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ピアニストは指先で考える 単行本 – 2007/5/1
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- 本の長さ329ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2007/5/1
- ISBN-104120038319
- ISBN-13978-4120038310
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2007/5/1)
- 発売日 : 2007/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 329ページ
- ISBN-10 : 4120038319
- ISBN-13 : 978-4120038310
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- - 154位演奏家・指揮者・楽器の本
- - 25,100位楽譜・スコア・音楽書 (本)
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著者について
ピアニスト・文筆家。
安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。
1980年の東京デビューは毎日新聞紙上で大木正興氏に絶賛される。83年、東京芸術大学大学院博士課程に再入学。89年、論文『ドビュッシーと世紀末の美学』により、フランス音楽の分野で初の学術博士号。90年、武満徹・矢代秋雄・八村義夫作品を集めた『残酷なやさしさ』により、平成2年度文化庁芸術祭賞。
演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めており、1989~2000年まで《ドビュッシー・シリーズ》開催。これまでリリースした8枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』(白水Uブックス)で第9回吉田秀和賞、祖父の評伝『青柳瑞穂の生涯』(平凡社ライブラリー)で第49回日本エッセイストクラブ賞を受賞。
2001 年には、『水の音楽』の書籍(みすず書房)とCD(キング・レコード)を同時刊行、話題を呼んだ。2003年リリースの『浮遊するワルツ』(ナミ・レコード)も、各紙誌で「創造の手応え」「行間にこめられた情念」を絶賛される。
2005 年『ピアニストが見たピアニスト』(白水社、中公文庫)、2007年『ピアニストは指先で考える』( 中央公論新社) 、2008年『ボクたちクラシックつながり』(文春新書)を刊行。
2008 年にはドビュッシー没後90周年を記念して、全4 回のコンサート《ドビュッシー・シリーズふたたび》を開催、好評を博した。カメラータよりリリースされた7枚目のCD『ドビュッシーの時間/版画・練習曲集』は2008年度日本レコートアカデミー賞にノミネートされる。日本初の知的障害者施設・滝乃川学園で発見された最古級のアップライト・ピアノを演奏するとともに、朗読を通じて旧所有者石井筆子の業績を紹介したCDアルバム『天使のピアノ』も大きな感動を呼んだ。
2009年2月刊行の『6 本指のゴルトベルク』 (岩波書店) で第25回講談社エッセイ賞を受賞。同年4月には春秋社より『指先から感じるドビュッシー』を刊行。9 月にはエドガー・アラン・ポー生誕200 年を記念して、浜離宮朝日ホールにて『音楽になったエドガー・アラン・ポー~ドビュッシー「アッシャー家の崩壊」をめぐって~』を開催、11月には同パリ公演も果たした。
2010年3月に『無邪気と悪魔は紙一重』(文春文庫) 、9月には『我が偏愛のピアニスト』(中央公論新社)、9枚目のCDアルバム『ロマンティック・ドビュッシー』(カメラータ)刊行。同月、浜離宮朝日ホールにてコンサート『大田黒元雄と「音楽と文学の仲間たち」』を開催。
10月には初の小説『水のまなざし』(文藝春秋) 刊行。
JMLセミナー入野義朗音楽研究所にて「ドビュッシーのピアノ曲・解釈と演奏法」開講。大阪音楽大学教授、青山学院大学仏文科講師。オフィシャルホームページ:http://ondine-i.net
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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まずは、「曲げた指 のばした指」という、いわば基本奏法上の二大政党論からはじまる。そこから、「右手の中指」「左手の親指」「指の第一関節」「手首」「肘」…、「椅子」「ダブルアクション」「ペダル」から果ては「湿気とタッチ」「拍手の間(ま)」「レコーディング」などなど、徹底的にフィジカルなものがテーマになる。
だからピアノを実際に演奏する人向きと取られるかもしれないが、私のように聴く一方の音楽ファンにとっても大変面白かった。ツェルニーの「曲げた指」からショパンの「のばした指」奏法の開拓が新たなピアノ楽曲を生んだということや、意外にも若い頃のポリーニが「曲げた指」だということなど、作曲家、演奏家の系譜やスタイル、音のテクスチュアを理解するうえでも実に様々な示唆に富んでいて教えられたことが多い。著者がスポーツ好きだというのも、身体的鍛錬の大切さや教育論に結びつき、その類似やたとえ話はとてもわかりやすい。
音楽批評は、ともすれば楽曲解析や高邁な芸術論か、そうでなければ独りよがりの名演、名盤ものばかりが世にはびこるが、演奏者の現場を知らないコンサートゴアーにとって本書は貴重なニッチをついていると思う。
漠然としたエッセイではなく、ちゃんと「考える」のタイトルにふさわしい充実した内容。しかしながら分かりやすい。
残念なのは、読みごたえのある前半の密度の濃さにくらべると、後半がやや「薄い」かなぁ。
でも、全体的には、近年まれに見る良質な音楽エッセイ。