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昨日の戦地から: 米軍日本語将校が見た終戦直後のアジア 単行本 – 2006/7/1
- 本の長さ474ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/7/1
- ISBN-104120037444
- ISBN-13978-4120037443
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/7/1)
- 発売日 : 2006/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 474ページ
- ISBN-10 : 4120037444
- ISBN-13 : 978-4120037443
- Amazon 売れ筋ランキング: - 742,759位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若かりしドナルド・キーン博士とその同僚らが、終戦直後から、以前の価値観を抱いたままであった日本の社会に飛び込んで、彼らの関心の赴くまま、様々な人々と接触し、注意深く感じ取っていく様は、当時の日本の価値観は、いかなるものなのか、日本社会のCrossSection(破断面、それも新鮮な)に挑むProber(鉱石ラジオの検波短針)を想起させます。
手紙として記され、それが頭の中に積みあがっていくに従い、徐々に、当時の日本社会の輪郭が浮かび上がってきたところで、キーン先生は、これを狙っていらっしゃったのか、と気づくことでした。
*鉱石ラジオ:検波器の方鉛鉱などの鉱石の綺麗な断面を作って、その上で針をちょこちょこ動かすと、あら不思議、イヤホンでもラジオ放送が聞こえる、あのラジオ(電源など、なし。でも聞こえるんです。それも結構クリアに)です。
構造は至極簡単なのですが、鉱石検波の原理は、未だ、よくわかっていないようです。
手紙として記され、それが頭の中に積みあがっていくに従い、徐々に、当時の日本社会の輪郭が浮かび上がってきたところで、キーン先生は、これを狙っていらっしゃったのか、と気づくことでした。
*鉱石ラジオ:検波器の方鉛鉱などの鉱石の綺麗な断面を作って、その上で針をちょこちょこ動かすと、あら不思議、イヤホンでもラジオ放送が聞こえる、あのラジオ(電源など、なし。でも聞こえるんです。それも結構クリアに)です。
構造は至極簡単なのですが、鉱石検波の原理は、未だ、よくわかっていないようです。
2019年5月11日に日本でレビュー済み
生き仏のようなDキーンさんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。キーンさんの著書を読みたくなって図書館で最初に遭遇したのが本書。じつはキーンさんの書いた部分は一部ですが、それでもこの本と出合えた本の神様に感謝いたします。じつに良い本でした。本書は米国の日本語情報将校ら9名の往復書簡集であり、終戦直後に日本とその占領地である中国や朝鮮半島に派遣された彼らが情報交換の記録であります。終戦直後に米国人である彼らが日本と東洋をどうみていたか日本人や東洋の人々が何を語っていたか適格に描かれています。
2006年9月10日に日本でレビュー済み
つい最近、たまたまなんだけど猿谷要氏の「アメリカよ、美しく年をとれ」って本を読んで。これが本著と呼応する部分があるんだよね。猿谷氏はアメリカ史の権威で親米家。ドナルド・キーン氏とは歳もほぼ同じ八十代。“一生をかけてアメリカと付き合ってきたのに、最近のアメリカはちょっとおかしい”って内容。ともに、その国に惹かれ人生の大半をその国との付き合いに費やしてきた親米家と親日家が、この時期に、原点をあらためて振り返るような著作を出版することの意味。やっぱ、アメリカが、日本が、両国関係が“こうなって来ちゃった”ことに対して、その出発点、道のりを冷静に、客観的に辿ってみるべき時期なんだろう。
さらに、本著の意味は、記されている文章が“当時のリアル”だってことだ。今の言葉で当時を振り返ると、どうしても、“後付け”や“抜け落ち”が出てくる(意図的かそうでないかはまた別の問題として)。この、“米軍日本語将校”という、占領軍の側にいながら日本へのある種の親しみをもったアメリカの若者達が記録した、当時の日本および日本人の姿ってのは、その“客観性”に置いても貴重な資料だと思う。1945-1946っていう終戦直後の記録、しかもジャーナリスティックな記録って、日本にもそう多くは残ってないしね。しかも、ドナルド・キーン氏をはじめとして彼らの多くは、のちに両国の文化、経済の理解、交流に欠かせない重要人物になっていったわけで、さすがにその日本、日本人を見つめるまなざし、切り口は鋭くてうなってしまう。親日的な視点を持ちながらも、戦時中の日本人の蛮行、罪状などについてもしっかり書き留めている。アメリカ軍部やアメリカのジャーナリストについての批判もナチュラルに綴られていて、そこらへんが当時のアメリカの度量というか余裕、デモクラシーぶりを逆に感じさせ、こりゃ土台勝ち目ないじゃんってこともあらためて思った。
さらに、本著の意味は、記されている文章が“当時のリアル”だってことだ。今の言葉で当時を振り返ると、どうしても、“後付け”や“抜け落ち”が出てくる(意図的かそうでないかはまた別の問題として)。この、“米軍日本語将校”という、占領軍の側にいながら日本へのある種の親しみをもったアメリカの若者達が記録した、当時の日本および日本人の姿ってのは、その“客観性”に置いても貴重な資料だと思う。1945-1946っていう終戦直後の記録、しかもジャーナリスティックな記録って、日本にもそう多くは残ってないしね。しかも、ドナルド・キーン氏をはじめとして彼らの多くは、のちに両国の文化、経済の理解、交流に欠かせない重要人物になっていったわけで、さすがにその日本、日本人を見つめるまなざし、切り口は鋭くてうなってしまう。親日的な視点を持ちながらも、戦時中の日本人の蛮行、罪状などについてもしっかり書き留めている。アメリカ軍部やアメリカのジャーナリストについての批判もナチュラルに綴られていて、そこらへんが当時のアメリカの度量というか余裕、デモクラシーぶりを逆に感じさせ、こりゃ土台勝ち目ないじゃんってこともあらためて思った。