に,敵国国民の大量死を回避するために尽力したスチムソンとグルーは,人類史上もっとも崇高な行為をしたのだと思います。(もちろん戦後のアメリカの国益を見据えての行動ですが)
惜しむらくは,日本帝国が,7月26日のポツダム宣言発表後,8月6日の原爆投下までの黄金の数日間に「受諾に向けて検討中」と発表できなかったことですが…まあ…ソ連参戦が無ければ天皇も抗戦派も折れなかったでしょうから,仕方ないですかね…。
ドイツがあと2週間早く降伏して,ソ連があと2週間早く満州になだれ込んでいれば良かったんですが。(同盟国にさっさと負けろというのも変な話ですけど)
もっとも,ドイツは大戦末期のヒトラーの無茶な作戦介入なしに防戦に徹していればあと2カ月くらい粘れたかもしれませんので,現実の展開は日本にとって幸運だった方でしょうね…。
ただ,沖縄は…沖縄陥落で海軍の抗戦派が諦めることが必要でしたし,米国のソフトピース派に説得力を持たせるためにも硫黄島と沖縄での人的犠牲が必要でしたので,沖縄戦の悲劇は不可避だったように思われます。沖縄県民,第32軍,特攻その他の犠牲には,その恩恵を受けて本土決戦を免れた日本人の生き残りとしては,頭を垂れるしかありません。
真面目な感想は以上として…
この本を題材にして、日本の抗戦派、日本の講和派、アメリカのハードピース派、ソフトピース派、ソ連の5人で、日本をいつどのように降伏させるかを争うカードゲームとか誰か作りませんかね?
実際、こういった、多数当事者による制限情報下の合理的戦略追求という込み入った状況を説明するには、1次元の文脈切替えでつらつら記述する書籍より、2次元の図表に時間軸を加えて3次元で表現するゲーミングの方が優れてると思うのですが。百聞は一見にしかず、というような感じで。
■各陣営の目的
日本抗戦派:国体護持、軍隊保持、戦犯訴追回避などの条件付き講和を目指す。本土決戦を辞さない。
日本講和派:本土決戦さえ避けられれば、無条件降伏も可。昭和天皇の訴追は不可。
米国HP派:無条件降伏の貫徹あるのみ。人的損害を避けるためソ連参戦を要請。
米国SP派:人的損害とソ連進出の回避。条件付講和も可。
ソ連:日本降伏を遅らせ、参戦を高く売って、満州、朝鮮、千島、樺太、北海道を占領する。
■イベントカード例
ドイツ降伏(ソ連参戦可能になる)、鉄のカーテン(SP派強化、ソ連参戦不要)、大和特攻(抗戦派弱体化)、日本軍善戦(抗戦派&SP派強化、ソ連参戦必要)、日本軍惨敗(講和派&HP派強化)、原爆開発成功(HP派強化、ソ連参戦不要)、原爆投下(講和派強化、講和チェック)、ポツダム宣言(条件提示、講和チェック)、ソ連参戦(ソ連VP獲得、抗戦派弱体化、講和チェック)、聖断(御前会議で自分に有利な1票追加)
■2017/5/28追記 この書籍のテーマを題材にしたボードゲームが出てます。
GMT Churchill Churchill どれもプレミア価格であれなんですが。
米英ソ三大国首脳が,米国が全面参戦した以上は日独の敗北は決まったとして,
自国の戦力を各戦線に配分して,日独をいつどのように降伏させるかを調整しながら,
10回の国際会議で自国の政治的目標を追求するゲームです。
2014年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1945年2月、駐スウェーデン陸軍武官父・小野寺信が日本に送信した「ヤルタ密約電報」の行方に関係し、終戦後70年を迎えようという今、
その真相が、岡部 伸著の「消えたヤルタ密約緊急電」で解き明かされつつある。
最近ウクライナ問題が頭をもたげ、「北方領土問題」、「平和条約」も未締結のまま、ロシアと日本の関係はまた難しい局面を迎えようとしている。歴史は所詮、繰り返されるのだろうか。
日本が終戦を迎えた後、47年から再びソ連に支配され、矛盾にみちた共産主義体制のチェコスロバキアに4年間住んだ経験を私は忘れることが出来ない。
その真相が、岡部 伸著の「消えたヤルタ密約緊急電」で解き明かされつつある。
最近ウクライナ問題が頭をもたげ、「北方領土問題」、「平和条約」も未締結のまま、ロシアと日本の関係はまた難しい局面を迎えようとしている。歴史は所詮、繰り返されるのだろうか。
日本が終戦を迎えた後、47年から再びソ連に支配され、矛盾にみちた共産主義体制のチェコスロバキアに4年間住んだ経験を私は忘れることが出来ない。
2008年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書が非常に優れた研究であるということは改めて言うまでもない。
ここでは、原爆投下決定研究における重要争点の一つについて指摘させていただく
それは、なぜトルーマンは無条件降伏要求に固執し続けたのか、という点である。
従来の研究においては、大きく分けて以下の二通りの解釈がある。
[1]無条件降伏を要求し続ける限り日本が降伏しないことをトルーマンは理解していた。その上で
それを緩和しなかったのは、原子爆弾を投下するまで日本を降伏させないためであった。
[2]アメリカ国内の世論の多くが無条件降伏政策を支持しており、それを覆すことによるバックラッシュを恐れた。
長谷川は、この両者の解釈を全否定するわけではないが、独自の立場を打ち出している。
それは、トルーマンがパールハーバーなどへの報復措置として、「個人的信条として」無条件
降伏を追求したかったから、というものである。
この考えは、[1]の解釈において重要な人物として描かれるバーンズ国務長官の影響から、
ある程度トルーマンが自律していたということを意味する。また、[2]の点についても、
あくまで世論の問題は自らの政策の正当化のために利用したに過ぎないと論じるのである。
この点は長谷川の議論においては中核をなす論点である。なぜなら、トルーマンが、無条件降伏に
固執していたと見なすことによって、トルーマンの戦争目的が変わるからである。
すなわち、トルーマンは、「ソ連が参戦するよりも早く、無条件降伏を受け入れさせる」こと
を至上目的と考えていたのである。そして、それを達成するかに見えた手段が原子爆弾だったのだ。
原爆投下目的に対するこうした解釈は、少なくとも、ソ連威嚇が至上目的であったと考える
修正主義史家の主張よりは説得力がある。とはいえ、トルーマンがパールハーバーの復讐に
そこまでコミットしていたのかどうかは、さらに精査される必要があろう。
ここでは、原爆投下決定研究における重要争点の一つについて指摘させていただく
それは、なぜトルーマンは無条件降伏要求に固執し続けたのか、という点である。
従来の研究においては、大きく分けて以下の二通りの解釈がある。
[1]無条件降伏を要求し続ける限り日本が降伏しないことをトルーマンは理解していた。その上で
それを緩和しなかったのは、原子爆弾を投下するまで日本を降伏させないためであった。
[2]アメリカ国内の世論の多くが無条件降伏政策を支持しており、それを覆すことによるバックラッシュを恐れた。
長谷川は、この両者の解釈を全否定するわけではないが、独自の立場を打ち出している。
それは、トルーマンがパールハーバーなどへの報復措置として、「個人的信条として」無条件
降伏を追求したかったから、というものである。
この考えは、[1]の解釈において重要な人物として描かれるバーンズ国務長官の影響から、
ある程度トルーマンが自律していたということを意味する。また、[2]の点についても、
あくまで世論の問題は自らの政策の正当化のために利用したに過ぎないと論じるのである。
この点は長谷川の議論においては中核をなす論点である。なぜなら、トルーマンが、無条件降伏に
固執していたと見なすことによって、トルーマンの戦争目的が変わるからである。
すなわち、トルーマンは、「ソ連が参戦するよりも早く、無条件降伏を受け入れさせる」こと
を至上目的と考えていたのである。そして、それを達成するかに見えた手段が原子爆弾だったのだ。
原爆投下目的に対するこうした解釈は、少なくとも、ソ連威嚇が至上目的であったと考える
修正主義史家の主張よりは説得力がある。とはいえ、トルーマンがパールハーバーの復讐に
そこまでコミットしていたのかどうかは、さらに精査される必要があろう。
2023年3月13日に日本でレビュー済み
原爆投下の正当性を単体で見てもしょうがないだろう。それがソ連参戦を促し、その結果日本の降伏を促した連鎖反応を見る必要がある。筆者はソ連参戦をスターリン体制の残虐性とするが単純化しすぎだろう。
2010年5月7日に日本でレビュー済み
太平洋戦争が終わった後、アメリカのトルーマンとソ連のスターリンの間では、敗戦後の日本の領土をめぐって壮絶な駆け引きが行われた。ソ連側は北海道の分割を主張したが、それを避けたいアメリカ側は、妥協案として北方四島をソ連に与える決定をしたのである。
アメリカ政府では、ポツダム宣言通告の前日に広島と九州北部(結果的には長崎)への核爆弾投下が決定されていた。この核兵器使用は、日本がポツダム宣言を黙殺したことに対する報復ではなく、ソ連が対日参戦する前に日本を降服させる目的があった
アメリカ政府では、ポツダム宣言通告の前日に広島と九州北部(結果的には長崎)への核爆弾投下が決定されていた。この核兵器使用は、日本がポツダム宣言を黙殺したことに対する報復ではなく、ソ連が対日参戦する前に日本を降服させる目的があった
2018年1月8日に日本でレビュー済み
対日戦をめぐる、アメリカとソ連の「攻防」を描く書。
何としてでも対日戦へ参戦したいソ連。
ソ連参戦派と参戦反対派に分かれるアメリカ。
そして、何とか有利な条件で終戦へと持ち込みたい日本。
これら三国の内幕を、膨大な資料から解き明かしてゆく。
結末はどうなったか、分かっている。
広島・長崎への原爆投下とソ連軍満洲侵攻を経て、やっと戦争は終わる。
が、それまでに日本側が何を考え、何をしたか?
それは最も取ってはいけない策、最も愚策である「ソ連頼み」だった。
しかしそれは現在から見ての話であり、日本の軍部と政治家は本気でソ連仲介による終戦を画策していた。
そして、その全ては「ソ連参戦」で雲散霧消する。
日本軍部と政治家への「怒りと絶望」が、記述に溢れている。
何とか、ならなかったのだろうか?
否、何ともならなかったのだ。
600ページの大著であるが、物語はどんどん進む。
読みだしたら、止まらない。
何としてでも対日戦へ参戦したいソ連。
ソ連参戦派と参戦反対派に分かれるアメリカ。
そして、何とか有利な条件で終戦へと持ち込みたい日本。
これら三国の内幕を、膨大な資料から解き明かしてゆく。
結末はどうなったか、分かっている。
広島・長崎への原爆投下とソ連軍満洲侵攻を経て、やっと戦争は終わる。
が、それまでに日本側が何を考え、何をしたか?
それは最も取ってはいけない策、最も愚策である「ソ連頼み」だった。
しかしそれは現在から見ての話であり、日本の軍部と政治家は本気でソ連仲介による終戦を画策していた。
そして、その全ては「ソ連参戦」で雲散霧消する。
日本軍部と政治家への「怒りと絶望」が、記述に溢れている。
何とか、ならなかったのだろうか?
否、何ともならなかったのだ。
600ページの大著であるが、物語はどんどん進む。
読みだしたら、止まらない。