中古品:
¥33 税込
配送料 ¥350 5月31日-6月2日にお届け(21 時間 11 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 状態は概ね良好です。細かな劣化はご了承くださいませ。中が見えない封筒で、主にゆうメールで発送予定です。(価格、商品サイズによりほかの発送方法の場合有)。万一不備がございましたら対応いたします。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォロー

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

市場社会の思想史: 自由をどう解釈するか (中公新書 1465) 新書 – 絵本, 1999/3/1

4.5 5つ星のうち4.5 11個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1999/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 186ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121014650
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121014658
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 11個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
間宮 陽介
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

1943年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。社会経済学、経済理論、経済思想専攻。市場経済一辺倒の傾向を批判し、経済活動に「倫理」と「公共性」を求める立場からの発言が多い。また都市計画・まちづくり等の分野においても積極的に発言し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『増補 ケインズとハイエク―“自由”の変容 (ISBN-10: 4480090215)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
11グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2015年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を市場経済における、自由に関する経済思想の解説書と早合点すると、見事に筆者の戦略に引っかかってしまいます。

我が国では、[自由]に関する思想的な検討は大陸の合理主義と社会契約をベースに哲学、思想史、政治学の視点から行われるのが、通常コースです。具体例で言うとホッブズ、ルソーからロールズやサンデルの自由に関する議論に対し、スコットランド啓蒙思想からオーストリア学派を経て、ハイエクに至る自由に関する議論は無視するか、経済学内で検討されるべき問題という位置づけです。法学部専門課程の学生に、アダムスミスって自由論の思想家って知ってる?と質問したら、間違いなく知らないとの回答が返ってくるでしょう。

筆者はそのような現代日本の状況を逆手にとって、本来、社会の秩序を成立させるため追求すべき理念としての[自由]についての思想史を[市場の発見]を縦軸に、著名な経済学者を横軸に語ります。
筆者は「経済思想が自由についての歴史だ」と限定的な表現をされていますが、小規模な集団を超えて国家レベルでの統合を成立させるための価値としての「自由」は経済学に限定されない社会科学における普遍的な価値であることに気づかされました。
自由に関する、市場ネットワークの発見[アダムスミス]と社会契約のアプローチ[ホッブズからルソー]という対比も本書の指摘で気がつかされた点です。

本書は放送大学のテキストが底本であり、簡潔・平明な記述のテキストを装いながら実は底流に野心的なメッセージを秘めており、侮れません。一読をお勧めする所以です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「自由」をどう解釈するか、という副題がついた本であるが、自由について論じられているのは、最初のアダムスミス関連のところ(1章)、ポランニーのいう複合社会における自由に関するところ(8章)、そして最後の15章(経済学における自由の思想)だけである。したがって副題につられて買うと、拍子抜けするであろう。実際私がそうだった。

中身は経済学史のテキストといった趣きであり、良く言えば論ずる内容を絞り込んだ簡潔な叙述であるが、悪く言えば議論の掘り下げ方や広め方がややもの足りない。あとがきを読むと、もともと放送大学のテキストとして書かれたもので、1回45分の講義15回分だったそうだ。道理で叙述が簡潔なわけだ。

もっともそういう本であると最初から承知して読めば、決して悪くはない本ではある。正味★3.5だが、四捨五入で★4つ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
放送大学での講義のための、テキストだったということを知らず。
読破して、あとがきを見て、気づく。
45分の講義のために、15の章が、コンパクトにまとまっていて。

アダム・スミス、マルクス、ケインズなどといった、おなじみの名前から。
ヴェブレン、ポラニーなどの、「そういえば大学で教わったな」、という人たちも。
時代の流れに沿って、偉大なる経済学者の思想を、「自由」という観点から、論ずる。

ちょうど、自由についての考え方の進化を、頭の中で整理したいな、と思っていたところだったので。
大変に便利な、一冊。

思想は、ただそれのみで存在するのではなく。
何らかの悩みや、問いかけがあり。
それに対する答えとして、存在するわけであり。

ただ思想についてのみ、解説されても。
それは、表面的なものでしかないのだが。

本書では。
ただ単純に、彼らの思想をまとめるだけでなく。
彼らの生きた時代背景と。
彼らがその時代の中で、どういった問題意識を持っていたのか。

その説明がありつつ、彼らが到達した思想について、まとめられていて。
極めて納得的な上、大変勉強に、なりました。

新古典派や、マネタリストや、合理的期待学派の言うところの自由放任主義が。
何故特定の階層の利害を背景に、自由を主張するのか。

古典派の、自由主義が。
なぜそういった、自由放任主義と、一線を画すのか。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私がとある公立大学の学部演習のテキストとして選んだのが本書である。「人物」を中心に組み立てる通常の経済学史のテキストとは異なり、「社会主義」、「功利主義」、「貨幣」、「市場と計画」といった経済学における重要な「主題」(テーマ)を時代ごとに扱っている。あとがきによれば、「本書がめざしたのは・・・いわば問題史としての経済思想史である」。この「あとがき」には著者の思想に対するスタンスが明快に語られており、大変参考になった。偉大な思想家が「問いかけた問題の大きさと切実さが、彼らの思想を多産的な思想としている」のであり、「本書で取り上げた思想家たちは多かれ少なかれ市場社会の変化が生み出した問題と対決し、時代との対決のなかから自らの思想と練り上げている」とある。単なる机上の空論ではない生きた思想の歴史が綴られているのだ。もともとは放送大学での45分講義をもとにしているために、内容にやや物足りなさを感じることは否めない。スミスの箇所で扱われた「体系の人」批判をハイエクが現代的に再生した議論やスラッファによるリカードの客観価値論の復権など、現代とのつながりをより強く意識した構成もありえたであろう。それができなくともせめてシュンペーターの思想と理論には言及すべきではなかったろうか。とはいえ、本書はそれ自体として十分に魅力的な思想史を構成しているように思われる。第10章の「ケインズ革命」に連なる、「不確実性と期待」(第11章)と「貨幣について」(第12章)、そして「経済学における自由の思想」(第15章)はとくに印象深い。ケインズ理論に込められた思想・哲学を的確に描き出しているからだ。理論、思想あるいは哲学との豊かな協奏曲が奏でられているといえば大袈裟か。「市場社会の思想史」という本書のタイトルからも、経済学とは本来は「社会」と密接不可分な関係にあることを想起させられる。お薦めの一書である。
47人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
経済史の入門書のようでありながら、経済の基礎および理論を教えてくれる。私の記憶の間違いなければ氏のケインズとハイエクが、絶版なのが、悔やまれる。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月1日に日本でレビュー済み
基本的には経済学史の本です。自由云々の議論はあまり期待しない方がいいです。

とはいいつつも、どのように経済学が発展してきたか、ということがよくまとまっていると思います。
高校生ぐらいの方が読むと、とても参考になると思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年6月1日に日本でレビュー済み
タイトルにもあるように経済思想史の本。

ページ数も180くらいで、新書の中でも薄い方です。

しかし、その薄さとは裏腹に、中身はとても濃いです。

通常の経済史の本と違い、人ではなくて思想を中心に据えています。

そして、その思想がどういう問題に取り組み、どのように解決させようとしたか、が丁寧に書かれています。

本書は放送大学の講義を起こしたものだが、こうした講義をリアルタイムで聞いてみたいものである。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年5月18日に日本でレビュー済み
 経済思想を源流から辿りながら、経済理論やその変遷を理解出来る経済思想史のコンパクトな1冊である。古典派経済学から新古典派経済学を経て、ケインズ革命に至るまでの経済学の歴史を理論と提唱者のエピソードに適切な例も加えながら解説し、現代の経済学の根底にある思想を探る。しかし他の経済学史の本と異なるのは、そこに政治的な背景や思想的な流れを積極的に取り入れる事で却って経済学史全体の流れや構造が掴み易くなっている点であろうか。
 自由主義と市場社会の関連を思想的・経済的側面からまとめあげた本書は、経済史の魅力的な教科書にもなると同時に、政治学・哲学の体系的テキストにもなることだろう。比較的安価に手に入る良書なので、文系の学生には是非とも一度手に取って読んで貰いたい。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート