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南京事件: 虐殺の構図 (中公新書 795) 新書 – 1986/2/1

4.2 5つ星のうち4.2 13個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1986/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1986/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 269ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121007956
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121007957
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 13個の評価

著者について

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秦 郁彦
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「南京事件」について、自分の頭を整理するため読み始めた5冊中(※)、もっとも南京事件の全貌を俯瞰するのに役立つであろうと感じたのが、3冊目の本書でした。
南京事件を巡る論争には、大きく分けると肯定説、否定説があります。
そして、肯定説の中にも、十数万人以上の説、4万人を上限とする説、数千から2万人程度の説があるらしく、著者の説は、4万人を上限とする説にあたるようです。
しかしながら、十数万人以上の説の論者からすると、本書は、「少数説」にあたるらしく、反論の対象にされています。
また、否定説の側からも、反論の対象とされるという、両者に挟まれた格好で、少し気の毒な気がしますが、私が読んだ限りでは、最も、偏りがなく、資料分析も的確で、南京事件の基本を知りたいという方には大いにオススメしたくなる著作でした。
なお、私は、1986年発行の原著を読みましたが、2007年には増補版(
南京事件―「虐殺」の構造 (中公新書) )も出版されており、どちらを選ぶかは好みの問題。私は、安価な1986年版を選びましたが…。

本書の構成ですが、まず、第1章で、南京陥落直後の外国メディアの取り扱いが示され、南京事件が世界に向けてどのように発信されたのかを読者は知ることになります。
次の第2章では、東京裁判の状況(この裁判により、日本国民の多くが南京事件を知ることになった)を論説。
それに続く、第3章、第4章で、南京陥落までの戦闘の状況が示されます。
じつは、この2つの章が重要で、南京事件の全貌をイメージするのに大いに助けになる部分です。
そして、第5章以下では、検証が行われ、南京事件の規模や、虐殺の内容が分析されていくのです。

巻末には、南京事件の前後に係る年表や、南京戦に参戦した日本軍の構成が記されています。
さらに、参考文献は、きっちり分類されており、第1次資料、第2次資料の取り扱いが明記されているのも、好印象でした。

本書で特に印象的だったのは、戦後の中国の日本への対応に触れている点です。
(1)第二次世界大戦終結にあたり、在留邦人に報復せず、故国への引きあげを許したこと。
(2)1972年の国交回復にあたり、賠償を要求しなかったこと。
以上の2点に思い至れば、虐殺は厳然たる事実であるにも関わらず、「虐殺はなかった」と否定する人々や、30万人という中国の堅持する象徴的数字をあげつらう人々(つまり、「多すぎる」と批判的な方向に走る人達)は、「心ない人々」と著者は指摘しています。

日本と中国との歴史的な深い関わりを考えると、日中友好の大切さはよく理解でき、私は、著者の論調に賛同せざるを得ません。

(※)この経緯については、コメント欄に記載しました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月19日に日本でレビュー済み
戦争問題―。世代を超えてその意義が問われ続けている諸問題の一つに、この南京事件もある。本書はかなり前に書かれたものらしいが、著者は比較的中立的な立場(と一般には言われている)から南京事件を眺めている。自虐的な見方や「右翼」的な見方という大別の枠に本書を入れるのは難しいだろう。肯定派と否定派の泥仕合的な争いに辟易気味の方や、私の様にこの問題についてあまり多くを知らない方にはお勧めできると思う。もっとも、この問題についてちょっとでも興味のある方は既に本書を読んでいるとは思うが。この分野では結構ポピュラーであるので。ただ、苦言を呈したくなる点がないわけでもない。よく引合いに出される(と紹介されている)通州事件を一蹴しているくだりがわずか三行である事等がそれである。その様に紹介する以上、もう少しその点に関する著者自身の見解について言及しても本書の大筋からそれはしないと思うのだが。松井岩根に対する態度も厳しすぎる様に感じる。それらの点に、著者の立場が垣間見えるとも言える。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年10月5日に日本でレビュー済み
十分な史料が揃っていない時期に出版されたため、個々の数字については後に出版された書籍ほどの緻密さはないが、南京事件全体の流れを追うには最良の書。大虐殺派とまぼろし派のいずれにも片寄っていない姿勢もよい。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の状態もいいし、内容も良いです。読んでみて、とても目が開かれました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 韓国・中国との外交関係が悪化し、政治家の歴史認識が取りざたされている今日、非政治家の私も正しいその認識を持ちたいと思って注文した一冊です。まだ読み終わっていませんが、十分期待にこたえてくれるという予感がします。新書版で本文240ページ程度ながら、題名を並べるだけで12ページ半にも及ぶ資料が駆使され、記述には客観性と厳密性が最重視されていると推察され、信頼して読み進めます。
 書中の地図をコピーして傍らに置きながら読んでいます。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月19日に日本でレビュー済み
 「南京大虐殺」には、「東京裁判史観」から、無条件に受け入れる立場の人から、「完全なでっち上げ」という立場の人もおり、その中間に様々な見解が展開されている。

 今まで読んだ多くの立場の書物は、どちらかというと、特に進歩的文化人系の人と、その対極にある人たちは、「結論先にありき」で、資料の評価とか、証言の信憑性の検証を、自分の都合のいい方に「引用」しているきらいがあった。

 秦氏は、この論争に加わるに当たって、まずは第一次資料を重視するという立場を鮮明にし、付随資料の評価は、一次資料と矛盾しないか否かを明確な基準とした上で議論を展開している。

 そのため、対極にある論者の双方につき、ある場面では賛成し、ある場面では鋭く批判しているが、その評価基準にぶれはない。

 この本は、そういう意味で秦氏の主観が完全に排除されているというわけではないが、客観的であり、公平であり、首尾一貫している。

 ただ、このような立場に立つと、両極端の立場の双方から攻撃の対象とされるのであり、大変であろうと心配している。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月27日に日本でレビュー済み
30万人説からまぼろし説まで。

諸説かまびすしい南京事件であるが、著者は、これまで出版され、あるいは現存している資料のうち、「当時作られた生の資料」に最も重きを置いて分析を行っている。

著者は、南京攻略戦における死傷者を4万人とし、いわゆる「中間派」に分類されている。

4万人という数字は、著者が、当時の生の資料(一次資料)から、どこに日本の部隊が居て、どこで中国軍と遭遇し、どのような戦闘が起こったかを勘案して弾き出したものである。

一方、30万人‾40万人説を掲げる学者は、概ね中国側の証言、証言を紹介した本(二次、三次、四次資料)から、とにかく犠牲者を膨らませるための材料をかき集めて犠牲者を弾き出している。

読み比べてみれば、どちらが客観性があり、学者の名に値するかは明らかである。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年3月14日に日本でレビュー済み
30万から0までさまざまな南京事件だが、その中で一次資料に当たってしっかりと分析できている。

南京事件について予備知識のない初心者にも薦められる本である。

だが、そういう点から、厳密な断定が出来ないものも多く、それらについての記述はあいまいな形になっている。

例えば人数について、証言内でバラツキがある場合、明言は避けてどちらとも取れる書き方にしていたり、国際法も「合法だが、あまり頂けない」のような書き方になっている。

もう少し厳密に調べ上げれなかったのかと少し残念だが、新書ゆえ仕方がないだろう。それらを考慮に入れても十分合格点の本である。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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