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極北 単行本 – 2012/4/7
文明の残骸、絶望と飢餓――極寒の地で命をつなぎ、最果ての迷宮に足を踏み入れた私は……英国新鋭の壮大にして異色の長篇小説。
- 本の長さ377ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2012/4/7
- ISBN-104120043649
- ISBN-13978-4120043642
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2012/4/7)
- 発売日 : 2012/4/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 377ページ
- ISBN-10 : 4120043649
- ISBN-13 : 978-4120043642
- Amazon 売れ筋ランキング: - 396,328位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず題名にフリガナがなく、ただ「FAR NORTH」のみ どんなひらがなも結局これにはあてはめられなかったのか?物語も、その場所でしか感じられない、極限の状態で生きる主人公のタフなサバイバル。何者にも染まらない潔さと力強さに圧倒される。
2014年1月23日に日本でレビュー済み
監督クリントイーストウッド主演シガニー・ウィーバーで映画化して欲しい。
(年齢的にキツイか(笑)ヒラリー・スワンクでもいいかも)
面白いです。
先の読めない展開で
一気に読んでしまいました。
アンチ村上春樹でも大丈夫。
オシャンティーではありません。
「やれやれ」は一箇所出てきますが(^^;
(これは完全に自虐ギャグだなあ)
幸せってなんだろうと考えさせられる。
社畜とか言ってる場合じゃないのでは。
本当に映像的で美しい小説。
真っ白い雪原から今も抜け出せていません。。。
(年齢的にキツイか(笑)ヒラリー・スワンクでもいいかも)
面白いです。
先の読めない展開で
一気に読んでしまいました。
アンチ村上春樹でも大丈夫。
オシャンティーではありません。
「やれやれ」は一箇所出てきますが(^^;
(これは完全に自虐ギャグだなあ)
幸せってなんだろうと考えさせられる。
社畜とか言ってる場合じゃないのでは。
本当に映像的で美しい小説。
真っ白い雪原から今も抜け出せていません。。。
2020年12月10日に日本でレビュー済み
マーセル・セローさんの本です。訳が村上春樹。
舞台はどうやら近未来。シベリアの奥で一人、孤独に生きるメイクピース。
ハードボイルドな感じなので、男なのかと思いきや、女です。どうやら顔にひどい火傷の跡があり、男に見えるようです。
シベリアにはいくつかのコミュニティがあるらしいのですが、メイクピースは一人で生きている。
この世界は、どうやら戦争があった後で、文明が破壊されてしまったらしく、
自分から何かを作ることができなくなり、過去の都市跡などから使えるものを発掘してくるらしい。
ただし、都市跡は放射線や炭疽菌がひどく、その発掘のために、使い捨てにできる人間(奴隷)が必要。
というわけで、メイクピースはその奴隷として捕獲されてしまう。
といっても、メイクピースはうまく逃げるわけですが、はたして逃げ切れるのか…?
とりあえず、世界観が面白いですね。
ただ、あくまで極北のシベリアやアラスカが舞台で、地名もほとんどでてこないので、いまいちイメージができないんですよね。
また、ほかの都市はどうなんだということになるわけですが、そこもあまり描かれない。
あくまで極北の一部地域だけが舞台です。
メイクピースはあまり他人に心を開かないのですが、最後のほうに出産とかして、「えっ?いつおセクスしたんすか?」という抜け目のなさでして、
そこいらへんの「あまり語られない部分」が多い小説ではあります。
ただ、文明の消滅した後の世界観が面白いです。
また、放射線に怯えるところが、福島の原発事故を思い起こさせます。
村上春樹さんもあとがきで、そこのところを書いていますが、ただ、この小説は東日本大震災以前に書かれ、また村上さんも訳したのはそれ以前ですから、そういう影響はないようです。
おもしろい小説でした。
舞台はどうやら近未来。シベリアの奥で一人、孤独に生きるメイクピース。
ハードボイルドな感じなので、男なのかと思いきや、女です。どうやら顔にひどい火傷の跡があり、男に見えるようです。
シベリアにはいくつかのコミュニティがあるらしいのですが、メイクピースは一人で生きている。
この世界は、どうやら戦争があった後で、文明が破壊されてしまったらしく、
自分から何かを作ることができなくなり、過去の都市跡などから使えるものを発掘してくるらしい。
ただし、都市跡は放射線や炭疽菌がひどく、その発掘のために、使い捨てにできる人間(奴隷)が必要。
というわけで、メイクピースはその奴隷として捕獲されてしまう。
といっても、メイクピースはうまく逃げるわけですが、はたして逃げ切れるのか…?
とりあえず、世界観が面白いですね。
ただ、あくまで極北のシベリアやアラスカが舞台で、地名もほとんどでてこないので、いまいちイメージができないんですよね。
また、ほかの都市はどうなんだということになるわけですが、そこもあまり描かれない。
あくまで極北の一部地域だけが舞台です。
メイクピースはあまり他人に心を開かないのですが、最後のほうに出産とかして、「えっ?いつおセクスしたんすか?」という抜け目のなさでして、
そこいらへんの「あまり語られない部分」が多い小説ではあります。
ただ、文明の消滅した後の世界観が面白いです。
また、放射線に怯えるところが、福島の原発事故を思い起こさせます。
村上春樹さんもあとがきで、そこのところを書いていますが、ただ、この小説は東日本大震災以前に書かれ、また村上さんも訳したのはそれ以前ですから、そういう影響はないようです。
おもしろい小説でした。
2019年5月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
休日丸々二日がかりで読破。かなりの長編。量もヘビー級だが読後感もヘビー級。舞台は北シベリアのどこか。出てくる地名は架空のものと実在の都市が混在。時代も過去か現在か近未来かはっきりしない。無国籍な雰囲気も漂う。アメリカのクエーカー教徒の一団がソ連(あるいはロシア?)北部の北極圏に開拓団として入植したという設定。開拓は一応成功をおさめ、人口三万人ほどの小都市へと発展するが・・・。しかし、飢饉や災害その他の要因で外部からやってきた暴徒化した群衆に町は蹂躙され生き残ったのは主人公メイクピースただ一人。そこから物語は始まる。終始世界の終わりが暗示されている。そういえば訳者の村上春樹にもそんなタイトルの小説があった。しかもメイクピースはかなりハードボイルドなキャラクターである。あっ、だから春樹さんは「これを訳さなくては」(あとがきママ)と思ったのか・・。ところでメイクピースって男?最初男かと思ったが実は女。変な名前である。しかも顔にはある事件で負った傷跡が残っていてかなりやばい。でもかっこいい。どれくらいかっこいいかというと『宝島』の一本足の主人公ジョン・シルヴァーくらい。けれども『宝島』のような明るさはこの小説にはない。特に後半は強制収容所とチェルノブイリ原発の放射能汚染というダークな雰囲気が物語全体を覆っている。キリスト教の色彩も濃い。聖書の詩句が随所に引用されている。聖書をそこそこ読んだ人とそうでない人では感じ方に違いがでるかもしれない。ラストは?言わないけれども、やはりキリスト教的なのであった。ラストって、そういうことなんだよね、と誰かと話したくなるけど・・・ここでは、言っちゃけいないな、やっぱり。まそうは言ってもエンターテイメントとして十分面白い作品なので、キリスト教云々についてはそんなに気にする必要もないと思う。現実と非現実が交錯した独特の世界に酔える一冊。最後に、アイ・ラヴ・メイクピース!と言いたくなった。
2016年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まずは画質が綺麗。ありありと物語の紡がれるステージが思い浮かべられる。マーセルの想像力や画力に強く惹かれる。
そしてストーリー。何にでも例えられる抽象的な進行が、読後長く居座ることになる。テーマが、私たちの多くが一度は現実世界で経験するであろう物事であるがためだ。
これは私の小説体験が浅いからかもしれないけれど、地の文を読んでいる間に登場人物が「激しく」泣き叫んだりなど感情をむき出しにするのが想像できる文章に私は初めて出会った。「彼女は泣き叫んだ」などという直接的な表現がないにもかかわらず、である。
ただラストシーンのまとめ上げが私には展開が少し早すぎるように感じた。が、それも味ということなのだろうか、ということは、私にはわからない。
自分の子どもにも早くこの文章を読むだけの力をつけて、トライしてもらいたいと思う。
そしてストーリー。何にでも例えられる抽象的な進行が、読後長く居座ることになる。テーマが、私たちの多くが一度は現実世界で経験するであろう物事であるがためだ。
これは私の小説体験が浅いからかもしれないけれど、地の文を読んでいる間に登場人物が「激しく」泣き叫んだりなど感情をむき出しにするのが想像できる文章に私は初めて出会った。「彼女は泣き叫んだ」などという直接的な表現がないにもかかわらず、である。
ただラストシーンのまとめ上げが私には展開が少し早すぎるように感じた。が、それも味ということなのだろうか、ということは、私にはわからない。
自分の子どもにも早くこの文章を読むだけの力をつけて、トライしてもらいたいと思う。
2012年6月16日に日本でレビュー済み
小説にしても,映画にしても,どことなく終末感が漂う物語というものが堪らなく好きで,そういった作品は妙にワクワクしてしまい,即購入してしまいます。
本作もなかなか読み応えのある作品でした。
うらぶれた町で一人暮らす主人公メイクピースが,銃をベルトに差し街の巡回に出かけるシーンから始まるこの物語。
まるで西部劇のオープニングのようです。
これはひょっとして,暴力が人々を支配するマッドマックス2のような世界なのか。
しかし,その後の展開は,私が読書前に予想していたものとは違った展開をみせ,村上春樹のあとがきを引用すれば「意外感に満ちている」。
物語の舞台がシベリアの寒冷な空気のなか展開するという点もユニークです。
そして,考えさせられるのは「正義」というものについて。
主人公メイクピースは
「正義というものには一定のパターンがあると考えると心が安らぐかも知れない。しかしそんなものはどこにもない。」
と考える。
また,どのような状況下におかれても「希望」が生き続ける原動力になるということ。
そういったことをあらためて考えさせる、そんな作品です。
本作もなかなか読み応えのある作品でした。
うらぶれた町で一人暮らす主人公メイクピースが,銃をベルトに差し街の巡回に出かけるシーンから始まるこの物語。
まるで西部劇のオープニングのようです。
これはひょっとして,暴力が人々を支配するマッドマックス2のような世界なのか。
しかし,その後の展開は,私が読書前に予想していたものとは違った展開をみせ,村上春樹のあとがきを引用すれば「意外感に満ちている」。
物語の舞台がシベリアの寒冷な空気のなか展開するという点もユニークです。
そして,考えさせられるのは「正義」というものについて。
主人公メイクピースは
「正義というものには一定のパターンがあると考えると心が安らぐかも知れない。しかしそんなものはどこにもない。」
と考える。
また,どのような状況下におかれても「希望」が生き続ける原動力になるということ。
そういったことをあらためて考えさせる、そんな作品です。
2018年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ただただ暗い話で気がめいってしまいました。結末は衝撃的でしたが。