竹内洋先生の主著間の舞台裏を垣間見ることが出来るちょっとしたエッセイやメモ
となっていてファンなら楽しむことが出来る良書となっており教養問題や学問の
下流問題や左翼右翼と学生の問題、東大と京大、麻布周辺グループと地方進学グループ
など題材は多岐に渡って大変興味深いものばかりで勉強になりました。
『大学の下流化』も読んでみたいと思わせてくれる一冊で楽しみです。先生の周りにも
格差問題はひしひしと伝わっているみたいで書籍の紹介やノンエリートの矜持も話題に
されておりますが、小生のようなマル貧未満の下級国民にはチト辛い現実だと思うせよ
時代柄を感じさせてくれました。風雅を感じさせてくれるイマドキ珍しい御本です。
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学問の下流化 単行本 – 2008/10/1
竹内 洋
(著)
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2008/10/1
- ISBN-104120039838
- ISBN-13978-4120039836
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2008/10/1)
- 発売日 : 2008/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 302ページ
- ISBN-10 : 4120039838
- ISBN-13 : 978-4120039836
- Amazon 売れ筋ランキング: - 568,046位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
竹内洋が、論証能力がないのに、読書量はものすごく、しかも、全部、的確に評価し、面白おかしく書いた本。
2011年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は雑読系の社会教育学者による書評、エッセイ、評論等の様々な分野にわたる文章を一冊にまとめた力作だと思ひます。書かれた時期は平成13年から20年までのものであり、比較的新しいものを収載してゐます。その折々に感じられた感受性あふれるコメントがとても新鮮に感じられました。今まで漠然と正しいとされたものへの新しい見解の表明、もしくはさういった他者の表現活動への共感の表現は、チャレンジ精神を強くじられ、とても好ましく思はれます。また、私が文筆家・竹内洋を発見しただらう頃の文章が多数掲載されて居り、筆者のまとまった見解を再確認できたのもよかったです。
主な表現テーマは、「教養主義没落」後の大学や教養のについての考察であったり、戦前期の右翼活動への前向きな評価であったりします。また、大衆受験社会となった日本で中下層の学力ノンエリート層の劣化が顕著になってゐる事実の指摘も貴重であります。スマートな読書家としてのエッセイ類の数々は、筆者の周辺理解を促す潤ひとなってゐます。社会の木鐸たらんとする筆者の精神を感じる好著であります。
主な表現テーマは、「教養主義没落」後の大学や教養のについての考察であったり、戦前期の右翼活動への前向きな評価であったりします。また、大衆受験社会となった日本で中下層の学力ノンエリート層の劣化が顕著になってゐる事実の指摘も貴重であります。スマートな読書家としてのエッセイ類の数々は、筆者の周辺理解を促す潤ひとなってゐます。社会の木鐸たらんとする筆者の精神を感じる好著であります。
2008年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中身を確認しないで買ったのも悪かったのですが、
これは最近、各所に載せた短いエッセイに読書日記を加えたたけのもの。
タイトルとは似ても似つかぬ本です。
それだけでも裏切られたような気持ちになったのに、
書いてあることの中心は、東大とイギリスのパブリックスクールの周辺話。
著者の学者人生は、旧制高校の受験に失敗した父の仇を打つためのものだったらしい。
何か怨念と羨望が入り交じったような本で、読後感がよくありません。
著者のファン以外にはお薦めできませんね。
これは最近、各所に載せた短いエッセイに読書日記を加えたたけのもの。
タイトルとは似ても似つかぬ本です。
それだけでも裏切られたような気持ちになったのに、
書いてあることの中心は、東大とイギリスのパブリックスクールの周辺話。
著者の学者人生は、旧制高校の受験に失敗した父の仇を打つためのものだったらしい。
何か怨念と羨望が入り交じったような本で、読後感がよくありません。
著者のファン以外にはお薦めできませんね。
2008年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと注意が必要だと思いました。この本は、実際には竹内先生による膨大な書評や雑文をコンパイルしたもので、題名である「学問の下流化」についてストレートに論じているのはたった8ページにすぎません! また「オタク化」などという表現も、もはや今の論壇で「オタク」という語が使われる時の意味合いとは随分違っているように思いました。竹内洋マニアならば面白いのかもしれませんが、書名のテーマについての手堅いハードカバー本を期待するとかなり肩すかしを喰らいます。よってあまりオススメしません。
2009年2月4日に日本でレビュー済み
本書は歴史社会学者、教育社会学者で
京都大学教授を務めた竹内洋さんが、
これまでに手がけた書評やエッセイを集めたもの。
取り上げられる話題は
学問の下流化(=ポピュリズムとほぼ同義)
知識人論、大学論、イギリスにおける教育、村上ファンドまで
多岐に及び、
書評の対象となる書籍も
―やや、新書が多いように感じましたが―
フランシス・フクヤマさんの『アメリカの終わり』といったハードなものから
綾辻行人さんの『深泥丘奇談』と
知のフィールドを縦横無尽に駆け巡っておられます。
大壇上に議論をしたり、
安易な結論に飛びつくことはせず、
冷静に問題点や著者の主張を分析し、
それを、簡潔でロジカルに読者に示す様子に
自分もかくありたい―と思わずため息。
おまけに
添えられた短いコメントも、
的確かつオシャレだから、再びため息。
本書は、律儀に最初のページから読むよりも、
偶然開いたページをパラパラ読む方が、より楽しめると思います。
読む人を選ばない本ですが、
とくに、社会科学に強い関心を抱いている方には
強くおススメします☆☆
京都大学教授を務めた竹内洋さんが、
これまでに手がけた書評やエッセイを集めたもの。
取り上げられる話題は
学問の下流化(=ポピュリズムとほぼ同義)
知識人論、大学論、イギリスにおける教育、村上ファンドまで
多岐に及び、
書評の対象となる書籍も
―やや、新書が多いように感じましたが―
フランシス・フクヤマさんの『アメリカの終わり』といったハードなものから
綾辻行人さんの『深泥丘奇談』と
知のフィールドを縦横無尽に駆け巡っておられます。
大壇上に議論をしたり、
安易な結論に飛びつくことはせず、
冷静に問題点や著者の主張を分析し、
それを、簡潔でロジカルに読者に示す様子に
自分もかくありたい―と思わずため息。
おまけに
添えられた短いコメントも、
的確かつオシャレだから、再びため息。
本書は、律儀に最初のページから読むよりも、
偶然開いたページをパラパラ読む方が、より楽しめると思います。
読む人を選ばない本ですが、
とくに、社会科学に強い関心を抱いている方には
強くおススメします☆☆
2011年5月29日に日本でレビュー済み
本書は出版されて約2年半、レビュアーの評価をみると、☆1つから☆5つまで均等に並んでいるのが、興味深い。他のレビュアーの指摘もあるが、本書はほとんどが雑誌からの再録であり、「学問の下流化」というタイトルも内容を表しているものとは言い難い。
竹内氏は現在、正論に「続・革新幻想の戦後史」を連載中で、廃刊となった雑誌「諸君」掲載のときから興味深く読んでいる。氏の論考を読む大きな理由は氏が小生と同じ昭和17年(1942年)生まれであることである。大学入学が60年安保の翌年、そして卒業したのは、いわゆる全共闘による学園紛争より大分前である。学園はある意味、政治的闘争から無縁の時期であった。小生は理系であったせいもあるが、当時は思想やイデオロギーに関心がなかった。その点、社会的関心の強かった氏の論考は、今、読んで知らなかった「同時代史」として極めて興味深い。本書でも取り上げられているが、丸山真男について詳しく知ったのは氏の「丸山真男とその時代」を読んでからである。
ところで、本書へのレビュアーの評価がなぜバラつくのであろうか?
本書の冒頭で氏は『「あなたの書くものには理念が乏しい」と非難されても、むしろ薄い微笑さえうかべることができるようになった』と記す。さらに氏は「左翼体験をもたない」と記している。氏の思想的立場の不明瞭さが評価のバラつきの原因となっているのではないだろうか(余分なことながら)。
竹内氏は現在、正論に「続・革新幻想の戦後史」を連載中で、廃刊となった雑誌「諸君」掲載のときから興味深く読んでいる。氏の論考を読む大きな理由は氏が小生と同じ昭和17年(1942年)生まれであることである。大学入学が60年安保の翌年、そして卒業したのは、いわゆる全共闘による学園紛争より大分前である。学園はある意味、政治的闘争から無縁の時期であった。小生は理系であったせいもあるが、当時は思想やイデオロギーに関心がなかった。その点、社会的関心の強かった氏の論考は、今、読んで知らなかった「同時代史」として極めて興味深い。本書でも取り上げられているが、丸山真男について詳しく知ったのは氏の「丸山真男とその時代」を読んでからである。
ところで、本書へのレビュアーの評価がなぜバラつくのであろうか?
本書の冒頭で氏は『「あなたの書くものには理念が乏しい」と非難されても、むしろ薄い微笑さえうかべることができるようになった』と記す。さらに氏は「左翼体験をもたない」と記している。氏の思想的立場の不明瞭さが評価のバラつきの原因となっているのではないだろうか(余分なことながら)。
2009年1月1日に日本でレビュー済み
近年精力的に著作を続ける著者の書評集、論考集です。
学問に於ける格差は日本で一番早く苅谷氏によって指摘されていましたが
当時はまったく誰もそれを格差の土俵でとりあげず現在もあまり
とりあげられていません。本書の書評ではそれらを確認できる
書物も多くとりあげられています。
ただ教養を元にした論考も多いため読むものにも教養が求められます。
教育社会学に興味がある人におすすめです。
学問に於ける格差は日本で一番早く苅谷氏によって指摘されていましたが
当時はまったく誰もそれを格差の土俵でとりあげず現在もあまり
とりあげられていません。本書の書評ではそれらを確認できる
書物も多くとりあげられています。
ただ教養を元にした論考も多いため読むものにも教養が求められます。
教育社会学に興味がある人におすすめです。