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階級にとりつかれた人びと: 英国ミドル・クラスの生活と意見 (中公新書 1589) 新書 – 2001/5/1

4.3 5つ星のうち4.3 15個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2001/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2001/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 204ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4121015894
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4121015891
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 15個の評価

著者について

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新井 潤美
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月12日に日本でレビュー済み
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貴族階級と労働者階級があこがれや共感の対象になるのに、ロウアーミドルクラスが揶揄の対象となる現在も存在するイギリスの階級意識が多くの文学作品を引用して論じられています。
近現代のイギリス小説をより深く読むためにはきわめて有益です。
2019年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 比較文学者である新井潤美の初の著作である。米国と違い英国は階級社会で、英国の階級にまつわる物語やギャグ・コメディは米国人にもそのままでは理解できないというのは驚いた。また、階級がアッパー・クラス(上流階級)、ミドル・クラス(中産階級)、ワーキング・クラス(労働者階級)に分かれるというのは知っていたが、とくに英国ではミドル・クラスの中でも上下に分かれており(アッパー・ミドル・クラスとロウアー・ミドル・クラス)、その階級の違いを意識することが英国作品を理解する上での助けになるということも勉強になった。いつの世でもそうだと思うが、上流階級は成り上がりが嫌いなもので、アッパー・クラスは道徳的なミドル・クラスを馬鹿にするが、ワーキング・クラスの無骨な振る舞いは賛美する。これはきっと、ワーキング・クラスほど下の階級なら自分を脅かさない、という心理が働くからだろう。アッパー・クラスの若者の間ではワーキング・クラスの言葉が流行る、ということも無関係ではない(p182)。
 読者の中には、何でわざわざ階級を勉強しなくてはいけないのかと思う人もいるかもしれない。確かに日本でも見かけの階級はなくなった。しかしその代わりに、スクールカーストなどといった階層は今の日本にも存在しており、そういう息苦しいものはどうにかした方が良いのだから、階級を勉強する意味は失われていないと言える。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英国から帰国した後、だいぶ昔、この作品の参考文献にも出ている、john careyのthe intellectuals and the massesを読んだことがありました。面白いと思いながらも、かなりのわかりにくさを感じました。でも、今回、この作品を読むことにより、その残っていたわかりにくさが、かなり明確に解消されました。こんな参考になる本が日本でも出ていたのを知らなかったのは失態でした。著者の近著の”不機嫌なメアリー・ポピンズ”に最近読み、やっとこの本の存在を知りました。この作品は主に19世紀から20世紀初頭の大きな社会変動を舞台として、中産階級の間で、微妙な差異をめぐってアッパーとローワーとの間で繰り広げられた悲喜劇を取り上げています。何とかして差をつけようとする(drawing the line)は、もちろんどこの社会でも共通に見られる現象なのですが、英国におけるこの発現形態は、確かに”異様”です。でもこの微妙な線引き、そして作られた差異の持つ意味の継続的な転倒と風刺こそ、英国の知的活力なのかもしれません。本書の中のH.G. Wellsの部分はこれまで、日本ではあまり紹介されることのなかったこの特異な彼の別の側面をわかりやすく説明してくれます。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年5月12日に日本でレビュー済み
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十數年前に出版された本書に今更といふ感じもあるのですが、最近アマゾンのおすすめで表題に惹かれて購入したものの、内容があまりに期待はづれで、しかもこれまでの評はいづれも核心を突いてゐないやうなので、あへてコメントします。

まづ、本書は表題によると英國の「階級」について、そして「ミドル・クラス」について書かれてゐるやうなのですが、それらについて何らの基本的な知識・認識がどこにも與えられてゐません。日本で「上流・中流・下流」といふと、収入や資産など(聯續變數)の多寡により何となく意識されるものです。それらの境界がはつきりしないため、ほとんどの日本人が中流意識を持つといふ結果になります。英國の「ミドル・クラス」は日本の「中流」と全く異るものなのですが、それを始めに明確にしておかなければほとんどの日本人讀者には英國の「階級」は理解されないままです。ことによると、比較文學研究者である本書の著者自身が英國の階級についての明確な知識がないのではないかと推察されます。

産業革命までは、英國に「ミドル・クラス」が存在しなかつた。それまでは、廣大な領地を所有する人々による上流階級と、その他の労働者階級に二分されていた。産業革命以來、生産手段、流通手段、金融機關を所有・經營する人々が富を築いて英國の經濟を動かすやうになつた。それでも、廣大な領地を所有することで規定された上流階級とは分けられたままで、一方で労働者を雇用する立場にあるため、上流階級でもなく
労働者階級でもなく、その間に新たな「階級」つまり「ミドル・クラス」が認められた、といふこと。

本書は、このやうな英國の「階級」についての基本的な認識なしに、「アッパー・ミドル」と「ロウアー・ミドル」を論じ(やうとし)てゐるので、例へば、所々で「アッパー・クラス」と「アッパー・ミドル・クラス」の間に混同が生じてゐます。文學その他の藝術形態の中での「階級」を拾ひ集める試みではあるものの、英國の「階級」や「ミドル・クラス」についての理解には、本書は殘念ながら全く役に立ちません。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月30日に日本でレビュー済み
著者である新井先生の授業、大学1年の昔々に教養科目で取りました。授業の中でも本書の中に出てくるピグマリオンの映画版Mayfair LadyならぬMy Fair Ladyを取り上げ、素人向けの平易な解説をしてくださいました。自分が受けた全授業の中で1番面白かったのを覚えています。その時お話し頂いた内容も本書で所々に確認することができました。

ご出身のThe Cheltenham Ladies Collegeは、ある意味世界一有名な学校とも言えるEton Collegeの女子校版の立ち位置で、少し傾向が違いますがRoedean等と並んで英国でも最も典型的な、いわゆる「お嬢様学校」だと思います。自身がEtonやHarrowといった独立学校へ訪問調査した際にも、否応なく感じたこの国に存在する「見え隠れする階級」という代物に関して、本書ではヴィクトリア期の様相を詳しく知ることができました。現在の寄宿制英国独立学校には、非常に高額な学費に耐えうる家庭という理由で、外資系金融に勤める親を持つ子弟が増えているそうです。日本でも平均年収の倍額ほどの学費/年がかかるフランチャイズ校が設立されてきていますが、現在における階級事情についても詳しくご教示頂ける読み物が出版されると幸甚です。

余談ですが、映画「My Fair Lady」のオードリーは「美しすぎる発音を身につけた淑女」というより、「いつもの発音のオードリー」という感じだったので、どうせなら「モーリス」に出てくるリズリー子爵のような気取った発音をしてもらいたかったです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月24日に日本でレビュー済み
イギリス文学を読む上で、階級意識の存在を知るか、知らないでは、英国文化の理解の程度に大きな差が出るでしょう。これは、日本文学を読む上で、敬語の使い方を理解しないと内容が良く分からなくなるのと似ています。日本語では、どんな敬語を使うかで、話者同士の関係がたちどころに判断できますが、こうした、ある文化には特有の現象だが、他の文化には殆ど無いし、理解するのが少々難しい(東アジアの言語にある敬語はそのひとつでしょう)のが、イギリスの階級意識でしょう。だから、日本人にとっては、あまり意味はないのかも知れませんが、英語とイギリス文学が日本では結構人気があるため、知っておいて損はないと思います。同じ著者の「不機嫌なメアリー・ポピンズ」と併せて読むこと、また、ロックファンにとっても、town,country,suburbの意味、ニュアンスを知る為にも、一読されることとをお勧めします。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表記的な事ですが、重要ですよ。僕のつけたタイトル読みにくいでしょ? 目の神経使う本です。
だったら、アッパー中流、ロウアー中流、とか。Uミドル、Lミドルとか(これも見にくいか…)、なんか表記を工夫して欲しかった…
内容面は文章も退屈。でも中流といっても一枚岩じゃないよという事を新書で世に知らしめた事は、大きな意義がある。
実は日本もあからさまでないだけで、多分こういう区別はあるんだろうなと思い起こさせる。それだし、法廷弁護士クラスがアッパーミドルと言う訳で、今日本で中流崩壊というと、恐らくJロウアー中流(笑)が、ガラガラ崩れて労働者層に転落してるんでしょうな……
アッパーミドルは安泰と。逆に言うと分厚い中流層とか言っても、大半は、ロウアーミドルだった訳だ。これは日英で違いはないであろう…
最後ですが、基本的には、イギリス文化に興味有る人向けかと。イギリス経済に興味あっても今一と感じると思われます。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年12月1日に日本でレビュー済み
日本人が書いた階級関係の本ではトップを争うほどのでき
である。私は、ブルデューから階級論に入ったため、階級
論が難解であると感じたが、これを最初に読んでいればそ
のようなことはなかったかもしれない。
それだけ、階級意識がなくなった日本人には入りやすい本
である。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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