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数学受験術指南 (中公新書 607) 新書 – 1981/3/1
森 毅
(著)
受験技術を説くことに徹しながら、数学の、そして人生の本質に迫ってしまう、不思議な本。
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1981/3/1
- ISBN-104121006070
- ISBN-13978-4121006073
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1981/3/1)
- 発売日 : 1981/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 174ページ
- ISBN-10 : 4121006070
- ISBN-13 : 978-4121006073
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,071,603位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,973位学習指導
- - 3,231位中公新書
- - 77,755位教育・学参・受験 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
森先生の線形代数や微積分の参考書を 読んで、先生のエッセーも読んでみようと思い、試しに買ってみた本です。正直、今の受験生が読んでもすぐに役立つところは少ないと思います。しかし、この本、確か出版当時のベストセラーの一冊(当時の大学受験生もよく読んでいた)で内容的にはかなり面白い一冊だと思います。ちなみに、巷では、出版当時の80年代中期頃が入試問題が最も難解で予備校文化最盛期、90年代初頭が大学受験が最も熾烈だった(国公立大合格率'91年9%、'10年17%)と言われているようで、再受験が大変だったせいか80年代は不本意入学でもその大学で卒業する生徒が殆どで、'10年度は不本意入学が原因で再受験した学生は約3.2万人だったそうです。この本では、京大で入試問題を作成していた頃の話や、先生本人の学生時代についても触れていて、今の時代と比べながら読んでみても面白いし、芳沢先生の『出題者心理から見た入試数学』と比べても面白いと思います。「京大の2時間の入試数学では当時大問を6問出題するが、だいたい1問30分くらいで解けるように作られていて、全部解答してくるなんて作るほうも始めから期待していない。でもたまに全部解答してきて驚きの受験生がいる」だとか、「(森先生本人が学生当時は)戦争下で、旧制高校3年を2年に短縮させられて、2年目も工場動員で、結局1年で3年分の勉強をさせられ、東京帝大1年の物理力学の授業では微積分もろくに知らずにこなした」とか。面白いです。
2018年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数学者森毅(1928-2010)による受験数学にまつわるエッセイ、1981年。
この本に最初に出会ったのは浪人時代、その頃通っていた予備校の数学講師に薦められて手に取った。当時は中公新書に入っており、こんな副題はついていなかったように思うが、新書版がどこへ紛失してしまったのかいま手元にないので確認はできない。
□
当時の読後感がやや苦いものであったことを、この度読み返しながら思い出した。森が称揚する「反‐秀才・反-完全主義・反-強迫・反-画一」などの姿勢が自分の気質とは正反対であって、まるで自分は頭が固いだけのつまらぬ人間だと否定されたような気持ちになって、いじけてしまったのだと思う。
森の主張の基本線は、ちょうど本書が執筆された80年代、ニューアカデミズムの流行の中で盛んに喧伝された反-パラノ・親-スキゾの風潮と、並行するものだろう。その頃、浅田彰も森を持ち上げていた文章を、あとになって読んだことがある。一つのことに強迫的に拘らずにはおれず、その拘りそれ自体に呪縛されるかのようにその場から動けずに踠いていた私は、"軽やかに領域を横断するフットワークの軽さ"が称揚されるのを目にするたびに、「自分はどうしたらいいのだ」とますます煩悶を募らせる、そんな学生時代を送っていたことが、久し振りに思い出された。
□
そしていま読んでみても、やはり同様の苦味を全く感じぬではない。20年経っても、自分はあまり大きく変わっていない。それでも、年を経てみて、森が言うことも、今になってなるほどなと得心するところがたくさんあったから、読んでよかったと思う。
「受験数学から大学数学へ、というのを端的に表現すれば、「問題の解き方」をいくら知っていても、大学へ入ってからはほとんど役にたたず、「解き方の分からない問題へのとりくみ方」のほうだけが、大学へ入ってから役にたつ、ということである。こうした視点からだけ、受験数学が大学数学につながる」
このあたりの受験数学の捉え方については全く同感で、ポリア『いかにして問題をとくか』を読んだときにも同じようなことを考えた。
「人間がときに暴力的になるということは、ぼくのような弱虫にはしごく迷惑なことだが、それが現実であると思って辛抱もできる。しかしせめて、その暴力が正義の名のもとに行われるのだけは、ごめんこうむりたい。せめて、暴力を使うのは、大義名分のないときだけにしてほしいのだ」
国家主義的・排外主義的な風潮がますます強まっていく昨今、「暴力に正義はいらない」(≠「正義に暴力はいらない」)と題された森のこの逆説をしっかり味わわねばならぬと思う。
□
浪人時代に読んだときには、努力だとか真面目さだとかを突き放す冷たさのようなものを感じていたのだが、改めて読み返してみると、森の人間的な「やさしさ」や奥行きの深さというものが感じられた。
「そして、自分を大事にするというのは、けっこう人生の大事業なのだ」
この本に最初に出会ったのは浪人時代、その頃通っていた予備校の数学講師に薦められて手に取った。当時は中公新書に入っており、こんな副題はついていなかったように思うが、新書版がどこへ紛失してしまったのかいま手元にないので確認はできない。
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当時の読後感がやや苦いものであったことを、この度読み返しながら思い出した。森が称揚する「反‐秀才・反-完全主義・反-強迫・反-画一」などの姿勢が自分の気質とは正反対であって、まるで自分は頭が固いだけのつまらぬ人間だと否定されたような気持ちになって、いじけてしまったのだと思う。
森の主張の基本線は、ちょうど本書が執筆された80年代、ニューアカデミズムの流行の中で盛んに喧伝された反-パラノ・親-スキゾの風潮と、並行するものだろう。その頃、浅田彰も森を持ち上げていた文章を、あとになって読んだことがある。一つのことに強迫的に拘らずにはおれず、その拘りそれ自体に呪縛されるかのようにその場から動けずに踠いていた私は、"軽やかに領域を横断するフットワークの軽さ"が称揚されるのを目にするたびに、「自分はどうしたらいいのだ」とますます煩悶を募らせる、そんな学生時代を送っていたことが、久し振りに思い出された。
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そしていま読んでみても、やはり同様の苦味を全く感じぬではない。20年経っても、自分はあまり大きく変わっていない。それでも、年を経てみて、森が言うことも、今になってなるほどなと得心するところがたくさんあったから、読んでよかったと思う。
「受験数学から大学数学へ、というのを端的に表現すれば、「問題の解き方」をいくら知っていても、大学へ入ってからはほとんど役にたたず、「解き方の分からない問題へのとりくみ方」のほうだけが、大学へ入ってから役にたつ、ということである。こうした視点からだけ、受験数学が大学数学につながる」
このあたりの受験数学の捉え方については全く同感で、ポリア『いかにして問題をとくか』を読んだときにも同じようなことを考えた。
「人間がときに暴力的になるということは、ぼくのような弱虫にはしごく迷惑なことだが、それが現実であると思って辛抱もできる。しかしせめて、その暴力が正義の名のもとに行われるのだけは、ごめんこうむりたい。せめて、暴力を使うのは、大義名分のないときだけにしてほしいのだ」
国家主義的・排外主義的な風潮がますます強まっていく昨今、「暴力に正義はいらない」(≠「正義に暴力はいらない」)と題された森のこの逆説をしっかり味わわねばならぬと思う。
□
浪人時代に読んだときには、努力だとか真面目さだとかを突き放す冷たさのようなものを感じていたのだが、改めて読み返してみると、森の人間的な「やさしさ」や奥行きの深さというものが感じられた。
「そして、自分を大事にするというのは、けっこう人生の大事業なのだ」
2018年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
森毅先生の人生論を感じとってください。あの時代、森毅先生が考えていたことを改めて知ることができる書です。数学者としても魅力を改めて知ることができます。
2019年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
遡ること約30年前、高校を卒業し名古屋の予備校に通っていた時、森教授の存在を知りました。当時も既に名物教授として有名であった森教授の、これまた有名な著書「数学受験術指南」を予備校の先生に薦められ、買って読んだのです。その後、運良く大学に合格し、私も一応、学生時代に先生を直接知る機会がありました。といっても授業に出たのは野次馬的に1回のみ。出欠なんて野暮なものなんてありません(森教授に限らず当時の京大の文系は出欠を取る授業は少なかった)。それでも試験を受けちゃんと単位もいただきました。もっとも、先生の試験は、なんでも書けば通るということで有名で、恐らく単位を落とした人は殆どいないのでしょう。「〇〇について説明せよ、とあるが、その話しはさておき・・」と後は適当にって感じで。私も、問題と一切関係なく「天下一品」のラーメンについて語った記憶があります。良い思い出です。
そんな昔話はさておき、受験術というタイトルと裏腹にハウツー本ではありません。受験技術を超越した人生の処世術に近いモノですかね。40年近く前の著書ですので現代に通用しないことも多々あるけど、読み物として考えれば今の受験を目指す学生にもオススメの良著でしょう。森先生の話を極端に言えば、目的をはき違えた根性や努力より、肩の力を抜いて要領よくやりましょう、ということ。頑張った(と本人は思っている)ことと結果はまた別。受験勉強だけじゃなく仕事だってそうでしょう。薄っぺらな根性論や精神論より、私もそっちの方が好きです。
そんな昔話はさておき、受験術というタイトルと裏腹にハウツー本ではありません。受験技術を超越した人生の処世術に近いモノですかね。40年近く前の著書ですので現代に通用しないことも多々あるけど、読み物として考えれば今の受験を目指す学生にもオススメの良著でしょう。森先生の話を極端に言えば、目的をはき違えた根性や努力より、肩の力を抜いて要領よくやりましょう、ということ。頑張った(と本人は思っている)ことと結果はまた別。受験勉強だけじゃなく仕事だってそうでしょう。薄っぺらな根性論や精神論より、私もそっちの方が好きです。
2015年4月20日に日本でレビュー済み
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塾で薦められたのですが、どの書店にもありませんでした。手に入れることが出来て良かったです。
2014年5月7日に日本でレビュー済み
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改めてものの本質的な考え方
がよくわかった。面白い読み物
であった。
がよくわかった。面白い読み物
であった。
2013年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本で一刀斎こと森毅先生が、教えてくれた事は、受験とどう付き合うかということです。学校の授業を真面目に素直にこなしても構いませんが、それとは別の受験勉強の方法を、みんなが工夫して考える事!そのきっかけを与えてくれます!本書のすごいことは、受験について、語りつつその世界は、人生を深く考察していることです。森先生が、言いたい事は実にシンプルです。みんな、勉強したかったり、何かやりたいことがあったら、それをそれぞれのアタマで考えて、自分なりの工夫をして試行錯誤してみようということです!自分なりの、視点で試行錯誤するうちに、コツがみえたり、何が大切か本質にせまれたり、知らないうちに大切な事がみえてきます!その人生で一番大切なことを気づかせてくれる本です!思春期のひと、ちょっと人生に行き詰まりこれからどうやって生きようか?考え中の人!ぜひ読んでみてください!あなたにとって大切な事は何をを気づかせてくれる良著です。