「共産主義」=恐怖政治(独裁)のいうイメージ、特に日本では保守政党や宗教政党が、必要以上にそれを誇張して日本共産党の議会進出を抑えてきたのだという事実を歴史的背景から知ることができた。
ソ連、中国、北朝鮮という共産党独裁政権の「革命の輸出」強要に日本の共産党が同調せず「自主路線」を貫いたことには驚きを感じる。
日本の政党政治の道徳的退廃が見られる中にあって、日本共産党の歴史は「主流」の位置にはないものの、頑固なまで貫いた自主路線は「闇の中の光」ともいえる。
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不破哲三時代の証言 単行本 – 2011/3/1
不破 哲三
(著)
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2011/3/1
- ISBN-104120042197
- ISBN-13978-4120042195
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2011/3/1)
- 発売日 : 2011/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 245ページ
- ISBN-10 : 4120042197
- ISBN-13 : 978-4120042195
- Amazon 売れ筋ランキング: - 756,164位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 115,073位ノンフィクション (本)
- - 192,663位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年4月29日に日本でレビュー済み
それにしても、日本共産党という政党は、なぜ現在までの90年以上に渡って歴史を刻み続けることが出来るのだろうか?
この本は、読売新聞の「時代の証言者」という連載記事から生まれたものであるが、実際にこの本を読んでみると、元・共産党委員長の不破哲三さんが、自身の経歴と、共産党&日本の戦後史をかなり熱く語っていることがはっきりと分かる。
だが、私が特に凄いと思ったのは、不破さんの研究熱心な所である。ちなみに、この本の帯には「衆議院議員として18人の歴代総理大臣と白熱の論議を展開した」と書いてあるが、恐らく不破さんがここまで研究熱心でなければ、自分はもちろん、共産党自体が支配勢力(特に自民党や民主党)に、真正面から対峙することは100%出来ないと思う。
もちろん、この本には共産党的な視点から日本の政治史が語られている所が多々あるが、いずれにしろ、不破さんの研究熱心さや、共産党の主張の一貫性(特に選挙などで、一時の流行に全く流されずに、首尾一貫したマニフェストを提示する姿勢)は、共産党員以外であっても学ぶべき所が多いと言える。
だから、この本は共産党員以外の人にも、どんどん読まれて欲しいと思う。
この本は、読売新聞の「時代の証言者」という連載記事から生まれたものであるが、実際にこの本を読んでみると、元・共産党委員長の不破哲三さんが、自身の経歴と、共産党&日本の戦後史をかなり熱く語っていることがはっきりと分かる。
だが、私が特に凄いと思ったのは、不破さんの研究熱心な所である。ちなみに、この本の帯には「衆議院議員として18人の歴代総理大臣と白熱の論議を展開した」と書いてあるが、恐らく不破さんがここまで研究熱心でなければ、自分はもちろん、共産党自体が支配勢力(特に自民党や民主党)に、真正面から対峙することは100%出来ないと思う。
もちろん、この本には共産党的な視点から日本の政治史が語られている所が多々あるが、いずれにしろ、不破さんの研究熱心さや、共産党の主張の一貫性(特に選挙などで、一時の流行に全く流されずに、首尾一貫したマニフェストを提示する姿勢)は、共産党員以外であっても学ぶべき所が多いと言える。
だから、この本は共産党員以外の人にも、どんどん読まれて欲しいと思う。
2021年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不破哲三さんの共産党での活躍が面白く表現されています。それでもベトナムや中国訪問の記録は知らなかったことも多く読み応えがありました。 でも全体としてはあっさり系なので簡単に読めますが物足りないかも。
2011年5月18日に日本でレビュー済み
日本共産党の元委員長、元議長の不破哲三氏の回顧録である。御年80歳。
不破氏は、私にとっては共産党の委員長時代の印象が強い。あのソフトな語り口。それにしても共産党の幹部はどうして皆、おなのじような口調でしゃべるのだろうかと不思議に思ったものである。
さて、この本を読んで特に印象に残った点をいくつか。
1.エネルギッシュで行動がとても速い
不破氏は奥さんと出会って間もなく求婚して結婚。当時まだ弱冠20歳の学生。
2.社会主義国の要人と会っている、国際的視野を持つ
特に日本と国交のなかった時代の中国毛沢東、北ベトナムのホーチミン、北朝鮮の金日成との会談の記録など記述がとても興味深かった。ソ連や中国との論争の記述にも力が入っていた。1960年代までのこのへんの記述はとてもイキイキとしていた。
3.'70〜'90年代の国会での首相とのやりとり
それぞれの首相評がおもしろい。
不破氏は、私にとっては共産党の委員長時代の印象が強い。あのソフトな語り口。それにしても共産党の幹部はどうして皆、おなのじような口調でしゃべるのだろうかと不思議に思ったものである。
さて、この本を読んで特に印象に残った点をいくつか。
1.エネルギッシュで行動がとても速い
不破氏は奥さんと出会って間もなく求婚して結婚。当時まだ弱冠20歳の学生。
2.社会主義国の要人と会っている、国際的視野を持つ
特に日本と国交のなかった時代の中国毛沢東、北ベトナムのホーチミン、北朝鮮の金日成との会談の記録など記述がとても興味深かった。ソ連や中国との論争の記述にも力が入っていた。1960年代までのこのへんの記述はとてもイキイキとしていた。
3.'70〜'90年代の国会での首相とのやりとり
それぞれの首相評がおもしろい。
2011年4月2日に日本でレビュー済み
自由教育運動を進めていた教育者・評論家の次男として育った読書好きの少年が、終戦後に投獄覚悟であの戦争に反対した党があったと知って驚き、16歳で入党してから64年間の奮闘の記録。今から見れば、その党の方針や活動にも多くの誤りがあり、その修正が重ねられてきたことは明らかだが、強い正義感と理想に燃えてそうした運動に打ち込んできた人々が沢山いたのも事実である。それが日本の平和を守り、民主主義の拡充と庶民生活の安定・向上に大きな役割を果たしてきたたことは否定できない。
著者はそのお手本のような人物であり、その人間としての誠実さと優秀さはこの本からも容易に推察しうる。
今後の課題は、そうした人々が20世紀社会主義への反省と現代世界の現実を踏まえながら、これからの社会を、どんな順序でどのように改革すれば、誰もが幸せな社会に近づけていくことができるのかを研究して示すことであろう。多くの人々が共感し信頼できるような方針を示し、同じ願いをもつ様々な人々や団体との連帯や協力に努めてほしいものである。
著者はそのお手本のような人物であり、その人間としての誠実さと優秀さはこの本からも容易に推察しうる。
今後の課題は、そうした人々が20世紀社会主義への反省と現代世界の現実を踏まえながら、これからの社会を、どんな順序でどのように改革すれば、誰もが幸せな社会に近づけていくことができるのかを研究して示すことであろう。多くの人々が共感し信頼できるような方針を示し、同じ願いをもつ様々な人々や団体との連帯や協力に努めてほしいものである。
2011年5月1日に日本でレビュー済み
北方領土という範囲は、1955年の日ソ平和条約交渉の際、アメリカ国務長官ダレスが「択捉、国後は千島列島に属さない」という交渉の新方式を教え込んだことに由来するという。これは放棄した千島列島の範囲だけを問題にする交渉方式で、日本の歴史的領土の併合を要求したスターリンや、それを認めてしまったアメリカの責任もまったく棚上げにする方式だった。しかも、1951年のサンフランシスコ講和会議で、吉田茂が択捉、国後を「南千島」と読んで千島列島の一部であることを会議の席上で認めてしまっている。そんなものが日本政府の対ロシア交渉の不動の方針になってきたのだ。
現在、「毅然とした外交」という言葉がやたら一部の人々の間で持て囃されるが、いいか悪いかは別にして、長年にあたりその「毅然とした」態度を採り続けたのは日本共産党以外にない。北朝鮮の拉致問題に最初に声を上げたのもこの党だった。
現在、「毅然とした外交」という言葉がやたら一部の人々の間で持て囃されるが、いいか悪いかは別にして、長年にあたりその「毅然とした」態度を採り続けたのは日本共産党以外にない。北朝鮮の拉致問題に最初に声を上げたのもこの党だった。
2011年9月27日に日本でレビュー済み
最初の自伝部分は、興味深く読ませてもらいました。あの時代、誰もが軍国少年だったのですね。それ以後、共産党の指導者となってからの記述は自慢話になっています。北朝鮮の金日成との親交とか。それでいて、拉致問題には、僅か3行しか記述がありません。また、宮本議長を引退させることに一年もかかるとは人事の硬直を思いました。今やミニ政党となった共産党が、何故なのか少し理解できた気がします。
2020年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不破さんの本を探していたが、AMAZONでたまたま見つけ購入した。この本があったことは忘れていたがたまたま見つかってよかった。