小説に浸っているページ数が残り少なくなってくると、
毎回寂しい気持ちになる。
「ストロベリー・フィールズ」もそうだった。
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ストロベリー・フィールズ 単行本 – 2009/3/1
小池 真理子
(著)
- 本の長さ501ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2009/3/1
- ISBN-104120040194
- ISBN-13978-4120040191
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2009/3/1)
- 発売日 : 2009/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 501ページ
- ISBN-10 : 4120040194
- ISBN-13 : 978-4120040191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,446,919位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 375,741位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952(昭和27)年、東京生れ。成蹊大学文学部卒業。
1996(平成8)年に『恋』で直木賞、1998年に『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年に『虹の彼方』で柴田錬三郎賞を受賞した。代表的な長編作品に『狂王の庭』『虚無のオペラ』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『ストロベリー・フィールズ』がある一方、短編の名手としても知られ、『水無月の墓』『夜の寝覚め』『雪ひらく』『玉虫と十一の掌篇小説』といった短編集も多数発表している。また、エッセイ集に『闇夜の国から二人で舟を出す』などがある。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年6月29日に日本でレビュー済み
分厚いので、読むのに時間がかかるかと思ったら、難しいのは登場人物の人間関係だけで、文章は平易なのですぐに読んでしまいました。
登場人物の説明をするだけでどのような内容かわかるかもしれないという本でして(笑)、
50過ぎの出版社の社長
その後妻で45歳くらいの美人の女医さん
社長と病死した前妻の間に出来た、美人で世間知らずの高慢ちき娘 21-2歳
その娘の友達
その娘の友達の異母兄弟の兄。公認会計士を目指すとかいいつつバーテンのアルバイトする色男
その高慢ちきな娘の婚約者
社長の秘書。35歳くらいで仕事が出来る美女
この7人が繰り広げる、どろどろした恋愛と駆け引き…。
主人公は女医さんなのだが、その女医さんを手玉に取り、秘書も娘も落としてしまう兄の描写が圧巻で、その落とす理由も落とし方も呆れてしまうくらい…。しかし具体的なエッチなシーンはほとんどなく、さすが小池さん!!という感じ。
昼メロの原作にしてよいのでは?
このストロベリー・フィールズは、もちろんビートルズのストロベリー・フィールズ・フォーエバーの事であり、色男がバイトしているバーが60-70年代のロック?ポップス?を流しているような店で、この曲を聞きながら説明するシーンがある。私も知らなかったのだが、ストロベリー・フィールズというのは、イギリスに実際にあった孤児院の名前らしい。ジョンはその孤児院を何度も訪れたことが会ったとの事。
しかしこのストロベリー・フィールズがこの本のタイトルになった理由は?と考えると別にあまり意味はないのでは?と思ってしまいそうだが、結局人間は最後は孤独…とかいう事を表現したかったのだろうか?
登場人物の説明をするだけでどのような内容かわかるかもしれないという本でして(笑)、
50過ぎの出版社の社長
その後妻で45歳くらいの美人の女医さん
社長と病死した前妻の間に出来た、美人で世間知らずの高慢ちき娘 21-2歳
その娘の友達
その娘の友達の異母兄弟の兄。公認会計士を目指すとかいいつつバーテンのアルバイトする色男
その高慢ちきな娘の婚約者
社長の秘書。35歳くらいで仕事が出来る美女
この7人が繰り広げる、どろどろした恋愛と駆け引き…。
主人公は女医さんなのだが、その女医さんを手玉に取り、秘書も娘も落としてしまう兄の描写が圧巻で、その落とす理由も落とし方も呆れてしまうくらい…。しかし具体的なエッチなシーンはほとんどなく、さすが小池さん!!という感じ。
昼メロの原作にしてよいのでは?
このストロベリー・フィールズは、もちろんビートルズのストロベリー・フィールズ・フォーエバーの事であり、色男がバイトしているバーが60-70年代のロック?ポップス?を流しているような店で、この曲を聞きながら説明するシーンがある。私も知らなかったのだが、ストロベリー・フィールズというのは、イギリスに実際にあった孤児院の名前らしい。ジョンはその孤児院を何度も訪れたことが会ったとの事。
しかしこのストロベリー・フィールズがこの本のタイトルになった理由は?と考えると別にあまり意味はないのでは?と思ってしまいそうだが、結局人間は最後は孤独…とかいう事を表現したかったのだろうか?
2019年4月8日に日本でレビュー済み
再掲
ストロベリー・フィールズ 小池真理子 中央公論社 2009
2007年から2008年に読売新聞朝刊に掲載された長編に加筆修正。
鎌倉を舞台に1人の医師であり後妻として娘を持つ母として生きる女性の物語。
そういえば「恋」のラストシーンも鎌倉だったように記憶している。また他の作品にも鎌倉が登場する。小池さんは鎌倉を愛されているのだろうか。
小池さんの小説に登場する主人公(女性)は必ず翳がある。そしてハッピーエンドでは終わらせてくれない(二人の季節、はそうでもないが)。
今回も女医夏子の幸せは一体何なのかと。ちょっとエンディングが寂しかったな。
痴呆症の症状が出始めた夏子の母親、そして自身の子供のいない夏子、なぜか夏子が小池さんに見えてきてしまうのは私だけであろうか。
これはどうでもよいことなのだが、夏子が品川駅前の高層ホテルに宿泊するのに横須賀線でなぜ東京駅まで行かれるのだろうか?品川駅で良いのではと思う、あるいはタクシーをどうしても使うのであれば新橋駅でもよいのだけれど。。。。
ストロベリー・フィールズ 小池真理子 中央公論社 2009
2007年から2008年に読売新聞朝刊に掲載された長編に加筆修正。
鎌倉を舞台に1人の医師であり後妻として娘を持つ母として生きる女性の物語。
そういえば「恋」のラストシーンも鎌倉だったように記憶している。また他の作品にも鎌倉が登場する。小池さんは鎌倉を愛されているのだろうか。
小池さんの小説に登場する主人公(女性)は必ず翳がある。そしてハッピーエンドでは終わらせてくれない(二人の季節、はそうでもないが)。
今回も女医夏子の幸せは一体何なのかと。ちょっとエンディングが寂しかったな。
痴呆症の症状が出始めた夏子の母親、そして自身の子供のいない夏子、なぜか夏子が小池さんに見えてきてしまうのは私だけであろうか。
これはどうでもよいことなのだが、夏子が品川駅前の高層ホテルに宿泊するのに横須賀線でなぜ東京駅まで行かれるのだろうか?品川駅で良いのではと思う、あるいはタクシーをどうしても使うのであれば新橋駅でもよいのだけれど。。。。
2012年12月3日に日本でレビュー済み
標題がビートルズの曲名の一部だということを,
話が出て来て理解しました。
ロックの歌詞と曲調が随所に出てきます。
小池真理子がこの話で何が描きたかったかは分かりませんでした。
終わり方の以外さは,驚くというよりは,何でこんな中途半端なというものかもしれません。
きっと,何か表現したいことがあったに違いありません。
あるいは,話の流れに,都合が悪いことがあって止めたのか。
小池真理子の本をすべて読んだから答えが見つかるかもしれない。
世代の差を考えずに,近寄るのは危険というのは教訓として残りました。
話が出て来て理解しました。
ロックの歌詞と曲調が随所に出てきます。
小池真理子がこの話で何が描きたかったかは分かりませんでした。
終わり方の以外さは,驚くというよりは,何でこんな中途半端なというものかもしれません。
きっと,何か表現したいことがあったに違いありません。
あるいは,話の流れに,都合が悪いことがあって止めたのか。
小池真理子の本をすべて読んだから答えが見つかるかもしれない。
世代の差を考えずに,近寄るのは危険というのは教訓として残りました。
2010年1月22日に日本でレビュー済み
決して後味が悪いわけではない。
むしろある意味ハッピーエンドとも言える穏便な終わり方なのに、
無性に感じるこの寂しさは一体何なのだろうか。
夏子は旬を嫌いになったわけでもなく、憎んでいるわけでもない。
変わらずに愛しているのだが、
愛の形が変わることがどうしてこんなにせつないのだろうか。
変化した愛が偽物だとは思わないし、悪い事だとも思わない。
むしろ男女の恋愛よりも、ある意味深い愛情なのかもしれない。
ただ一つ言える事は、そういう愛情に変化した方が、
自分の気持ちがとても楽になれるということである。
そうなるしかなかった。自分の心を守る為に。
人の心が変わることの寂しさを、静かに味わえる小説である。
むしろある意味ハッピーエンドとも言える穏便な終わり方なのに、
無性に感じるこの寂しさは一体何なのだろうか。
夏子は旬を嫌いになったわけでもなく、憎んでいるわけでもない。
変わらずに愛しているのだが、
愛の形が変わることがどうしてこんなにせつないのだろうか。
変化した愛が偽物だとは思わないし、悪い事だとも思わない。
むしろ男女の恋愛よりも、ある意味深い愛情なのかもしれない。
ただ一つ言える事は、そういう愛情に変化した方が、
自分の気持ちがとても楽になれるということである。
そうなるしかなかった。自分の心を守る為に。
人の心が変わることの寂しさを、静かに味わえる小説である。
2009年6月21日に日本でレビュー済み
小池氏の作品は、ハッピーエンドと、アンハッピーエンドの2種類があります。
今回は、前者に属するもの作品になるわけですが、中途半端だと思います。
書き下ろしではなく、連載ものだったためか、まとまりのない結末だと思います。
えてして、アンハッピーエンドの場合は、滅茶苦茶な形で終わらせることで、逆転的なまとまりがありますが、ハッピーエンドで終わらせるのは難しいのかもしれません。
どうもおさまりが悪いのです。小池氏は作品を通して、人間の深層心理にある善や悪を追及しているように思うのですが、今作はどちらも描こうとして、描き切れなかったという気がします。
たとえば、葉月はどうなったのでしょうか。こういう結末にするのであれば、もう少し描くことで厚みも出てくると思うのです。
ハッピーエンドでうまくまとまっているのは、『冬の伽藍』くらいしか見当たらないのが残念です。
今回は、前者に属するもの作品になるわけですが、中途半端だと思います。
書き下ろしではなく、連載ものだったためか、まとまりのない結末だと思います。
えてして、アンハッピーエンドの場合は、滅茶苦茶な形で終わらせることで、逆転的なまとまりがありますが、ハッピーエンドで終わらせるのは難しいのかもしれません。
どうもおさまりが悪いのです。小池氏は作品を通して、人間の深層心理にある善や悪を追及しているように思うのですが、今作はどちらも描こうとして、描き切れなかったという気がします。
たとえば、葉月はどうなったのでしょうか。こういう結末にするのであれば、もう少し描くことで厚みも出てくると思うのです。
ハッピーエンドでうまくまとまっているのは、『冬の伽藍』くらいしか見当たらないのが残念です。
2009年5月5日に日本でレビュー済み
女医の夏子は、出版社の社長である月川の後妻となり、
一人娘の継母となったわけですが、
その関係はどこか芝居めいていて、本当の家族になれていないと悩んでいる。
そこに現れた青年・旬のアプローチに、次第に心が傾いていくというストーリーです。
いつもの小池作品であれば、この青年と猛烈な恋愛に落ちて、
という展開ですが、本作は違いました。
ちょっと肩すかしを食らった感はあります。
それは新聞での連載作品という理由もあるかと思いますが、
少しおとなしい印象は否めませんでした。
ただ、旬の不可解な言動や行動は、現代の若い男の子の典型だと思いますので、
その点はよく勉強されているなと思いました。
小池作品を読んでいつも感じるのは、主人公の気高さです。
芯が通っているというか、上品というか、
とにかく強い女性が主人公です。
歳をとっても若い人のような恋愛がしたい、
でも今の生活に影響は与えたくないし、誰にも気づかれずに恋はできる。
そんな大人の理想的な恋愛小説といえるかもしれません。
一人娘の継母となったわけですが、
その関係はどこか芝居めいていて、本当の家族になれていないと悩んでいる。
そこに現れた青年・旬のアプローチに、次第に心が傾いていくというストーリーです。
いつもの小池作品であれば、この青年と猛烈な恋愛に落ちて、
という展開ですが、本作は違いました。
ちょっと肩すかしを食らった感はあります。
それは新聞での連載作品という理由もあるかと思いますが、
少しおとなしい印象は否めませんでした。
ただ、旬の不可解な言動や行動は、現代の若い男の子の典型だと思いますので、
その点はよく勉強されているなと思いました。
小池作品を読んでいつも感じるのは、主人公の気高さです。
芯が通っているというか、上品というか、
とにかく強い女性が主人公です。
歳をとっても若い人のような恋愛がしたい、
でも今の生活に影響は与えたくないし、誰にも気づかれずに恋はできる。
そんな大人の理想的な恋愛小説といえるかもしれません。