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夜をゆく飛行機 単行本 – 2006/7/1

2.9 5つ星のうち2.9 11個の評価

どうしようもなく、家族は家族−−うとましいけれど憎めない、古ぼけてるから懐かしい。変わらないようで変わりゆく、谷島酒店一家六人のアルバム。直木賞受賞後初の長篇。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2006/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 289ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4120037525
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4120037528
  • カスタマーレビュー:
    2.9 5つ星のうち2.9 11個の評価

著者について

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角田 光代
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1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。

90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。

カスタマーレビュー

星5つ中2.9つ
5つのうち2.9つ
11グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年4月12日に日本でレビュー済み
谷島酒店の家族構成はお父さん、お母さん、4人の娘の6人。

叔母の死、2女の作家デビューなど家族に変化が訪れる様子を

その変化の波にうまく乗れずにいる4女の視点で描かれる家族小説です。

心の中で生まれることがなく死んでしまった弟・ぴょん吉と対話することを支えとし、

それを自分の大切な秘密として抱えている4女の里々子。

彼女の空虚感・喪失感が作品にものすごいグレーな空気を漂わせている。

悪いとされることが良い出来事を運んでくることもあれば、

良いと思ったことが不幸への入り口だったりもする。

そして自分の持っているものを数えた方がずっと沢山あって幸せなのに、

なぜか人は持っていない物ばかりを数えてしまう。

たとえ周りから見て、失敗だと思われるようなことでも

進んでみる・変化をしてみるという姿はいいもんで、

里々子にもはやくそれのわかる大人になってほしい。

もう少し前を見てごらんと、声をかけてあげたくなるような作品でした。
2021年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江國香織の『流しのしたの骨』をバリバリに意識している小説。あちらが山の手の上品な家族であることに対し、こちらは下町の下世話で性格の悪い人たちで構成された家族の話。

昔の角田作品にありがちな、下品な人たちがただだらだらと暮らしているさまを描写した小説。
面白くなかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ごくありふれた家の日常を描いた淡々とした物語、派手な展開はないものの
姉妹の個性を感じ、にぎやかな長編として興味深く読める内容である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月8日に日本でレビュー済み
破天荒な事件も起きることなく過ぎ行く日常。

プロローグも本編もエピローグもない、日常を綴った作品。

ただそれだけなのに、始まりと終わりでは価値観が大きく異なっている。

正直だらだらと長い印象はあるが、読みおわった後は心が落ち着いた。
2014年11月17日に日本でレビュー済み
谷島酒店を営む、夫婦と4人娘の家族を中心に描かれるドタバタ物語。

どこにでも存在する、うんざりするほどの親密さや他人行儀なしらじらさが入り交じる家族との微妙な距離感の中で、その家族だけがわかりうる家族の紐帯を見事に描いている。

文中の「・・私たちのすることは全部、はじめたときから終わっている。・・」という言葉が、作者が考える家族だろうか。
家族の構成メンバーは、時にこの世から去り、時に家から出て、時に、恋人ができ、常に家族が同じ状況ではない。家族は構成されたときから、もう終息にむかっている。その危うく、しかし、かけがえのない存在が家族と言わんばかり。

自分が幼いころの家族ってどうだっただろうか?うたかたのように消えてしまったかつてのノスタルジックな家族にはもう戻れないとわかっていても、大人になって、いろんな事が起きて、いつでも受容してくれる帰ることのできる場所があればいいと考える人もいるだろう。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年9月5日に日本でレビュー済み
商店街で酒屋を営む谷島酒店。

その四女里々子が主人公になり、家族の転換期を描く。

空想の世界で生きることを許されていた女の子が、

現実の世界で生きる術を学ぶかのように、家族が大きく変化してゆく。

自分の足で立って歩かなければならない変化に、自己嫌悪が里々子を揺さ振る。

コントロールが効かない恋愛も、不合格だった受験も、

里々子に何かを伝えるけど、この1年は足元を見るだけで精一杯だ。

角田さんがめずらしく、思いっきりキレの悪い本を描き出した。

出来れば、もっと顔をあげでごらんって、里々子に伝えてあげてもらいたかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月23日に日本でレビュー済み
小さいころ永遠にも思われた自分の家族というものが、少しずつ

変わっていく様子を描いている。

この本を読んだときなんとなく江国香織さんの「流しのしたの骨」を

思い出した。人物設定が似ている気がする。

あちらは、東京のどちらかというと瀟洒な家が舞台でこちらは下町といった感じでしょうか。

姉妹の役割とか家族の役割みたいなものが時間と共に変化していく感じに

リアル感を感じました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年9月10日に日本でレビュー済み
 二番目の姉が小説家になり、おばが亡くなり、長姉が男と失踪し、祖母が亡くなり、稼業の酒屋は改装する。だが、激変する周囲に乗れず、視点人物の里里子が、いつまでもモラトリアムで取り残されていく。里里子のもたつきが、じれったいまでにじっくり書かれていた。三人の姉達はドラマチックに自分の生き方を(いい悪いは別にして)確立していく。

 何事もなかったことにして今までと同じことをしたがる父母のDNAを、里里子が一番受け継いでいるようだ。今はまだ助走期間で、これから離陸できるのだろうか。

 大変なことがいろいろあるが、里里子にはうまく受け止められない。こういう凡庸な人物は、角田作品のキャラクターとしては新境地ではないだろうか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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