皇紀2600年(1940年)にあわせて実行、あるいは計画されたさまざまなイベントを丹念に追った本です。ここから明らかになるのは、「国家統合」というよりも、経済的な実利を求めた人びとの姿です。
ともすれば、戦前は非常に暗い歴史であり、戦後と断絶されたものと描かれがちである気がします。しかし、本書の言葉をつかえば、戦前の日本は「欲望の追求」が肯定された社会でした。その意味では、現代を生きる我々と感覚がさほど遠くない社会だったことが本書からわかります。
近現代史の一面的な見方を、いい意味で変えてくれるすぐれた本だと思います。
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皇紀・万博・オリンピック: 皇室ブランドと経済発展 (中公新書 1406) 新書 – 1998/3/1
古川 隆久
(著)
98年初版です。カバー表紙に微キズがございます。本文に、書き込み・折れ・ヤケ・ヨゴレ等はございません。品切れ書籍としまして経年並みのコンディションです。帯無です。丁寧に発送いたします。どうぞよろしく
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1998/3/1
- ISBN-104121014065
- ISBN-13978-4121014061
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1998/3/1)
- 発売日 : 1998/3/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 247ページ
- ISBN-10 : 4121014065
- ISBN-13 : 978-4121014061
- Amazon 売れ筋ランキング: - 466,713位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
皇紀2600年、オリンピックと万博がセットになっていた。そして、西暦2020年のオリンピックも2025万博がセットになっていることに気付かされた。
2020年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり目立つ傍線が二カ所あったのは残念でした。難しいとは思いますが入念な検品お願いします。
2020年11月8日に日本でレビュー済み
興味深いテーマと思ひ、古本屋で見つけて直ぐ購入しました。「はじめに」の部分を読んでユニークな考察も期待出来ました。然るに、何度か集中して読まうとしましたのに、中々読み進めにくいのです。平易に歴史的な用語を分からせようとする著者の注記は有難かったのですが、実証の論考部分に中々入って行けず、何故、皇紀、紀元二六〇〇年に日本国民がロマンを感じたり、万国博覧会、オリンピックと結びつけて考へたりしてゐたのかは詳細は不明でした。経済成長の大義名分に皇室ブランドを使っのだとの考察はよく分かったのですが、日本国民の精神、意識には十分迫り切れたとは言へず残念に感じました。万博や五輪の用地として準備された土地のその後の活用状況は初めて知る所であり、興味深かったです。著者は、皇紀、紀元二六〇〇年といふ今まで扱はれなかったテーマに果敢にある程度迫ってくれはしましたが、私としては不十分と言はざるを得ません。更なる深化、考察があればと思へてなりません。
2014年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近年は少し増えましたが、皇紀2600年について書かれたもので、当時の時代背景などがよくわかります。
2004年2月16日に日本でレビュー済み
日中戦争のさなか、皇紀(神武天皇の即位から数えた暦)2600年を記念して万博・オリンピックの開催が計画される。本書は、幻に終わった万博・オリンピック計画を中心にして、政府とイベント、そして皇室ブランドの歴史を戦前から戦後にわたって明らかにしたものである。
皇紀2600年という今では耳慣れないイベント・イヤーへの興味もさることながら、皇室イベントを上手に利用して発展を遂げようとする地方経済のあり方に目を見張った。戦前というと盲目的に皇室を崇拝していたようなイメージがあるが、この本から伝わってくる彼等の実態はかなりしたたかだ。こうした面が戦後の経済発展につながっていったのだろう。また、幻に終わった皇紀2600年万博の前売入場券は、1970年の大阪万博の時に使うことができたのだというから、これも驚きである。
ともあれ興味深い幻の万博計画。愛知博までに読んでおくと、また違った目で万博が見られるかもしれない。
皇紀2600年という今では耳慣れないイベント・イヤーへの興味もさることながら、皇室イベントを上手に利用して発展を遂げようとする地方経済のあり方に目を見張った。戦前というと盲目的に皇室を崇拝していたようなイメージがあるが、この本から伝わってくる彼等の実態はかなりしたたかだ。こうした面が戦後の経済発展につながっていったのだろう。また、幻に終わった皇紀2600年万博の前売入場券は、1970年の大阪万博の時に使うことができたのだというから、これも驚きである。
ともあれ興味深い幻の万博計画。愛知博までに読んでおくと、また違った目で万博が見られるかもしれない。
2010年7月9日に日本でレビュー済み
紀元2600年にあわせて万博とかオリンピックとか企画したぜ、という話
もう関係者一同悪のりじゃなかったシナジー効果を狙いまくって
万博やオリンピックで社会資本整備や経済波及効果を望むわけだ
その中でも腹筋が吊りそうになるくらいに笑ってしまったのが奈良県の話w
観光立県を目指すというて今のR24のを国道に編入して整備しろ、と主張するわけである
京奈和乙wやってることが70年前とちっとも変わらなねぇ
昔皇室今環境、というところであろうかw
東への鉄路と原某のトンデモ本を読み比べたことがあるんだが
原某は近鉄が国家が仕掛けた天皇制を賞賛するイベントに没入する様を表して
天皇制べったり政府べったりと近鉄を批判し、阪急をほめるわけだが
東への鉄路では伊勢神宮や橿原神宮への参拝客を運ぶというのは
あくまでも免許取得上や営業上の大義名分なんだけどな、と中の人が戦後漏らす下りがある
じゃあ日本の企業がこぞって環境を重要な経営方針に入れているのは
環境のためなら死んでもいいと思っているからか?(趣味でやってる会社は除く)
それは環境こそが商売になるからし、その分野こそ勝てるからだと思っているからだ
プリウスを赤字で売り出したトヨタは将来に於いての勝算があったからこそそうした
別段、キャッシュをはき出して道楽でやっていたわけではあるまいよ
ただ企業が社会にとって善なるものとしてこそ永続できる、と思うからこそ
社会の要求に応え将来の課題に向かって走り続けるのである
大義名分と企業の誇り、それは不即不離で裏腹なものである
今も昔もみんなドタバタしながら走り回ってがんばっているのである
そういう意味で今の働く人にもエールになる本かも知れないなw
もう関係者一同悪のりじゃなかったシナジー効果を狙いまくって
万博やオリンピックで社会資本整備や経済波及効果を望むわけだ
その中でも腹筋が吊りそうになるくらいに笑ってしまったのが奈良県の話w
観光立県を目指すというて今のR24のを国道に編入して整備しろ、と主張するわけである
京奈和乙wやってることが70年前とちっとも変わらなねぇ
昔皇室今環境、というところであろうかw
東への鉄路と原某のトンデモ本を読み比べたことがあるんだが
原某は近鉄が国家が仕掛けた天皇制を賞賛するイベントに没入する様を表して
天皇制べったり政府べったりと近鉄を批判し、阪急をほめるわけだが
東への鉄路では伊勢神宮や橿原神宮への参拝客を運ぶというのは
あくまでも免許取得上や営業上の大義名分なんだけどな、と中の人が戦後漏らす下りがある
じゃあ日本の企業がこぞって環境を重要な経営方針に入れているのは
環境のためなら死んでもいいと思っているからか?(趣味でやってる会社は除く)
それは環境こそが商売になるからし、その分野こそ勝てるからだと思っているからだ
プリウスを赤字で売り出したトヨタは将来に於いての勝算があったからこそそうした
別段、キャッシュをはき出して道楽でやっていたわけではあるまいよ
ただ企業が社会にとって善なるものとしてこそ永続できる、と思うからこそ
社会の要求に応え将来の課題に向かって走り続けるのである
大義名分と企業の誇り、それは不即不離で裏腹なものである
今も昔もみんなドタバタしながら走り回ってがんばっているのである
そういう意味で今の働く人にもエールになる本かも知れないなw