書名の「(ほとんど)全」という言葉に魅かれました。
わたしは「村上春樹」と付いた書名の本を「ほとんど」全て買っており、
「ほとんど」全ての人生を、「ほとんど」100%の女を妻として
幸せに過ごしてきました。
そして「ほとんど」完璧なハッピーエンドに近づいているからです。
村上さんは翻訳が本当に好きなのですね。だから翻訳が楽しい。
面白いから翻訳するので、翻訳も面白くなる。そんな好循環が
この本から伝わってきました。
冒頭の「翻訳作品クロニクル1981-2017」では、村上さんが翻訳時に使った
「原書」の写真を見られたのがうれしい。
例えば、85頁の『プレイバック』では、「原書」の写真に「赤い付箋」が何枚も
写っています。村上さんが、たぶん三日間にらめっこしたかもしれない原文箇所が
示されているようで、リアルに伝わってきました。
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村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 単行本 – 2017/3/17
村上 春樹
(著)
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その原動力はどこからくるのか ―― 翻訳者・村上春樹が、 70余点の訳書と、36年にわたる道程を振り返る。 訳書、原書の写真多数。 柴田元幸氏との対談もたっぷり収録。
- 本の長さ197ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2017/3/17
- ISBN-104120049671
- ISBN-13978-4120049675
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2017/3/17)
- 発売日 : 2017/3/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 197ページ
- ISBN-10 : 4120049671
- ISBN-13 : 978-4120049675
- Amazon 売れ筋ランキング: - 23,581位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,608位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年1月30日に日本でレビュー済み
○カタログみたいな本かと思って読まずにいたけれど、結構読み応えがあって面白かった。
○村上春樹自身の小説だけでなく、彼が切り開いてきた翻訳の世界も幅広く、奥深い。
○都甲幸治の解説にも近いことが書いてあったが、自分の読書は村上春樹の掌の上で遊んでいたようなものではないのか? とさえ思ってしまう。もちろん、それだけではないのだが、かなりの恩恵をうけていることは事実である。
○翻訳を通して、「究極の熟読」を誰だってやってみたくなるだろう。語学を学び直すのも、遅すぎることはないはず。
○村上春樹自身の小説だけでなく、彼が切り開いてきた翻訳の世界も幅広く、奥深い。
○都甲幸治の解説にも近いことが書いてあったが、自分の読書は村上春樹の掌の上で遊んでいたようなものではないのか? とさえ思ってしまう。もちろん、それだけではないのだが、かなりの恩恵をうけていることは事実である。
○翻訳を通して、「究極の熟読」を誰だってやってみたくなるだろう。語学を学び直すのも、遅すぎることはないはず。
2017年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上春樹の仕事は翻訳を抜きにして語ることは出来ない点に関してはあらかたコンセンサスに
なっていると僕は思う。
懐かしさを一杯感じながら本書の頁をめくった。ここで紹介される一冊一冊を僕は
当時から読んできたからである。
初めて村上の翻訳を読んだのは1984年頃であったから30年以上前の話だ。
本書を読むことは村上翻訳の30年を俯瞰することだけではない。僕自身が自分の30年を
思いだしていくことでもある。一つ一つの作品を読んだ時期を思いだしながら、「僕も遠い
ところまで歩いてきたな」と強い感慨を覚えた。これこそ、同時の作家の本を読み続ける
ということの醍醐味であると言って良い。村上が「翻訳することを通じて何を得てきたのか」
をリアルタイムで見ることが出来たことは幸福な読書体験である。
なっていると僕は思う。
懐かしさを一杯感じながら本書の頁をめくった。ここで紹介される一冊一冊を僕は
当時から読んできたからである。
初めて村上の翻訳を読んだのは1984年頃であったから30年以上前の話だ。
本書を読むことは村上翻訳の30年を俯瞰することだけではない。僕自身が自分の30年を
思いだしていくことでもある。一つ一つの作品を読んだ時期を思いだしながら、「僕も遠い
ところまで歩いてきたな」と強い感慨を覚えた。これこそ、同時の作家の本を読み続ける
ということの醍醐味であると言って良い。村上が「翻訳することを通じて何を得てきたのか」
をリアルタイムで見ることが出来たことは幸福な読書体験である。
2017年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上春樹さんの翻訳の仕事は皆さんご存知だと思います。
でも小説に比べあまり読まれていないのが残念です。
この本で、村上春樹翻訳の全貌がみえてくるのでぜひ本を探して読んでください。
ぼくはこの本が発刊されてすごく嬉しいです。
でも小説に比べあまり読まれていないのが残念です。
この本で、村上春樹翻訳の全貌がみえてくるのでぜひ本を探して読んでください。
ぼくはこの本が発刊されてすごく嬉しいです。
2022年7月13日に日本でレビュー済み
村上春樹の翻訳の仕事を振り返るという試み。A5判204ページ。
小説家としてデビューして2年後、1981年に翻訳家としてもデビュー。それから2017年までの仕事を振り返る。
翻訳書を紹介するページは4色で、書影はカラー。それぞれの本について村上氏が思い出を語っている。それ以外のページは、村上春樹の翻訳の師匠というべき柴田元幸さんとの対談。前編、後編に分かれていて、間に初期の短篇翻訳が入っている。
対談の内容はこれまでも聞いたことのある話も多いが、以下のようなところは面白かった。
・村上氏は、高校時代の英文和訳の参考書にカポーティの短篇小説「無頭の鷹」が例文として入っていて、それを読んで感動したという。それから20年以上経って翻訳家として「無頭の鷹」を訳した。で、こう言う。「英文和訳の参考書もちゃんと人生の訳に立つんです」
・柴田「翻訳者が伝えるべきものは、自分がその作品を読んだときの快感。何を訳すかは、作家単位じゃなくて作品単位で考えた方が健全です」
去年パティ・スミスが来日して、ギンズバーグの詩を朗読するイベントがあったのだが、それに行った人が詩の翻訳文はスクリーンで流れたので、英語がわからなくても大丈夫だったと言っていたが、その訳はパティ・スミスから村上春樹が頼まれて、村上が柴田先生に声をかけて2人で訳したことが、この対談でわかった。知らなかったなあ。
都甲幸治という人が巻末に「村上春樹の翻訳」というテーマで寄稿しているが、これがつまらない。言い切りの文が気持ち悪い。悪文だと思う。
小説家としてデビューして2年後、1981年に翻訳家としてもデビュー。それから2017年までの仕事を振り返る。
翻訳書を紹介するページは4色で、書影はカラー。それぞれの本について村上氏が思い出を語っている。それ以外のページは、村上春樹の翻訳の師匠というべき柴田元幸さんとの対談。前編、後編に分かれていて、間に初期の短篇翻訳が入っている。
対談の内容はこれまでも聞いたことのある話も多いが、以下のようなところは面白かった。
・村上氏は、高校時代の英文和訳の参考書にカポーティの短篇小説「無頭の鷹」が例文として入っていて、それを読んで感動したという。それから20年以上経って翻訳家として「無頭の鷹」を訳した。で、こう言う。「英文和訳の参考書もちゃんと人生の訳に立つんです」
・柴田「翻訳者が伝えるべきものは、自分がその作品を読んだときの快感。何を訳すかは、作家単位じゃなくて作品単位で考えた方が健全です」
去年パティ・スミスが来日して、ギンズバーグの詩を朗読するイベントがあったのだが、それに行った人が詩の翻訳文はスクリーンで流れたので、英語がわからなくても大丈夫だったと言っていたが、その訳はパティ・スミスから村上春樹が頼まれて、村上が柴田先生に声をかけて2人で訳したことが、この対談でわかった。知らなかったなあ。
都甲幸治という人が巻末に「村上春樹の翻訳」というテーマで寄稿しているが、これがつまらない。言い切りの文が気持ち悪い。悪文だと思う。
2017年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
柴田元幸との対談はとてもよかった。いくつか村上翻訳作品は読んでいて、その内容を深く知ることができたりして面白かった。最近、この手の本が多いけど、それもまたいいかな。
2017年11月27日に日本でレビュー済み
村上さんは英語が得意で、海外にも長く住み、それどころかPrinceton大学に招聘されて客員教授として、学生に講義までしていたのだから、大したものである。村上さんは神戸高校と言う兵庫県の県立高校のトップの高校に通っていた頃から、ペーパーバックを読んでいたそうだから、もう50年以上英語にかかわっていたことになる。Truman Capoteの「The Headless Hawk」の冒頭の文章を見て、翻訳してみたくなった、なんておしゃれだけれども、英語の苦手だった高校生からすると、とても信じられない。
手元にCapoteの短編集があり、その「The Headless Hawk」も収録されているので、ちょっと引用してみよう。
「…… Vincent switched off the lights in the gallery. Outside, after locking the door, he smoothed the brim of an elegant Panama, and started toward Third Avenue, his umbrella-cane tap-tap-taping along the pavement. A promise of rain had darkened the day since dawn, and a sky of bloated clouds blurred the five o’clock sun; it was hot, though, humid as tropical mist, and voices, sounding along the gray July street, sounding muffled and strange, carried a fretful undertone. ……」
村上さんは、この文章を最初に読んだときに、こう感じたと述べている。「……こんな素晴らしい文章を書ける人が世の中にはいるんだと、ほとんど痺れてしまった。感電状態。……」
高校生で、これだけの文章に感激し、翻訳しようとしたのだから、やはり英語力はもちろんのこと、感受性も鋭かったのだろう。たしかにそう言われてみれば、感電しそうなほど美しい描写もある。特に「……A promise of rain had darkened the day since dawn……」と言う表現は、なかなか他の作家では味わえないだろう。けれども高校生の時に、この文章を目にした途端、感電する、と言うことは決してできなかっただろう。
この他にも、この本には楽しめる部分がいっぱいある、村上さんの翻訳について、柴田さんがどのくらい助けたかなんて、この本を読まなかったら知らなかっただろう。けれども不思議なのは、柴田さんがアドヴァイスをいくらしても、できあがっているのは村上さんの文章なのではないだろうか。
手元にCapoteの短編集があり、その「The Headless Hawk」も収録されているので、ちょっと引用してみよう。
「…… Vincent switched off the lights in the gallery. Outside, after locking the door, he smoothed the brim of an elegant Panama, and started toward Third Avenue, his umbrella-cane tap-tap-taping along the pavement. A promise of rain had darkened the day since dawn, and a sky of bloated clouds blurred the five o’clock sun; it was hot, though, humid as tropical mist, and voices, sounding along the gray July street, sounding muffled and strange, carried a fretful undertone. ……」
村上さんは、この文章を最初に読んだときに、こう感じたと述べている。「……こんな素晴らしい文章を書ける人が世の中にはいるんだと、ほとんど痺れてしまった。感電状態。……」
高校生で、これだけの文章に感激し、翻訳しようとしたのだから、やはり英語力はもちろんのこと、感受性も鋭かったのだろう。たしかにそう言われてみれば、感電しそうなほど美しい描写もある。特に「……A promise of rain had darkened the day since dawn……」と言う表現は、なかなか他の作家では味わえないだろう。けれども高校生の時に、この文章を目にした途端、感電する、と言うことは決してできなかっただろう。
この他にも、この本には楽しめる部分がいっぱいある、村上さんの翻訳について、柴田さんがどのくらい助けたかなんて、この本を読まなかったら知らなかっただろう。けれども不思議なのは、柴田さんがアドヴァイスをいくらしても、できあがっているのは村上さんの文章なのではないだろうか。
2019年10月29日に日本でレビュー済み
神聖なる翻訳作業の舞台裏を対談で垣間見れることができてラッキーです。楽しさやクリエイティブ特有の雰囲気が伝わってきて本当に好きなものを翻訳しているのだとわかり心地良いです。如何に翻訳の恩恵に預かっているかという点も見逃してはいけない点です。普段は陽の目を見ない地道で苦労の多い職業で恩恵が少ない反面、意識が高い小説家にとっては翻訳作業は創作活動と変わらず更に学習にもなる一石二鳥のものであります。翻訳でもそれぞれ一人一人個人を極めるスタイルが一つの求められるタイプのようです。最終的にはどのように才能があってもとにかく時間が足りないことに着きるようです。