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日本の参謀本部 (中公新書 765) 新書 – 1985/5/23

4.0 5つ星のうち4.0 18個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1985/5/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1985/5/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 230ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121007654
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121007650
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 18個の評価

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大江 志乃夫
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年8月20日に日本でレビュー済み
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「日本の陸軍には戦略論が欠けていた」
それは、発足当初からその種が蒔かれており、陸軍大学が開校した際にも陸軍が教官のメッケルに求めたのは理論ではなく実務であった。
それは陸軍に限らず、日本の組織及び日本人全般に言えることではないか。
昨今の実用書が売り上げの上位の多くを占める傾向からも窺い知ることが出来る。
その実用主義の追求によって急速な発展を遂げた陸軍は、日露戦争の幸運な勝利によって情報軽視、主観主義という悪しき風習が根付き、やがて太平洋戦争の敗北によって瓦解する。
その陸軍の中枢を担った参謀本部の歴史を丹念に客観的に書いたのが本書である。
ただ、最終章は「戦略も終戦の見通しもなく戦争を始めた」という先入観にとらわれて十分な検証がされていないのではないか。
武藤章、田中新一ともにそれなりに戦略を描き、終戦の見通しを建てていたはずだ。
2024年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
当時の最優秀な頭脳と身体を併せ持つエリート達の最たる組織である、参謀本部と参謀達の書籍である。

桶狭間から、日清・日露、日華事変、太平洋戦争と、詳細に記載されているが、優秀の「はず」の彼らは

威勢はいいが、狭量で独善的、合理的な思考が出来なかったのか、と批判されている。

結局は、国民だけでなく、大東亜圏の国々の人々に、塗炭の苦しみと惨禍をもたらし、日本を滅亡の淵に

おいやったのだが、馬鹿ではないのだから、何故そうなったかという一番知りたいことが欠落している。

この知りたいことこそ、今の自民党とエリートとの巣窟たる官僚機構もメルトダウンしている現代にも当て

はまり、教訓にもなれるのに、そこまでは踏み込んでいないので、残念無念だ。

そもそも、参謀教育は学業優秀な秀才信仰が土台にあり、明治の薩長閥打破の切り札だった

しかし、そのエリート養成が、「仏作って、魂を入れず」の諺通りの教育機関に過ぎなかったので、

無様で、無残な負け戦の原因は、お仲間内の宥和を優先し、適材適所が出来ず、人賞必罰がでできない

人事制度にあった、と言われて久しいが、これは、今の霞が関の官僚統治機構にも充てはまることだ。

要は、プロ中のプロであるはずの、エリート達の組織は、硬直化し、柔軟性に欠け、身内優先という

欠陥が内在し、選民的な貴族意識を肥大させ、増長させる人事制度だから、時代に応じた変革できない

赤紙で徴用した兵隊を人とも思わない病根を抱えた自覚症状がない病人の増殖機関すぎなかったからだ。

これらの分析もなく、また表面的な将官と参謀の表裏の矛盾した関係に踏み込みもなく、単に組織だけを取

り上げても、片手落ち、いや、本質に踏み込んでいないので戦史に毛の生えた書物にすぎないのである。
2017年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大江志乃夫著

『日本の参謀本部』

中公新書

~霧名亜夜斗の「この本で歴史を勉強しなさい」~

    《内 容》

一人の軍事的天才の指揮能力を超える大組織になった近代の軍隊を運用する為に作られたのが参謀本部である。

そのスタッフである参謀は、政略と戦略、戦争目的と軍事力との関係について、明確な認識なしには十分な機能を発揮できない。
しかし、戦争の政治的目的を踏まえて戦略を策定する点で、日露戦争以後の日本の参謀本部は、理論・実践両面で有能とは言えなかった。
本書は、参謀本部の歴史をたどり、さきの大戦の敗因を探る。

    《解 説》

さきの戦争、すなわち日中戦争と太平洋戦争(当時の言葉では大東亜戦争)の敗因として、戦後、

「(陸軍の)参謀本部の立てた作戦が悪かった」

「参謀達が傲慢で愚かだったから負けたのだ」

と指摘されることが多いです。

では、その陸軍の「参謀本部」とは、いったいどのような組織だったのでしょうか??

「参謀」とはどのような職業軍人だったのでしょうか??

本書は、その参謀本部の誕生から崩壊までを学問的レベルを落とさずに、簡潔にまとめた本です。

日本陸軍の参謀本部の弊害として、

「補給の軽視」

「情報の主観化」

「責任の所在の不明確」

「硬直化した官僚組織」

などが挙げられます。

例えば、部隊への補給・輸送を度外視して作戦を立案し、現地の部隊が弾薬不足や食糧難に陥ったり、
情報機関からもたらされる敵軍に関する情報や分析を軽視し、あまりにも主観的に部隊を指揮(例えば「敵には、この川を渡河する能力はないはずだ」思い込み兵力配置を誤るなど)したあげく、結果大損害を被ったりたりすることが、しばしばありました。

これは、参謀の主流がいわゆる「作戦参謀」な為、「作戦至上主義」に陥ってしまったことが原因なのです。

また、現地軍司令官が凡庸で決断力に欠ける場合、中央から派遣された参謀が暴走し、いわゆる「幕僚統帥」が発生し、責任の所在が曖昧になったことも、大いなる弊害でありました。

日本陸軍の中枢、あるいは「日本的組織の弊害」に関心を抱く方々に、本書を強く推薦いたします。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年4月8日に日本でレビュー済み
まず読んで気づくことは、軍という暴力装置を担う軍人の考え方。明治憲法ができる前から、政治とは別に軍独自の考え行動したがること、また、海外への膨張主義を執りたがることだろうか。明治憲法は天皇の大権として軍隊は天皇が統帥するとしている。これは天皇だけが持つ大権である。参謀本部が持つ大権ではなく、参謀本部は天皇を内閣のように輔弼する機関ではなく、根拠あいまいな天皇の輔翼(補佐)組織でしかない。にもかかわらず、軍は内閣(総理大臣)を無視し、軍事に関しては参謀本部が国の決定機関のごとく言動し始める。国策を決めるのに、軍部は内閣(陸軍大臣、海軍大臣も閣僚)の口出しを許さない。これは、他の国でも、例えば軍部がクーデターで選挙で選ばれた内閣を倒すという暴挙を犯す国も結構ある。今のタイがそうである。これを日本の参謀本部はやり、他国に侵略し、戦争に突っ走り、無知な精神主義者のいわゆる秀才と言われたわずかの参謀本部の人間が、日本を破滅に導いた。このことを時代を追って説明してくれているのがこの本であろうか。どうして日本はああいう戦争をしたのか、どこがそれを主導したのか等を知るための入門書といえようか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年4月11日に日本でレビュー済み
昭和史を考える上で「軍部、特に陸軍参謀本部がどのような役割を果たしたのか」を知っておくことは重要であることは高校時代・大学時代に近現代史を学んだものであれば良く知っている。しかし、陸海軍・参謀本部について考察する書物や原資料は多くまた専門的であり過ぎて私のように概要を知りたいと思っている者に適した本が見つからなかった。最近本屋に立ち寄った時にこの本を発見し、本の帯を見て「これが良さそうだ」と購入した。
内容は、桶狭間の戦いの分析から書き起こされ、参謀本部が設立された明治初期、参謀本部が機能した日露戦争、徐々に官僚機構化し硬直化する大正期、硬直が極まり全く機能せず敗戦に至る経緯が記されている。
筆者は「あとがき」の中である外交評論家を激しく非難してい!!る。非難している理由は、「彼(外交評論家)は参謀本部を非難しながら彼自らが同じ過ちを犯している」というものだ。彼と参謀本部が犯した過ちとは何か?それは本書を読んで確認して頂きたい。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月1日に日本でレビュー済み
昭和60年5月初版の本書.私は多分高校時代に読み、ちょっと大袈裟に言えば衝撃を受けました.冒頭、織田信長の桶狭間の戦いをリデルハートの戦争原則8ヶ条と照らし合わせて分析し、それが戦略レベルでいかに理にかなった戦いだったかを示し、その桶狭間の戦いを戦術レベルに矮小化してモデル化していたのが旧帝国陸軍だった、というのがツカミで、以降、明治の草創期から太平洋戦争敗戦までの参謀本部の変遷がコンパクトに叙述されてます.今回久しぶりに再読して気づいたのですが、本書における一貫したテーマは、なぜ帝国陸軍(海軍もですが)に戦略の構想力・センスに欠けていたか、です.まず国家の基本方針があり、それを具現化する国内外の政治があり、その手段の一つとして軍事があるのに、日露戦争以降、天皇の統帥大権を補佐するスタッフにすぎない参謀本部がそれを逆転させて軍事の手段をもって国家の基本方針に据え、しかも肝心の戦略については全く無能で、尚且つ責任も負わない組織に成り下がったか、端的に解き明かしています.最後の方、特にノモンハンから敗戦までの記述はかなり駆け足ですが、そのこきおろしぶりは全く容赦ありません.結果論かもしれませんが、明治の草創期、新軍隊をシビリアンコントロールのもとにおこうとする方針があった、というのはやはり維新の元勲たちが偉かったのでは、と思います(シビリアンコントロールが決して万能とは思いませんが).あと、日本が欧州と異なり、歴史的に封建武士軍隊と近代大衆軍隊の間に傭兵軍隊の時代を持たなかったことが兵站軽視の土壌となった、という指摘は成る程と思いました.
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート