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あなたへの歌 単行本 – 2014/2/24
楊逸
(著)
中国から日本へ留学、紆余曲折の末に日本人の彼と結婚したメイ。彼の赴任先の天津で人捜しを頼まれて……。書き下ろし恋愛長篇。
- 本の長さ295ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2014/2/24
- ISBN-104120044777
- ISBN-13978-4120044779
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2014/2/24)
- 発売日 : 2014/2/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 295ページ
- ISBN-10 : 4120044777
- ISBN-13 : 978-4120044779
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,027,217位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 279,237位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月14日に日本でレビュー済み
芥川賞から6年、消えてゆく新人が多い中で健在ぶりを発揮している楊逸さん。ストーリーの展開も巧みだし、人物の描き方もうまい。第二言語でここまで書けるとは。一気に読ませる力量に本心から脱帽した。主人公と中国語教室の中年の生徒たちのやりとりもいきいきいきして面白い。このような中国、中国語を媒体としたほのぼのとした雰囲気は、いまやなぜか懐かしいものとして感じられる。政治がいま日中関係もめちゃくちゃにしているからだ。
2015年4月20日に日本でレビュー済み
確かに、中国語会話教室や中華料理のモチーフ、それからいろんな中国人、日本人そして海外の人が描かれていました。楊逸作品ならではのモチーフと言いますでしょうか、日本人が知りたがる「中国情報」がたっぷり書かれた長編です。しかし、物語の主軸となる「私」と日本人の「彼」の関係、国際結婚・国際カップルの在り方、在日中国人の生活などについて、その書き方があまりにも雑すぎて、ご都合主義過ぎて、完結しすぎて、解釈と可能性はすべて鎖されてしまいます。要するに、閉鎖的すぎる書き方のように感じます。それに、楊逸作品のなかでよく現れる「癖」というか、「私」について、深く語らない。「私」の心情、異文化や国際カップルに対する「私」の目線は、あまりにも単純すぎて、境界でサバイバルする主人公が持つはずだった「葛藤」と「やりきれない」気持ちは、ちっとも書かれていないことに対して、がっかりしました。『わんちゃん』のときに、まだ「やりきれない」主人公の心情が描かれていたものの、『あなたへの歌』になると、読み取れない、だから主人公に対して、なかなか愛せないです。それから、物語構造も不自然です。全編の全8章は2000年からスタートしたが、最後の一章になると、5年以上の空白が挟まれてしまい、いきなり現在(恐らく2014年?)に変わります。あれほどケンカしていた「私」と夫の関係があったのに、最後は円満に迎えたカップルは、やはり「私」だけであるという、最後の最後まで、「私」の「優位性」、「崩れない一貫性」を貫こうとしていた結末が用意されています。これもまたがっかりします。つまり、絶対に「弱み」を示さない、絶対に「崩れない」」、破綻にかけた夫婦関係だったが、絶対にそれを終わらせないという「私」が描かれています。どうして?読後、「私」は一番崩れない形で最後までいた人物だが、一番弱い人物でもあると思います。作者の世代のことを考えると、今日的な中国人若者の在り方をうまく捉えられないような気がしてたまりません。本当にがっかりしました。