カエサルに関する話はもともとがドラマティックなので、面白くなくなりようがないのであるが、
他のレビューにもあるように、私も最後まで翻訳のむりに砕けた感じがなじめなかった。
原文を読んだわけではないが、こんなに格調低くは無いと思う。
塩野七生にはない視角もあり、興味深いだけに残念。
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ルビコン: 共和政ローマ崩壊への物語 (INSIDE HISTORIES) 単行本 – 2006/9/1
共和政ローマ末期の血塗られた歴史が、独創的な切り口と熱い筆致と鋭い歴史眼とでスリリングに甦る。ヘッセル・ティルトマン賞受賞の壮大な歴史スペクタクル。《中公インサイド・ヒストリーズ》
- 本の長さ497ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104120037649
- ISBN-13978-4120037641
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 497ページ
- ISBN-10 : 4120037649
- ISBN-13 : 978-4120037641
- Amazon 売れ筋ランキング: - 355,551位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 128位古代ローマ史
- - 911位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月8日に日本でレビュー済み
なんか軽い会話調の語り口が不評だが。
歴史モノだと、やたら重厚で堅苦しい文章が圧倒的に多いのも事実。
正直そちらに辟易してる者にとっては、
むしろ望ましいんだけど 笑
そういう堅い本は世に腐るほどあるわけで、違ったアプローチの本があっていい。
それだけの話じゃないですかね。
共和政ローマについてはモムゼンとかあるけど、現代人にあの記述読めつったって・・・
少なくとも完訳版を読み通せる人がどれだけいますかね、例えば塩野七生と比べて(要約版ならまだしも)。
そう考えれば、これはこれで裾野を広げるための良書だったと思います。
歴史モノだと、やたら重厚で堅苦しい文章が圧倒的に多いのも事実。
正直そちらに辟易してる者にとっては、
むしろ望ましいんだけど 笑
そういう堅い本は世に腐るほどあるわけで、違ったアプローチの本があっていい。
それだけの話じゃないですかね。
共和政ローマについてはモムゼンとかあるけど、現代人にあの記述読めつったって・・・
少なくとも完訳版を読み通せる人がどれだけいますかね、例えば塩野七生と比べて(要約版ならまだしも)。
そう考えれば、これはこれで裾野を広げるための良書だったと思います。
2008年8月7日に日本でレビュー済み
当然のことながら、読み手によって変化するのではない
だろうか。まず、他のレビューにもあるように、とって
つけたような話し言葉を使った訳は、私も最後まで
なじめなかった。そしてもっとも重要なことは、ローマ共和政末期
に現れる政治家たちを、徹底して否定的に扱う、この本の視点である。
塩野のカエサルは、美化しすぎなきらいはあるが、ネガティブ一辺倒の
扱いよりは、よほど読んでいてすっきりする。
この本からは、有名人のバッシング記事を主力にした週刊誌を読んで
いるような感じを受けた。私もそうした雑誌は嫌いではないが、500ページに
渡ってそれが延々と続くのだから、最後には辟易してしまった。こうした
やり方は確かに新しいのかもしれないが。
ケンブリッジを主席で卒業した秀才の力作で、イギリスでも有名な賞を
受けた作品のようだが、私には性に合わなかった。週刊誌的な視点からの
歴史ノンフィクションという意味では、ツヴァイクの作品の方が
よほど面白い思う。(もちろん私にとって)
だろうか。まず、他のレビューにもあるように、とって
つけたような話し言葉を使った訳は、私も最後まで
なじめなかった。そしてもっとも重要なことは、ローマ共和政末期
に現れる政治家たちを、徹底して否定的に扱う、この本の視点である。
塩野のカエサルは、美化しすぎなきらいはあるが、ネガティブ一辺倒の
扱いよりは、よほど読んでいてすっきりする。
この本からは、有名人のバッシング記事を主力にした週刊誌を読んで
いるような感じを受けた。私もそうした雑誌は嫌いではないが、500ページに
渡ってそれが延々と続くのだから、最後には辟易してしまった。こうした
やり方は確かに新しいのかもしれないが。
ケンブリッジを主席で卒業した秀才の力作で、イギリスでも有名な賞を
受けた作品のようだが、私には性に合わなかった。週刊誌的な視点からの
歴史ノンフィクションという意味では、ツヴァイクの作品の方が
よほど面白い思う。(もちろん私にとって)
2006年10月5日に日本でレビュー済み
すごい,すごい,すごい!
こんなにドキドキしながらページを捲った歴史物は初めてです.
わかりやすい!しかも格調高さは損なわれていない!!
欧米で大ベストセラーだったというだけあるなぁ.
美しい朱の表紙を纏った装幀も申し分ナシで素敵です.
歴史嫌いを克服しようとこれまで数々の良書(とよばれるもの)にチャレンジしてきましたが,どれもこれも挫折.
大人気の塩野七生さんの本でさえNGだった私ですが,この本には参りました.
ぐいぐい心を引っ張る展開に,心は時空を飛び越え,あっという間にローマの物語の中へ.いやー,面白かった.
シリーズものらしいので,次の作品にも期待したいです.
こんなにドキドキしながらページを捲った歴史物は初めてです.
わかりやすい!しかも格調高さは損なわれていない!!
欧米で大ベストセラーだったというだけあるなぁ.
美しい朱の表紙を纏った装幀も申し分ナシで素敵です.
歴史嫌いを克服しようとこれまで数々の良書(とよばれるもの)にチャレンジしてきましたが,どれもこれも挫折.
大人気の塩野七生さんの本でさえNGだった私ですが,この本には参りました.
ぐいぐい心を引っ張る展開に,心は時空を飛び越え,あっという間にローマの物語の中へ.いやー,面白かった.
シリーズものらしいので,次の作品にも期待したいです.
2007年9月11日に日本でレビュー済み
歴史ものは好きなので、大抵の本は読んでいます。手放しでベタ褒めなレビューばかりが見受けられますが、私はちょっと翻訳に不満が…。口語体、文語体がごちゃごちゃ混じり、逆にとても読み辛かったです。別に堅苦しい文章がいいわけでは決してありませんが、文体を統一しないと中途半端なものになってしまいます。おそらく原文に比べ、格調高さは数段落ちてしまっていると思います。わかりやすい文章にしたかったのかもしれませんがこれは…。それに文語体にしても、わかりやすく面白く読み進めていける作品は他にたくさんあります。この本を読んだ他の人にも聞いてみましたが、似たような意見でした。
なぜこんな内容なのか気になったので、試しに翻訳者の翻訳した他の著作を見てみて納得しました。がんばって原文を読みたいと思います。
なぜこんな内容なのか気になったので、試しに翻訳者の翻訳した他の著作を見てみて納得しました。がんばって原文を読みたいと思います。
2006年10月10日に日本でレビュー済み
さすがは由緒正しきHessel-Tiltman賞を受賞した本である。
歴史的史実を見事なまでに軽やかに、斬新な独自の切り口で綴っている。
堅苦しさは微塵もない。
在るのは、絶妙なストーリー展開だけ。
読み終わるまでの間、心が釘付けになる。
生き生きと描かれるリアルな人物像に若き語り手トム・ホランドの力量を感じた。
また、小林朋則のダイナミックな翻訳も秀逸。
カエサルの象徴である深紅のマントを表紙にあしらった編集者にも拍手。
ひさしぶりによい本に出会えた!
歴史的史実を見事なまでに軽やかに、斬新な独自の切り口で綴っている。
堅苦しさは微塵もない。
在るのは、絶妙なストーリー展開だけ。
読み終わるまでの間、心が釘付けになる。
生き生きと描かれるリアルな人物像に若き語り手トム・ホランドの力量を感じた。
また、小林朋則のダイナミックな翻訳も秀逸。
カエサルの象徴である深紅のマントを表紙にあしらった編集者にも拍手。
ひさしぶりによい本に出会えた!