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能力構築競争-日本の自動車産業はなぜ強いのか 中公新書 (中公新書 1700) 新書 – 2003/6/24
藤本 隆宏
(著)
- ISBN-104121017005
- ISBN-13978-4121017000
- 出版社中央公論新社
- 発売日2003/6/24
- 言語日本語
- 本の長さ406ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2003/6/24)
- 発売日 : 2003/6/24
- 言語 : 日本語
- 新書 : 406ページ
- ISBN-10 : 4121017005
- ISBN-13 : 978-4121017000
- Amazon 売れ筋ランキング: - 308,008位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品の商品もきれい、納期予定どおり、梱包も丁寧
2016年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し昔の本なのでケーススタディの背景は異なりますが、かつての日本のものづくりがなぜ強かったのかを考えるにはオススメの本です
2009年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自動車産業の研究本はいくつか出ているが、
どれも特定企業の研究や取材結果や、
生産性や生産効率といった面だけのものや
ややもすると精神論に偏る本もあるなか、
「ものつくり全般」を長年研究している著者により
「開発とは何か」や「開発効率」や「開発品質」についても
具体的に書かれている点で着目できる。
「能力構築競争」とは、比較すべき基準も無く
競争相手のレベルも把握しにくい中における
開発効率・生産効率・利益効率・品質など
「ものつくり全般の組織能力向上」を言うという。
またコストメリットの恩恵がわかりにくい開発効率の面では
(いまでは言い尽くされた内容であることも否めないが)
フロントローディングやモジュール化、ソフト統合化など
特に「能力構築」に悩む自動車開発に携わる管理職には
基本から「開発とは何なのか」を考えるには必読といえるのではないか。
また、巷のコンサルタントやマスコミに踊らされた感のある
「規模拡大のメリット」は、2003年時点で
「200万台もあれば充分」とバッサリ「意味無し」と切り捨てている。
これは、以後のホンダやポルシェといった単独メーカーでも存在感を発揮し、
ダイムラーとクライスラーの破局、GMとクライスラーの倒産など
単なる大規模メーカーの迷走からも明らかである。
まさに「ものつくり能力構築」で決まるのである。
惜しむらくは「能力構築競争」という漠とした本書の題名である。
確かに本書内容を代表するのではあるが、
これでは自動車関係者の読者の目を引けないのではないか。
自動車の規制や基準も年々厳しくなる中、
グローバル化と地域別対応に迫られながら
能力構築競争は、政府も巻き込んだ国別の競争も激化しており、
リーマン以後のGM倒産など、近年の自動車産業の迷走を見るにつけ
最新の情報も踏まえて本書がアップデートされないかと期待したい。
どれも特定企業の研究や取材結果や、
生産性や生産効率といった面だけのものや
ややもすると精神論に偏る本もあるなか、
「ものつくり全般」を長年研究している著者により
「開発とは何か」や「開発効率」や「開発品質」についても
具体的に書かれている点で着目できる。
「能力構築競争」とは、比較すべき基準も無く
競争相手のレベルも把握しにくい中における
開発効率・生産効率・利益効率・品質など
「ものつくり全般の組織能力向上」を言うという。
またコストメリットの恩恵がわかりにくい開発効率の面では
(いまでは言い尽くされた内容であることも否めないが)
フロントローディングやモジュール化、ソフト統合化など
特に「能力構築」に悩む自動車開発に携わる管理職には
基本から「開発とは何なのか」を考えるには必読といえるのではないか。
また、巷のコンサルタントやマスコミに踊らされた感のある
「規模拡大のメリット」は、2003年時点で
「200万台もあれば充分」とバッサリ「意味無し」と切り捨てている。
これは、以後のホンダやポルシェといった単独メーカーでも存在感を発揮し、
ダイムラーとクライスラーの破局、GMとクライスラーの倒産など
単なる大規模メーカーの迷走からも明らかである。
まさに「ものつくり能力構築」で決まるのである。
惜しむらくは「能力構築競争」という漠とした本書の題名である。
確かに本書内容を代表するのではあるが、
これでは自動車関係者の読者の目を引けないのではないか。
自動車の規制や基準も年々厳しくなる中、
グローバル化と地域別対応に迫られながら
能力構築競争は、政府も巻き込んだ国別の競争も激化しており、
リーマン以後のGM倒産など、近年の自動車産業の迷走を見るにつけ
最新の情報も踏まえて本書がアップデートされないかと期待したい。
2004年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の自動車産業はなぜ世界的に強いのか,という素朴な問いに引きつけられてこの本を読み始めたのだが,著者30年の研究成果の含蓄はずしりと応える.アメリカのコンサルタントがモノにするようなスマートな概念構築と変わり身の早い目先の追求とは全く異なり,まさに日本的な愚直で地道な探求が生んだ「能力構築競争」.これこそ,コンサルタントの受け売りで社内に害毒を流すエセ経営幹部に読ませたい本である.
競争は表層だけではなく深層でも行われている.それがこの能力構築競争である.経営基盤競争と言い換えても良い.目先の表層の競争力ばかりに目が向いていた昨今のコンサルタントや経営者に言って聞かせたい内容である.この競争は長期にわたり戦われる.自動車産業の場合,その期間はすでに30年をゆうに超えた.これからが正念場だ.
競争は表層だけではなく深層でも行われている.それがこの能力構築競争である.経営基盤競争と言い換えても良い.目先の表層の競争力ばかりに目が向いていた昨今のコンサルタントや経営者に言って聞かせたい内容である.この競争は長期にわたり戦われる.自動車産業の場合,その期間はすでに30年をゆうに超えた.これからが正念場だ.
2019年11月29日に日本でレビュー済み
10年以上前に同じ著者の「生産マネジメント入門Ⅰ」「生産マネジメント入門Ⅱ」を読んで生産管理について学ぼうとしたことがありました。その時はなかなか理解できず、かなり時間をかけて読みましたが、それ以降、「ザ・ゴール」「ザ・ジャストインタイム」「トヨタ生産方式」などの本を読んである程度理解が進んだからか、この本は割とさくさく読めました。「生産マネジメント入門」と重複する内容もありましたが、本のタイトル通り「能力構築」の競争に焦点を当てて分析されていて、また違った内容であるようにも思えました。
著者が今までに書いてきた専門書よりも時間をかけ、最初のメインテーマがサブテーマになってしまうくらい内容に変化があったという話があとがきで書かれていましたが、新書にしてはページ数が多いだけでなく、確かに内容も充実していてかなりの力作だなと思いました。
2003年に出版された本であり、需要側へのアプローチであるマーケティングに焦点を当てず、供給側へのアプローチである生産能力に焦点を当てている点で古臭い内容かなと読み始めでは感じていましたが、現時点でもこの本で述べられている能力構築が企業の競争力の一端になっているように思えてきました。それだけが企業の競争力の決定要因ではないと思いますが、短期的な競争ではデザイン力やマーケティング力で勝敗が決まることが多くても、長期的な競争ではこの本で述べられている組織能力が勝敗を決めるパターンも多そうだと思いました。
ただ、著者は自動車産業が世界で優位に立った要因を他産業に展開すればよい、と所々で書いていますが、この本で書かれている自動車産業の能力構築は、部品点数が多く部品間の関係が強い自動車という特殊な産業で長年の蓄積があるからこそその優位が保たれるだけで、他産業への展開は難しいのではと思いました。
著者が今までに書いてきた専門書よりも時間をかけ、最初のメインテーマがサブテーマになってしまうくらい内容に変化があったという話があとがきで書かれていましたが、新書にしてはページ数が多いだけでなく、確かに内容も充実していてかなりの力作だなと思いました。
2003年に出版された本であり、需要側へのアプローチであるマーケティングに焦点を当てず、供給側へのアプローチである生産能力に焦点を当てている点で古臭い内容かなと読み始めでは感じていましたが、現時点でもこの本で述べられている能力構築が企業の競争力の一端になっているように思えてきました。それだけが企業の競争力の決定要因ではないと思いますが、短期的な競争ではデザイン力やマーケティング力で勝敗が決まることが多くても、長期的な競争ではこの本で述べられている組織能力が勝敗を決めるパターンも多そうだと思いました。
ただ、著者は自動車産業が世界で優位に立った要因を他産業に展開すればよい、と所々で書いていますが、この本で書かれている自動車産業の能力構築は、部品点数が多く部品間の関係が強い自動車という特殊な産業で長年の蓄積があるからこそその優位が保たれるだけで、他産業への展開は難しいのではと思いました。
2010年5月9日に日本でレビュー済み
資料が多く、専門家向けの内容だと思います。基本構成はArchtectをしていくこと。設計も形状すべて情報としてとらえ、いかに組み立て、管理をしていくかが重要であるということを前後左右から解析して、説明をしている。難しい内容をかなりわかりやすくしている。
ちょっと関心がある人にとっては結構分厚い感じはした。内容は冗長であり、QC等の活動に近いものである。
先般のアメリカでのトヨタの問題の時に新聞に感想でトヨタの対応の悪さを記載していた。著者が本書でトヨタの礼賛をしていたこととは打って変わり、何か批判を避けるかのようなコメントの印象を受けた。その意味で本書に対する私の関心は薄れた。
ちょっと関心がある人にとっては結構分厚い感じはした。内容は冗長であり、QC等の活動に近いものである。
先般のアメリカでのトヨタの問題の時に新聞に感想でトヨタの対応の悪さを記載していた。著者が本書でトヨタの礼賛をしていたこととは打って変わり、何か批判を避けるかのようなコメントの印象を受けた。その意味で本書に対する私の関心は薄れた。
2003年7月6日に日本でレビュー済み
著者は、企業のパフォーマンスの構造を(1)組織能力→(2)深層の競争力→(3)表層の競争力→(4)利益パフォーマンス、という因果関係により構造化する。
(これは、まさに、バランス・スコアカードの(1)学習と成長→(2)ビジネス・プロセス→(3)顧客→(4)財務という関係と同じである。)
著者の主張は、日本自動車産業の強さは、(1)組織能力、(2)深層の競争力にあった、とするものであるが、分析の妙味は、なぜそれが可能であったか、ということを、インテグラル(摺り合わせ)・モジュラー(組み合わせ)、クローズ(囲い込み)・オープン(業界標準)というフレームワークで描きだした点であろう。つまり、自動車は、基本的に、インテグラル・クローズであり、だからこそ、!組織能力や深層の競争力といった「能力構築競争」が起きるというものである。
この本を書き終えるのに10年かかったという。読み応え充分である。新書でありながら、ハードカバーの単行本に相当する内容の深さであり、お買い得感も強い。
自動車産業の方のみならず、日本のメーカーにお勤めの方や経営者・マネージャー層の方にお薦めである。
(これは、まさに、バランス・スコアカードの(1)学習と成長→(2)ビジネス・プロセス→(3)顧客→(4)財務という関係と同じである。)
著者の主張は、日本自動車産業の強さは、(1)組織能力、(2)深層の競争力にあった、とするものであるが、分析の妙味は、なぜそれが可能であったか、ということを、インテグラル(摺り合わせ)・モジュラー(組み合わせ)、クローズ(囲い込み)・オープン(業界標準)というフレームワークで描きだした点であろう。つまり、自動車は、基本的に、インテグラル・クローズであり、だからこそ、!組織能力や深層の競争力といった「能力構築競争」が起きるというものである。
この本を書き終えるのに10年かかったという。読み応え充分である。新書でありながら、ハードカバーの単行本に相当する内容の深さであり、お買い得感も強い。
自動車産業の方のみならず、日本のメーカーにお勤めの方や経営者・マネージャー層の方にお薦めである。
2006年1月19日に日本でレビュー済み
自動車産業関連の授業のレポートの素材として利用しました。読めないことはありませんし、面白いとも思います。しかし、日本のもの造りの強さをここまで難しく説明しなくてもいいんではないかと思います。要は、日本の自動車産業は経済的要因に左右されず地道に生産・製品開発で努力してきた。それが日本の企業風土と相性がよかったため欧米企業はキャッチアップに苦労した。しかし、そうした努力が最終的な利益に結びつきにくい点が問題である、ということなのでしょう。著者独自の理論という方向性が強すぎて、言葉遣いになじみにくい点がありました。なお、本が分厚いのは、同じことを繰り返し言っているからです。理解しにくいと思ったのは私がアホだからなのでしょうか?